11R

阪神JF

15:40発走 / 芝1600m (右 外 A) / 天候:曇 / 馬場:良
5回 阪神 4日目 サラ系2歳 オープン       (国際) 牝(指) 馬齢 18頭
本賞金:6500,2600,1600,980,650万円
  • Course コース詳細
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 井崎脩五郎の予想

井崎脩五郎の見解

・前走での上がり3F順位が3位以下だった馬
※阪神過去7年[0-1-2-55]
●2012年該当馬→クロフネサプライズ(2着)、カラフルブラッサム(5着)、プリンセスジャック(6着)、ディアマイベイビー(9着)、フィールドメジャー(11着)、トーセンレディ(12着)、タガノミューチャン(13着)、ストークアンドレイ(15着)、エイシンラトゥナ(16着)、サウンドリアーナ(17着)
○2013年該当馬→トーセンシルエットマイネグラティアメイショウアサツユニホンピロアンバーエクスペリエンスヤマニンアリエッタクリスマススイートガーデングランシェリーモズハツコイダイヤモンドハイ

・前走4着以下馬
※阪神過去7年[0-0-1-37]
●2012年該当馬→プリンセスジャック(6着)、フィールドメジャー(11着)、トーセンレディ(12着)、タガノミューチャン(13着)、ストークアンドレイ(15着)、エイシンラトゥナ(16着)
○2013年該当馬→トーセンシルエットマイネグラティアメイショウアサツユエクスペリエンスヤマニンアリエッタクリスマススイートガーデングランシェリー

・前走重賞組をのぞく、前走1400m以下戦出走馬
※阪神過去7年[0-1-1-29]
●2012年該当馬→クロフネサプライズ(2着)、メイショウマンボ(10着)、フィールドメジャー(11着)、コウエイピース(18着)
○2013年該当馬→ニホンピロアンバーフォーエバーモアエクスペリエンス

2012年残った馬→ローブティサージュレッドセシリアコレクターアイテムアユサンサンブルエミューズレッドマニッシュ

【2012年結果】
1着:ローブティサージュ(○)
2着:クロフネサプライズ(×)
3着:レッドセシリア(○)

2013年残った馬→レーヴデトワールマジックタイムレッドリヴェールハープスターマーブルカテドラルホウライアキコ

2013年下半期[星取り表]:◎○○●●●●●◎●△●●△○●△○●●●●◎

井崎:おお……たぶん当たるとは思ってたけど、かなりいいカタチで当たったぞ(笑)。馬単9810円、3連単2万4440円を獲れたのはうれしいねえ!

須田:組み合わせの妙ですなあ。6頭残しでこの配当ですから、これは文句なしに大白星。有馬記念まで黒星連発という、最悪の事態を回避できたので安心です(笑)。

井崎:須田クン、本気で心配してたもんな(笑)。これであと3週、雑念にとらわれることなく目の前のG1に専念できるというものだよ。

須田:井崎センセイ、当てることを優先してヘンな消去ネタを繰り出したりとか、雑念にとらわれた予想に定評がありますからねえ……しかもだいたい失敗するという。

井崎:いやいや、そこは「人間らしさあふれる予想」と言って欲しいところだね! それに、今週の阪神ジュベナイルFでは、そういう無理やりなネタは導入してないぞ?

須田:では消去ネタの中身を確認させていただきますが……おお、ホントだ。わりと無難なネタしか繰り出していないわりに、6頭にまで絞れていますね。

井崎:問題は、その残った6頭がすべて人気馬ってところだな(笑)。できれば、ハープスターホウライアキコのどちらかを消したかったんだけどなあ……うーん。

須田:確かにコレ、先週と同じくトリガミ必至のラインナップですよ。先週こそ結果オーライで白星がつきましたが、2週連続でそんな好都合がことが起こります?

