･前走G1出走組をのぞく、前走10着以下馬
※中山過去10年[0-0-0-22]
●2011年該当馬→該当なし
○2012年該当馬→アースシンボル、メイショウカンパク、サンテミリオン、スノークラッシャー、ヒットザターゲット、ネヴァブション

･前走1番人気馬をのぞく、前走で重賞以外に出走していた馬
※中山過去10年[0-0-2-19]
●2011年該当馬→コロンバスサークル(4着)
○2012年該当馬→コスモラピュタ、ラッキーバニラ、スノークラッシャー

･G1勝ち馬をのぞく、前走6着以下だった6歳以上馬
※中山過去10年[0-0-1-28]
●2011年該当馬→ムラマサノヨートー(7着)、ダイワジャンヌ(8着)
○2012年該当馬→アースシンボル、スノークラッシャー、ネヴァブション、マイネルスターリー

･8歳以上馬
※中山過去10年[0-0-1-10]
●2011年該当馬→シャドウゲイト(9着)
○2012年該当馬→マイネルキッツ、ネヴァブション

2011年残った馬→アーネストリー、ゲシュタルト、カリバーン、マコトギャラクシー、マイネルラクリマ

【2011年結果】
1着：アーネストリー(○)
2着：ゲシュタルト(○)
3着：カリバーン(○)

2012年残った馬→ルルーシュ、ダイワファルコン、ユニバーサルバンク、ダコール、ナカヤマナイト、コスモファントム

2012年下半期[星取り表]：●●●○●○●●●●●△

井崎：つ、ついにトリガミの△が付く日が来たか……恥ずかしいなあ。

須田：頼みの綱だった「ハナズゴール消し」が、取消によってまったく機能しませんでしたからねえ。的中が馬連170円で、3連複と3連単がハズレだと、打つ手ナシですよ。

井崎：とはいえ、久々の的中が△だと、やっぱり切ないねえ。須田クン、やっぱりもっと長打を狙っていったほうがいいんじゃないのかね！？

須田：えーっと……ただでさえ打率が低いバッターに「もっと長打を狙ってブンブン振り回せ！」と指導する打撃コーチがいると思いますか？

井崎：なるほど、言われてみれば確かにそうだ(笑)。とはいえ、トリガミに関してはもっと徹底的に嫌ってもいいかもしれないなあ。

須田：清く正しい予想コラムの場合は、先週だったら「ジェンティルドンナ買いのヴィルシーナ消し」くらいのスタンスが望ましいでしょうね。もしくは、1点勝負か。

井崎：……それは遠回しに、コレが「清く正しい予想コラムではない」と言ってるように聞こえなくもないよな。まあ、確かにスチャラカ予想だけどさ！

須田：自覚があればいいです(笑)。さて、今週のお題レースは中山のオールカマー。昨年と違って頭数も揃いましたし、なかなか面白いレースになるんじゃないですかね。

井崎：そうだね、多頭数になったのは喜ばしいかぎり。あとは、地方の強豪でも出走してきてくれれば、言うことナシなんだけどなあ。

須田：地方競馬招待競走だった頃の話をされても困りますよ(笑)。で、消去ネタから見ていきますが、内容はかなりオーソドックスですよね？

井崎：主にローテ面と馬齢からのふるい落としで、あっさり6頭にまで絞れちゃったからね。ここからもうひと絞りするとなると、けっこう難しいんだけどさ。

須田：でもコレ、人気馬をキッチリ網羅してますから、最低でもあと1頭は削るか、もしくは軸を取っていただかないとガミりますよ。覚悟の上で、そのまま行きます？

井崎：消去ネタには採用しなかったんだけど、オールカマーって意外に内枠の成績が悪いんだよな。だから、ルルーシュかダイワファルコンを消すって手もあるんだが……。

須田：消したくないんですね？

井崎：正解、そこは拾っておきたいの(笑)。だから、素直にナカヤマナイト軸で行くかなあ。コスモファントム軸って手も考えたんだけど、大外枠に入っちゃったし。

須田：まあ、いちばん妥当なところでしょうね。じゃあ、今週こそはちゃんとした的中か、もしくは「コスモファントムが来てナカヤマナイトが飛ぶ」という笑えるパターンで！

井崎：ぜんっぜん笑えないよ！！

　本命はナカヤマナイト。前走宝塚記念は大きく離されてしまいましたが、それまでは重賞でも堅実に掲示板内に入る活躍を見せ続けてくれていました。外枠が嫌な感じですが、このレースと同コースのAJCCで2着にも入っている得意条件なので、積極的に狙っていきます。

