11R

阪神JF

15:40発走 / 芝1600m (右 外 A) / 天候:晴 / 馬場:良
6回 阪神 4日目 サラ系2歳 オープン       (国際) 牝(指) 馬齢 18頭
本賞金:6500,2600,1600,980,650万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走4着以下馬
※阪神過去5年[0-0-1-27]
●2010年該当馬→ライステラス(3着)、ツルマルワンピース(5着)、マイネイサベル(6着)、タガノラヴキセキ(7着)、マリアビスティー(12着)、オースミマイカ(14着)
○2011年該当馬→エイシンキンチェムレディーメグネイトナオミノユメアナスタシアブルー

・前走重賞出走馬をのぞく、前走で1400m以下戦に出走していた馬
※阪神過去5年[0-0-1-21]
●2010年該当馬→タガノラヴキセキ(7着)、フォーエバーマーク(8着)、トツゼンノハピネス(10着)、ピュアオパール(15着)、クリアンサス(18着)
○2011年該当馬→アラフネイチオクノホシナオミノユメプレノタートガーネットチャーム

・前走で4角を5番手以内で通過していた、騎手が乗り替わる馬
※阪神過去5年[0-0-2-19]
●2010年該当馬→ライステラス(3着)、ツルマルワンピース(5着)、ダンスファンタジア(9着)、トツゼンノハピネス(10着)、リトルダーリン(11着)、クリアンサス(18着)
○2011年該当馬→アナスタシアブルーサウンドオブハート

・前走で4角を5番手以内で通過していた、6枠-8枠に入った馬
※阪神過去5年[0-0-2-16]
●2010年該当馬→ライステラス(3着)、ツルマルワンピース(5着)、ダンスファンタジア(9着)、グルーヴィクイーン(17着)、クリアンサス(18着)
○2011年該当馬→エピセアロームサウンドオブハート

・連闘-中1週のローテで出走する馬
※阪神過去5年[0-0-0-16]
●2010年該当馬→マリアビスティー(12着)、ハピシン(16着)、クリアンサス(18着)
○2011年該当馬→スイートスズランラシンティランテ

2010年残った馬→レーヴディソールホエールキャプチャアヴェンチュラマルモセーラ

【昨年結果】
1着:レーヴディソール(○)
2着:ホエールキャプチャ(○)
3着:ライステラス(×)

2011年残った馬→アンチュラスマイネボヌールファインチョイスアイムユアーズジョワドヴィーヴルトーセンベニザクラ

須田:トランセンドが負けるなら前に行けなかったケースで、大外枠からだとその可能性もあると思いましたが……藤田ジョッキー、見事にハナを取り切っちゃいましたねえ。

井崎:ワンペースなところはあるけど、あのカタチになれば本当に強い馬だよな。で、いい枠番だったエスポワールシチーのほうが差されて3着でハズレとはなあ。

須田:せめてそこの二択が合っていれば、3連単はともかく馬単は的中できたと思うんですよ。それをキッチリ間違えるんですから……調子、あきらかに落ちてますよね。

井崎:秋のG1シリーズ、序盤は絶好調だったんだけどなあ(笑)。まあ、嘆いても仕方がないから、今週の阪神ジュベナイルFに全力投球といこうか!

須田:全力投球ねえ……その中身についてのツッコミはともかく、消去ネタの中身を確認させていただきましょう。今回、そうひねったネタは使ってない様子ですよね?

井崎:一気に消せるような大ネタはないんだけど、小ネタでコツコツ消せたからな。最初にあげた「前走4着以下馬」の消去なんかは、かなりアテにできると思うぞ。

須田:ただコレって、昨年はライステラスが3着に来ちゃってるじゃないですか。他のネタでもライステラスが残せていない様子なので、信頼度にちょっと疑問が残ります。

井崎:あ、ソコは認める(笑)。でも、期待薄のパターンであるのは間違いないし、どっちかといえば「例外」だと思うんだよ。2年連続では来ないと思うんだけどなあ……。

須田:希望的観測ですなあ。でもまあ、2番目の「前走1400m以下組」の消去については、ボクも大丈夫だと思いますけどね。

井崎:でも、個人的に危なっかしいと思ってるのが、エピセアロームを消してしまった件。4番目の消去ネタに該当してはいるんだけど、小倉2歳Sが強かったからなあ。

須田:レースっぷりからもあの馬、1200m向きとは思えませんからねえ。マイル戦に戻る今回のほうがレースはしやすいでしょうし、短期休養明けでも確かに怖いですよ。

井崎:そうなんだよな。マイル勝ちの実績もあるし、仕上がり次第では……とか思いながら消しちゃったから、本当に怖い(笑)。

須田:……なんつーか、今週もすごく、アテにできなさそうですねえ。今年も残すところあと2週しかないんですから、それこそ死ぬ気でお願いしますよ!?
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