井崎:起こらないと思ってるから、困ってるんじゃないか(笑)。シンプルに考えるなら大外に入ったホウライアキコを「消し」なんだけど、このレース大外が強くてねえ。

須田:大外だけじゃなくて、全体的に外のほうが強いんですよね。内で強いのは1枠くらいで、あとはおしなべて低調。これだと、消すのはちょっと難しいですなあ。

井崎:それにホウライアキコ、実績が実績だからね。じつは、ハープスターを「新潟2歳Sからの直行」を理由に消すほうが、格段に簡単だったりする。

須田:ああ、それはそうですね。あの時期の2歳重賞から直行で来たパターンって、近年はほとんど見た記憶がありませんし。実際、人気でもけっこう負けてるんですよね。

井崎:そう、だから消すならこっちだとは思うんだ。でもまあ、6頭残しならそこまで絞り込む必要もないかなと。7頭残ってたら、ハープスターを消す一手だけどな。

須田:では、その判断が正解となるのか誤答となるのか、日曜日の答え合わせを楽しみに待たせていただきましょうかね。

井崎:人気に寄せたわりには自信がないんだけどね(笑)。いたって順当か、さもなくば昨年のような大波乱。両極端な結果が出るレースになりそうな気がするよ。

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流し
1着

10

相手

8

18

2通り 各3000円

馬単1着流し
1着

10

相手

1

6

7

13

4通り 各1000円

望田潤の見解

 ここ3年の桜花賞は「母父がノーザンダンサー系のマイラー・スプリンターで、かつ最も体重が重いディープ産駒」が勝っている。

 ◎ハープスターアドマイヤベガアドマイヤドンの姪で、母母ベガ桜花賞オークスに勝った名牝で名繁殖、母父ファルブラヴはJC馬だが、種牡馬としてはワンカラットアイムユアーズなど専ら短距離からマイルの活躍馬を出している。圧勝した新潟2歳S出走時の馬体重が474キロだから、同コースのここを勝って、ディープ産駒桜花賞4連覇に向けて今のところ死角は見当たらない。

 ○レッドリヴェールはこの休養で体型に伸びが出て筋肉もついて逞しくなったが、ステイゴールド産駒は芝1600mの重賞[1.2.0.31](1着はドリームジャーニーの朝日杯)、さらに東京と外回りに限ると[0.2.0.30]というデータは気になる。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

1

1点 1300円

複勝

1

1点 4300円

3連単フォーメーション
1着

1

10

2着

1

10

18

相手

1

10

18

4通り 各500円
3連単フォーメーション
1着

1

2着

10

18

相手

4

7

8

10

13

15

16

17

18

16通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

10

2着

1

相手

4

7

8

13

15

16

17

18

8通り 各100円

井内利彰の見解

 阪神競馬場に外回りコースが新設されて開催になったのが、2006年冬。すでに7回の阪神JFが行われていますが、そのレース傾向として、強調しておくべき点は2つ。ひとつは、過去7年のうち、4年が『追い切り本数の多い併用系統』の調教タイプが優勝していること、そして、もうひとつは『松田博資厩舎が圧倒的な良績』を残していることです。

 松田博資厩舎の管理馬は、過去7年で8頭が出走して[3-1-1-3]。複勝率62.5%。どうして、阪神JFにマツパク厩舎が強いのか。外回りコースになってから「Cコース追い切り」の重要性が高まったのでしょう。実は、松田博資厩舎に次いで、良績を残しているのが角居勝彦厩舎。この厩舎も最終追い切りはCコースで行います。

 直線の長いコースになったことで、道中の折り合いがより重要になった、これがトラック調教、つまりCコースでの追い切りが重要になった理由だと考えています。もちろん、坂路単一調教馬のスピードと坂を駆け上がる運動能力は必要ですが、それだけでも対応できたのが、旧コース。今のコースではCコース追い切りの要素があった方がより好走確率が高まると見ています。

