TF指数トップタイ◎フェアエールングを大きく狙う。斤量減が効くタイプで、牡馬相手でも一発あるとみた。

　相手はもう一頭のトップタイ○ドゥラドーレス。逆転があれば▲コスモキュランダ。押さえに△クロミナンスまで。

【上位拮抗】レガレイラは宝塚記念11着も久々で馬場も合わず。今回も休み明けだが中間気配は前走以上でGI2勝の中山で改めて。◎の半兄ドゥラドーレスは屈腱炎不安を克服し重賞初Vにあと一歩。乗り込み入念でフットワークも上々で勝機あり。ヨーホーレイクも地力は上位で立て直し効果も十分。クロミナンスは久々もひと追い毎に鋭さ出る。コスモキュランダも中山は得意で、ホーエリートやリカンカブールなども侮れない。

【キャリア数は若馬】ドゥラドーレスが無冠を返上。毎日杯の僅差3着や菊花賞4着など、重賞級の素質を幾度か示してきたが、全成績は[5-2-2-2]。6歳ながら4~5歳くらいのレース数しか消化していない。三走前の小倉日経賞はや稍重馬場をクリア、二走前のエプソムCは1000m通過・57秒3、マイル通過は1分32秒0というGIレベルに匹敵する激流を経験、1分43秒9という偉大なる記録に0秒3遅れをとったものの稍重条件下でも最速の34秒1を繰り出し2着に末脚を伸ばしてきた。七夕賞は勝ち馬の絶妙のラップ構成に、57.5kgのハンデを背負っていたぶん慎重に構えすぎてしまったが、中山2200mは外回り。ゆっくりしっかり追い出しのタイミングがはかれる。別定・ルメールJなら勝機は逃さない。

　57kgのぶん対抗としたが、ライバルは二つ下の半妹レガレイラ。10FのGI・ホープフルSを歴代トップレベルの好時計で勝ち抜き、3歳春は牡馬クラシックにも参戦した。牡馬相手の激闘は予想以上に疲れが残り、牝馬重賞路線に戻っても、もどかしいレースがいくつか続いてたが、有馬記念をもぎとり実力を証明。宝塚記念はいろいろなアクシデントが重なり馬体を作りきれず、湿った芝にも脚をとられ直線半ばで息が上がってしまったが、再調整完了。贅肉が削ぎ落ち躍動感が戻ってきた。

　ヨーホーレイクも7歳ながらキャリアは重賞3勝を含め[5-1-4-4]。宝塚記念はパドックまでは好気配、しかし熱暑の異郷でゲート入り寸前、なんと体調は急下降。3秒3の大差にへたり込んでしまったが、中間の調教過程や動きは好調時のソレとほぼ変わりはない。湿った馬場にも対応力があり反転Vも十分だ。

　コスモキュランダは皐月賞を1分57秒1で同タイム2着、セントライト記念2着、今年のAJCC3着など、中山に特別な適性を持っている。

　8歳馬ながらクロミナンスはまだキャリアは14戦。オープン入りし長丁場のGIIを[0-2-2-0]、完調一歩手前だが実績は上位の部類に入る。

　ホーエリートは中山2200mの快勝を起点に、中山牝馬Sではシランケドとハナ差の接戦を演じ、2500mの目黒記念を首差2着に競りかけた。牝馬限定戦ながらフェアエールングはずうっと1~3着に好走。

4歳馬がやたらと強く、次いで5歳馬。6歳以上馬は苦戦しているレース。前走GI大敗馬の巻き返しがあるレースなので本来は△ヨーホーレイクあたりを狙いたいが、7歳では△が精いっぱい。前走GI大敗で4歳というと☆レガレイラがいるが、レース間隔が開いたときは苦戦しがち。ここは4歳でも◎コスモキュランダ、○ホーエリートからの馬単でいく。

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【ここ目標】プール調整を多用する加藤士厩舎の中でも、現役馬でもっともプール通いが多いのはコスモキュランダだろう。デビュー以来、初めての滞在競馬だった前走は、当然のことながらプール調整できずに戸惑いがあったのではないか。出遅れて後方からになり、向正面で外に出すが進みが悪かったので無理にマクらず、腹を括って直線勝負。頭の高い走りでジワジワとしか脚を使えなかった。レース後はすぐに美浦に戻ってプール調整。その甲斐あってか先週のWコースより今週の坂路の方がグンと反応がよくなってきた。ひと叩きして得意の中山コースを目標に、きっちりと状態を上げてきた。今回は向正面で動いて行けるはずだし、メンバー的にも自分の競馬さえできれば勝機は十分。

【順当】3クロミナンスは重賞で4戦とも3着以内の成績が魅力で、長休明けでも主軸視してよさそう。1コスモキュランダは中山コースでの安定感を評価して、最近2戦を度外視して対抗に推す。9ドゥラドーレスは差し脚を長く使えるタイプで、ここでも善戦以上が十分。5ホーエリートは相手なりに動けるとみて連下に押さえる。7ヨーホーレイクは決め手がいきる流れになれば食い込みも。昨年3着の8リカンカブールにも要注意。

