10R

有馬記念

15:25発走 / 芝2500m (右 A) / 天候:晴 / 馬場:良
5回 中山 8日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:20000,8000,5000,3000,2000万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携
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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

6

1点 2000円

馬連流し

6

相手

4

10

14

16

4通り 各2000円

東大ホースメンクラブの見解

 日曜日中山のメインは、グランプリ有馬記念です。オルフェーヴルが引退レースでどのようなレースを見せてくれるか注目です。

 本命は、6番のオルフェーヴルです。海外帰りですので、体調は万全とはいえないと思いますが、今回はメンバー的にもオルフェーヴルが抜けていますし、最大のライバルであるはずのゴールドシップが順調さを欠いていることも考えると、本調子でなくても勝てる可能性は高いと思います。有終の美をかざってくれることを期待します。

 対抗は16番のトーセンジョーダンです。前走ジャパンカップで、復調を示しましたし、実績は出走メンバー中でも上位です。大外枠なのがマイナス材料ではありますが、内田騎手がうまく乗りこなしてくれることを期待します。

 三番手は、4番のウインバリアシオンです。前走久々のレースで好走を見せました。たたき2戦目の上積みを期待したいです。父ハーツクライの再現なるか注目です。

 押さえは、10番アドマイヤラクティと14番のゴールドシップとします。

東大HC コイキング

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

5

相手

1

6

14

16

4通り 各1000円

ワイド流し

5

相手

6

14

16

3通り 各2000円

望田潤の見解

 オルフェーヴルの今週の追い切りをみたが、この馬にしては少し動きに硬さがあるように感じられた。

 本調子にないと陣営が泣いていた宝塚もフタを開ければアッサリだったように、能力が抜けているだけに有終の美を飾るシーンも十分だろうが、シンザン記念からほとんどのレースで◎を打ってほめちぎってきた馬だし、最後ぐらいは後を託される馬から入るのもいいだろうということで、勝っても負けてもお疲れさまと拍手で送り出したい。

 中山でもタフな馬場のロンスパ持続戦ならトーセンジョーダンの二枚腰から入る手があるが、今年の◎はデスペラード

 サンデーサイレンストニービンブライアンズタイムを引き、母母はグロースターク=ヒスマジェスティ3×3、スタミナや底力のバックボーンは十分すぎるほどだ。

 ブライアンズタイムやロベルトの影響が強い掻き込み走法は明らかに中山内回り向きだし、ノリならギリギリのところで馬群を捌いて一発を狙ってくるはずで、前走が本格化を感じさせる完勝、その余勢で一気にチャンピオンの座に上り詰めても不思議ない血統だ。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

14

1点 2800円

3連単フォーメーション
1着

4

14

2着

4

6

10

14

相手

3

4

6

7

10

14

16

30通り 各200円
3連単フォーメーション
1着

4

14

2着

4

6

10

14

相手

4

6

10

14

12通り 各100円

井内利彰の見解

 2010年ヴィクトワールピサが1着、2012年オーシャンブルーが2着。追い切り本数が多い併用系統に◎を打って、的中することができた有馬記念。坂路単一調教馬が優勝した年も少なくありませんが、基本的には、中山芝2500mに適した調教が併用調教です。

 その該当馬の中から、あえて◎ゴールドシップを選択した理由。それは最終追い切りで「走りたい気持ち」を確認できたから。R.ムーア騎手の進言で、いつもの坂路ではなく、Cコースで追い切った今週。新馬2頭を追いかける内容でしたが、2頭の間に入って、気持ちよく追い抜いていきました。須貝尚介調教師が確認したかったのが「抜け出してからも、気を抜かないかどうか」。だからこそ、追い抜きやすい2歳馬を相手にしたという事情もあります。

 1頭になっても気を抜くことなく、しっかりと走っており、陣営としては大満足の内容。これによって、調教タイプは標準多め坂路主体になりました。昨年は標準多め坂路での優勝ですが、主体が加わることがマイナスになるわけがありません。20日の坂路キャンターでも前にいる馬を追い抜く内容。これらの調整を見る限り、走る気がないとは思えません。

 ○オルフェーヴルは他メディアでも記したように、ラスト1F時計の遅さが評価を落とした要因。もちろん、1週前追い切りの時計が遅い点も気になりますし、それに付随して、見た目の動きも迫力がありませんでした。帰厩してから、ずっと感じていた物足りなさは最終追い切りまで継続。20日の坂路馬場では、気合乗りがよい姿も確認できましたが、やっぱりトータルで見た時に今の状態なら、他の馬が1着に付け入る隙があると判断しました。