11

1点 600円

馬連BOX

1

5

11

16

18

10通り 各200円

ワイドBOX

1

5

11

16

18

10通り 各300円

馬単フォーメーション
1着

1

11

16

2着

1

5

11

16

18

相手
12通り 各200円
3連複BOX

1

5

11

16

18

10通り 各200円

東大ホースメンクラブの見解

 本命はアイムユアーズ。重賞を2着、1着と順位を上げての参戦です。距離延長で成績を上げているところが評価できます。騎手は外国人騎手ながら乗り替わりと言うわけではなく、不安要素が少ない馬です。

 対抗はアンチュラス。新馬戦で負けはしたものの、次の未勝利戦では減量騎手の乗る馬たちを相手に4馬身の差をつけて勝ちきりました。前走の重賞でも2着に食い込んできており実力は持っていそうです。

 3番手評価はエピセアローム。マイルの未勝利で勝った経験は持っていますが、前走スプリントを使ってきたのが少し気になります。

 4番手評価はファインチョイス。スプリントで勝っていた馬に、距離を伸ばして負けたという事実が少し気になりますが、それなりの力は発揮してくれるでしょう。

 5番手評価はサウンドオブハート。3頭いる2戦2勝馬の中ではもっとも活躍しそうな馬です。

東大ホースメンクラブ おにぎり

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単

13

16

1点 2000円

馬単1着流し
1着

13

相手

4

5

10

11

12

15

17

18

8通り 各1000円

望田潤の見解

 阪神1600mが外回りになってからというもの、阪神JF→チューリップ賞桜花賞オークスという牝馬王道路線は直結するようになった。急坂付きの外回り1600mの多頭数の激戦を2歳牝馬が走りきるには、マイラーとしての完成度以上に中距離馬としての奥深さが要求されるということだ。

 ○エピセアロームアナスタシアブルーはマイラーとしてはかなりの素材だと思うが、オークスまでにらんでの中距離馬のスケールとなると◎ジョワドヴィーヴルだろう。しなやかでバネのあるストライドは間違いなく外回り向きで、ブエナビスタに比べると少し柔らかすぎるところはまだあるのだが、牝のぶんトーセンレーヴよりはマイルの俊敏さもある。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

5

1点 2400円

複勝

5

1点 3000円

3連複軸1頭流し

5

相手

1

2

4

8

10

11

12

13

28通り 各100円

3連単1着流しマルチ
1着

5

相手

1

12

13

18通り 各100円

井内利彰の見解

 阪神競馬場が改修され、阪神JFが芝1600mの外回りになったのが2006年。それ以降の勝ち馬と調教タイプの関係は、

2006年
ウオッカ/乗込併用
2007年
トールポピー/標準多め併用
2008年
ブエナビスタ/標準多めトラック主体
2009年
アパパネ/標準坂路
2010年
レーヴディソール/標準トラック

となっており、牝馬限定戦とはいえ、本数の少ない調教タイプや馬なりだけの標準的な調教本数のような軽い調教タイプでは勝てないのがこのレース。2着3着に関しても、本数が少なかった調教タイプは2頭しかおらず、外回りになり、以前にも増して調教量が重要となったのが阪神JFです。

 また二桁人気が馬券になったことがないのが新装後の特徴でもありますが、その中で人気がなかった(6番人気以下)馬は3頭ですが、その調教タイプはスパルタトラック、標準多めトラック、標準多め坂路とすべて本数の多い調教タイプでした。以上の分析から、勝ち馬には標準多め併用系統で2006、2007年と連覇が出ているように、このレースに最適な調教タイプは人気の有無に関わらず、標準多め併用と判断できます。

 ◎ファインチョイスは標準多め併用で調教タイプが最適という理由が最大の推奨要因ですが、それ以外にも今回の調教内容には魅力を感じる点があります。まずは前走が休養明けで標準併用に仕上げて3着だった点。いかにも休養明けと思える仕上げでしたが、それでいて勝ったと思えるようなレース内容は能力の高さを示しています。また函館の2戦はいずれも最終追い切りで併せ馬を行っていましたが、前走では単走。これも休養明けだからこその仕上げであり、今回の併せ馬は本番モードの仕上げです。

