11R

秋華賞

15:40発走 / 芝2000m (右 A) / 天候:晴 / 馬場:良
4回 京都 4日目 サラ系3歳 オープン       (国際) 牝(指) 馬齢 18頭
本賞金:8900,3600,2200,1300,890万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走で中央重賞以外に出走していた馬
※京都過去10年[0-1-5-29]
●2012年該当馬→アロマティコ(3着)、チェリーメデューサ(5着)
○2013年該当馬→スマートレイアーティアーモセキショウマコトブリジャールリボントリコロールビーナストリック

・馬番18番に入った馬
※京都過去10年[0-0-0-10]
●2012年該当馬→オメガハートランド(14着)
○2013年該当馬→セレブリティモデル

・前走、中央重賞で5番人気以下かつ6着以下だった馬
※京都過去10年[0-0-1-29]
●2012年該当馬→サンシャイン(7着)、サトノジョリー(17着)
○2013年該当馬→コレクターアイテムトーセンソレイユノボリディアーナサクラプレジールリラコサージュローブティサージュセレブリティモデル

2012年残った馬→ジェンティルドンナヴィルシーナブリッジクライムアイムユアーズキャトルフィーユトーセンベニザクララスヴェンチュラスミッドサマーフェアダイワズームハワイアンウインドアイスフォーリスハナズゴールメイショウスザンナ

【2012年結果】
1着:ジェンティルドンナ(○)
2着:ヴィルシーナ(○)
3着:アロマティコ(×)

2013年残った馬→シャトーブランシュウリウリエバーブロッサムデニムアンドルビーメイショウマンボ

2013年下半期[星取り表]:◎○○●●●●●◎●△●●△○

井崎:いやー、なんか肩の荷がおりたなあ(笑)。

須田:久々にまともな的中が出て、ボクも正直ホッとしてますよ(笑)。残念ながら3着のクラレントはヌケでしたが、4頭残しで馬単6760円的中はお見事です!

