アグネスタキオン×ホワイトマズルは何種類ものニアリークロスができる妙味ある組み合わせで、これまでこの配合は中央に3頭が出走し、シュガーヴァイン(3勝)、ハッピーダイアリー(3勝)、エミーズスマイル(アネモネS、エミーズパラダイスの母)とハズレなし。

　またこの配合は芝稍重[2-0-0-0]重不[1-0-0-0]と渋った馬場が巧い点も特筆されるが、中山は金曜から雨みぞれ予報。

　◎はエミーズスマイルの全妹で、姉同様道営デビューで認定競走を勝ってここへ駒を進めてきたが、母のホワイトマズル×トニービンという配合もフェアトライアルが多くメリッサやヤマニンエマイユやクーデグレイスなど東京より中山向きの機動力ある脚質になることが多く、どこから切っても中山マイルがベストの血統配合で、アネモネS勝ち馬の全妹がこれだけ人気がないとなると、一度芝での走りを見てから…なんて悠長なことは言ってられない。狙うならいきなりだろう。

【波乱含み】前走こそ展開が厳しく崩れたが能力十分のトランドネージュの巻き返しに期待。前走でようやく未勝利脱出のミヤコマンハッタンだが力はそん色なく成長も感じる。久々の前走を快勝したパララサルーも争覇圏。ヒシマーベラスはいい脚を持っており、メイショウスザンナは前走でクラスに目処。距離延長カギもダイワカリエンテは状態良好。クイーンアルタミラは新潟2歳S3着の実績が光る。

【ひいらぎサンキュー】サンキューアスクの前走ひいらぎ賞は、1000m通過が58秒0。ラスト3Fのレースラップは12秒0―11秒8―12秒4(3Fは35秒2)。対する自身の上がりは34秒9。1分34秒2の走破タイムと合わせ、500万ではトップレベルの一戦。週末は雨予報。二走前の重馬場実績を加味し、中心に期待。伸びしろならパララサルー。坂上一気の前回の脚は、将来のOPを予感させた。ただ、前走は1000m通過が58秒9、上がりは35秒0。レースの質も走破タイムも、ひいらぎ賞の精度の高さを、今回に限っては優先したい。割って入れば赤松賞組。同レースは7着に終わったが、ハナズゴールは、東京マイルで上がり34秒1をマーク。新潟2歳S3着のクイーアルタミラ。ハッピーシャワーも、重馬場で1分36秒4は、なかなかの時計だ。

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