 極め付けはその最終追いの動き。前走時と違い、直線に入ってすぐ手前を替えるとそのまま正手前(左手前)でゴールまで駆け抜けました。前走時は左から右へ替えるシーンがあり、その際にもたれる仕草がありましたが、今回はそれがありません。中身も出来ているからこそ、これだけの動きが出来たと思います。

 中1週でも標準多め坂路に仕上げた○ラシンティランテは評価しなければいけない一頭。最終追いは併せ馬で、しっかり先着しており、全体的な時計以上に価値のある中身濃い併せ馬だったと思います。

 ▲ジョワドヴィーヴルは追い切り時から動きが目立っており、調教タイプから過去馬券になっている厩舎の先輩と同じように好走する確率は非常に高いと思います。

 標準多め坂路で△アナスタシアブルーと△エイシンキンチェム、標準併用の△アンチュラス、標準坂路ですが、G1では結果を残す最終追い坂路で終い最速ラップの追い切りができた△マイネボヌール

 あとは昨年の同レースで本命にした「栗東滞在の関東馬」は調教タイプから印を打てるのが△イチオクノホシと△アイムユアーズまで。

1. アンチュラス
今回:標準併用
前回:標準併用

2. エイシンキンチェム
今回:標準多め坂路
前回:標準併用

3. アラフネ
今回:一杯平均トラック主体
前回:標準少めトラック

4. マイネボヌール
今回:標準坂路
前回:標準坂路

5. ファインチョイス
今回:標準多め併用
前回:標準併用

6. スイートスズラン
今回:一杯平均坂路
前回:標準坂路主体

7. レディーメグネイト
今回:標準坂路主体
前回:標準坂路

8. イチオクノホシ
今回:標準坂路
前回:標準併用

9. ナオミノユメ
今回:一杯平均併用
前回:標準坂路主体

10. アナスタシアブルー
今回:標準多め坂路
前回:乗込坂路

11. アイムユアーズ
今回:馬ナリ平均併用
前回:馬ナリ平均併用

12. ラシンティランテ
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

13. ジョワドヴィーヴル
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

14. プレノタート
今回:標準併用
前回:標準坂路

15. トーセンベニザクラ
今回:急仕上げトラック
前回:標準併用

16. エピセアローム
今回:標準少め坂路
前回:標準少め坂路

17. ガーネットチャーム
今回:乗込併用
前回:馬ナリ平均坂路主体

18. サウンドオブハート
今回:標準トラック
前回:標準トラック

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

8

相手

3

5

11

17

18

5通り 各2000円

山崎エリカの見解

 パワーポイント指数を見るとファンタジーS上位馬よりも500万下勝ち馬の指数のほうが全体的に高いのが特徴的です。これはファンタジーSのレベルが例年よりも低いということではなく、牡馬混合の500万下を牝馬が勝ち上がって阪神ジュベナイルFの出走権を手に入れた馬が多いということです。また、今年は萩Sが例年よりもレベルが低かったのも特徴でした。

 成長力が問われる2歳戦では、伸びシロも馬券の重要なポイントではありますが、能力の裏付けがある前走500万下かオープン特別の勝ち馬を本命にするほうが無難でしょう。

 私が◎に推したいのは、前走のサフラン賞で8月の新馬戦でエネアドと驚異の瞬発力比べを演じたトランドネージュを相手に、豪快な追い込みを決めたイチオクノホシです。同馬は新馬戦で上がり3Fタイムで2位の馬に1.0秒差をつける豪快な末脚を使った直後のレースにもかかわらず、前走サフラン賞でもメンバー中最速の上がり3F33秒4の末脚を使って勝利しました。

 確かに前走は強豪馬相手の速い流れになったことで豪快な末脚が引き出されたものではありますが、近2走とも速い脚で上がれる馬がそう多くはいません。したがって前走で芝1400mを使っている馬が多く、ハイペースが濃厚のここは、イチオクノホシの直線一気を再び期待したいです。