 松田博資厩舎の中でも、◎レーヴデトワールを評価したのは、冒頭のレース傾向をふたつとも満たしていること。前走で大きく減った馬体重を心配していましたが、それが気になるようなら、乗込併用に仕上げることはできなかったでしょう。実際、6日の調教後に馬体を確認しましたが、細め感は一切なし。むしろ、ちょうどいい感じで毛艶の良さも目立っていました。追い切りでは福永祐一騎手のコントロールに素直に従っていましたし、新パートナーとの呼吸も抜群です。

 ○ハープスターは、2歳牝馬らしからぬ、迫力ある馬体。太いというよりも、厚みがあって、とにかくボリューム感があります。だからこそ、ラウンドワールドを追走して先着するくらいの脚力があるのでしょうし、現時点で太いということはないと思います。ただ、レースキャリアが浅いだけに、休み明けというファクターが勘を鈍らせる可能性は否定できないでしょう。

 ☆ホウライアキコは2頭に次ぐ、唯一の連対候補。1週前追い切りはCコースで、最終追い切りは坂路で抜群のラスト1F。前半ゆったり走って、後半速い脚を使う練習はしっかりとできています。追い切り本数が多くない分、1着というわけにはいきませんが、2着の最有力候補といってよいでしょう。

 △グランシェリーは前走が少し余裕の造りで出走。陣営の思惑通り、この中間で絞れていそうです。追い切りが抜群に動くタイプだけに、この距離は長いと思いますが、乗り方ひとつ。△メイショウアサツユは一杯平均併用という調教タイプとハナに行くかも知れない脚質が魅力。△ダイヤモンドハイは◎と接戦した新馬戦が評価できますし、調教タイプの一杯平均併用も魅力。

 美浦所属、美浦調教馬は最終追い切り場所が南Wか南芝しか馬券に絡んでいない点を考慮すると、△マーブルカテドラルと△マジックタイムが評価対象。△レッドリヴェールは追われてから重心の低くなるフットワークはいいと思いますが、6日の調整を見ていても、気持ちが乗りすぎており、やや細くなっている体が心配。

 △モズハツコイは6日までの調教タイプが標準坂路主体で、7日の前日追いを含めると標準多め坂路主体。最終追い切りで完成した併用系統ではないため、高い評価はしませんが、やはり印は打つべきと判断しました。

1.レーヴデトワール
今回:乗込併用
前回:標準多めトラック主体

2.トーセンシルエット
今回:標準少めトラック
前回:標準少めトラック

3.マイネグラティア
今回:馬ナリ平均併用
前回:標準併用

4.メイショウアサツユ
今回:標準併用
前回:急仕上げ併用

5.ニホンピロアンバー
今回:標準トラック
前回:標準トラック

6.フォーエバーモア
今回:馬ナリ平均併用
前回:馬ナリ平均坂路主体

7.マジックタイム
今回:標準トラック主体
前回:標準トラック

8.レッドリヴェール
今回:標準坂路
前回:標準少めトラック

9.エクスペリエンス
今回:軽目坂路
前回:馬ナリ平均坂路

10.ハープスター
今回:標準トラック
前回:標準多めトラック

11.ヤマニンアリエッタ
今回:標準多めトラック
前回:標準多め併用

12.クリスマス
今回:標準多めトラック
前回:標準少めトラック

13.マーブルカテドラル
今回:標準トラック主体
前回:標準トラック主体

14.スイートガーデン
今回:一杯平均併用
前回:標準トラック

15.グランシェリー
今回:乗込坂路
前回:標準多め坂路

16.モズハツコイ
今回:標準多め坂路主体
前回:馬ナリ平均併用

17.ダイヤモンドハイ
今回:一杯平均併用
前回:急仕上げ併用

18.ホウライアキコ
今回:標準坂路主体
前回:標準併用

 山崎エリカの予想

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予想印
18ホウライアキコ(2人気)
15グランシェリー(9人気)
12クリスマス(7人気)
7マジックタイム(6人気)
8レッドリヴェール(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

