【上位拮抗】ベルキャニオンは素軽さ十分で素質の高さ間違いなし。初勝利あげたばかりでもクリアしたい1戦。東スポ杯9着も休み明けを叩かれ上昇のウインマーレライは巻き返し必至。良血トレクァルティスタは若さ残すも1戦使われた効果は大きい。クラリティシチーも力量有り上位の候補。タルトオポムも潜在能力そん色なく、アグネスドリームとルファルシオンにも注意を払いたい。

【圧倒的ボリューム】いちょうS、そして東スポ杯3着に追い上げてもなお、絶対の支持を得にくい、地味な印象を与えるクラリティシチー。しかし、パドックで間近に見ると、頑丈な四肢と筋肉量--2歳馬離れした、ムチっと張った首回りやトモの厚みに圧倒される。離れた3着とはいえ、東スポ杯は1分46秒1、そして上がりは最速の33秒3。4F連続の11秒台のラップに耐えうる持久力型だけに、中山2000mも、外からマクっていっても、最後にもうひと脚使えるとみた。

逆転があればベルキャニオン。前走は2分1秒1のレコード。1800m通過は1分49秒4と、同日に行われた東スポ杯の9F通過タイムとは数値が落ちるものの、同じ東京でも1800mと2000mは微妙にレースの質や時計が違ってくるものだ。全兄のカミノタサハラより、スピードの乗りも手先も軽く、始動もムーアの意のまま。中間の稽古を見ると、一戦ごとに馬体に実が入ってきた感触も伝わってくる。

ウインマーレライは、東スポ杯は9着惨敗。余分な贅肉がつき、正直この仕上げで戦えるのか。頭をひねってしまったが、前走時と一変。今度はハードに攻めてきた。東京･中山とコースを問わず、33秒台の脚が使える切れ者、本来の姿に立ち返れば巻き返しは当然。

アグネスドリームは、勝ち馬には遊ばれてしまったものの、京都2歳Sを2分0秒8-上がり3Fを11秒6-11秒3-11秒6でパンチアウト。前走はイレ込みも解消していた。

マイネグレヴィルも、札幌2歳S2着をもってすれば、牝馬でも格上主力。時計のかかる馬場も好材料だ(ただし、若干使いすぎ)。兄ほどの鋭敏さはないが、トレクァルティスタも将来はOPの器。

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【先行有利】先行指向の強いメンバー構成だが、実際の流れは落ち着くと見て、最も優秀な先行内容を残している03アグネスドリームから入りたい。相手本線は、大器と噂される07ベルキャニオンと、展開をついての台頭がありそうな08シャンパーニュ。17クラリティシチーは外枠の分、評価を割り引いている。

　皐月賞と同舞台で行われるホープフルS。当然クラシックを意識した素質が多く顔を揃えた。

　注目されているのは関東の良血トレクァルティスタとベルキャニオンだろうが、ここで狙うのは札幌2歳S2着の実績最上位馬マイネグレヴィル。

　前走のアルテミスSでは瞬発力の差で0秒7差の6着に敗れたが、これは予想どおり。コスモス賞や札幌2歳のように馬力勝負、時計のかかる馬場でこそ真価を発揮するタイプ。その点で今開催の馬場は同馬には最適。またキャリアが浅い2歳同士の多頭数で先行力は大きな強み。

　クラリティシチーは前2戦ともに現時点でクラシック戦線の先頭に立っているイスラボニータが相手で仕方がない面は大きい。決め手はここに入っても間違いなくトップクラス。小回りの分だけ対抗とした。

　2戦目できっちりと変わり身を見せたベルキャニオン。

　一方、全兄のコディーノとは明らかにタイプの違うトレクァルティスタ。兄は気持ちが強い、真面目過ぎる点があり完成度の高さが際立っていたが、弟はその逆で精神面で幼さを感じさせた。能力は遜色ないのかもしれないが、どちらかと言えば晩成タイプなのかもしれない。