井崎:この勢いに乗って今週の秋華賞も的中といきたいところだけど、じつはあんまり自信ないんだよね。ものすごく堅そうな気もするし、大波乱って可能性も感じるし。

須田:問題は、人気の中心となりそうなデニムアンドルビーをどう扱うかですよね。ローズSでも、ゲートを出ていかないカンジで最後方からの競馬だったじゃないですか。

井崎:で、それでいてアッサリ勝っちゃうんだから、間違いなく強いんだよ。ただ、今度は内回りの京都芝2000m。前走と同じレースをして勝つのは、当然難しいと。

須田:ええ、できれば前を捉えきれない展開になって欲しいというのが、ボクたち穴党の願いでしょうな(笑)。でもセンセイは、意外に堅いという見解のようですね。

井崎:いや、実際はそうでもないんだけど……残った馬はかなり人気に偏っちゃったな。たった3ネタしか使ってないのに、思いのほかザクザク消せてしまったというかさ。

須田:しかも二番目の「大外=消し」ネタは対象が1頭だけですから、ほかの2ネタで消えまくったということですよね。うーん、なんか不安だ……。

井崎:しかも、昨年のレースにこのネタを当てはめると、たったの5頭しか消えないというね(笑)。そういう理由もあって、絞れてはいるんだけど自信はないってワケだ。

須田:昨年はジェンティルドンナヴィルシーナの2頭が延々と強かった世代で、今年は対照的に能力差がそれほどない世代。同列に比較するのは難しいでしょうねえ。

井崎:というわけで、自信はさっぱりない。シャトーブランシュウリウリがまた人気薄になるようなら面白いと思うんだけど、ローズSで好走しちゃったから期待薄かなあ。

須田:その場合はおそらく、エバーブロッサムが前走の惨敗で人気を落としてくれるんじゃないですかね。それに、デニムアンドルビー以外の人気はかなり割れるでしょうし。

井崎:だったら、組み合わせ次第ではけっこう儲かる可能性もあるか。じつは「ひねらず素直に人気馬から勝負」っていうのが、今年の正解なのかもしれないね。

須田:もしくは、大穴狙いで思いっきり振り回すか、ですよ(笑)。果たしてどっちが今年の正解となるのか、週末を楽しみに待つとしますかね。

 望田潤の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

1

1点 2000円

単勝

17

1点 2000円

馬連流し

17

相手

1

6

7

14

4通り 各1000円

ワイド

1

-

17

1点 2000円

望田潤の見解

 ◎ローブティサージュヴィクトワールピサの近親で、母プチノワールアサクサデンエンと同血の間柄で、ミスプロやヘイローなどスピードの血を代々クロスで取り込んでいて、ウォーエンブレム産駒としては最高に近い配合だとほめてきた。
 母父シングスピールの影響が強くヘイロー的な脚捌きで走るから、外回りのマイルよりも内回りの中距離がベターだとも書いてきたし、血統・鞍上・臨戦過程と、とにかくブラックエンブレムと重なる部分が多いだけに狙ってみたくなる。

 ○スマートレイアーアルザオダンシングブレーヴグルームダンサーを通じる「リファールとヘイロー≒ドローン≒レッドゴッド」の組み合わせのクロスが面白いし、これもヘイローのニアリークロスらしい無駄のない脚捌きで、ディープ産駒でもヴィルシーナのように内回りの機動力も十分あるタイプだ。この◎○で買いたい。

 メイショウマンボ桜花賞で◎にしたように配合はほめてきたが、内回りを器用に差すタイプでもないだろうから、次のエリ女で重い印を回したい。

 井内利彰の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

17

1点 1400円

複勝

17

1点 4200円

3連単フォーメーション
1着

17

2着

1

4

14

16

相手

1

3

4

6

7

14

16

24通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

1

16

2着

17

相手

1

3

4

6

7

14

16

12通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

1

16

2着

1

2

4

14

16

相手

17

8通り 各100円

井内利彰の見解

 2004年以降の秋華賞で重要なデータが「美浦で最終追い切りを行った馬」の成績が不振だということ。連対率2%の[0-1-2-51]という成績なら、美浦調教馬を軽視して、予想を組み立てるというスタンスがベストです。

 次に重要なのは、1週前追い切り。その内容の中でも「併せ馬先着」という調教ファクターは[6-3-0-31]で、過去9年で最多勝の追い切りパターンになります。1週前追い切りで併せ馬先着は古馬トライアル重賞なので、好走が多いパターンですが、1週前が重要というのは、いかにも牝馬のレースらしい傾向です。

 ただ、これだけでは凡走馬もたくさんいますので、最後の仕上げは追い切り本数。競馬予想TV!で使用している調教チャートの「本数」の項目が「5」。たとえば、中3週であれば、5本以上の追い切り本数だと、項目は5に該当しますが、追い切り本数が多いことが重要だというファクターです。

 これに該当した◎ローブティサージュローズS時にも本命を打ちましたが、当時は「休み明けの今回が一番いい状態だろう」と判断しての印でした。ところが、1週前追い切りの動きを見た時に「めちゃくちゃ良くなってるやん」と叩いてからの良化に驚き。そして、8日の坂路でコレクターアイテムと一緒に歩いているところを見て、年齢がひとつ違うのでは?と思えるくらい、雄大に、そして迫力ある歩きを見せていました。

 最終追い切りは、1週前ほど派手な動きではありませんでしたが、きっちり先着したのはイメージ通り。2週続けて、これまでの坂路での自己ベストを更新する時計を出しており、スピード乗りは抜群。11日の坂路キャンターで、気合が乗りすぎていないか確認しましたが、それもなし。休み明けを叩いて、中3週でG1というのは、阪神JF時と同じですが、調教タイプは当時と同じ標準多め坂路。実は、これまでの2勝は標準多めで挙げており、追い切り本数が多いというのは、自身にとっても好走調教なのです。

