牝馬限定G1となったH3年以降から、「消える馬」・「残る馬」をチェックしてみよう。
1
アンチュラス……前走G3
ファンタジーS使用馬は1着3頭・2着5頭いるが、阪神コースが改修されたH18年以降の5年間は[0-2-2-19]。前走
ファンタジーS使用馬のうち、その2走前あるいは3走前に芝OP・重賞戦3着内、芝条件戦2馬身以上快勝、芝新馬戦5馬身以上圧勝歴がなかった馬は[0-0-1-27]。
2
エイシンキンチェム……1600m以上戦で勝ち歴のない馬で、前走着順掲示板を外す6着以下の馬は[0-0-1-41]。
3
アラフネ……前2走とも1400m未満の短距離レース使用馬は、前走重賞戦3着内好走馬を除き[0-0-0-28]。
4
マイネボヌール……前走未勝利戦で3馬身以上快勝できなかった馬は[0-0-0-16]。
5
ファインチョイス……7月以降デビューのキャリア3戦以上馬で着外(4着以下)がない馬のうち、前3走内に芝の重賞戦で勝ち歴がある馬は[2-2-0-10]。このうち、(a)2カ月以上休養馬は×、(b)前2走内にOP・重賞戦で0.4秒以上、条件戦で0,2秒以上敗退歴がある馬は×、(c)当日体重10kg以上減あるいは前走体重10kg以上減馬は×、(d)2走前に未勝利戦使用馬は×、以上の4項目をクリアしていた馬は[2-2-0-1]で、着外1回はレース中に他馬の妨害を受けて不利があった馬。
6
スイートスズラン……前走直前11月の新馬戦を斤量53kg以上かつ2馬身差以上で快勝できなかったキャリア1戦馬は[0-0-0-11]。
7
レディーメグネイト……前走10着以下かつ1秒以上惨敗馬は[0-0-0-19]。
8
イチオクノホシ……前走東京芝1400mで1.23.0を切って連対をはたしていた馬は[1-1-1-7]。このうち、(a)1秒以上大敗ある馬は×、(b)2走前に未勝利戦使用馬は×、(c)2走前あるいは3走前に連対を外していた馬は×、(d)当日10kg以上体重減馬や出遅れがあった馬は×、以上の4項目クリア馬は[1-1-1-0]。発馬スムーズならの条件付き。父は中長距離血統も母の父ケンドールは仏1600mG1戦2勝馬。
9
ナオミノユメ……前2走とも1400m以下戦で連対を外していた馬は[0-0-0-11]。
10
アナスタシアブルー……前走10頭立て未満の少頭数レースで着外(4着以下)だった馬は[0-0-0-16]。
11
アイムユアーズ……
ステップ戦のG3
ファンタジーS勝ち馬は[1-2-1-9]。このうち、5馬身差以上の圧勝歴がなかった馬は[0-1-0-9]。アイムの最大勝ち着差は1.3/4。また、「
ファルブラヴの牝馬狙い」の金言あり、
ファルブラヴ産駒の重賞戦7勝はすべて牝馬が挙げたものだが、G1獲得はまだなし。
12
ラシンティランテ……キャリア2-5戦馬で前走1600m以上戦を使用していた馬のうち、芝の良・稍重で2勝していた馬は、3カ月以上休養馬・当日体重10kg以上増減馬・前3走内に10着以下あるいは1秒以上の大敗があった馬を除き[2-1-0-0]。
13
ジョワドヴィーヴル……キャリア1戦馬は[0-5-2-21]。前走ダート戦使用馬や前走芝良馬場の1200-1800m戦を使用して2馬身以上の快勝ない(不利ある場合を除く)キャリア1戦馬は[0-0-1-18]。
14
プレノタート……キャリア5戦以上で前走1600m未満の条件戦・未勝利戦使用馬は[0-0-0-16]。
15
トーセンベニザクラ……キャリア5戦以上馬で、前3走とも未勝利-条件戦を使用し、その中に3馬身以上の快勝歴がない馬は[0-0-0-15]。キャリア6戦以上で前走条件戦・未勝利戦使用馬は[0-0-0-24]。
16
エピセアローム……3カ月以上の休養馬は[1-2-3-20]で、H7年、前走G3札幌3歳Sを3馬身半差快勝した
ビワハイジが勝ったのみ。無敗馬を除く3カ月以上の休養馬は[0-0-3-13]。
17
ガーネットチャーム……前走芝1400m戦で1.24.0を切っていない1600m以上未経験馬は[0-0-0-12]。H15年、前走1.24.3のキャリア1戦馬
ラブリープリンセス15着完敗。
18
サウンドオブハート……過去5年、2歳牝馬限定の芝1600m戦での種牡馬成績は、
アグネスタキオンがトップで[5-3-2-7]、連対率.471。4位
ダンスインザダーク[1-1-1-10]、10位
クロフネ[0-1-1-10]と比較するとその活躍ぶりが一層際立つ。
【狙い】
◎は
サウンドオブハート。3カ月以上の休養馬を除き、7月以降デビューのキャリア2戦以上馬のうち、前走芝1400mを1.22.5以内で走り、かつ上り3Fが34.5以内の馬、あるいは前走芝1600mを1.35.5以内で走り、かつ上り3Fが34.5以内という才能ある走りをみせていた馬は[5-2-3-15]。
このうち、前2走(8月以降に限る)内に、芝良馬場の未勝利戦で3馬身以上、新馬・条件戦で2馬身以上、OP・重賞戦で1馬身以上の勝ち歴があった馬は[5-1-2-1]。着外1回はレース中に不利があった馬。H20年の勝ち馬
ブエナビスタは、前走芝1600m未勝利戦3馬身快勝の1.34.9、上り3F34.5。
サウンドオブハートは、前走牡馬混合OP戦でラスト流して1.1/4差快勝の1.35.5、上り3F34.2、大器の片鱗をみせるセンスのある走りだった。
また、キャリア2戦馬で連対をはたしたのは9頭いるが、共通項は牡馬との混合戦で勝っている、あるいは混合戦で牡馬に負けても牝馬には先着していたこと。
○は
ラシンティランテ、▲は
ファインチョイス、△は
イチオクノホシと
アイムユアーズ。