　対抗はユニバーサルバンク。今のところ未勝利とハンデ戦しか勝っていませんが、前々走GIでは6着、前走GIIでは5着とある程度の実力は持っています。今回のメンバーなら活躍できるチャンスは十分にあるでしょう。

　3番手評価はルルーシュ。まだ掲示板を外したことがなく、9戦5勝と安定している馬です。古馬重賞は初挑戦ですが、いつも通り競馬ができれば上位に食い込む可能性大です。

　4番手評価は、マイネルキッツ。大きく負けた前走から少し間が空きますが、よく穴を開ける馬なので狙ってみます。

　5番手評価はヒットザターゲット。前走・前々走と大敗を喫していますが、メンバーはかなり楽になります。

　GIII馬齢戦→GII別定戦に変更されたH7年以降の17年間から、■消える馬・□残る馬をチェックしてみよう。なお、「着外」は4着以下を指し、H14年は新潟左芝で代替開催。

■アースシンボル…前2走「非重賞戦→1600m以上GIII戦」のローテで、前走敗退or1馬身未満辛勝(レコ勝ち除く)馬は[0-0-1-24]

■コスモファントム…前3走とも1600m以上のGII以下戦で連対を外していた芝4勝以下馬は[0-0-2-22]

■サンテミリオン…前走斤量54?以下で連対を外していた馬は[0-0-0-16]

■スノークラッシャー…前3走内に芝GI・GII戦で3着内の好走歴がない前走非重賞戦敗退馬は[0-0-0-21]

■ダイワファルコン…前2走ともGIII以下戦で着外かつ0秒4以上敗退馬は[0-0-2-34]。
中山芝5勝のコース巧者だが、いずれも1800m以下で挙げたもので、2000m以上は0勝

■ネヴァブション…前4走(3か月以上休養馬は前3走)とも着順掲示板を外す6着以下馬は[0-0-1-19]

■ヒットザターゲット…前3走内に10着以下の大敗が2回以上あった馬は[0-0-0-27]。
全6勝は平坦コースで挙げたもの。また、未勝利脱出後の連対6回はすべて馬番1から5番の内枠時と内枠を頼る性格がハッキリ出ているだけに、今回12番枠、集中力を欠く走りが心配

■マイネルキッツ…7歳以上高齢馬は[3-0-3-30]、このうち、キャリア20戦以上で前2走内にGI戦3着内、GII・GIII戦連対歴がない7歳以上馬は[0-0-1-29]。6歳以降に挙げた重賞連対6回はすべて2500m以上の長距離戦で、6歳以降2200m以下は[0-0-0-5]

■マイネルスターリー…着外が20回以上もある馬は、前2走内に芝GI・GII戦0秒4差内orGIII戦0秒2差内の好走があった馬を除き[0-0-2-30]

■メイショウカンパク…前走1600m以上のGIII以下戦、斤量56キロ以下で0秒6以上敗退馬は[0-0-2-35]

■ユニバーサルバンク…3か月以上休養馬のうち、前走非重賞戦使用or前走GII以下戦敗退馬は[0-0-0-25]。また、芝を15回以上走って3勝以下かつ中山芝(H14年は新潟芝)連対3回以下馬は、前3走内に芝GI戦0秒5差内・GII戦0秒3差内の好走歴があった馬を除き[0-0-0-17]

■ラッキーバニラ…右芝(H14年は左芝)0または1勝馬は、前3走内に芝の重賞戦で連対歴がある馬を除き[0-0-4-29]。また、前走条件戦使用馬は[0-1-1-10]で、このうち芝4勝以下は[0-0-1-6]

□ナカヤマナイト…前4走内に中山芝GI・GII戦で3着内の好走歴がある馬は、H14年代替新潟を除き[8-4-2-19]。このうち、

(a)連対率6割未満かつ中山芝4回以上走って0から1勝or8回以上走って0から2勝馬は×
(b)5歳以下で着外が10回以上もある馬は×
(c)前走GII以下戦で10キロ以上の体重増減時を除き10着以下or0秒8以上敗退馬は×
(d)芝0から1勝馬は×
(e)前2走内に1秒以上の大敗がある斤量59?馬は×

以上の5項目をクリアしていた馬は[8-4-0-0]

ただし、この連対12頭中11頭は、前記重賞良or稍重で3着内、残る1頭は重馬場で5馬身圧勝だった馬。ナカヤマナイトの4走前AJC杯2着は不良馬場。ここ3年とも2分11秒前半台での高速決着だけに時計勝負になるとやや分が悪いか。馬場状態要チェック。

