本命はダイワファルコン。去年はこのレースで5着に敗れています。しかし、今年はGIでは大敗しているものの、その他のレースでは連対続きからの参戦と、かなり調子がよさそうです。斤量が58kgにならないのもラッキーです。

　対抗はダイワマッジョーレ。前走では、最後に長く脚を使って上位に食い込み、どんな競馬にも対応できることを示しました。重賞では勝ちきれていないので、本命にはしませんでした。

　3番手評価はガルボ。最近は大敗が多いですが、ぽつぽつと連対もしています。去年勝ったこのレースで、上位に食い込むことは十分ありえるでしょう。内枠に入れたのは嬉しいです。

　4番手評価はドナウブルー。牝馬で56kgと少し厳しめの斤量ですが、2走前GIで3着に入るなど実績は上位。前走の大敗も少し気になります。5番手評価はリアルインパクト。最近はいまひとつな競馬が続いていますが、そろそろ巻き返しがあってもいい頃です。

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　比較的時計の掛かっていた中山芝だが、今週からのBコース替わりで少なくともフラットな馬場状態になりそうな気配。明確な逃げ馬不在でBコース替わりならば、内枠の先行馬狙いが定石ではあるが、指数的には逆張りを賭けてみたい。

　本命はネオヴァンドーム。ここは叩き台で、2連覇している都大路S狙いと勘ぐりたくなるローテだが、前走の東風で最高指数｢116｣をマークしているように、ワンペースになりやすい中山マイルは絶好の舞台。指数動向を見ても、自身は速い上がりが出せるタイプだが、レース上がりが掛かる展開の方が向くのは明確。中山マイルの大外枠に本命を打つのはセオリーに反するのだろうが、典型的な逃げ馬不在でも有力馬が早めに仕掛ける展開になれば、漁夫の利的な差し込みに期待したい。

【上位拮抗】ダイワマッジョーレは重賞で惜しい競馬の連続が示すとおり力量確か。状態良好で今度こそ。ダイワファルコンは中山巧者。57.5kgも許容範囲内で首位も十分。ホーカーテンペストは素質が開花しつつあり連勝も十分。トウケイヘイローも力をつけており争覇圏。マイルCS3着のドナウブルーももちろん上位の候補で、充実のムクドクに底力あるリルダヴァルなどにも警戒が必要。

【はち切れんばかり】ダイワファルコンは、まさにはち切れんばかりに馬体充実。中山記念のパドックでは、唸りをあげていた。GIの天皇賞・有馬記念は10着と惨敗したものの、GIIIの福島記念勝ち。GIIのオールカマーと中山記念を、56キロを背負い僅差の2着した実力馬。57・5キロをかつぎ、中山マイル・上がり33秒6で楽勝の星も残している。GIIIならもう格上主力だ。当面の敵は、4歳馬ダイワマッジョーレ。金鯱賞2着、中山金杯5着、東京新聞杯は上がり32秒7の瞬発力で0秒1差の2着。430キロ台の小柄な馬だけに、目減りが少し心配だが、GIII突破が視界に入ってきた。ガルボは前年、57・5キロを背負ってダービー卿を勝利。58キロに増量となるが、0・5キロなら想定内。元々調教は動く馬だが、いつにもまして気配は絶好。ドナウブルーの巻き返しを惑星に警戒。東京新聞杯はマイルCS3着激走の疲れもあったか。消化不良の10着に敗れたが、今回の坂路調教は鋭く反応。体調は再び上がっている。ホーカーテンペストは中山マイル3勝、コースのオニ。ムクドクの東風S・1分32秒7もかなり優秀。

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　◎ガルボは、昨年のダービー卿CTの勝ち馬。また、直結コースの東京芝1600mで施行される東京新聞杯を制した。直結＋同コースの両方で重賞を勝利しており、コース適性は非常に高い。前走はダートのGIレースなので敗戦も当然のこと。前走のダートから、芝の適距離に替わることで勝ち負けになる。

　○ダイワマッジョーレは、4走前に直結コース東京芝1800mの甲斐路Sで条件戦を勝ち上がってオープン入り。そして前走は、直結コース東京芝1600mの重賞・東京新聞杯を連対した。重賞で安定して上位争いしており、前走は同距離を激走したことから、引き続き注意する。

　▲リアルインパクトは、直結コース東京マイルのGIレース・安田記念を勝利した。また昨年は、直結コース中山芝1800mの中山記念を3着に好走した。休み明けを2走して勝ち馬との差を詰めながら良化中(前々走は勝ち馬と1.2秒差→前走0.5秒差)。今回は叩き3走目で得意のマイル戦となり、変わり身を警戒する。