22年ジェラルディーナはGIII鳴尾記念2着(4番人気)→GIII小倉記念3着(1番人気)と2000メートルのGIIIを勝ち切れなかったが、GIIに敷居が上がった当レースで5番人気の低評価を覆して牡馬を撃破。開花した2200メートル適性を武器に続くエリザベス女王杯を制しGI馬の仲間入りを果たした。一方、◎リビアングラスはすでに確かな距離適性を示しており、ジェラルディーナよりも安心安全な穴馬といえる。2200メートル初挑戦だった23年・GII京都新聞杯を3着善戦すると続く阿賀野川特別(新潟)は古馬初対決で2勝クラスを勝利。海外遠征を試みた4歳時は同距離の出走機会に恵まれなかったが、5歳を迎えた今年は八坂S(3勝クラス)1着→GII京都記念2着と改めて距離巧者ぶりをアピールした。

　そして同距離でのGI初挑戦となった宝塚記念はメイショウタバルにこそ突き放されたが3頭のGI馬(9着ドゥレッツァ、11着レガレイラ、14着アーバンシック)に先着し7着善戦。メンバーレべルにさえ恵まれれば自分の庭での重賞制覇に現実味が帯びてきたのだが…。残念ながら夏場にその適鞍はなく、やむなく“スーパーGII”の札幌記念に出走。距離不足、かつ強敵相手の6着という結果で評価を下げる必要はまったくない。過去の中山2戦は馬券対象外に敗れたがグレイトフルS(3勝クラス)7着、GII日経賞4着ともに2500メートル戦だった。ベスト条件で挑む三度目の正直で初タイトルをゲットする。

※9/15時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　中山競馬場で行われるGII戦。舞台となる中山芝2200mは、ホームストレッチの急坂を2度上らなければならないコースでタフさが求められます。コーナーが4つあるので前に行く馬が有利と思われやすいですが、最後の急坂で一気に入れ替わりもある条件ですからパワーを要する舞台で実績を上げている仔を中心に狙いたいと思います。本命視しているのは、コスモキュランダです。中山向きの長くしぶとい脚を持っており、中山を舞台にしたレースは7度使われて6度馬券に絡む安定感。外した1回は4着と高い適性を見せていますから注目しています。

※9/15時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　2200mで重賞2勝のヨーホーレイク。中山で白星はないが、GIで3、5着ならまずまずだろう。宝塚記念17着から立て直せれば圏内。レガレイラも宝塚記念で崩れたが、中山ではめっぽう走る。ドゥラドーレスは2着続きと意外な足踏み。ただ、引き続き安定している。フェアエールングは常に人気以上に走ってくる。

※9/15時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　格の高いレースを制した実績がある馬と、年明け以降のレースを勝っている馬が中心。「“前年以降の、JRAの、GI・GIIのレース”において1着となった経験がない、かつ“同年の、JRAのレース”において1着となった経験がない馬」は、2021年以降[1-0-0-33]と安定感を欠いています。

　あとは前走好走馬や夏季競馬終盤のレースをステップに臨む馬が優勢である点も見逃せないポイント。「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.3秒以上、かつ前走との間隔が中7週以上の馬」は、2021年以降[1-0-1-32]と期待を裏切りがちです。

　なお、「馬番が4-17番、かつ父にディープインパクト系以外の種牡馬を持つ馬」は2021年以降[1-0-0-33]と不振。内寄りの枠に入った馬、そしてディープインパクト系種牡馬の産駒を高く評価するべきでしょう。

　枠順を問わず積極的に狙ってみたいのは、コスモキュランダ・リビアングラスの2頭。いずれも配当的な妙味を期待できそうですし、大きな不安要素が見当たりません。

◎はリビアングラス。大跳びのゆったりしたフットワークが持ち味だが、前走の札幌記念は小回りに加え、荒れた馬場に脚を取られて6着に沈んだ。武器である機動力をまったく生かせなかった格好だ。「5歳になった今でもつかみ切れていないところはありますが、前走は函館での調整で気持ちが前向きになっていませんでした。でも、栗東に戻ってからはピリッとした雰囲気」と甲斐助手は手応えを語る。さらに「時計のかかる馬場は向く。スタミナ比べなら」と巻き返しを誓う。同型は手薄。マイペースの逃げに持ち込めば、簡単には止まらない。