 ○はオーバーペースのすずらん賞を2番手追走から楽勝したアラフネすずらん賞で積極的に仕掛けて5着に敗れたサドンストームが次走の京王杯2歳Sで2着に巻き返していることからも有力でしょう。今回は前走から2Fの距離延長になりますが、引掛かるタイプではないので距離にも融通が利くと見ます。

 ▲は新馬、函館2歳Sを連勝したファインチョイス。休養明けの前走ファンタジーSは力んで折り合いを欠き、力を出し切ることができませんでしたが、休養明け2走目の変わり身を期待します。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

18

1点 1000円

馬連

5

-

12

1点 1000円

馬連流し

18

相手

5

8

11

12

4通り 各2000円

高橋学の見解

牝馬限定G1となったH3年以降から、「消える馬」・「残る馬」をチェックしてみよう。

1アンチュラス……前走G3ファンタジーS使用馬は1着3頭・2着5頭いるが、阪神コースが改修されたH18年以降の5年間は[0-2-2-19]。前走ファンタジーS使用馬のうち、その2走前あるいは3走前に芝OP・重賞戦3着内、芝条件戦2馬身以上快勝、芝新馬戦5馬身以上圧勝歴がなかった馬は[0-0-1-27]。

2エイシンキンチェム……1600m以上戦で勝ち歴のない馬で、前走着順掲示板を外す6着以下の馬は[0-0-1-41]。

3アラフネ……前2走とも1400m未満の短距離レース使用馬は、前走重賞戦3着内好走馬を除き[0-0-0-28]。

4マイネボヌール……前走未勝利戦で3馬身以上快勝できなかった馬は[0-0-0-16]。

5ファインチョイス……7月以降デビューのキャリア3戦以上馬で着外(4着以下)がない馬のうち、前3走内に芝の重賞戦で勝ち歴がある馬は[2-2-0-10]。このうち、(a)2カ月以上休養馬は×、(b)前2走内にOP・重賞戦で0.4秒以上、条件戦で0,2秒以上敗退歴がある馬は×、(c)当日体重10kg以上減あるいは前走体重10kg以上減馬は×、(d)2走前に未勝利戦使用馬は×、以上の4項目をクリアしていた馬は[2-2-0-1]で、着外1回はレース中に他馬の妨害を受けて不利があった馬。

6スイートスズラン……前走直前11月の新馬戦を斤量53kg以上かつ2馬身差以上で快勝できなかったキャリア1戦馬は[0-0-0-11]。

7レディーメグネイト……前走10着以下かつ1秒以上惨敗馬は[0-0-0-19]。

8イチオクノホシ……前走東京芝1400mで1.23.0を切って連対をはたしていた馬は[1-1-1-7]。このうち、(a)1秒以上大敗ある馬は×、(b)2走前に未勝利戦使用馬は×、(c)2走前あるいは3走前に連対を外していた馬は×、(d)当日10kg以上体重減馬や出遅れがあった馬は×、以上の4項目クリア馬は[1-1-1-0]。発馬スムーズならの条件付き。父は中長距離血統も母の父ケンドールは仏1600mG1戦2勝馬。

9ナオミノユメ……前2走とも1400m以下戦で連対を外していた馬は[0-0-0-11]。

10アナスタシアブルー……前走10頭立て未満の少頭数レースで着外(4着以下)だった馬は[0-0-0-16]。

11アイムユアーズ……ステップ戦のG3ファンタジーS勝ち馬は[1-2-1-9]。このうち、5馬身差以上の圧勝歴がなかった馬は[0-1-0-9]。アイムの最大勝ち着差は1.3/4。また、「ファルブラヴの牝馬狙い」の金言あり、ファルブラヴ産駒の重賞戦7勝はすべて牝馬が挙げたものだが、G1獲得はまだなし。

12ラシンティランテ……キャリア2-5戦馬で前走1600m以上戦を使用していた馬のうち、芝の良・稍重で2勝していた馬は、3カ月以上休養馬・当日体重10kg以上増減馬・前3走内に10着以下あるいは1秒以上の大敗があった馬を除き[2-1-0-0]。

13ジョワドヴィーヴル……キャリア1戦馬は[0-5-2-21]。前走ダート戦使用馬や前走芝良馬場の1200-1800m戦を使用して2馬身以上の快勝ない(不利ある場合を除く)キャリア1戦馬は[0-0-1-18]。