7

-

18

1点 1900円

馬連流し

18

相手

8

12

15

3通り 各2500円

3連複軸1頭流し

18

相手

7

8

12

15

6通り 各100円

山崎エリカの見解

 今年の2歳牝馬はみなさんもご存知のように層が厚く、重賞2勝のホウライアキコを筆頭に、重賞勝ち馬が5頭も出走します。その重賞ウイナー5頭の中でも新潟2歳Sを圧勝したハープスターが断然の1番人気に支持されていますが、個人的には迷いのない「消し」です。

 確かに新潟2歳S出走馬はその後の活躍は目覚しいのですが、どのようなレースをした馬がその後活躍しているのかを分析すれば、ハープスターの危険度がわかります。アルテミスSの勝ち馬マーブルカテドラルファンタジーSの2着馬モズハツコイカンナSの勝ち馬アポロスターズなど先行した馬たちがその後穴を演出しているのです。

 つまり、新潟2歳Sは追い込み馬有利の流れ。道中のペースに緩みが生じたために走破時計は1分34秒5と遅く、一般的にスローペース評価とされていますが、ラスト4F目で12秒8までペースダウンしたところからラスト3F11秒5-10秒9-11秒4の急加速では、前半の先行争いで脚を使った馬たちにとってはかなり厳しかったはず。ラスト2F目で先頭に立ったマーブルカテドラルがラスト1Fで息を切らしてフラフラしてしまうのも仕方のないことで、新潟2歳Sの2着馬イスラボニータはその後、目覚しい成長で東京スポーツ杯2歳Sを勝利したと解釈するほうが順当です。

 よって、ハープスターは展開に恵まれての圧勝であり、そういった馬の脆さは土曜日の朝日チャレンジCに出走していたラウンドワールドが示すとおり。ラウンドワールドは前走のアンドロメダSでは前崩れの流れに乗じて楽勝しましたが、本日のレースでは出番なしです。

 ハープスターが休養中の成長力でここを突破する可能性も全くないわけではありませんが、自力で動けない馬はいくら勝ち方が鮮やかに見えても、実は大して強くないことが多いと考える予想家だからこそ、ウオッカが勝ったダービーやクィーンスプマンテが勝ったエリザベス女王杯の大万馬券が獲れたのです。ハープスターを本命にするのは、そのダービーでフサイチホウオーを、エリザベス女王杯ブエナビスタを本命にするようなもの。仮にハープスターが勝ったとしても、そういう馬券は当たらなくていいというのが本音です。

 前書きが長くなりましたが、◎はストレートにPP指数の能力値が堂々のトップのホウライアキコを推します。新馬戦をレコード勝ち、小倉2歳Sを好位から伸びて完勝。そして前走のデイリー杯2歳Sでは直線で早めに先頭に立つ強気な競馬。かなりスタミナを使う競馬だったにも関わらず、最後まで止まることなく朝日杯フューチュリティSの有力候補と言われているアトムを完封しました。

 ホウライアキコにとって前走のデイリー杯は初距離でした。それもスタミナ面に不安点の残る臨戦過程でしたが、そんなものは関係ないとばかりの力任せの競馬で完勝ですから、とにかく強いとしか言いようがありません。

 前々走の小倉2歳Sで負かしたベルカントが次走ファンタジーSを完勝。そしてそのベルカントがここではなく来週の牡馬相手の朝日杯フューチュリティSに回ったということは、いかにホウライアキコが恐れられているかという証拠でしょう。

 ハープスターは自分から動けませんが、ホウライアキコは自分から動くことが出来て、一戦ごとの成長が著しいというのも強調材料。とても死角の少ない馬です。

 ○は7月の中京2歳Sの勝ち馬グランシェリー。この馬のデビュー戦はダ1200mだったのですが、中京2歳Sではデビュー2戦目、新馬戦とは全く違う舞台、初芝に挑戦しながらいきなりオープン特別を勝ってしまうという快挙を成し遂げました。これはグランシェリーが並外れた潜在能力を持っている何よりの証拠です。