本命は、レガレイラにしました。母父ハービンジャーが、オールカマーのリピーター種牡馬に該当しており、今回は少頭数ですので、本来の追い込み競馬でも十分届くと見ました。対抗は、ヨーホーレイクです。父ディープインパクトがリピーター種牡馬に、ディープインパクト×フレンチデピュティ系配合がリピーター配合馬に該当しており、休み明けも問題ありませんので、7歳馬ですが、相手の1番手にしました。単穴は、ドゥラドーレスです。父ドゥラメンテ、母父ハービンジャーがリピーター種牡馬に、キンカメ系×ハービンジャー配合がリピーター配合馬に該当していますし、末脚は確実なものがありますので、この馬も少頭数がプラスに出ると考えました。以下は印の馬へ。

【充実顕著】ここは4歳牝馬、ホーエリートの充実度に懸ける。前走の目黒記念は6番人気という評価のなか、勝ち馬アドマイヤテラとクビ差の接戦を演じる大健闘。3着以下には3馬身差という決定的な差をつけ、重賞勝利も時間の問題と思わせた。そんななか、今回は<1・2・0・1>の成績を誇る中山コース。自在性が武器のレース巧者であり、ここで一気にトップクラスに躍り出る可能性も。穴で注目はフェアエールング。中山に実績はないが、器用な走りが魅力の1頭。前走のような競馬ができれば馬券圏内も。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　秋のGI戦線を占う上で重要な一戦となる伝統のGII、オールカマー。トリッキーな中山芝2200mを舞台に行われるこのレースは、過去の傾向からも特定の条件に合致した馬が好走を続けている。今年もGI馬を筆頭に好メンバーが揃い、見応えのある一戦が期待される。

1.4歳馬がレースの中心的存在

　過去10回のデータを見ると、年齢別の成績には顕著な差が見られる。特に4歳馬は[6-4-3-13]で複勝率50.0％、複勝回収率も115％と非常に優秀な成績を収めており、馬券の中心はこの世代から狙うのがセオリーだ。対照的に6歳以上の馬は[0-3-2-52]と1頭も勝ち馬が出ておらず、複勝率も8.8％と苦戦傾向が明らか。若い世代の勢いがベテランを上回る傾向が強く、今年も4歳馬を中心に馬券を組み立てるべきだろう。

2.牝馬の活躍が目立つ一戦

　性別で見ると、牝馬の活躍が際立っている。過去10年で牝馬は[5-3-1-12]と出走数は少ないながらも5勝を挙げており、複勝率は42.9％に達する。さらに単勝回収率231％、複勝回収率123％と妙味も十分で、人気薄の激走も目立つ。一方で牡馬・セン馬は[5-7-9-92]で複勝率18.6％にとどまっており、牝馬の優位性は明らかだ。中山の2200mというタフなコース設定ながら、牝馬の好走傾向は決して軽視できないデータだ。

3.前走同距離組が圧倒的な信頼度を誇る

　前走からの距離変化に注目すると、前走で今回と同じ2200mを使われていた馬が圧倒的に有利なデータとなっている。同距離組は[2-4-2-12]で複勝率40.0％と高い数値を記録している。複勝回収率も97％と悪くはない。一方で、前走から距離延長もしくは短縮で臨む馬は複勝率が25％を下回っており、苦戦を強いられている。レースへの適性やリズムが重要な舞台であることを示唆しており、同距離からの臨戦過程は最重要ポイントと言えるだろう。

　レガレイラは昨年の有馬記念を制し、中山コースへの適性は証明済み。4歳牝馬という点は、複勝率がそれぞれ50.0％、42.9％を誇る強力な好走データに合致する。さらに、信頼度の高い前走同距離組でもある。前走の宝塚記念は11着と敗れたが、休養を挟んで立て直された今回は、データの後押しを受けてGI馬の貫禄を見せつける可能性が高い。

　コスモキュランダも同じく4歳馬で、データ的な強みを持つ。弥生賞勝ちや皐月賞2着の実績が示す通り、中山コースは得意舞台だ。近走は結果が出ていないが、得意なコースに戻ればガラリ一変があっても不思議ではない。地力の高さは疑いようがなく、ここでの巻き返しを警戒すべき一頭だ。

　その他、4歳牝馬という好走データに該当するホーエリート、前走同距離組のヨーホーレイクは実績面から軽視できない。中山巧者のクロミナンス、堅実な末脚が魅力のドゥラドーレス、牝馬データに該当するフェアエールングまで押さえておきたい。

【小波乱】シュバルツクーゲルは舞台設定が合っている。ドゥラドーレスは追い比べで肉薄。リビアングラスは力をつけている。

GIIオールカマー。芝2200m戦。平均値で100台以上も揃うメンバー。同距離コースで3走前の110ある◎コスモキュランダ軸抜擢してみる。相手に○レガレイラと▲ドゥラドーレス。一発に休み明けだが☆クロミナンス。ほかにも△ヨーホーレイクなど。

昨年の有馬記念の覇者4レガレイラが浮上する。復調気配で好機に仕掛ければ差し切れる。次位は9ドゥラドーレスで決め脚は鋭く逆転は十分。▲は7ヨーホーレイクで中山は実績があり巻き返しは可能。