14プレノタート……キャリア5戦以上で前走1600m未満の条件戦・未勝利戦使用馬は[0-0-0-16]。

15トーセンベニザクラ……キャリア5戦以上馬で、前3走とも未勝利-条件戦を使用し、その中に3馬身以上の快勝歴がない馬は[0-0-0-15]。キャリア6戦以上で前走条件戦・未勝利戦使用馬は[0-0-0-24]。

16エピセアローム……3カ月以上の休養馬は[1-2-3-20]で、H7年、前走G3札幌3歳Sを3馬身半差快勝したビワハイジが勝ったのみ。無敗馬を除く3カ月以上の休養馬は[0-0-3-13]。

17ガーネットチャーム……前走芝1400m戦で1.24.0を切っていない1600m以上未経験馬は[0-0-0-12]。H15年、前走1.24.3のキャリア1戦馬ラブリープリンセス15着完敗。

18サウンドオブハート……過去5年、2歳牝馬限定の芝1600m戦での種牡馬成績は、アグネスタキオンがトップで[5-3-2-7]、連対率.471。4位ダンスインザダーク[1-1-1-10]、10位クロフネ[0-1-1-10]と比較するとその活躍ぶりが一層際立つ。

【狙い】
◎はサウンドオブハート。3カ月以上の休養馬を除き、7月以降デビューのキャリア2戦以上馬のうち、前走芝1400mを1.22.5以内で走り、かつ上り3Fが34.5以内の馬、あるいは前走芝1600mを1.35.5以内で走り、かつ上り3Fが34.5以内という才能ある走りをみせていた馬は[5-2-3-15]。

このうち、前2走(8月以降に限る)内に、芝良馬場の未勝利戦で3馬身以上、新馬・条件戦で2馬身以上、OP・重賞戦で1馬身以上の勝ち歴があった馬は[5-1-2-1]。着外1回はレース中に不利があった馬。H20年の勝ち馬ブエナビスタは、前走芝1600m未勝利戦3馬身快勝の1.34.9、上り3F34.5。サウンドオブハートは、前走牡馬混合OP戦でラスト流して1.1/4差快勝の1.35.5、上り3F34.2、大器の片鱗をみせるセンスのある走りだった。

また、キャリア2戦馬で連対をはたしたのは9頭いるが、共通項は牡馬との混合戦で勝っている、あるいは混合戦で牡馬に負けても牝馬には先着していたこと。

○はラシンティランテ、▲はファインチョイス、△はイチオクノホシアイムユアーズ

 三田明太の予想

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予想印
8イチオクノホシ(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

8

1点 10000円

三田明太の見解

 昨年の勝ち馬レーヴディソールが仮に無事だったら…という仮定はさておき、外回りに替わってからの勝ち馬、ウオッカトールポピーブエナビスタアパパネが翌年のオークス(ウオッカはダービー)を制しているのは周知の事実。

 これを指数的に噛み砕くと、1つのハードルを設定することができて、ウオッカトールポピーブエナビスタアパパネの4頭は、マイル以上の距離で「90」以上の指数をマークしていた。で、去年はどうだったかと振り返ると、レーヴディソールは前走のデイリー杯2歳Sで「99」をマークしていた。

 今年はハードルをクリアしたのが2頭で、トーセンベニザクラが「99」、ラシンティランテが「93」をマークしている。そして、サウンドオブハートが「89」でほぼクリアしている状況。単純指向の私は、この3頭の単勝にしようかと思ったが、敢えてイチオクノホシを狙ってみたい。

 昨年は競馬総合チャンネルの連載でライステラスを本命にしたが、その根底にはマイル以上の距離経験がなくても、指数的に距離延長への対応力が見出せた点がある。そのライステラスと同じく、イチオクノホシもマイル以上の距離経験がないのだが、初戦の1200m「58」から、2走目の前走(1400m)で「101」まで指数を跳ね上げた点に着目したい。

 初戦は35.1秒-36.2秒の前傾ラップを出遅れながらも差し切った訳だが、ある意味で差せる展開だったのも事実。それが2戦目では一転して、35.7秒-34.4秒の超スローになるも、またしても出遅れながら差し切った実績は評価せざるを得ない。

 短距離戦らしいテンから厳しい流れになって指数を跳ね上げたのなら、距離延長への不安しか見出せないのだが、本馬の場合は緩い流れで大幅に指数を上げているのがポイント。指数は低くとも、1200mで速い流れを経験しているだけに、極端に馬群が縦長にならない限り、ゆったり追走できるマイル戦は、むしろ歓迎ではないかと読む。

