ダート1200mの重賞は、JRAではこのレース一鞍しかありません。ゴール前に急坂が控える中山のコース形態も独特で、毎年直線での逆転劇が繰り返されてきました。なかなか一筋縄では的中できない難易度の高い重賞です。
最近の
シルクフォーチュンは、芝ダート問わずさまざまな条件に使われていますが、本来の適条件はダートの短距離戦です。なかでも追い込みが決まりやすい中山ダート1200はベスト条件で、ここは昨年に続く同一重賞二連覇を狙います。脚の使い所の難しい馬ですが、この馬と相性が良い
横山典弘騎手が引き続き手綱を取るのは好材料。
スノードラゴンは今春に
京葉Sを勝って以来足踏みが続いていますが、中山ダート1200mは過去4勝を挙げている最も得意な条件です。強敵相手に揉まれた経験を得意コースで活かしたいところでしょう。
マルカバッケンは去年のこのレースを12番人気で4着。その後
千葉Sを勝っているように、当コースとの相性は上々です。6月以来の久々になるので仕上がりが鍵になりますが、ここに狙いを定めての復帰戦で乗り込みは充分ですから、重賞初制覇のチャンスは充分です。
ティアップワイルドはこの路線の常連で、このレースでも過去に2着が2回あります。近2走は大敗していますが、得意条件で一変も考えられます。
ノーザンリバーは芝の
アーリントンCでも勝ち鞍がある馬で、今回は芝ダートでの重賞制覇を狙います。当コースでも小差2着があるように条件的にも不足はありません。
スイートジュエリーはここに来て破竹の三連勝。安田隆行厩舎が送り出す牝馬のチャンピオン候補です。一線級とは初対戦になりますが、完勝続きのレースぶりを見れば重賞でも通用しておかしくないだけの素地があります。
セイクリムズンはダート重賞8勝を誇る古豪で、3年前のこのレースの勝ち馬でもあります。実績的には最上位の存在ですが、歳を重ねてズブさが出ているのが懸念されるところです。去年のこのレースでも9着と、1200の忙しい競馬では展開に左右される面が大きくなって、信頼が置きにくくなっているのが現状です。
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。