 前走のファンタジーSは休養明けであくまで叩き台といった感じのレースで、能力を出し切れませんでした。しかし、そのひと叩きの効果が大きかったのか中間の調教では抜群のスピード感を見せています。かなり体調面が上向いているのでしょう。

 今回の阪神ジュベナイルFは玉砕型の逃げ馬が少なく、スローからの決め手比べのレースになりそうですが、そういう展開ならば一歩前でレースを運べる自在性は有利に働くことになるでしょう。

 ▲は前走のアルテミスSの敗戦で人気急落のクリスマス。新馬戦は2着馬に7馬身差でレコード勝ち、まさに圧巻のレースぶりでした。続く函館2歳Sではその走りを評価されて断然の1番人気、その人気に応えての完勝でした。思い返せばクリスマスの新馬、函館2歳Sと続いた衝撃的な走りから今年の2歳牝馬が牡馬を圧倒し続けるという図式がスタートしたのです。

 そんな強いクリスマスも前走のアルテミスSでは、1番人気に支持されたものの、7着に敗れました。レース内容は直線で早めに先頭に立とうとする強気な競馬だったためにスタミナ切れで最後に急失速したもの。しかし、休養明けで初距離というスタミナ面に二重の不安材料が出る臨戦過程で、あれだけ強気な競馬をすれば失速も仕方なしです。

 今回は叩かれた効果、距離を経験できた効果でかなり息持ちは良くなってくるでしょう。函館2歳Sの走りを再現する可能性は十分です。

 高橋学の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

10

相手

13

18

2通り 各3000円

馬連流し

10

相手

1

7

8

3通り 各1000円

ワイド

2

-

10

1点 1000円

高橋学の見解

 牝馬限定GIとなったH3年以降の22年間から、■連対例のない項目をいくつか並べてみよう。

■【0秒8】前3走内に芝のOP戦3着内または重賞戦5着内の好走歴がない馬で、前2走内に芝で0秒8(約4馬身)以上の敗退がある馬は[0-0-0-54]。
エクスペリエンススイートガーデンニホンピロアンバーメイショウアサツユヤマニンアリエッタが該当

■【1600m】前走着順掲示板外の6着以下馬のうち、1600m以上のレース未経験または未勝利馬は[0-0-1-45]。
エクスペリエンスグランシェリークリスマスメイショウアサツユヤマニンアリエッタ

■【未勝利戦】前走未勝利戦使用のキャリア3戦以上馬は[0-0-0-21]。
ダイヤモンドハイ

■【休養馬】2馬身以上の快勝歴がない2カ月以上の休養馬は、前走芝の重賞1着馬を除き[0-0-2-13]。この中には、前走重賞2着馬が2頭、OP1着馬が4頭いたが連対には至らなかった。
フォーエバーモア

■【掲示板】前2走とも着順掲示板外の6着以下馬は[0-0-0-11]。
マイネグラティア

■【使い詰め】9月以降に3戦以上使用のキャリア6戦以上馬で前走敗退馬はさすがに上積み見込めず[0-0-0-25]。この中には前走重賞2着馬が2頭いた。
モズハツコイ

□【男相手にV】
 前2走とも芝のレースで連対をはたしていた馬のうち、その2走内に牡馬相手に5番人気内で1400m-1600mのOP戦2馬身以上または重賞戦1馬身以上の快勝歴がある馬は[5-1-0-0]。

 この阪神JFで連対した6頭のうち、故障もなく無事に春のクラシック戦線にコマを進めたのは3頭いたが、その3頭(H3年ニシノフラワーサンエイサンキュー、H8年メジロドーベル)とも桜花賞またはオークスで連対をはたしていた。
来春への期待も含め、ここはハープスター◎、2歳女王の座は譲れない。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