 ▲ウインバリアシオンはレース翌週に坂路馬場をキャンターしていた時点で「これはやれる」と手応えを感じた馬。最終追い切りの動きはイメージ通り、文句なしの走りと時計でしたし、今の状態なら勝つことも考えてみたくなりました。

 ☆アドマイヤラクティは調教タイプ的には、馬券圏内という意味で、最も安定しているかも知れません。1週前追い切り、最終追い切りともに、十分に動けていたと思います。ただ、ダイヤモンドS1着時はCWコースの6Fで速い時計を出した馬。勝つということに関しては、首を捻ります。

 △は3着候補。△カレンミロティックは1週前もしくは最終追い切りがCコースなら、本命候補として扱うつもりでしたが、さすがに標準多め坂路だと、この印まで。逆に△タマモベストプレイは標準多め併用だからこその印。最終追い切りもDPコースとはいえ、かなりイイ動きでした。△トーセンジョーダン池江泰寿厩舎の勝負調教に該当した点を評価しています。

1.ダノンバラード
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路

2.ヴェルデグリーン
今回:標準トラック
前回:標準トラック

3.カレンミロティック
今回:乗込坂路
前回:標準多め坂路

4.ウインバリアシオン
今回:標準多め併用
前回:標準坂路

5.デスペラード
今回:馬ナリ平均併用
前回:馬ナリ平均併用

6.オルフェーヴル
今回:標準多め坂路
前回:海外

7.タマモベストプレイ
今回:標準多め併用
前回:標準多め坂路

8.ラブリーデイ
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

9.ルルーシュ
今回:乗込坂路
前回:標準多め坂路

10.アドマイヤラクティ
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

11.ラブイズブーシェ
今回:一杯平均坂路
前回:標準少め坂路

12.テイエムイナズマ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準併用

13.トゥザグローリー
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

14.ゴールドシップ
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路

15.ナカヤマナイト
今回:標準多めトラック
前回:乗込トラック主体

16.トーセンジョーダン
今回:標準併用
前回:標準併用

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

1

1点 4000円

馬連

1

-

7

1点 200円

馬連流し

1

相手

3

6

14

15

4通り 各1200円

3連複軸1頭流し

1

相手

3

6

7

14

15

10通り 各100円

山崎エリカの見解

 毎週月曜日に更新される、No.1予想の「今週の見どころ」でも綴りましたが、1番人気のオルフェーヴルも2番人気のゴールドシップにもイエロー信号が灯ります。まず、オルフェーヴルは世界最高峰、凱旋門賞を大目標にした後の一戦であること。これまで前走の凱旋門賞で連対した馬が何十頭もジャパンCに出走しましたが、未だに勝利したことがありません。

 昨年のオルフェーヴル凱旋門賞2着後のジャパンCでは2着でした。そのとき池添騎手がジェンティルドンナを内に閉じ込める策に出たあたりからも、何かしらの不安があったことが窺い知れます。また、今年オルフェーヴルとともに凱旋門賞を目指したキズナが疲れが出て有馬記念を回避したことからも、世界最高峰を戦い抜くことの厳しさが窺い知れます。

 また、オルフェーヴル宝塚記念を圧勝した昨年よりも着実に基礎能力が低下しています。今年の大阪杯では昨年の宝塚記念で3馬身以上引き離した相手ショウナンマイティに半馬身差まで詰め寄られてます。これはショウナンマイティが強くなったというよりはオルフェーヴルの不発によるもの。

 確かに今年の凱旋門賞を勝ったトレヴは強い馬。オルフェーヴルが昨年の能力で走ったとしてもかなわなかった可能性が高いのですが、あそこまで木っ端微塵にやっつけられることもなかったはず。今年の有馬記念トウケイヘイローエピファネイアなどの強豪が回避し、かなり相手に恵まれましたが、それでも絶対の本命は危険でしょう。

 オルフェーヴル凱旋門賞2着後、ジャパンCを使わずに有馬記念まで出走を待ったということは、疲れが抜けやすいという点では、昨年のジャパンCよりも好ましいのですが、基礎能力面でどうかです。前走で善戦した名馬の引退レースはほとんど悲しい結果。テイエムオペラーもタイキシャトルも、一昨年のブエナビスタの引退有馬記念も不発しました。私は、それが名馬の定義とさえ感じていて、オルフェーヴルも名馬であるからこそ本命にはしません。最後の敗戦が、勝ち続けることの厳しさを伝え、全盛期をより輝かせるのです。

