【
札幌2歳Sは破格】
コディーノが,無敗のV3でクラシックへ驀進。新馬戦の10秒台のラップもすごかったが、二戦目の
札幌2歳Sは、好位のポケットで即折り合うセンスのよさ。すぐ背後には、当面のラ
イバルである、
トーセンパワフルと
ラウンドワールドが虎視眈々。3-4コーナーにかけ、この二頭がどう動くか。一瞬早く、トーセンの内田が手綱を動かし始めたが、その気配を察知したかのように、ひと押しするとすぐさま、トーセンの一歩前へ。内から張るようにして、直線入り口で顔をのぞかせ、残り2Fを11秒6-11秒3でフィニッシュ(ラスト1Fの自身の上がりは、推定11秒0か11秒1)。平均ペースだけに、さすがに10秒台の上がりとはいかなかったが、GIIIに舞台がかわっても加速ラップは健在。ちなみに、走破タイムは1分48秒5。
ロジユニヴァース(後のダービー馬)が保持していたレースレコードを0秒6更新。記録、内容ともに非の打ちどころがない。雨予報で芝コンディションが若干心配だが、前二戦は
パワーを要する札幌の洋芝。ある程度時計のかかる馬場にも、対応できる。逆転があれば
レッドレイヴンのスケール。瞬発力、現状の完成度では◎に譲るが、
パワー勝負の芝になれば大勢逆転十分。
百日草特別はパドックでいななき、道中も遊び半分。ひと気合つけただけで上がり33秒4で楽勝した大器。野趣あふれるレース内容だけでなく、母は
グラスワンダーの全妹で米重賞3勝、血統的魅力にもあふれている。一角崩しがあれば
ダービーフィズ。前走の2分1秒5は、2歳レコードに0秒2差の好内容。全姉の
アプリコットフィズは重賞2勝。一族には
マンハッタンカフェも連なる良血馬。スケールと決め手は負けていない。新潟は平坦コース。そのぶん、惑星にとどめたが、
ザラストロは
新潟2歳Sをレコードで突破。
サトノノブレスは、ゴール手前不利がありながら、いちょうSを1分48秒1で2着に好走。
ポップアートハートも、9着ながら最速の33秒2をマーク。
新潟2歳Sに出走していれば、◎を打ったはずの馬だけに、見直し当然。