土曜日の東京メインはダービートライアルのプリンシパルSです。プリンシパル組からはダービー本番での活躍馬がなかなか出ていませんが、今年は果たしてどうなるか注目です。

　これといった中核になる馬が存在せず混戦模様ですが、本命はミエノワンダーとします。メンバーの中で唯一2000mを2勝している実績を重視します。

　対抗はサーストンニュースです。勝ち鞍が1600mのみなのが不安材料ですが、東京コース2勝の実績を評価したいと思います。

　三番手はサムソンズプライドです。脚質を逃げに変えてから好走が続き、未勝利・500万下と連勝中です。ただ、このレースで逃げた馬は過去10年で2着が最高というのがやや不安材料です。

　押さえには、若葉S4着のインパラトールと絶好調蛯名騎手のマジェスティハーツを推します。

　コイキング

　◎ジューヴルエールは母がキングマンボ産駒でヌレイエフ≒サドラーズウェルズ3×3だから、ピクシープリンセスやカナロアやフォルトファーレンと似た配合パターンで、ディープ産駒でもパワーとスタミナに長じたタイプが出やすい配合パターンといえる。

　ただし◎の場合は母母にナスキロのクロスがあり自身はヘイロー≒サーアイヴァー3×5･5なので、体質は柔らかく脚捌きに無駄がなく、長い直線で斬れる脚を使えるのがいい。

　デビュー戦は超スローの上がりだけの競馬を後方待機組で唯一追い込み、2戦目はデニムアンドルビーをマークして封じ込めての勝利。

　まだ底を見せておらず距離延長も歓迎だから、東京のトライアルはまたディープ旋風が吹き荒れそうだ。

【混戦】サーストンニュースは前走スプリングSで差のない6着に健闘。力量アップ顕著で好勝負を見込む。前走キッチリ勝利を収めたジューヴルエースは素質豊富でOP挑戦でも。ガチバトルも状態良好で距離延長にも対応できる。初戦でセンスを見せたデインツリーも能力はそん色ない。ミエノワンダーも活気十分で侮れず、マジェスティハーツやインパラトールなども上位の候補。

【萩Sの再現】皐月賞は10着に終わったインパラトール。GI、しかも内目の2番枠とあれば、中団でジッと我慢。無駄に脚を使わず、馬群がバラけるのを待つしかなかったが、馬体そのものは、OP特別くらいは勝てる馬だと、改めて確認。萩Sの直線一気を、プリンシパルで再びだ。二の筆頭はジューヴルエール。前走・1分47秒9は、マイル通過・1分35秒7という、確からしいラップの上に立っての一気差し。新馬の京都1800mでは、上がり33秒5を計時している。割って入ればメイショウブシン。坂は未知数とはいえ、前走のひめさゆり・2分0秒1は、同日の古馬500万を0秒8も上回る好内容だった。ミエノワンダーは、セントポーリア・2分0秒9の価値を、山桜で証明。サムソンズプライドも好調。

　プリンシパルSが11頭立てというのには驚いた。2着権利の時代に比べて魅力が後退しているのは分かるが、ダービーに向けてチャンスが少しでもあるなら投票してくる馬がもっといてもいいと思うのだが……。ちなみに、過去最も頭数が少なかったプリンシパルSは2000年で12頭立て。そのときはトーホウシデンが勝ち、2，1，7番人気で決着している。1着から3着馬はすべて1勝馬で、勝った以外のレースでも好走しているのだが収得賞金は加算できずにいた、という立場だった。

　他の年も含めて前走クラス別成績を取ると、前走重賞組がさすがの強さを見せている。詳述している余裕はないが、前走が重賞で掲示板以内ならここでは相当な確率で馬券に絡み、6着から9着あたりでも十分なチャンスがあり、10着以下でもそれなりにチャンスはあるというのが相場だ。スプリングS6着の◎サーストンニュースなら十分勝ち負けだろう。

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