【進化】
アドマイヤブルーが、心身ともにひと回り大きくなってクラシックシーンに戻ってきた。前走の
京成杯で連勝記録は途切れたが、
皐月賞の流れによく似た、息の入りにくい平均ラップに加え、ラスト3ハロン・11秒台のラップが3連続というタフな流れ。3着に力尽きてしまったものの、4コーナーすぎ早々に先頭。自ら勝ちに出て2分0秒9なら負けて強し。なんて、1番人気もあったろうが、前走は早仕掛けがミエミエ。素直に反応する馬ゆえ、行くだけ行かせる、つまらないレース内容だったし、中二週で二度の関東遠征の反動か。気配も馬体も薄く見せていた。リフレッシュ放牧で重量感アップ。父は
キングカメハメハ、近親には天皇賞馬
アドマイヤジュピターという成長力のある血統構成。よく見ると、坂路調教の数字や内容も(特に上がり)、かなり
スケールアップしている。出直し、造り直しの
毎日杯だ。
きさらぎ賞2着馬
ヒストリカルとの叩き合いが第一本線。半兄
カンパニーを彷彿させる、32秒8の前走の決め手は強烈の一語。外回りコースの差し比べなら逆転も十分。割って入れば
マウントシャスタのポテンシャル。前走のアルメリア賞は、走破タイムこそ平凡ながら、ラスト2ハロンめに10秒8という出色のラップを計時。
エロイカの新馬戦も10秒台のHラップを踏み、相手の脚色を計りながら馬なりの楽勝。坂路の数字も、ちょっと凄い。潜在能力は上位と僅差。
スピルバーグは、
共同通信杯3着がある半面、条件戦でも勝ちきれない押しの弱さがある。
ダローネガも、一線級との対決を終え、やや限界が見えてきた。これ以上の伸びしろとなるとどうか。