最終週となった今週土曜日の東京競馬場での メインレースは、オープンクラスのダート1600mハンデ戦、アハルテケステークスです。

　本命にはハートビートソングを推します。長期の休み明け後はダート路線に転向して結果を残しています。去年暮れにこのクラスで勝っており、前走の重賞アンタレスSでも1,2着とは離されたものの3着と健闘しています。もともと芝で重賞クラスの能力があり、東京コースでも好走実績があるので、今回初めての東京ダートコースになりますがこの馬を軸とします。

　対抗にはタガノロックオンです。ここ近走は掲示板以内には入ってきており、安定した成績を残しています。前走でもこのクラスのレースでタイム差無しの2着と好走しています。東京コースで安定した成績を残しており、さらに今回斤量が56キロと手頃なものとなっているので、期待します。

　三番手にはスズカセクレターボを推します。前走の立夏Sでは昇級初戦ではありましたが、1馬身差で快勝しており、現在2連勝中と勢いがあります。さらに東京コースを得意としており、斤量も今回54キロと軽く条件は整っています。初めてのオープンクラスでのレースですが期待します。

　押さえには実力馬のナムラタイタンと前走今回と同じ条件で快勝したサンライズブレッドです。

　東大ホースメンクラブ　キャラメル

　2012年アハルテケSは標準多め坂路主体のバーディバーディが優勝。東京ダート1600mで行われる条件なので、坂路とトラックを本数多く併用している調教タイプに適性がある舞台ということでしょう。

　今年の調教タイプ該当馬で、狙ってみたいのが、◎トウショウクラウン。距離に実績がない上、東京ダートにも実績がありませんが、昨年末から今年にかけての充実ぶりは見るものがあります。だからこそ、前走も2番人気の支持を受けたと思いますが、大幅に馬体重が増えて、8着の惨敗。最終追い切りで、ラスト1Fが鈍い動きをしていただけに、仕方ない結果だと思います。

　今回は、前走以上に中身の濃い追い切りを消化。1週前追い切りに、今回騎乗する石橋脩騎手が跨って併せ馬先着。そして、最終追い切りは、前走時に重かったラスト1Fが軽い動きで、馬なりの12秒台。これなら十分に実力を発揮できます。

1.トウショウクラウン
今回：標準多め併用
前回：標準多め併用

2.ハートビートソング
今回：標準多め坂路
前回：標準少め坂路

3.サンライズモール
今回：標準坂路主体
前回：標準併用

4.ゴールスキー
今回：標準坂路
前回：標準併用

5.ブライトアイザック
今回：馬ナリ平均坂路
前回：標準多め坂路

6.ゴールドバシリスク
今回：馬ナリ平均坂路主体
前回：馬ナリ平均坂路主体

7.キクノアポロ
今回：標準多め坂路
前回：一杯平均トラック

8.サンライズブレット
今回：標準坂路
前回：標準坂路

9.ダノンカモン
今回：標準多め坂路
前回：地方

10.アイファーソング
今回：標準トラック
前回：標準トラック

11.ナムラタイタン
今回：軽目トラック
前回：馬ナリ平均トラック

12.スエズ
今回：標準多め併用
前回：一杯平均併用

13.ラフアウェイ
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

14.スズカセクレターボ
今回：馬ナリ平均坂路
前回：標準坂路

15.タガノロックオン
今回：一杯平均トラック
前回：標準多めトラック主体

16.オーブルチェフ
今回：標準トラック
前回：標準多め併用

【波乱含み】ハートビートソングは長期休養明けがあったハンデを感じさせないレース振り。素質上位で好勝負期待。実績十分のナムラタイタンは58kgのハンデ鍵も力落ちはない。安定して走れるタガノロックオンは距離短縮でも。スズカセクレターボは充実して末脚しっかり。サンライズブレットも力をつけており、底力あるダノンカモンに巻き返し狙うトウショウクラウンにも注意が必要。

【カモン、戸崎】ダノンカモンが力で押し切る。東京1600ダートは、GIの南部杯・1分34秒8を2着を筆頭に、GIIIの武蔵野Sを2・3着等の実績あり。ダートマイルの頂点で好勝負を繰り広げてきた実力派、オープン特別なら戦ってきた相手が違う。ちなみに59キロを背負い、OP特別のエニフS勝ち。57・5キロのハンデも織り込み済みだ。依然としてハミ受けに敏感すぎる面は残るものの、鞍上は、アタリが柔らかく、かつ追い出しはシュルードな戸崎。まだ新味を期待していい。ジョッキーの上乗せぶん、対抗としたが、対戦比較なら、むしろナムラタイタン上位。平成23年の武蔵野Sで本命馬を一蹴、昨年春のオアシスSを58キロの重量で快勝。アハルテケSを2着など、東京マイルは[3102]。前走の平安Sは、チークピーシーズ効果もあって気を抜くことなく1900mの距離にも対応できたが、折り合いを気にせずに済む1600mなら、差しにも転じることができる。割って入ればハートビートソング。ダートは[2011]と、まだ底を見せていない。前回のアンタレスSは、前目の5-6番手で競馬ができたのも収穫。57キロと、勝負どころで追い出しが微妙に遅れる点が、まだ解消しきれていないが、直線の長い東京ならまとめて一気差しも。距離短縮がカギになるが、タガノロックオンはブリリアントS・クビ差2着と好調。単騎逃げだと、アイファーソングもうるさい。スズカセクレターボは、目下絶好調。

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　◎スズカセクレターボは「アグネスタキオン×シーキングザゴールド」という組み合わせ。母にトムフール4×4、自身にボールドルーラー5×4というアメリカ血統のクロスを持つほか、母セクレゴールドはゴーンウェストの4分の3妹という良血。硬質なスピードに秀でたタイプで、高いポテンシャルを感じる血統なのでまだまだ出世できるだろう。アグネスタキオン産駒は東京ダートを得意としており、1400mよりも1600mの成績が優れているので前走から条件は好転する。準OPを勝ったばかりで確かに家賃は高いが、前走の上がり3ハロン34秒2という切れ味は非凡というほかなく、54kgの斤量なら脚が溜まれば一発があっても不思議はない。