 キャリア4戦、重賞の出走経験すらない○スマートレイアーを2番手評価にすることにはためらいがありましたが、1週前追い切りの併せ馬は先着、追い切り本数は4、と買い材料はあります。なにより、最終追い切りの動きが抜群で、ラスト1Fが最速になるラップを踏んでいます。2走前の休み明けを追い切り本数少なくて凡走したのも、このレースへ向けては最高のステップだったと思います。

 ▲メイショウマンボは、ローズSが明らかな仕上がり途上。追い切りこそ、強く速く、見た目には評価できる内容でしたが、実際に中身を見ると、印を打つことができない状態。しかし、見せ場十分のレースをしたあたり、能力の高い馬だと思います。今回はひと叩きしての上昇は間違いなく、動きに素軽さが出ています。もちろん、1週前追い切りも併せ先着。スマートレイアーよりも下げた理由は、オークス時のような終い最速ラップではなかったから。

 △デニムアンドルビーは1週前追い切りの併せ馬が同入。この時点で高い評価はできません。また、最終追い切り場所がCWというのも、勝率の低い追い切り場所。ローズSで無印にして、馬券は外してしまいましたが、今回のレースも客観的な調教データからは推奨理由はありません。ただ、主観的には、ひと叩きして、ぐんと気配が良くなっているので、印は打たせてもらいました。

 馬券的に注目しているのが☆コレクターアイテム。1週前追い切りで併せ先着はクリアしており、追い切り本数も5。最終追い切りでは併せ遅れですが、これはブラックエンブレムと同じパターンなので、全く気になりません。どうしても、8日に見た馬体の印象から本命にはできませんでしたが、客観的な調教データからはかなり推せます。

1.スマートレイアー
今回:標準多め併用
前回:標準多め坂路

2.シャトーブランシュ
今回:軽目坂路
前回:馬ナリ平均坂路

3.ティアーモ
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路主体

4.コレクターアイテム
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

5.セキショウ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:馬ナリ平均トラック

6.ウリウリ
今回:乗込坂路
前回:標準坂路

7.トーセンソレイユ
今回:標準併用
前回:馬ナリ平均併用

8.マコトブリジャール
今回:標準多め坂路
前回:標準併用

9.ノボリディアーナ
今回:標準坂路
前回:標準坂路

10.サクラプレジール
今回:標準併用
前回:馬ナリ平均坂路主体

11.リボントリコロール
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準トラック主体

12.エバーブロッサム
今回:馬ナリ平均併用
前回:標準併用

13.リラコサージュ
今回:標準多め併用
前回:標準併用

14.デニムアンドルビー
今回:乗込坂路
前回:標準併用

15.ビーナストリック
今回:馬ナリ平均坂路主体
前回:馬ナリ平均トラック

16.メイショウマンボ
今回:標準坂路主体
前回:標準少め併用

17.ローブティサージュ
今回:標準多め坂路
前回:馬ナリ平均坂路

18.セレブリティモデル
今回:標準併用
前回:標準トラック主体

 山崎エリカの予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

9

1点 5000円

馬連

1

-

9

1点 1700円

馬連

5

-

9

1点 1000円

馬連

7

-

9

1点 300円

馬連流し

9

相手

3

12

14

16

4通り 各500円

山崎エリカの見解

 桜花賞はそれまでの勢力図を引き継ぐ結果となったものの、オークスで下克上が起こり、そして秋のトライアル戦線でも変化が起きました。もっとも大きな変化は、秋華賞へ向けて最も重要なトライアル、ローズSデニムアンドルビー以外のオークス上位馬が敗れたことです。また、春の時点ではクラシック戦線に出走していなかった馬が紫苑Sでワン、ツーを決めました。