 上述した指数ハードルと、終わってみればキャリア1戦のジョワドヴィーヴルが化け物だった…という結果も否定はできないだけに、馬券は素直(弱気?)にイチオクノホシの複勝1本で。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

12

1点 2000円

馬連

12

-

13

1点 2000円

馬連

8

-

12

1点 1500円

馬連

12

-

18

1点 1000円

馬連

12

-

16

1点 1000円

馬連

2

-

13

1点 1500円

馬連

2

-

8

1点 1000円

古澤秀和の見解

2番:好馬体。馬場合いそう。
12番:素晴らしい馬体。ソツなく乗れれば勝てそう。
13番:まだ完成度低いが、グンと上向いた。上位争いできる。
16番:8割5分程度は来ている。
18番:デキまずまず。馬場も合いそう。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

丹下日出夫の見解

【牝馬クラシックの星】人々の目に映るイチオクノホシの輝きは、いまはまだ、チラチラとして光源の曖昧な二等星。しかし、前走のサフラン賞の末脚は、来春の牝馬クラシクの行く末を照らす可能性に満ち満ちている。前半1000mは59秒4のスロー、しかも馬場はやや重。1分22秒4という走破タイムは一見平凡に映るが、11秒4―11秒5―11秒5(3Fは34秒4)というレースラップに対し、自身の上がりは33秒4。トップスピードに乗った残り2ハロンを、推定11秒0―11秒0以上で駈けきった。開催は異なるものの、GIIIの京王杯2歳Sと、走破タイム(1分22秒1)、勝ち馬の上がり(33秒6)と、ほぼ互角。当メンバーの中では、もっとも鮮烈な数字を残しているし、あの加速力をもってすれば、当然1F延長もOK。馬柱を見ると、新馬戦・前走は出遅れ。不器用なストレッチ勝負の追い込み馬に映るが、前走のサフラン賞は、出遅れとはいっても、一旦は中団。馬込みの中で頭を上げてもいない(操縦にクセのある、難しい馬ではない)。地味な調教も、輝きを覆い隠す一因となっているが、栗東に比べ、負荷の軽い美浦坂路でも、38、39秒台がやっと。攻め馬の数字は気にしなくていい。ちなみに鞍上はデムーロ。タメようと思えば、さらにタメも利くし、堂々好位の横綱相撲に転じる可能性だってある。GIにおける、外国人ジョッキーのアレコレを、忘れてはいけない。同馬に準ずるのはサウンドオブハート。新馬戦は新潟の芝1400m。新潟の内回りは、平均ラップの12秒台で推移するため、その価値が計りにくく、扱いが軽くなりがちだが、ラスト2F目・11秒5は実は出色。ちなみに、走破タイムは1分22秒3(後続に4馬身)。新潟2歳Sの覇者モンストールは、同コースの新馬戦を1分22秒7。ラップの精度は、サウンドのほうが上だった。二戦目の芙蓉Sも、1分35秒5と、時計は地味だが、ラスト3F・12秒0―11秒3―11秒4というレースラップ(3Fは34秒7)に対し、自身の上がりは34秒2。中山の急坂を、推定11秒フラットで駈け上っている。デビュー前の、坂路1F・11秒4という調教タイムや、この中間の芝・ウッドコースの追い切りにも能力が凝縮。血統こそ異なるものの、こちらも昨年の芙蓉Sの勝者ホエールキャプチャの軌跡をなぞっている。まとめて負かせばジョワドヴィーヴル。新馬戦のラスト2Fのレースラップは11秒6―11秒0。キャリア二戦のぶん、単穴評価に止めたが、姉ブエナビスタに準ずる大器の相を、初陣のラップから読み取ることができる。惑星はトーセンベニザクラ赤松賞・1分34秒5・上がり33秒2は、一昨年の赤松賞アパパネと内容は互角。総合的な時計という点で、アナスタシアブルーの新馬戦・1分34秒4にも注目。確たる数字の裏付けと鮮烈さに欠けるぶん、連下扱いとしたが、ファンタジーSの勝者アイムユアーズも末脚堅調。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

12

相手

5

8

10

13

17

18

6通り 各1000円

ワイド流し

12

相手

13

17

2通り 各2000円

須田鷹雄の見解

 阪神コースが改修されて以降、阪神JFはかなり差し有利のレースになっている。レースにおける位置取り別成績で見ても、前走位置取り別成績で見ても、差しに回った馬のほうが有利だ。