1

-

7

1点 1500円

馬連

8

-

10

1点 1500円

馬連

7

-

8

1点 1000円

馬連流し

1

相手

8

10

2通り 各2000円

馬連流し

1

相手

13

18

2通り 各1000円

古澤秀和の見解

1番:ドッシリしてきた。これならチャンス。
8番:ビッシリ仕上がる。動ける。
10番:冬毛ボーボーで体も緩い。なんとも言えない。
18番:悪くないが、少し細い。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

丹下日出夫の見解

【ミロのヴィーナスマリリンか】ハープスターは、ひょっとしたら、馬の世界におけるミロのヴィーナスじゃなかろうか。緩い書き出しだが(笑)、ミロのヴィーナスは、ギリシャ時代における、女性の肉体美の象徴とされ、その彫像は身長1m60センチ、B・W・Hのサイズは90・60・90。これを膨らませたり縮ませたりして造られている。彼のマリリンモンローは、実はミロのヴィーナスとまったくの同サイズだったりするが、なるほどムチっと張った胸前や、圧倒的なトモのボリューム--アメリカ女性の肉体美のシンボルとなったワケだ。牡馬混合戦だと、フケ気味に時々尻尾をチラチラ振り回してお色気を振りまく姿なんかも、なんだかモンローと似ているよなぁ(笑)。

なんて、新潟2歳Sは、前半1000mが1分0秒7のスロー。上がりに比重の高くなるのは当然として、11秒5-10秒9-11秒4(3Fは33秒8)というレースラップを、1秒3も上回る32秒5。ゴール板が近づくにつれ、ぐんぐんと大きくなる破壊力と存在感も他を圧している。言われているように、新潟2歳S2着のイスラボニータ(後にいちょうS・東スポ杯を連勝)の上がりは33秒7。5着のマーブルカテドラル(後にアルテミスSを完勝)にいたっては、34秒2だから恐れ入る。エンジンが点火しさえすれば、ハープスターの背後から追いぬく芸当は、まず不可能だろう。

追い切りも、年長古馬を相手に、目いっぱい攻めてきた。ただ、直線中ほどまで、何故あんなに反応が悪いのか。茫洋すぎる気性ゆえ?牡馬相手だと、気もそぞろでレースに集中できない?--いざ実戦で何かしらのポカや危うい面も、あるにはある(牝馬の冬毛は気にしなくてもいい)。

その呑気さが裏目に出れば、ホウライアキコが逆転。前走のデイリー杯は、1000m通過が57秒5-1400m通過・1分21秒5という確からしいラップの上に立っての1分33秒6のレコード。一週前のCWの迫力、直前の坂路の上がりを見ると、あの横綱相撲もうなずける。ハープが、ウカウカ後方追走なら、力と自信をもって逆転も。

レーヴデトワールは、白菊賞からメンコを着用。舌をくくり、直一気を完遂した。1分34秒1・上がり34秒3も、2歳11月の時計とすれば水準以上。ただ、マイナス12キロ減の前走の身体でいいのか。反動はないか。当時の発表体重を見るまで、そうした懸念もつきまとうが、木曜日計測の体重は前回と同じ456キロ。中一週でもCWで6F追いができている。

レッドリヴェールは、木曜日発表の体重が前走比10キロ減の416キロ。3日で一気に増やしてくる可能性もあるが、「攻めすぎ」感も否めない。札幌2歳Sは、道悪大得意のステイゴールド産駒ということもあったろう。しかし、並み居る古馬をゴール前ねじ伏せたあの強さは、“女オルフェーヴル”の可能性ともいえるけれど、今回に限っては、高速決着・流れの違うマイル戦に距離短縮にも課題。

マーブルカテドラルは、鞍ずれもものかわ。圧倒的な差し脚で、アルテミスSを強襲。新潟2歳S時とは、心の持ちようも身体の強さも違う。▲☆の二騎に体調変動があれば、3番手争いに浮上してくる。