 今年のローズSは台風の接近のために重馬場で行われました。馬場が重くなっていたにもかかわらず、1000m通過は58秒2と緩みない流れ。結局、完全なオーバーペースとなり前に行った馬の大半はラスト1Fあたりで失速し、追い込み馬がゴール前で殺到する展開になりました。勝ち馬のデニムアンドルビーはスタートで出遅れたことが逆に幸いしたのです。このようなオーバーペースで厳しくなるのは逃げ、先行馬。道中2番手追走の◎ノボリディアーナにとっては展開が厳しすぎました。しかし、このような厳しい競馬を経験することは競走馬のスタミナを大きく鍛え上げます。

 かつてのエリザベス女王杯テイエムプリキュアクィーンスプマンテが行ったきりの大波乱を演じましたが、あのときの2頭は前哨戦の京都大賞典で異常な乱ペースの逃げで共倒れ。しかし、厳しい競馬を経験したことでスタミナが大幅にアップ。結果、エリザベス女王杯で必然のワン、ツーを決めたのです。

 また、前哨戦のローズSが道悪だった年と言えばブラックエンブレムが勝利した2008年が挙げられます。このときのブラックエンブレムローズSで15着大敗からの一気の巻き返しでした。競走馬にとって、休養明けでハイペースの重馬場を先行することはとても厳しいことだということが、このことからも理解できるはずです。

 ノボリディアーナ白百合Sの勝ち馬です。白百合Sの2着馬がローズS3着のウリウリ。対戦比較から考えてもノボリディアーナローズS上位馬と遜色のない潜在能力を持っていることは明らかです。また、この馬は京都芝でここまで3戦3勝。激走の材料は揃いました。

 ○はデビュー2戦目となった5月の東京500万下戦で、好位から上がり3F32秒8の末脚で勝利したレースが強烈なインパクトだったスマートレイアー。3歳春の時点で上がり3F32秒台かつ、出走馬中で最速の上がり3Fタイムをマークするような馬は後に出世することが多いですが、この馬はその典型と言えるでしょう。自在脚質で切れる脚も持っているわけですから、どういう展開になっても安心できます。キャリアも浅く、まだ大きく上積みも期待できます。過剰人気なのは玉にキズですが、大きな死角が少ない馬です。

 ▲は逃げるとかなり強いセキショウ。この馬は未勝利戦で逃げて、来週の菊花賞出走予定のウインアルザスを5馬身、3着以下を9馬身以上突き放して勝利した実績があります。その後は折り合いに専念したために、なかなか勝ちない競馬が続いていましたが、前走の紫苑S勝ちは逃げの手に出ると読むならば必然でした。また、紫苑Sは秋の中山開幕週といっても、けっして楽な逃げではなく、2番手を追走した1番人気のマコトブリジャールを失速へと導く、自慢のスタミナを生かした逃げでした。今回も逃げの手に出る可能性が高く、そういう競馬なら◎ノボリディアーナと同居する可能性が高いでしょう。

 高橋学の予想

img_yoso

予想印
14デニムアンドルビー(1人気)
16メイショウマンボ(3人気)
3ティアーモ(6人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

3

1点 1000円

馬連

14

-

16

1点 8000円

ワイド

3

-

14

1点 1000円

高橋学の見解

過去17回から、■消える馬(連対圏外の馬)をチェックしてみよう。

ウリウリ…1800m以上0勝の2勝以下馬は、前走2000m以上の重賞戦で連対がある馬を除き[0-0-4-52]。この中にはオークス5着内の好走馬が7頭いたが連対に至らず。また、H23年、マイネイサベル(1800m以上[0-1-0-3]、前2走:オークス6着→1800mローズSクビ差2着)が伏兵4人気に支持も15着惨敗だった。

エバーブロッサム…右回りの芝を3回以上走って1勝以下は、前走芝重賞戦0秒2差内の好走馬を除き[0-0-0-83]。

コレクターアイテム…前走ローズSで6人気以下かつ1秒以上完敗[0-0-0-20]。

サクラプレジール…4カ月以上の休養馬のうち、前走オークス5着内の好走または前2走内にオークス以外のGI戦連対・GII戦1着好走歴がない馬は[0-0-0-24]。

シャトーブランシュ…前3走内に夏8月以降の500万以下戦使用がある馬は、前走重賞戦1馬身以上の快勝馬を除き[0-0-0-37]。H16年、レクレドール(前2走:8月500万戦1着→ローズSクビ差1着)が3人気支持も0秒9差6着だった。

