クラシックへの登竜門として歴史を刻んできた暮れの名物レースですが、中山の朝日杯と入れ替わる格好で、この条件で行われるのは今年で最後になりました。去年のこのレースでは
菊花賞馬の
エピファネイアが勝って、ダービー馬の
キズナが3着。翌年のクラシックの前哨戦が早くも実現していたことになります。出世レースに今年も各厩舎の素質馬が集まりました。
モンドシャルナは
ディープインパクトの半弟で、セレクトセールで2億5千万円(税別)で落札された超の付く良血馬です。小回りの京都芝2000mで外々を回りながら差しきった新馬戦は着差以上に凄みを感じさせる内容でした。それ以来間隔は2ヶ月開きましたが仕上がりは順調で、クラシック候補の名に恥じない競馬をしてくれるものと思います。
サトノアラジンは東京スポーツ杯で断然の一番人気に応えられず5着に敗れましたが、相手が揃っていた一戦で完成度の差に泣いたものと思われます。コーナー四つの阪神芝2000mならば言い訳はできないはずで、今回はこの馬の真価が問われる一戦になります。
ワンアンドオンリーは萩S2着で東京スポーツ杯を6着。じわじわ伸びてくる脚質なので、距離は延びれば延びるほど良さそう。阪神コースには勝ち星もあるので、上がりがかかるようならば上位浮上の期待は充分に持てます。
デリッツァリモーネは萩Sの勝ち馬。ここまで4戦2勝とキャリアが豊富ですしレースぶりも巧みで、混戦になればなるほど持ち味が活きるでしょう。
シンガンはヨーロッパ産馬で
パワーがあるので阪神に替わるのはプラスと考えられます。血統的にはマイル近辺に向くので、今回は1Fの延長が課題になりそう。セセリは京都芝2000mの新馬戦を逃げ切りましたが、上がり3Fはメンバー中最速をマークしていますから、単調な逃げ馬というわけではありません。甘く見られるようなら前走の再現も考えられます。
マイネルフロストは
コスモス賞の勝ち馬。
札幌2歳Sは道悪に泣いて5着に敗れましたが、デビューから2連勝の内容を考えればまだ見限るには早すぎます。中山の
ホープフルSとの両睨みになりますが、こちらを選んだら当然有力候補の一頭としてマークが必要でしょう。
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。