 さて、ライバルゴールドシップはというと、こちらは近走が不振。前々走の京都大賞典は出遅れから先団に追いつくのに脚を使い、超スローペースを我慢できずに仕掛けたニューダイナスティの動きに合わせて3コーナーの下り坂から仕掛けての5着と、世間で言われているほど悪い内容ではありませんでした。しかし、後方からの競馬で直線でも全く伸びなかったジャパンCが、「高速馬場だから」という敗因ひとつで片づけられないほど見どころがないものでした。

 確かにゴールドシップは昨年の有馬記念を勝利しているように、レース序盤のスピード不足が道中のペースが緩んだところで補える(=まくりが通用する)、中山芝2500mは絶好の舞台でしょう。中山は前開催から一転して例年以上に時計が掛かっているので、適性という観点からはイチオシです。

 ジャパンCゴールドシップと同じような負け方をしたオグリキャップは、ゴールドシップ同様に「馬が大人しくなってしまった」と言われ、有馬記念では人気ガタ落ちでした。しかし、有馬記念ではまんまと巻き返しV。しかし、オグリキャップの復活有馬記念は滅多にないから伝説になったのであって、大半は決定的な負け方をすると次走で巻き返すのは厳しいものです。

 よって、◎は時計の掛かる今の中山と似た馬場コンディションの宝塚記念で2着のダノンバラードを推します。今年の宝塚記念は良馬場ながら当日の午前中まで降っていた雨の影響で馬場が悪く、その状態で逃げ馬のシルポートがオーバーペースで飛ばしたために、逃げ、先行馬にとっては厳しい、タフなスタミナ比べとなりました。その厳しい流れを、2番手追走から2着に粘ったダノンバラードは着順以上に強い内容と言えます。

 前走の天皇賞(秋)では16着と大敗しましたが、今年の天皇賞(秋)は先行馬が総崩れとなった一戦。実際に先行策から15着大敗だったダイワファルコンは次走の福島記念であっさり巻き返して勝利しています。また、ダノンバラード天皇賞(秋)で不利な16番枠でした。外枠からオーバーペースで無理な先行策では、息切れで大敗も仕方ありません。

 天皇賞(秋)大外枠大敗から有馬記念で巻き返したと言えばマツリダゴッホがいますが、マツリダゴッホはAJC杯やオールカマー勝ちと中山コースに抜群の適性を示していた馬でした。ダノンバラードも今年のAJC杯の勝ち馬です。時計の掛かる馬場コンディションの中山芝コースは大得意なのでしょう。

 ただ、現在の中山芝コースは基本的に差し、追い込み馬が有利な馬場状態であることは確かです。しかし、ジョッキーたちがそのことを過剰に意識してくれれば、前残りで大波乱のストーリーもあって良いでしょう。後方勢がけっして良い状態とは言えないはずのオルフェーヴルをマークすれば、かつてトウカイテイオーにマークが集まって不発し、メジロパーマーがまんまと逃げ切った有馬記念のときのような展開になるかもしれません。

 ○は昨年のオールカマーを勝利し、今年の中山記念を勝利しているように中山芝コースに抜群の適性を持っているナカヤマナイト。また、不良馬場だったAJC杯で2着、3歳時にも不良馬場だったダービーで4着と健闘しているように、時計の掛かる馬場が大得意の馬です。

 今期は天皇賞(秋)では6着、ジャパンCでは9着と微妙な着順に終わっていますが、秋3戦目でデキは上昇。そこで今回は大得意な中山コースとなれば、近走の不振から一気に巻き返してくる可能性は十分秘めています。

 ▲は今年6月の垂水Sをレコードタイムで勝ち、そのときのPP指数は同月に行われた宝塚記念ならば2着に相当するほど優秀なものだったカレンミロティック。次走の札幌日経オープンではさすがに垂水Sでの大激走の疲れが残っていたために大敗を喫してしまいました。しかし、立て直された前走の金鯱賞ではあっさり巻き返して快勝。垂水Sの走りが本物であることを証明してくれました。

 それにしても前走の金鯱賞の内容は驚きでした。逃げた1番人気のメイショウナルトがシンガリ負けしてしまう流れを、2番手追走からあっさり押し切ってしまったのです。この馬は前走金鯱賞から反動が出れば大敗、更に上積みを見せれば圧勝まである存在です。

 かつてのネーハイシーザー毎日王冠レコードタイム勝ちから天皇賞(秋)では更に上積みを見せて勝利しました。カレンミロティックには同じような上昇をする可能性、感触があるのです。