スマートレイアー…キャリア5戦以下で芝の重賞戦未経験は[0-0-0-13]。H21年、スマートと同じく前走1000万夕月特別0秒3差快勝のモルガナイト(2走前はレコード勝ち)が伏兵6人気支持も12着。

セキショウ…逃げた馬は[0-1-0-16]で、うち11頭がフタ桁着順。連対したのは、H12年のヤマカツスズラン(GI阪神3歳牝馬S逃げ切りV馬)だけ。前走「逃げ」戦法にでた馬のうち、前3走内に重賞戦連対がない馬は[0-0-0-17]。

セレブリティモデル…良・稍重のオークスで10着以下かつ1秒以上完敗馬は[0-0-0-46]。

トーセンソレイユ…1800m1勝以下かつ2000m以上で連対がない馬は、前2走内に芝のGI戦0秒3差内またはGII戦0秒2差内またはGIII戦1馬身以上1着の好走歴がある馬を除き[0-0-5-108]。
また、GI桜花賞オークスともに着順掲示板を外す6着以下だった馬は、前走ローズS3着内の好走馬を除き[0-0-0-17]。

ノボリディアーナ…前2走「非重賞戦→ローズS」のローテで、前走6着以下かつ0秒8以上敗退馬は[0-0-0-13]。

ビーナストリック…前2走とも1800m未満戦使用馬は、前2走内に重賞戦で連対がある馬を除き[0-0-0-19]。

マコトブリジャール…前走OP紫苑Sで連対外は[0-0-0-28]。

リボントリコロール…前4走内に未勝利戦使用がある芝2勝以下は[0-0-1-25]。

リラコサージュ…芝を3回以上走って1勝以下は、前走芝のOP戦連対または重賞戦3着内の好走がある馬を除き[0-0-0-48]。

ローブティサージュ…前2走とも芝のレースで着外(4着以下)かつ0秒4以上敗退馬は[0-0-1-63]。
H15年ピースオブワールドが、「オ1.1秒差13着→ロ0.5秒差4着」で3人気4着、
H20年オディールが、「オ0.4秒差5着→ロ0.5秒差4着」で4人気9着、
H23年マルセリーナが、「オ0.4秒差4着→ロ0.4秒差6着」で3人気7着
(※オ=オークス、ロ=ローズS)
などの、GI馬やGI戦1人気だった有力馬が連対を外していた。

□クラシック&トライアル好走馬
クラシック桜花賞またはオークスで3着内の好走があり、前走トライアルのGIIローズSで連対をはたしていたキャリア10戦未満馬のうち、

(1)右回りの芝で2勝以上
(2)京都芝で連対あり

以上の2項目ともに満たしていた馬は[5-3-0-0]。
オークス3着、ローズS1着、右芝2勝、京都芝2着あり」のデニムアンドルビーの軸は不動。

オークス
過去30年(旧エリザベス女王杯を含む)オークス勝ち馬で芝4勝以上挙げていた馬のうち、

(1)9月以降にステップ戦を使用していること
(2)芝の連対率が5割以上あること

以上の2項目ともに満たしていた馬は[4-1-0-0]。
オークスメイショウマンボは芝4勝、連対率.625。

キングカメハメハ産駒
父がキングカメハメハ、母の父がサンデーサイレンスという組み合わせ血統馬の芝重賞勝ちは、ローズキングダムトゥザグローリーコディーノなど牡馬ばかりで、牝馬は、芝重賞に9頭が挑戦して計[0-2-6-24]と未勝利だが、マイネカンナフェアリーS14人気2着、エオリアンハープ中山牝馬S11人気3着、また昨年の秋華賞アロマティコの6人気3着のように伏兵でひと仕事してくれる頼もしい存在。今回、この血統を持つ馬が2頭出走。注目は、オークス時より格段に調教(一週前比較)がよくなっているティアーモ