フォーエバーモアサフラン賞は、やや重ゆえの1分22秒5。時計レベル云々も言われているが、なかなか胴伸びのいい、新潟マイルに上がり33秒7の瞬発力がある伏兵。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単フォーメーション
1着

7

10

2着

18

相手
2通り 各1500円
馬単フォーメーション
1着

1

6

13

16

2着

18

相手
4通り 各500円
3連複軸2頭流し
軸1

7

軸2

18

相手

1

6

10

13

16

5通り 各1000円

須田鷹雄の見解

 国際競走のため香港に滞在中だが、こちらにいても外国人記者に「ハープスターホウライアキコはどっちがいいの?」と聞かれるほど2強体制である。私は◎ホウライアキコとした。同じ前走マイル重賞勝ち馬でも、レース間隔はやはり開きすぎていないほうがいい。また、デイリー杯から阪神JF・朝日杯FSに直行というパターンも良いパターンだ。

 大外枠が不利と誤解されそうなのも人気が落ちるという意味ではいい。実際のところ、改修後の阪神芝1600mでは外枠は不利ではなく、競走への影響はほぼ無いだろう。

 ただ、改修後に逃げ・先行馬が勝っていないのは事実だし、コース形態から見てもそこに理由があることは明白。◎だが勝つ前提にはせず、あくまで軸扱いとする。

 ○にマジックタイム。ローカルばかり走ってきたが血統的に中央場所もOK。500万条件組と関東馬は見くびられがちなわりに好走しており、両者を兼ねるこの馬は馬券的に面白い。◎○軸2頭の3連複と、◎を敢えて2着付けにした馬単で。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

予想印
8レッドリヴェール(5人気)
10ハープスター(1人気)
18ホウライアキコ(2人気)
7マジックタイム(6人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

7

8

10

18

12通り 各400円

3連単BOX

7

8

10

18

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

10

相手

1

7

8

13

15

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

10

2着

18

相手

1

7

8

13

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

10

2着

8

相手

1

7

13

15

18

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【小波乱】ハープスターを本命に推す。新潟2歳Sは上がり3ハロン32秒5の豪脚で、鮮やかに突き抜けた。大物感十分のディープインパクト産駒で、2歳女王の座を奪う。ホウライアキコは3戦3勝で重賞2勝をマーク。非凡なスピードに加えて、追ってからもしっかり伸びる。レコード勝ちも2度あり、時計勝負で逆転を狙う。レッドリヴェールも2戦2勝で底を見せていない。良馬場の新馬戦、不良馬場の札幌2歳Sを制したように、スピードとパワーを兼ね備えている。グランシェリーは1週前に坂路で50秒2の1番時計。前走は休み明けでイレ込みが見られたが、叩き2走目で落ち着きがあれば反撃も。マジックタイムマーブルカテドラルレーヴデトワールを押さえる。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

10

相手

1

7

8

13

18

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

10

相手

1

7

8

13

18

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ハープスターは「ディープインパクト×ファルブラヴ」という組み合わせ。母ヒストリックスターは不出走馬だが、桜花賞オークスを制した名牝ベガが残した唯一の牝駒で、アドマイヤベガ(日本ダービー)、アドマイヤドン(最優秀ダートホース2回)、アドマイヤボス(セントライト記念)、キャプテンベガ(東京新聞杯-2着)の半妹にあたる超良血。ハープスターの活躍によって繁殖牝馬としての才能を証明した。

 ディープインパクト産駒は一昨年のジョワドヴィーヴルが当レースを制しているが、スケールの大きさではまったく引けを取らず、順調ならば来年のクラシックを総なめにするのではないか、と思わせる存在。後ろから行く馬だけにスローペースで馬群が縦長となった場合は懸念があるものの、阪神の外回りコースは直線が長いので、ごく平均的な流れとなってエンジンが点火すればあっさり突き抜けるだろう。