 高橋学の予想

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予想印
6オルフェーヴル(1人気)
9ルルーシュ(11人気)
1ダノンバラード(9人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

1

1点 2000円

複勝

9

1点 2000円

馬連流し

6

相手

1

9

2通り 各3000円

高橋学の見解

 過去30年間から、■消える馬(連対圏外の馬)をチェックしてみよう。なお、文中の「着外」は4着以下、「掲示板外」は6着以下を指します。

アドマイヤラクティ…【使い詰め】
 秋10月以降に3戦以上消化し、前3走とも芝・斤量58キロ以下で敗退は、中山のGI・GII戦3着内の好走が2回以上あるコース実績馬を除き[0-0-2-25]。
 H19年、前走JC2着ポップロックが2人気5着、H22年、前走JC0秒1差5着ペルーサが3人気4着など人気馬も連対を逸している。

ウインバリアシオン…【3勝】
 芝10戦以上3勝以下馬は、前走2400m以上のGI戦3着内もしくは0秒2差内の好走馬を除き[0-0-2-40]。
 この中には前走GII戦連対馬が7頭もいたが、再度の連対には至らず。

ヴェルデグリーン…【4割】
 前5走とも日本の芝を使用し、その中にGI戦連対歴がなく、前走掲示板外かつ1秒以上負けの芝連対率4割未満馬は[0-0-0-33]。
 この中には前5走内にGII戦1着歴がある馬が10頭もいたが好走例なし。前々走GII戦1着があるヴェルデの芝連対率は.389。

カレンミロティック…【距離】
 2200m以上を2回以上走って0勝は、2000m以上の芝GI戦連対もしくは0秒2差内の好走歴がある馬を除き[0-0-2-25]。
 H4年、ヒシマサル(前走JC5着)が3人気も9着敗退。

ゴールドシップ…【軽減】
 10月以降にすべて芝を使い、その中にGIまたはGIIで連対歴がなく、前走掲示板外かつ0秒6以上敗退で斤量の軽減がない57キロ馬は、年内にGI戦3着内好走が2回以上ある実績馬を除き[0-0-1-32]。
 H7年、前走JCで0秒7差6着のナリタブライアンが2人気も4着だった。

タマモベストプレイ…【着外】
 前3走とも1800m以上で着外の芝5勝以下は[0-0-0-26]。

テイエムイナズマ…【GIII】
 前走GIII以下戦敗退の芝4勝以下は[0-0-0-20]。

デスペラード…【増加】
 斤量57キロ馬のうち、前4走内に芝・斤量57キロ以上で勝ったことがなく、前走より斤量増加の馬は[0-0-0-17]。
 この中には前走GIまたはGII戦1着馬が7頭もいたが好走例なし。

トゥザグローリー…【6歳】
 前3走(9月以降に限る)とも日本の芝を使用して連対できなかった6歳以上馬は[0-0-0-19]。

トーセンジョーダン…【高齢】
 前3走(6月以降)に2000m以上の芝GIまたはGIIで連対歴がない7歳以上の高齢馬は[0-0-3-22]。
 H20年、前走天皇賞秋0秒1差5着の7歳エアシェイディが3着、H23年、前走JC3着の7歳ジャガーメイルも11着と連対例なし。

ナカヤマナイト…【掲示板】
 前3走とも芝で掲示板外は[0-0-0-26]。
 S61年、春の天皇賞馬クシロキングが中山芝[6-1-0-2]のコース実績あるも立ち直れず5人気10着だった。ナカヤマの中山芝[4-2-0-1]実績だけでは挽回?

ラブイズブーシェ…【2000m】
 前4走とも2000m以下使用は[0-0-2-37]。
 H10年、前走天皇賞秋1着馬オフサイトトラップも10着と出番なし。

ラブリーデイ…【3歳】
 過去30年で3歳馬の優勝が13回もあるが、前4走とも敗退の3勝以下の3歳馬は[0-0-0-17]。
 この中にはダービー2着・3着の好走馬が7頭もいたが出番なし。

□残ったのはオルフェーヴルダノンバラードルルーシュの3頭だけ。

 人気薄ルルーシュは、中山芝[0-0-0-3]、前走JC6着、右芝[2-1-1-5]と強調材料に乏しいが、

中山芝2戦以上0勝馬の連対は、H17年4人気1着ハーツクライなど3例、
前走JCで6着以下馬の連対は、H23年7人気2着エイシンフラッシュなど6例、
右芝5戦以上2勝以下馬の連対は、H7年5人気2着タイキブリザードなど5例あり、一概に侮れない。