 三田明太の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

4

1点 3200円

3連複フォーメーション
1着

4

2着

1

3

4

7

9

12

14

16

17

相手

1

2

3

4

6

7

9

10

12

13

14

16

17

18

68通り 各100円

三田明太の見解

 ローズSの予想で言及したように、今年の牝馬クラシック路線は桜花賞1着馬が「98」、オークス1着馬が「101」と、指数的に低調で、ローズSは夏を使っていた馬が人気薄で2着、3着。そのローズSは、桜花賞オークスより高い指数で決着しているが、時計の掛かる馬場状態で、しかも外差し馬場と、今の京都とは真逆のベクトル。先週の開幕週を見る限り、今の京都芝は例年以上の高速馬場で、明らかに内が有利だけに、指数的には高速馬場向きで、ローズSで凡走している馬で一発を狙いたい。

 本命はコレクターアイテム。昨年の阪神JFで1番人気に推されたことが遠い昔に思える戦績だが、高速馬場の平均ペースとなったアルテミスSで、2歳11月時点としては異例ともいえる「99」をマークしているのは見逃せない。アルテミスS以降の凡走は、上がりの掛かる持久力戦か、超スローの上がり勝負でグルーピングできるだけに、秋華賞で求められる高速馬場の平均ペース適性なら、まだ見切れないのも事実。戦績からピークは過ぎたという見方が普通だろうが、指数的に抜けた存在がいないメンバー構成だけに、内枠を利しての差しが嵌っても驚かない。

 古澤秀和の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

2

-

16

1点 1500円

馬連

3

-

4

1点 1500円

馬連

2

-

4

1点 1000円

馬連流し

16

相手

3

4

2通り 各2000円

馬連流し

16

相手

1

6

2通り 各1000円

古澤秀和の見解

3番:運動神経良く、手先も軽い。馬場合いそう。
4番:グンと持ち直している。枠も良いし一発あっても。
16番:最高のデキ。枠だけ。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

img_yoso

丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【スマートに決める】スマートレイアーの、資質に賭ける。デビュー戦の1分35秒3は、同日の桜花賞と0秒3差。その一戦をもってして、武豊にGIを意識させた逸材。なるほど、スマートの未勝利は、1000m通過が60秒1のスロー。上がり3Fのレースラップは11秒7-11秒6-11秒9だったのに対し、桜花賞は1000m通過が58秒9のHペース。上がり3Fは11秒9-11秒5-12秒7と、レースの厳しさという点においては、明らかに桜花賞が上だが、勝ったアユサンの上がりは35秒5に対し、スマートの上がりは34秒5。上がりだけで(能力だけで)、桜花賞レベルにレースを整えている。次走の東京戦、上がり32秒8・推定11秒0-10秒7-11秒1という仰天のラップにもポテンシャルが集約。前走の夕月特別も、1000m通過が58秒0-マイル通過・1分32秒6という、澱みのない平均ラップの上に立っての1分44秒8。GI奪取の記録的柱は、3つもできた。唯一の懸念材料だった体細化や疲労も、一週前にCWで6F・80秒2追い。直前の坂路は51秒5・上がり1Fを12秒1でスパリ。三冠最後に笑うのは、スマートレイアーだ。当面の敵はメイショウマンボ。前走のローズSは、2秒近い重馬場で枠は大外。1000m通過が58秒2-マイル通過が1分34秒5というHペースを深追いする形で、直線半ば一旦は先頭に並びかける勢い。このHペースを正攻法の競馬で構えれば、さすがに先頭ゴールで飛び込むほどの余力は残っていなかった。しかし、0秒1差なら負けて強し。ローズSの馬体重はオークスから8キロ増の486キロと、数字通り薄皮一枚ぶんの余裕のある造り。気性的にも、どこか茫洋とした雰囲気を漂わせる馬だが、ひと叩きしたことで心身ともにワンステップアップ。今度は内回りの2000m。好位のポケットでスパリと折り合い、最速の上がりで突き抜けた、オークスの立ち回りの上手さと力量を(ちなみに2分25秒2は、歴代2位)、改めて問う秋華賞だ。ローズSの覇者デニムアンドルビーの破壊力は、なるほど世代牝馬では随一。発馬で行き脚がつかず、腹をくくって終い勝負に徹する他なかったが、乱ペースの前崩れが味方したとはいえ、力でネジ伏せるかの直線一気。馬場差を考慮すれば、ロースS・1分47秒7は、良馬場換算で1分45秒台相当のHレベル決着。体重維持を主眼とした春とは体質も一変。前走後の乗り出しも青写真通り。一週前今週と、CWで6F追いの負荷も無事かけられた。フローラSの33秒8の加速ラップが示すように、良馬場ならさらに切れる可能性も高く、一気呵成の連勝Vも、当然ある。しかし、外回りの坂越え阪神から内回りの直線平坦の京都2000m。破壊力は認めるが、上手の手から水が漏れる可能性も捨てきれない。ローズSで最大の見せ場を作った、3着のウリウリも僅差。同2着馬シャトーブランシュも、地味ながらも二走前の鳥栖特別・1分59秒8は、3秒以上の不良馬場を差し引きすれば、小倉記念あたりと遜色ない。前走は決してフロックではないのだ。メンディザバル起用のトーセンソレイユ。別路線組では、ティアーモ西海賞・1分47秒1を評価。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

