【混とんを突破】
カオスモスの前走は、重賞への
ワンステップアップを予感させる好時計・好内容だった。12月の阪神開催は施行日によってバラつきがあり、記録を横並びにはできないけれど、
千両賞・1分33秒4は、翌週の阪神JFより0秒8も速く、1400m通過は1分21秒0。同日の古馬1000万特別の優勝タイムと0秒1差という、確かな流れの上にたっての快勝劇だけに内容も出色。元々調教駈けするタイプとはいえ、馬体を増やしつつ、年末の栗東坂路調教で一番時計をマークしたあたりにも充実度がみてとれる。内田博騎手も、
京王杯2歳S3着で、前走は自信を持って騎乗。掛かりグセを制御できるようになった。当面の目標は
エーシントップ。
朝日杯FSは、前半1000m通過・57秒3という、出入りの激しいHペースに翻弄されたが、二走前の
京王杯2歳S・1分21秒2は、従来の記録を0秒4更新するレースレコード。上がり3Fのレースラップも、11秒3-11秒0-11秒4と緩みなし。ちなみに、血統ベースは米国系のスピード馬。基本的には、平坦1400mがベストだろうが、来春のNHKマイルまでは能力だけでマイルにも対応できるものだ。
ネオウィズダムは
朝日杯FSが10着。エーシンの0秒1差の下位に失速したものの、あの乱ペースを2コーナーすぎで果敢に先頭。内容自体はエーシンと五分の評価でいい。苦手としていた坂路調教も、理にかなってきた(まだ、奥がある?)。
ザラストロも、朝日杯は前がカベになり嫌気を出してしまったが、
新潟2歳Sの差し脚は簡単には見限れない。平坦の京都替り、鞍上は、追える気鋭のビュイックだ。まだ確たる時計的な裏付けはないが、
タマモベストプレイは目下二連勝。前走の勝ちっぷりは、新馬戦とは一変。実に健やかだった。
レッドアリオンの前走時計・1分34秒7。
アグネスキズナの1分21秒8も争覇圏レベル。