春の別定戦から秋のハンデ戦に変更されたS59年以降の27年分から「消える馬」「残る馬」をチェックしてみよう。
1.
ピエナファンタスト……前3走内に2200m以上の非重賞戦で4着以下の着外が2回以上あった馬は[0-0-0-23]。
2.
ネコパンチ……芝5勝未満かつ4着以下の着外が15回以上もある馬で、前走2200m以上戦で着順掲示板を外す6着以下だった馬は[0-0-0-15]。
3.
フォゲッタブル……前3走内に10着以下大敗が2回以上あった馬は[0-0-2-42]。
4.
ナムラクレセント……6歳以上で、前走G1・G2戦4番人気以下で1秒以上、G3以下戦0.6秒以上敗退馬は[0-0-2-66]。
5.
トウカイトリック……前走2400m以上のOP以上戦で3着内好走のない7歳以上の高齢馬は[0-0-0-38]。
6.
カリバーン……3か月以上の休養馬を除き、前4走とも重賞戦を含む日本のレースで5着内と安定した成績を残していた馬は[6-2-2-16]。このうち、夏7月以降に2戦以上消化して、前走古馬混合のG1・G2戦で5着内馬は[1-2-0-0]。
7.
カワキタコマンド……左芝(H14年中山は右芝)を15回以上走って0-2勝馬[0-0-0-13]。
8.
キングトップガン……前3走内に重賞戦・斤量5キロ以上で連対歴がなく、前走1800m以上のG1以外戦で10着以下大敗馬は[0-0-2-35]。
9.
ドリームセーリング……前4走とも非重賞戦を使用し、前走0.3秒以上敗退のハンデ5キロ以上馬は[0-0-0-17]。
10.
ポルカマズルカ……種牡馬
ティンバーカントリー産駒はダートの中距離に良績が多く、2200-2600mの芝は[8-15-12-115]で、H18年、前走
京都大賞典3着の
トウショウナイトがアルゼンチンを勝っているが、ここ5年(H19-23年)は[1-4-3-34]、
ポルカマズルカ自身が2600m条件戦を勝っているだけ。前2走とも非重賞戦を使用して、上がり3F34.5を切ることがなく連対を外していたハンデ53キロ以上馬は、3走前に重賞戦3着内好走があった馬を除き[0-0-1-17]。
11.
トレイルブレイザー……2か月以上の休養馬を除き、前走条件戦1-3着の芝4勝以上馬は[6-8-4-17]、複勝率5割以上で、S62・H5・H11年と前走条件戦使用馬同士の決着が3回もあり特注の存在。
12.
オウケンブルースリ……ハンデ58キロ以上馬は[1-3-1-21]と勝ったのは一頭だけ。
13.
コスモヘレノス……前走2200m以上の非重賞戦で着順掲示板外の6着以下馬[0-0-2-28]。
14.
ゴールデンハインド……前3走とも非重賞戦を使い、その中に条件戦で0.6秒以上敗退のあるハンデ52キロ以上馬は、斤量4キロ以上減馬を除き[0-0-1-9]。
15.
コスモラピュタ……前走非重賞戦敗退の2か月以上休養馬は[0-0-0-14]。
16.
アブソリュート……前4走内にG1・G2戦で3着内好走歴がなく、前2走とも0.8秒以上負けていた不振続きの馬は[0-0-7-66]。
17.
イケドラゴン……前3走とも6番人気以下かつ6着以下馬は[0-0-2-21]。
18.
ビートブラック……前走重賞戦連対馬は[0-1-3-7]と意外にも未勝利で、ハンデが堪えているか。H9年、前走
毎日王冠2着の
ツクバシンフォニーが5キロ、2番人気5着・H11年、前走
オールカマー2着の
ダイワオウシュウが57.5キロ、1番人気6着・H17年、前走
京都大賞典2着の
コイントスが57キロ、2番人気3着などと人気馬が敗退している。
■年々高速化が進む長距離戦。S60年の勝ち時計が2分36秒4。H6年に2分31秒3のレコード更新をしたが、その後も32秒前後の決着が続いた。ところが、ここ4年はすべて30秒台を計時し、血統頼りのスピードのない馬は出番が少なくなり、中距離戦での速い時計を持つことが好走の条件となってきた。
H19年、10番人気2着の
トウカイトリックは2000mでメンバー3位の時計があったし、H20年、
スクリーンヒーローは2200mでメンバー2位、H21年、11番人気1着の
ミヤビランベリ・2着
アーネストリーは2000mでメンバー最速、昨年の勝ち馬
トーセンジョーダンも2000mでメンバー2位と時計の裏打ちがあった。そして、この高速化対応能力がアルゼンチン好走以後のG1制覇(
スクリーンヒーローが
ジャパンC、
アーネストリーが宝塚1着など)へとつながっていく。
2200mでメンバー2位の時計を持つ4歳馬
カリバーン◎、芝10戦すべて着順掲示板内と大崩れのない闘志あふれる馬。○オウケン、▲ビート、特注☆に時計ある
トレイルブレイザー。