img_yoso

コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

2

8

14

16

12通り 各400円

3連単BOX

2

8

14

16

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

img_yoso

netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

14

相手

1

2

7

12

16

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

14

2着

16

相手

1

2

7

12

17

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

14

2着

1

相手

2

7

12

16

17

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【伏兵注意】デニムアンドルビーオークスで1番人気(3着)に支持された素質馬。行き脚が付かないところがあるが、それでも重賞2勝(フローラSローズS)を挙げているように、末脚の鋭さは世代トップクラスだ。デビュー以来すべて3着以内で、直線の短い小回りコースでも勝ち負けになる。オークスメイショウマンボが相手筆頭。前走のローズSは良化途上ながら小差の4着と地力を示した。叩いた上積みが大きく、1ハロンの距離延長もプラスだ。スマートレイアーは4戦3勝と底を見せていない。重賞勝ちこそないが決め手はヒケを取らない。復調ムードの2歳女王ローブティサージュに、エバーブロッサムシャトーブランシュトーセンソレイユを押さえる。

 栗山求の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

3

6

12

14

16

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

1

相手

3

6

12

14

16

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎スマートレイアーは「ディープインパクト×ホワイトマズル」という組み合わせ。アルザオダンシングブレーヴ3×3という大胆な相似な血のクロスを持ち、父ディープインパクトの最もポピュラーな成功パターンであるリファールのクロスを「4×4・5」という形で持つ。脚部不安もあってデビューは今年の桜花賞当日までずれ込んだが、勝ち上がったそのそのレース(芝1600mの未勝利戦)が抜群の内容。勝ちタイムの1分35秒3は7レース後に行われた桜花賞の3着に相当するものだった(タイム差は0秒3)。すでにデビュー戦から重賞級の資質を披露しており、今回、初の重賞挑戦といっても格が落ちるということはない。桜花賞オークスローズSと王道路線を歩んできた馬たちと互角の勝負に持ち込めるだろう。前々走の三面川特別(4着)は休み明けで追い切りの本数が不足し、馬体が太めだったことが敗因。それでもフローラS4着馬テンシンランマンには0秒9先着している。前走の夕月特別は52kgとはいえゴール前で手綱を抑える余裕綽々の勝利。軽斤量に恵まれて勝ったわけではない。晩成型で成長力抜群のホワイトマズルの血を持つので、今後さらなる飛躍が見込める。好位のインで折り合い、距離ロスなく進んで直線で弾けるだろう。