 奥田隆一郎の予想

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予想印
13マーブルカテドラル(4人気)
10ハープスター(1人気)
8レッドリヴェール(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

10

-

13

1点 5000円

馬連流し

8

相手

10

13

2通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

本命馬の見解:◎マーブルカテドラルは、前々走にて直結コース中山芝1600mの芙蓉Sを勝ち、前走で直結コース東京芝1600mのアルテミスSを制した。直結コースのオープンクラスを連勝して、コース適性が高い。新潟2歳Sを5着に敗れたが、このレースは出遅れて後方から追い込んだ馬が1・2・4着しており、3角2番手のマーブルカテドラルにとって不向きな流れだった。むしろ先行勢で最先着したことを評価したい。そのためデビューからの4戦すべて高評価となり、G1レースでも好勝負を期待する。

穴馬の見解:▲レッドリヴェールは、同コースで新馬を勝ち上がった後、牡馬相手の中距離重賞・札幌2歳S(G3)を制した。今回は直線に坂のあるコースなので、平坦なローカルコースからの臨戦の場合、今回より長い距離を勝っていた方が高評価となる。そのため、芝1800mの重賞1着からのローテに注目する。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

 今年の2歳重賞では牝馬の活躍が目立ちました。阪神JFには重賞勝ち馬が5頭も出走を予定しています。今年の2歳牝馬女王決定戦は、かつてない豪華なメンバーで争われることになりそうです。

 中心はハープスター新潟2歳Sでは上がり3F32秒5という末脚を繰り出して圧勝。勝ちっぷりの鮮やかさも去ることながら、2着のイスラボニータが東京スポーツ杯、5着のマーブルカテドラルアルテミスSと、負かした馬の中からその後に重賞を勝つ馬が2頭も現れたことで、さらにこの馬の評価が高まりました。今回は休み明けと初の右回りコースが課題になりますが、直線が長いコースのマイル戦は絶好の舞台です。ここを無事通過するようなら、牝馬クラシックの不動の本命が早くも誕生することになるでしょう。

 この馬に待ったをかけるとしたら、ホウライアキコが筆頭です。小倉2歳Sとデイリー杯2歳Sを連覇したのはメイショウボーラー以来。デイリー杯を牝馬が勝ったのもレーヴディソール以来のことです。3戦3勝、そのうち2つがレコード勝ちという天性のスピード馬で、おそらく朝日杯に行っても好勝負になるでしょう。距離は前走で克服済みなので、今回はゴール前の上り坂が課題になります。

 レッドリヴェールは、距離が1800mに延長された札幌2歳Sを勝った初めての牝馬です。新馬戦では切れ味勝負、札幌2歳Sではスタミナ勝負と、両極端の状況で結果を出していることから、基礎能力の高さがうかがい知れます。阪神芝1600m戦をすでに経験しているのもプラス材料。あとは時計が速くなった時の対応が課題になりそうです。

 マーブルカテドラルは中山で芙蓉S、東京でアルテミスSを連勝。展開やコースを問わない器用さが強みで、新潟当時のハープスターとの着差を縮めたいところです。フォーエバーモアは重賞初挑戦ですが、サフラン賞で負かしたニシノミチシルベアルテミスSでも3着ですから、力関係的には大きく見劣りしません。マジックタイムはローカルばかり走っていて中央場所には初登場になりますが、近年出世レースとして注目されるきんもくせい特別の勝ち馬で、荒削りながら勢いはここでも軽視できません。

 レーヴデトワールは萩Sを敗れましたが、距離短縮の白菊賞を快勝して、阪神JFへの出走を確実なものにしました。姉に当レースの勝ち馬レーヴディソールを持つ良血馬で、能力の高さは折り紙つきです。不安材料は、前走で体重が12キロ減っていたこと。中1週の強行軍で、体調を維持できれば首位争いに加わってくることでしょう。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

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