ラウンドワールドは「
ドリームパスポートの3/4弟で、
グルヴェイグと血脈構成の7/8が同じ」というイメージどおりの、「この血統ならこんな馬に出たらいいな」と誰もが思い描くとおりの、血統の良さがきれいに表現された一流のオープン馬だ。
しかし
キズナと
エピファネイアのレースぶりには、これまでの
ディープインパクト産駒や
シンボリクリスエス産駒の範ちゅうにはおさまりきらないようなオリジナルな強さが感じられ、どこまで奥があるのだろうという未知の魅力に溢れている。
エピファネイアはナスキロ血脈のクロスの影響で体質が柔らかく繋ぎのバネも凄く、直線でスピードに乗ったら跳んでいるかのような優雅なス
トライドになるが、それだけに雨の阪神内回りというパワー重視の舞台設定はプラスとはいえないだろう。
キズナはパシィフィカス牝系特有の後肢のパワーが凄く、
黄菊賞で渋った馬場も苦にしなかったし急坂もプラスだろうし、哲三が大事に乗っていたが動かしていけば内回りを捲る機動力もありそうな走り。
◎○が能力を出し切れば勝つのはどちらかだろうが、雨の阪神内2000mでは、○の柔らかさしなやかさよりも◎のパワーと頑健さのほうが信用できそうだ…ということでこの馬単3点。