 奥田隆一郎の予想

img_yoso

予想印
3ティアーモ(6人気)
14デニムアンドルビー(1人気)
17ローブティサージュ(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

14

1点 5000円

馬連流し

17

相手

3

14

2通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

本命馬の見解: ◎ティアーモは、春に直結コースの阪神芝1800mにて新馬と君子蘭賞(500万下)を連勝。その次走はデビュー3戦目のオークスを14人気6着となり、実績不足の割に善戦、秋に期待できる内容だった。今季は、休み明けで西海賞(1000万下)を勝利した。昨年の秋華賞の6人気3着馬、一昨年の秋華賞の7人気2着馬は、夏に1000万特別を勝利しており、夏に古馬相手の1000万特別を勝てば、秋華賞は好勝負できる。

穴馬の見解: ▲ローブティサージュは、直結コースの阪神芝1600mにてG1の阪神JFを制した。春は敗戦続きだが、秋緒戦となる直結コースのローズS(G2)は、直線で抜け出せそうな見せ場のある内容。結局、ローズSは外から差されたが、今回は内回りコースに替わることが、この馬にとって有利になる。叩いた上積みも見込め、復活を期待する。

最速予想 netkeiba編集部の予想

netkeiba編集部の見解

 牝馬三冠レースの最終戦です。桜花賞は芝1600mでオークスは芝2400m、秋華賞はその中間の芝2000で行われます。

 春の二冠が直線が長いコースで行われるのと対照的に、秋華賞の舞台は京都の内回りで、直線が短くなります。より器用さが求められるコース形態のため、追い込み一辺倒の馬は苦戦を強いられる傾向があります。あのウオッカですら当レースでは3着に敗れました。

 牝馬の世代限定戦ですから、春以来同じようなメンバーが繰り返し対戦して、序列はある程度はっきりしています。それにもかかわらず、秋華賞はなかなか堅くは収まりません。過去10年で1番人気は2勝して2着が2回。信頼を置くにはもうひとつ物足りない結果に終わっています。

 メイショウマンボオークス馬ですし、フィリーズレビュー勝ちが阪神内回りですから、小回りコースも苦にしません。桜花賞ローズSはいずれも大外枠で、前に馬を置けない形でタメを作れませんでしたが、ローズSでは小差の4着に食い込んだように、夏を越しての成長はあきらかです。大柄な牝馬でひと叩きしての上積みも見込め、二冠達成に向けて視界は良好です。

 デニムアンドルビーはデビューが遅れたため、押せ押せで使われた春シーズンは必ずしも万全の状態だったわけではありません。間隔を開けて馬体重を14キロ増やして、見違えるような姿で登場した前走こそ、この馬本来の実力だと思います。馬込みに入れない弱点はまだ解消していませんが、この馬の爆発力なら小回りコースでも間に合うかもしれません。

 エバーブロッサムは前哨戦のローズSを大敗しました。道悪か初めての輸送競馬か、敗因は判然としませんが、あの結果がこの馬の実力とは考えられません。中間の調整も順調ですから、重賞で3連続2着した堅実な差し脚を再評価したいと思います。

 トーセンソレイユは、馬体減りに悩まされて春は不完全燃焼に終わりましたが、休養を挟んでパワーアップに成功しました。ディープインパクトの半妹という素質が開花するかもしれません。2歳女王のローブティサージュは3歳になって勝ち星から遠ざかっていますが、ここに来て競馬ぶりが安定してきました。もう一押しで馬券圏内。ノボリディアーナ白百合S勝ち馬。先行力があるので小回りコースならば侮れません。スマートレイアーはここまで4戦3勝の上がり馬で、素質の高さは疑う余地がありませんが、今回は重賞挑戦自体が初めてになります。繊細な牝馬ですし、距離や小回りへの対応も未知数で、評価は一枚割り引きます。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

厳選予想 ウマい馬券