 父ゼンノロブロイ(H16年1着)産駒は、芝2500mで、ルルーシュのほかにトレイルブレイザー(H23年アルゼンチン1着)、ハートビートソング(H23年日経賞2着)、コスモロビン(H24年日経賞3着)などGII御用達とはいえ距離適性◎、激走に注目しても損はない。

 その距離2500mがルルーシュの強調材料か。2500mは[1-1-1-1]。

H14年前走GIII戦5着のタップダンスシチーが、2500m[1-2-1-2](うちGII戦2・3・5着)で13人気2着激走。
H18年ポップロックが、2500m[3-0-2-0](うちGII戦1着)で6人気2着。
H20年前走JC12着アドマイヤモナークが、2500m[1-1-1-3](うちGII戦3・4・5・5着)で14人気2着激走。

 2500mで安定した成績を残していた馬の激走例が少なくなく、注目の一頭だ。

 ただ、鞍上リーディングジョッキーの福永騎手は、これまで重賞で103勝を挙げているが、そのうち6人気以下馬での1着は12回しかなく、しかも重賞2000m以上戦牡馬での6人気以下時1着は一回もなく(牝馬ならH16年オークスダイワエルシエーロで6人気1着)、長距離重賞での穴1着にはややパンチ力不足か。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

6

-

14

1点 5000円

3連複

6

-

14

-

16

1点 1500円

3連複

6

-

13

-

14

1点 500円

3連複軸2頭流し
軸1

14

軸2

6

相手

1

3

7

10

13

16

6通り 各500円

古澤秀和の見解

6番:万全のデキ。勝てそう。
13番:良くなっているし、立ち回りうまい騎手で。
14番:良くなった。ブリンカーも着けるし馬場も合う。
16番:素晴らしいデキ。チャンスある。
他、3、7辺りも好調。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

6

相手

3

4

5

10

14

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

14

相手

3

4

5

10

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

4

相手

3

5

10

14

16

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【軸不動】オルフェーヴルは絶好調とまでは行かないまでもしっかりやられて力を出せる態勢。ラストランを勝利で飾る。この秋厳しい戦いが続くゴールドシップだが実力上位で巻き返しの態勢。長休明けの前走で地力を見せたウインバリアシオンが良化目立ち怖い存在。前走快勝のデスペラードも好調維持。アドマイヤラクティも上位が狙え、トーセンジョーダンカレンミロティックも押さえたい。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

丹下日出夫の見解

【走る万華鏡】オルフェーヴルは、クラシック三冠に加え、有馬記念宝塚記念など、コース・馬場を問わず、積み重ねてきた国内GIタイトルは5つ。有馬記念奪取で現役生活にピリオドを打つ。ひも解けば、皐月賞制覇をはじめ、不良馬場のダービーを直線一気の完勝。菊花賞はレコードに0秒1差と迫る3分2秒8。続く有馬記念は、スローペースも委細構わず、めくり上げるようにして古馬を圧倒。宝塚記念は2分10秒9。2着に敗れたものの、昨年のJCの上がりは32秒9。コース・馬場を問うことなく、GI戦線のフロントランナーとして、競馬シーンを牽引してきた、日本競馬史上に名を残す実力馬。体調と気力さえ整えば、実力は抜けている。

なんて、フランスにおける、フォア賞、そして凱旋門賞前のオルフェーヴルの調教風景は、これが同じ馬かと思えるほど、栗毛の馬体が黄金色に発光し、伸びやかにダイナミックに、色濃い木立の中を疾駆していた。二度目の凱旋門賞となった本年も、軽量3歳牝馬トレヴの軽やかな末脚に屈し、2着と敗れたものの、帰国後もその容色と力感は衰えず。昨年は10月7日の凱旋門賞から、11月25日のJCまで、約1か月半。馬体もややガレ気味に映ったが、本年は現地でアフターケアーをすませ、間にノーザンFの信楽放牧を挟み、2か月半以上の感覚を開けての調整。トレセンでの調教開始は11月23日。昨年のJC日本においても二度三度と絶頂期はあったが、引退レースの有馬記念を、また違う姿で迎えることになる。

ただ、見ようによっては、あまりに馬体が立派過ぎる?--サラブレッドは、いざ実戦において、細すぎるくらいに仕上げないと、結果が伴わないケースが多々あるが、父ステイゴールドもその産駒も、そうした競馬の常識を打ち破ってきた異端派。オルフェ自身も、万華鏡のように、その時々で違う姿を見せていた。木曜日は雨。この寒さでは、日曜日も湿り気が残る。パワー勝負のオーバーシードの冬の芝も望むところだ。

