今週土曜日の中山競馬場でのメインレースは、二歳馬のオープンクラス戦、芙蓉ステークスです。

　本命にはマーブルカテドラルを推します。前走の新潟二歳ステークスでは勝ち馬に離されていますが、二着とはタイム差無しのレースをしています。また結果的には後方からの馬が上位を占めるなか、先行したなかでは最先着しています。距離的にも問題ありませんし、脚質的にも中山コースは問題ないのでこの馬を軸とします。

　対抗にはパシフィックギャルです。前走の500万下クラス戦では勝ちタイムはそれほど速くありませんが、ハナ差の二着と好走しています。これまで先行してうまくレースをしており、今回は前走と同じ中山コースなので期待します。

　三番手にはポーラメソッドを推します。デビュー戦では7着と大きく負けましたが、前走の未勝利戦では二着に五馬身差をつけて圧勝しています。未勝利戦でのタイムが前の日に行われた二歳限定500万下クラスよりも速く、良い内容で勝っているので今回も期待できます。

　押さえには前走500万下クラスで好走したイオラニと新馬戦で今回と同条件で勝っているマイネルアウラートです。

東大ホースメンクラブ　キャラメル

　○マーブルカテドラル、▲イオラニはオープン級の素質があるがともに中山1600mより東京1800mがベターなタイプ、ここは素質互角の◎ポーラメソッドに期待した。

　ノーザンダンサー4･5×5、サーゲイロード=スワンシー5･7×5などをクロスする父母相似配合で、この配合パターンはブエナビスタやヴィクトワールピサのように走った父母同士の組み合わせが成功しやすい。

　この馬も母タイキポーラがマーメイドS勝ちで、これだけキメの細かい相似配合ならばチチカスの日本の代表産駒の期待もかけられる。

　ナスキロ柔い体質だが、母譲りの機動力も感じさせるレースぶりで、前走のような捲りのきく馬場ならば勝ち負けだろう。

【上位拮抗】マーブルカテドラルは新潟2歳Sで5着もレース内容上々。コース替りプラスのタイプで好勝負期待。マイネルアウラートは昇級戦も押し切った新馬戦が強いレース振りで十分通用。パシフィックギャルは未完成も能力上位。イオラニも底力そん色なく上位の候補。ポーラメソッドも素質あり侮れず、ツクバアズマオーとマイネオーラムにも注意を払いたい。

【牝馬は度胸】勝ち馬は別格として、新潟2歳Sは、ハナ・クビ・ハナ差の、きわどい2着争いを演じたマーブルカテドラル。「道中ハミを噛んでしまい、ステッキにも驚いていた」と、鞍上の田辺が語っていたが、大いに見せ場。初陣の東京1400mの1分23秒8・上がり34秒3も、やや重やデビュー戦を考えれば、なかなか味のある時計だった。430キロ台の牝馬ながら、先週今週と南Wで5F追いを消化。使い減りもなく、度胸もある。2歳S5着の意味を芙蓉Sで問いたい。当面の敵はパシフィックギャル。個人的には1800-2000mベースの中距離馬のように思うが、アスター賞は、スローの上がり勝負にしろ、11秒7-11秒2-11秒2という後傾ラップで、中山の急坂を2着。ウインマーラレイを少しは慌てさせた。ポーラメソッドも前回は1800m。父はチチカステナンゴ、馬体の造りも中距離ベースの底力型だが、マイル・1分36秒4という確からしいラップを踏襲し、1分48秒1・上がり34秒8は出色(後続に5馬身)。やや底が見えた、アスター賞3着のイオラニより上位に置きたい。ツクバアズマオーは、馬自体の造りは、前記3頭に負けていない。ただ北海道組は、時計整理が大変(笑)。

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