【隠している】
アドマイヤラクティには、まだオツリと伸びしろがある。GIIの
金鯱賞3着、
AJCCを3着。3400mの
ダイヤモンドSを楽勝して、勇躍挑んだ頂上決戦の天皇賞は、ある意味力負けの4着。しかし、インからしぶとく、差し返す素振り。決して止まってはいない。「まだ何かを隠している」と、岩田は語っていたが、思えば前走の体重は6キロ増の486キロ。パドックを周回する仕草にも、多少の無駄が含まれていいた。天皇賞後は、二週にわたってタフなCWで6F追いを敢行。そのハード調教にもビクともしない、幹の太さができた。条件戦ながら、58キロ勝ちもある。ハンデも想定内だ。当面の敵は
ルルーシュ。
有馬記念・
AJCCと、二戦連続して不本意な競馬が続いているが、三走前の
アルゼンチン共和国杯を2分29秒9のレースレコードで突破。過去十年の同レース優勝馬で、2分30秒台で勝った4頭のうち3頭が一年以内にGIを制覇。時計的裏付けは、もはや十分だ。割って入れば
カフナ。
ギアチェンジのもどかしさが、出世を妨げていたが、戸崎に手替わった
メトロポリタンSは、残り1F標識まで脚をため、馬場のど真ん中を悠々と突き抜ける着差以上の圧勝。戸崎を腕で、ひと皮むけた。天皇賞が少し負けすぎのように思うが、
ムスカテールはアルゼンチン2着馬。
タッチミーノットは、リフレッシュ効果で
中山金杯時に覇気と張りが戻っている。
コスモロビンは、前年3着馬。人気以上の大仕事をやってのける、破天荒さと爆発力あり。