　先週のセントライト記念は、中山2200mにしては珍しい上がりの競馬になったが、本質的には持久力勝負になりやすいコース。マイネル・コスモ軍団の隊列は気になるが、逃げ・先行馬が揃っただけに、指数的には定石通りにロングスパート適性の高い馬を狙いたい。

　本命はメイショウカンパク。ここ2戦の新潟戦で2桁着順が続いているが、得意コースとはいえ適性とは真逆のスローの上がり勝負だけに、着順ほど悲観する内容ではない。中盤以降のラップが落ちない展開で｢115｣、｢113｣をマークしているように、タフな展開になるほどポテンシャルを発揮するタイプ。実績的には平坦コース向きではあるが、中山でも持久力勝負になりやすい2200mなら一発の魅力はある。

【混戦】ルルーシュは前走が強い内容。長期休養があり出世遅れるも素材は確かで重賞でも勝ち負けが見込める。ダコールは着実に力をつけてきた。状態良好で逆転も十分。実績最上位のナカヤマナイトも仕上がり良好で争覇圏。ユニバーサルバンクはしぶとさ生かせば好走可能。ダイワファルコンは得意の中山で巻き返す。新潟大賞典勝ちのヒットザターゲット、転厩初戦も雰囲気良好マイネルスターリーも侮れない。

【再点火】ルルーシュは、3歳1月の東京2000mで、上がり33秒3をマーク。その上がりラップをもとに、ポテンシャルの在り処や将来像を度々述べてきたが、巴賞2着で、さすがにマキシマムも見えたか?--今後の展開を切り替えなくてはいけないかと思いもしたが、距離を2600mに延ばして、札幌日経オープンを2分28秒8でレコ勝ち(従来の記録を0秒3更新)。新たな未来が、また見えてきた。北海道シリーズの2600m戦というと、メジロマックイーンやマンハッタンカフェ等、菊花賞の伏兵たる「3歳の上がり馬」をイメージしがちだが、古馬だって、この札幌日経オープン2着を契機に、アルゼンチン・JCを連勝したスクリーンヒーローもいる。キャリアはまだ[5211]。飛躍の4歳秋だ。ナカヤマナイトは、皐月賞5着、ダービー4着。同じ4歳世代のトップを張る好素材。大阪杯-宝塚記念にかけての春の関西遠征はジリ貧に終わったが、不良馬場でのAJCC2着激走の反動があったのではないか(勝者ルーラーシップも、次走の日経賞は3着に失速)。蓄積疲労とストレスがとれれば、折り合いにも心配がなくなる。良馬場の瞬発力勝負も望むところ。ナカヤマが距離に泣き、ゴール前フワフワとした走りになれば、ユニバーサルバンクが一角崩し。印象は地味だが、共同通信杯、若駒S、京都新聞杯と、しぶい末脚で幾度も重賞で連対。追わせる馬だけに、外国人ジョッキーとの相性も抜群。ピンナはまだ、馬券でも美味しい。惑星はコスモラピュタの前残り。前走の新潟戦で、持ち味であるHラップの逃げを久しぶりに見せてもらったが、記録面でも自身の最大のパフォーマンスは2200mにあり。ダコールも、前走の小倉戦は、馬場適性や展開云々、有無を言わせぬドトウの寄り切り。ルルーシュ以外なら勝負になる。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

◎コスモファントムは、直結コースの中山芝2000mで施行される重賞・中山金杯を、今年3着、昨年1着になった。また、今回と同距離では直結コース京都芝2200mの京都新聞杯を連対している。休み明けでハンデの重かった函館記念を叩き、2走目の上積みあり。さらに、前走からの斤量減・コース適性の高さなど好条件がそろうため、変わり身を警戒する。

○ナカヤマナイトは、5走前に直結コース中山芝1800mのディセンバーSを制し、その次走で同コース(中山芝2200m)のAJCCを連対した。このように中山芝1800から2000mは直結コースなので、中山中距離の激走馬は距離延長を苦にせず、中山芝2200mに対応できる。

▲ダイワファルコンは、今年の中山金杯の2着馬。また、3歳時に中山芝2000mの弥生賞を人気薄ながら3着に激走、古馬になって中山芝1800mでスピカS(1600万下)を勝っている。中山芝コースは【5-2-1-4】の中山巧者、初距離の2200mでも好勝負になる。