ひとつ年下のゴールドシップも、オルフェの軌跡をなぞるようにして、菊花賞・3分2秒9の記録をもって続く有馬を大外一気。京都大賞典ジャパンCは、知っての通りの高速決着。同じステイゴールド×メジロマックイーン配合ながら、オルフェ以上にムラがあり、高速決着に課題は残しているものの、洋芝をミックスしたオーバーシードの中山は、阪神JFで同じステイ産駒のレッドリヴェールが。先週の朝日杯は、いかにもアメリカンなパワー型、アジアエクスプレスが優勝。JCの芝とはグリップが違う。急坂が待ち構えているぶん、1F・10秒台の瞬発力勝負にもなりえない。JC時は普段の調教においても、力が前よりも上へと抜けてしまうような、ぎくしゃくとした追い切りだった。

JCパドックや返し馬は、さすが超一流馬という貫禄を示していたものの、どこか目がやさしく、掻き立てられるべき闘志も不足していた。しかし、マスコミで報道されている通り、今度は馬具を工夫。鞍上のムーアも、欧州系の芝、そしてパワー型のゴールドシップのようなタイプの首を、前へ前へと伸ばす術にも長けている。これほどブリンカーが似合う馬はいないと思うんだけど…。ただ、いかにムーアをもってしても闘志を鼓舞することができない場合も、当然ありえる。

気ムラなステイ二騎の間隙を突き、単穴に浮上するのはトーセンジョーダン。3年前の有馬記念は、アルゼンチン共和国杯・2分30秒0の快走の反動で、続く有馬は5着。2年前の有馬は、秋の天皇賞を1分56秒1という、空前のレコードで駆け抜け、続くJCを2着。有馬はまたも、その反動がたたり5着に敗れたが、三度目の有馬は、JC3着の勢いももって、上り調子で臨める。

ちなみに本年のJCは、前年とうってかわって、前半1000mは1分2秒4のスロー。レース自体は凡庸に映るが、上がり4Fのレースラップは11秒9-11秒1-11秒1-11秒9。残り3F目から一気に11秒1-11秒1にペースアップした厳しい流れを、2番手追走からクビ差3着に粘り込み。最後の4Fに限っては、GI級のみが耐えうるHラップだった。

ヴェルデグリーンにも惑星の資格。前走の天皇賞は、勝ったジャスタウェイの勝ちっぷりと末脚は別格として、先行集団と後方待機馬が、二つに割れる特異な競馬。直線差を詰めるのみの8着に終わったが、オールカマーでは、中山の急坂を上がり33秒6で外一気。馬場・コースが替われば、ガラリ一変の様相を呈してくる。

JC0秒1差・4着のアドマイヤラクティの父は、有馬でディープを封じ込めた、あのハーツクライ。ウィリアムズは、ここぞのGIでは積極策がウリだ。

オルフェの好敵手を務めてきたウインバリアシオンは、金鯱賞3着で復活の狼煙。末一手に賭けるほかないが、オルフェ以外なら五分。

デスペラードと横山典とのコンビに、最後の印を送りたい。

むろん、有馬記念には、過去の歴史が物語るように、それぞれの「よし」--「もしかして」も当然ある。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

1

相手

2

3

10

14

15

5通り 各200円

ワイド流し

1

相手

2

3

10

14

15

5通り 各600円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

1

相手

2

3

10

14

15

30通り 各200円

須田鷹雄の見解

 オルフェーヴルの最終追い切りがあまりぱっとせず、ゴールドシップの復活も計算まではできない今回の有馬記念。無理に堅い馬券ばかりを買う必要はない。

 ◎はダノンバラード有馬記念でよく穴になる「その年の中山G2好走馬」であるうえ、右にモタれるこの馬には最高の1番枠を引き当てた。今回は逃げ馬がいないと言われているが、一方で上がり勝負が歓迎という馬も少ない。みんなが少しずつ前がかりになっていけば、トータルのラップが前傾とまでは言わないもののある程度引き締まる可能性はある。そうなると、消耗戦の宝塚記念で2着に粘ったこの馬の地力が発揮される。

 ○にオルフェーヴル。仮に状態が不十分だとしても、今回の相手関係だと馬券に絡んでくる可能性は高い。ただ大ポカもある馬なので、◎○の絡みも3連単マルチにしたうえで、◎が来て○が来ないパターンの馬券も押さえる。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

