【上位拮抗】
ダノンバラードのベスト・ディスタンスは2000m。適鞍戻りで巻き返しだ。モタれ癖が時々顔をのぞかせ、近走の成績だけを追うとムラ駈けに映るが、二走前の
中山記念は1ハロンが短く、前走の
日経賞は1ハロンが長かった。右回りの2000-2200m戦に限れば3勝・3着3回。馬券の対象から外れたのは1回のみと安定派。中山の
AJCCを勝ち上がっているように、「坂」という負荷のある阪神のほうが戦いやすく、適度に時計のかかる梅雨時の芝もいい。57キロの斤量も背負いなれている。当面の敵は
トランスワープ。
AJCCは直線前をカットされるアク
シデントにさらされ0秒2差の2着に終わったものの、まともなら勝負はきわどかったか。
日経賞は大幅な馬体減が影響し11着と凡走したが、放牧を挟み馬体造りも旧に復した。
函館記念・
新潟記念を連勝しているように、気温の上昇ととともに良績が集中するセン馬でもある。勢いなら
パッションダンス。
小倉大賞典5着、
中日新聞杯を4着ときて
新潟大賞典を制覇。戦績の上昇が示す通り、目に見えて馬体に実が入り、終いの伸び脚にも力強さが増してきた。
エアソミュールの
都大路Sの敗因は出遅れに道悪。馬場適性の差が明暗を分けたが、レースを投げ出すことなく3着に入線。芝コンディションが好転すれば前進十分。
ダイワファルコンはGIIの
中山記念を2着した実力馬。
エクスペディションは、気温の上昇を待ち望んでいた夏馬。テッポウのここが連下妙味。