 もうひとつ重要なのは前走がマイル以上であること。勝ち馬5頭はすべてあてはまるし、出走全馬の連対率で見ても前走1400m以下と1600m以上では差がある。

 さらに故障したレーヴディソール以外はすべて3歳以降のG1優勝馬になっていることを考えるといかにも○ジョワドヴィーヴルのような良血馬が勝ちそうに見えるのだが、それでは配当妙味が無いので◎ラシンティランテから入ってみたい。前走マイル&差しだし、2、3着馬が前残りなのに楽に差した点を評価したい。母系を考えると血統的な背景も悪くない馬だ。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

8

10

11

15

12通り 各400円

3連単BOX

8

10

11

15

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

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高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

11

相手

1

5

8

12

13

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

13

相手

1

5

8

12

18

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

12

相手

1

5

8

13

18

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【混戦】アイムユアーズを2歳女王に指名する。前走はファンタジーSは鮮やかな差し切り勝ち。デビュー以来4着以下がない堅実派で、距離延長も守備範囲だ。ジョワドヴィーヴルのデビュー戦はセンスある勝ちっぷり。ブエナビスタの半妹で素質は見劣らない。ラシンティランテの前走は3馬身半差で快勝。あの勝ちっぷりなら、ここでもヒケを取らない。アンチュラスは一戦ごとにレースぶりが良化。イチオクノホシファインチョイスサウンドオブハートも虎視眈々と上位を伺う。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

10

相手

8

12

13

15

18

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

10

相手

8

12

13

15

18

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎アナスタシアブルーは「ファルブラヴ×フレンチデピュティ」という組み合わせ。母ライラプスクイーンC(G3)の勝ち馬で、フサイチリシャール(朝日杯フューチュリティS)の4分の3姉にあたる良血。さらに、2代母フサイチエアデールは重賞4勝の名牝と、最高クラスの名牝系に属している。

 ラトロワンヌ血脈をしっかり継続した好配合馬で、マイラーとして高く評価できる。過去2年間に馬券圏内に入った6頭のうち、半数の3頭がサンデーサイレンスフレンチデピュティの組み合わせを持っていた。本馬の母ライラプスは「フレンチデピュティ×サンデーサイレンス」なのでまさにこの組み合わせから誕生している。

 4着に敗れた前走の萩S(OP)は、牡馬相手で距離が長く、序盤行きたがってフォームが力み、それでいながら勝ち馬と0秒2差。評価を下げる必要はない。今回は牝馬限定戦で適距離に戻ることに加え、人気が落ちて馬券的な妙味も十分。ここは買いどころだ。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

12

15

16

2着

1

11

12

13

15

16

18

相手

1

11

12

13

15

16

18

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

阪神JFが行なわれる阪神芝1600mの直結コースから、東京芝1600m、京都芝1600m内、阪神芝1400m、同コースの阪神芝1600mに注目する。該当馬は同じ適性が要求される今走のコースに合うため、高い適性を活かして大駆けできる。

トーセンベニザクラは、直結コースの東京マイルで赤松賞を勝利した。一昨年は赤松賞の勝ち馬アパパネが阪神JF1着、08年は赤松賞の勝ち馬ダノンベルベールが阪神JF2着となった。赤松賞は、条件戦でもっとも注目すべきレースなので、勝ち馬は今年も高評価となる。

エピセアロームは、直結コースの京都芝1600m内で未勝利を圧勝した。前走の重賞勝ちは直結コースではないため評価が難しいところだが、3走前の同コースと2走前の直結コースの激走は評価するので対抗とする。

ラシンティランテは、直結コースの京都芝1600m内で白菊賞を制した。前々走の札幌2歳Sは敗れたが、ローカルの中距離戦よりも中央4場のマイル戦が向いているので、今回は好勝負になる。また、札幌2歳Sは牡馬相手の重賞なので、牝馬相手の阪神JFは戦いやすい。

アンチュラスを、穴馬として狙う。ファンタジーSの京都芝1400m外は直結コースではないため、それ以前の戦績を確認したところ、直結コースの阪神芝1400mで圧勝している。昨年のファンタジーSの3着馬ホエールキャプチャが阪神JFを連対したように、直結コースではないファンタジーSは負けたとしても、阪神JFで前進できる。

厳選予想 ウマい馬券