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ヴァースが連発】
ヴァルキリーバースが
オークス仕様の逞しさを獲得。二走前の新潟10Fは1000m通過・60秒5のミドルペースで推移、2分1秒5というタイムは一見平凡に映るが、外回りと内回りは全体時計も上がりも1秒以上の落差があり3歳未勝利戦では破格。
フリージア賞は当日輸送のため440(-10)kgに減ってしまい、
テンションも高い。スタートでヨロけ後方二番手からの進発となったが、前半1000mは61秒2のスロー。3コーナー過ぎ早仕掛け気味に追い上げて行ったが、上がり3Fは推定11秒6-11秒0-11秒5(34秒1)。メンバー中第二位の二枚腰を使い後続を1馬身余切って捨てた。2分0秒5という走破タイムは
オークスへの一里塚、母は8-10Fで[2-3-3-1]、母の姉
デニムアンドルビーはGII2勝、
ジャパンC・
宝塚記念2着。一族のウリはスタミナと持久力にあり、調教の上がり速度や質も大幅に向上している。
ロジャリーマインの母は
エリザベス女王杯・
宝塚記念を射抜いた
マリアライト。母同様430kg前後と華奢だが、初陣の東京10F戦の新馬では上がり33秒5を計測、冬枯れの
パワーを要する中山10Fを2分1秒3でズボリ。成長度合いと相談しながらの仕上げになるが、母と同レベルの素質の持ち主に映り、本格化手前でも好勝負できる脚力を備えている。
連れて
ゴーソーファーがG前浮上。年明けの1勝クラス戦では後の弥生賞3着馬を撃破。フラワーCは勝ち馬のペースにハマりなし崩しに脚を使わされ坂上脚色が鈍ってしまったが、上がりはメンバー中第二位。左回りは新潟で経験、東京仕様の長くいい脚が武器。
惑星は
ドーギッド。母は海外4勝、GII・GIII、2-3着各2回、父
オルフェーヴル譲りの栗毛。同産駒特有のデリケートさがあるが、デビュー戦はテンの2F目に10秒7というHラップが現れ、1000m通過は59秒0のという縦長のHペース。3コーナーすぎ合図を送るとエンジン点火、馬群を縫うようにして豪脚一閃、平坦コースとはいえG前の伸び脚は迫力満点だった。2分0秒9という走破タイムも1-2月期の小倉開始の3歳戦とすれば出色。しかし
あすなろ賞はスロー、折り合いに汲々。馬群を捌けず4着に伸びあぐねたが、跳びは大きくCWおよび坂路の動きも東京仕様にダイナ
ミック。
ブラックルビーは福島の新馬、坂コースの中山9Fを1分47秒1という好タイムで二連勝。一週前追い切りでは
ヴァルキリーバースを相手に6F・78秒5という破格の時計を叩き出し、さらなる上昇が見て取れる。
カムニャックは坂コースの中京10Fの新馬戦で上がり33秒6を計測。
桜花賞を念頭にマイルも走らせたが、骨格も走法も明らかに中距離型。所属は友道厩舎、クラシック本番はこれから。
ロートホルンも東京9F・1分46秒7の快記録が示す通り、本質は中距離の逃げ馬、前走と一変があっていい。