5

6

10

14

12通り 各400円

3連単BOX

5

6

10

14

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

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 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

6

相手

3

4

5

10

14

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

6

相手

3

4

5

10

14

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎オルフェーヴルは「ステイゴールド×メジロマックイーン」という有名なニックス配合で、ドリームジャーニー(有馬記念宝塚記念、朝日杯フューチュリティS)の全弟にあたる良血。兄弟で有馬記念を制しているように当コースに高い適性を示している。同じ組み合わせのゴールドシップ(皐月賞菊花賞有馬記念)は昨年の勝ち馬。中山芝2500mにこれ以上フィットする血統は他にない。三冠、有馬記念宝塚記念、二度の凱旋門賞2着など、その実力はあらためて説明するまでもないだろう。問題は状態面。今年最大の目標だった凱旋門賞の後だけに、稽古の動きは抜群……というほどではなかった。ただ、同じ遠征帰りでも昨年のジャパンCよりは上で、昨年の宝塚記念や今年の大阪杯ほど悪いわけでもない。このレベルの名馬はレースを勝つために必ずしも絶好調である必要はなく、普通の出来であれば十分勝負になる。少なくともおかしな凡走はしないだろう。

 ○カレンミロティックは状態絶好。中山芝2500mを得意とするハーツクライ産駒だけに楽しみが大きい。2周目の向正面でスパートする競馬ができれば相当粘れるはず。

 ▲ウインバリアシオンは17ヵ月の休養から立ち直り、金鯱賞を使った反動もなく大一番に臨める。これもハーツクライ産駒。時計の掛かる馬場になったことは大きなプラス材料だ。

 奥田隆一郎の予想

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予想印
1ダノンバラード(9人気)
6オルフェーヴル(1人気)
14ゴールドシップ(2人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

1

-

6

1点 5000円

馬連流し

14

相手

1

6

2通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

ダノンバラードは、直結コースの阪神芝2200mで施行された宝塚記念(G1)を連対して、コース適性が高い。また中山では、直結コースのアメリカJCC(G2)を制し、中山実績も持っている。秋はオールカマーが休養明け、天皇賞秋は2走ボケの惨敗となり、今季は能力を出せていない。今回は叩き3走目で適性の高いコースに出走、能力を発揮できるため変わり身を警戒する。

ゴールドシップは、3走前に直結コースの宝塚記念(G1)を制した。そして3歳時に直結コースの菊花賞(G1)と昨年の有馬記念を勝利、コース適性は非常に高い。前2走を凡走したが、今回のコースが今秋でもっとも適性の高いコースとなる。春に天皇賞春を凡走しながら叩き3走目の宝塚記念を圧勝したように、今回も叩き3走目の得意コースで巻き返しを警戒する。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

 有馬記念は暮れの大一番として盛り上がるレースですが、秋のG1戦線の最終戦ということもあって、最初からここを目標にする馬は例外的です。多くの馬はジャパンカップ菊花賞を最大目標に置いていて、その上で余力が残った馬が有馬記念に進むのが通例。今年の有馬記念には、秋の天皇賞馬ジャスタウェイの姿も、ジャパンカップ連覇のジェンティルドンナの姿も、菊花賞エピファネイアの姿も見られません。いささか寂しいグランプリになりました。

 このメンバーならばオルフェーヴルの中心は動きません。春に一頓挫あった影響で今年はG1勝ちこそないものの、凱旋門賞2着など3戦2勝という成績で、5歳になっても衰える気配は見られません。歴代最強の一頭に数えられる馬で、ここでは力量が一枚も二枚も上です。勝って有終の美を飾る可能性が濃厚です。

 エイシンフラッシュは良い足が長続きしない欠点がありますから、押し出されるように逃げたジャパンカップは最悪の形になってしまいました。幸い馬にダメージは残っていないようなので、一昨年の有馬記念で2着の実績がある中山コースならば巻き返しは容易なはずです。

 カレンミロティック金鯱賞が完勝の内容。胸を張って初のG1舞台へと進みます。前で立ち回れるのは強みで、今季の時計がかかる中山コースもこの馬に向きそうです。大物食いのハーツクライ産駒ですから、大駆けの期待は充分に持てます。

 ナカヤマナイトは中山コースで4勝のコース巧者。速い上がりが使えないので東京のG1ではいつも善戦止まりですが、中山ならば上位食い込みの可能性を秘めています。アドマイヤラクティダイヤモンドSの勝ち馬で、スタミナ勝負は大の得意。中山コースでも2勝していますから、ジャパンカップ以上の結果も期待できます。トゥザグローリーは寒い時期に調子を上げる馬で、有馬記念では二回3着した実績もあり、侮れない一頭です。

