【パツンゝに張っている】
ルガルが、急速に激しく、目に見えてチカラをつけている。3歳春、
葵Sを1分7秒2・2着し、短距離重賞路線の展望が開けた。ポテンシャルや6F適性はわかっちゃいるが、強豪古馬とはまず7Fで手合わせ。GII・
スワンSは4着に追い上げてきたが、うーむ。微妙に末が甘くなる。やはりベストは6F、
京阪杯は出遅れながらも1分7秒7で2着は守った。
シルクロードSは10kg増で登場、明らかに腰回りが大きくなった。筋肉が膨らみ踏ん張りが利き、一転好スタートを決め、スタート後の2F・10秒4-10秒9というピッチを楽々二番手につけ、ひと気合つけただけでゴール前は手綱を抑える大楽勝。ス
プリント戦での3馬身は大差に近い。ダート戦ながら中京コースに勝ち鞍があり、中間坂路で上がり1F・11秒台を3週連続マーク。腰回りだけでなく全身に、さらなる
パワーが加わった。ちなみに不良馬場の7F戦圧勝歴があり、重はオニ。6番枠もちょうどいいね。
ラ
イバル一番手は
トウシンマカオ。
京阪杯を上がり32秒7で前年に続き連覇を果たし、
オーシャンSは1000m通過56秒4というハイぺースを悠々中団で進め、追い出しの合図に鋭く反応、稍重だけに時計は1分8秒0止まりだが内容は楽勝といっていい。アチコチ緩みがあった以前は、左回りのコントロールに工夫を強いられた時期もあったが、本馬も前走の480kgは自己最高。脚回りは数字通り強化、鞍上はルメールJ。今なら多少の道悪にも耐えられる。勝負強さと勢いなら
ウインマーベル。二走前の
阪神Cは1200m通過は1分7秒3、時計は1分19秒3。
阪急杯は好位のポケットで脚をため、重馬場でも息長く脚を伸ばし最後逃げ馬をつかまえた。中間これでもかと稽古で攻めても息は上がらず、馬が自信をもっている。ただ枠は外、1Fの入りには注目。
ナムラクレアは前年の
高松宮記念が0秒1差の2着、秋の
スプリンターズSは3着。GI戦績を買われ人気を背負う身となり正攻法を余儀なくされるケースも多いが、
京都牝馬Sは久々、7F、そして10kg増。本番仕様にきちっと心身の精度を上げてきた。人気は割れ気味、挑戦者の立場で戦える。道悪はドンと来い。
ママコチャは
阪神Cは休み明け、川田Jを以てしても折り合いに汲々し末を甘くしたが、6Fなら
スプリンターズS通り自在な位置から折り合ってスパリ。左回りに問題はなく、父は
クロフネ、
母ブチコはダートで4勝。多少の重馬場ならこなせる。
ソーダズリングは、辛勝ながら距離短縮に成功。
ナムラクレアに迫られたものの、余裕もあり。6Fのスペシャリストたちと相対してどうかだが、ス
プリント戦そのものは不適格ではない。大穴は
ウインカーネリアン。
東京新聞杯を二年連続逃げ粘って1・2着したが、一年前のタイムは1分31秒8,1200m通過1分8秒1という快ラップの足跡あり。