 ゴールドシップは昨年の当レースと今年の宝塚記念を勝ったグランプリ男。最初で最後のオルフェーヴルとの顔合わせが注目されますが、前走の大敗を見る限り、馬の気持ちが走る方向から離れてしまっているような印象を受けます。ムーア騎手の手綱さばきで復活なるかどうか。相手関係云々よりも、自分自身との戦いになるでしょう。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

前半3ハロン理論 小林誠の予想

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小林誠

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

6

相手

1

3

8

9

10

11

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

1

相手

3

8

9

10

11

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

6

2着

9

相手

1

3

8

10

11

30通り 各100円

小林誠の見解

【中心不動】06オルフェーヴルの敵はデキだけ。馬体重やパドックでの気配に問題なければ、素直に相手探しの一戦となるはずだ。近走不振で、さらに外枠に入った14ゴールドシップは軽視。相手は「内-中から中団より前の位置が取れる馬」からチョイス。01ダノンバラードと09ルルーシュを上位に評価している。

 小原靖博の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単

4

6

1点 500円

馬単1着流し
1着

6

相手

4

14

2通り 各1000円

馬単1着流し
1着

6

相手

1

9

16

3通り 各500円

3連単1着流しマルチ
1着

6

相手

1

4

9

14

16

60通り 各100円

小原靖博の見解

 ここが引退レースとなるオルフェーヴル。平凡な最終追い切りの動きから不安視する声も聞かれるが、年齢とともにズブさが出ているのも事実。万全でなくても、ある程度、力を出せる状態なら勝ち負けになるメンバー構成。有終を飾れると見る。

 ウインバリアシオンは長期休養明けを考えれば前走の内容は悪くない。今週の追い切りが抜群の動き。追った後の足元の心配もなく、反動より前進が期待できる。

 ここ2戦が案外の内容のゴールドシップだが、ブリンカー着用やコース&乗り替わりなど今回はプラス材料がかなり。ここ目標の臨戦過程も申し分なく、アッサリ勝っても不思議ない。

 トーセンジョーダンは5頭出しの池江厩舎でもデキの良さならナンバーワンとの陣営の評価。秋の天皇賞馬だが、中山コースも得意。

 そのほかでは、右回りに戻って最内枠を引いたダノンバラードジャパンカップが見せ場十分の内容だったルルーシュあたりが押さえ。

 森山大地の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単1着流し
1着

6

相手

2

3

4

10

15

16

30通り 各300円

森山大地の見解

 5冠馬オルフェーヴルが引退レースを迎える。実績と能力は今さら語るまでもなく過去の名馬と比べても遜色なし。逆らうだけ無駄というもので、2つある馬券対象の席(連対)はすでに1つ埋まっていると考えて予想するべき。キズナエイシンフラッシュの回避によってオルフェーヴルの相手は一気に混戦模様。

 今回のポイントはゴールドシップの取捨。これに尽きるだろう。では、どう見るか。私は「捨」を選択。今年5戦2勝で勝ち星はともに阪神競馬場でのもの。負けたのは京都と東京。これはつまり硬い馬場、もしくは上がりの速い競馬への対応力が低下しているということではないか。

 天皇賞・春ではレースレコードに0秒8差というスピード決着。京都大賞典は上がり3Fが34秒9、ゴールドシップの上がりは34秒8。ジャパンカップでは上がり3Fが34秒1、ゴールドシップの上がりは34秒7。対して、勝った阪神大賞典は上がり3Fが37秒4、ゴールドシップの上がりは36秒8。宝塚記念では上がり3Fが38秒0、ゴールドシップの上がりは35秒2。

 今開催の中山は例年以上の時計と上がり3Fがかかっているが、今年の有馬記念ジャパンカップ同様に逃げ馬不在でスローペースは必至だろう。そうなると瞬発力勝負になり、いくら時計がかかるとはいえ、このレベルの馬たちなら遅くても34秒後半から35秒前半の上がり3Fでの決着になるはず。

 また陣営が「前走は嫌気がさしたのかも」とコメントしているように、気分屋な面があるのだとすれば、1度萎えてしまった気持ちを立て直すには時間が足りないのではないか。よって「捨」を選択。

 相手筆頭は好枠を生かして逃げという手もあるカレンミロティック。追い切りに騎乗した戸崎騎手が「走る」と非常に高い評価をしていたことも推せる材料になる。

厳選予想 ウマい馬券