【伏兵多し】葵Sは、久々。明らかに急仕上げの状態でも、エイシンオルドスの走破タイムは1分8秒2。レコード決着のファンタジーSを、0秒3差に縺れ込んだ片鱗は示している。ひと叩きして、52キロ。星勘定を想定しての函館参戦が濃厚。

対抗格のストークアンドレイの鞍馬Sの時計は、ほぼ同時期に1分8秒0。エイシン通用が、この時計比較でも理解できると思う。むろんストークは、2年前の函館2歳Sの覇者。こここそが活躍場所と、ローテを敷いているとは思うが、いかんせん追い込み一手。昨年も開幕時は時計勝負に苦しんだ。

時計勝負と滞在競馬に新味のあるエポワス。小倉の巌流島特別を上がり33秒9で仕留めたダークマレイン。降級シルヴァーグレイス、函館[1021]のカディーシャなど、伏兵多し。

　函館芝1200mと相性の良い血統と言えば、タイキシャトルやロージズインメイといった、サンデーサイレンスを経由しないヘイロー系。あとはファルブラヴ、アドマイヤコジーンといったところである。ただ、今回は該当する馬やそれに近い父を持つ馬が軒並み、既に函館芝1200mを試されて結果がイマイチという状況。△オオタニジムチョウや△ストロングロビンには一応△を打ったがメイショウヒデタダやレヴァンタールにはシルシを回すこともできなかった。既に経験のある馬が今年いきなり得意になる、という説は立てにくい。

　そこで◎は、SS系の中ではこのコースと相性の良いフジキセキの産駒、エイシンオルドス。ある程度前に行ける馬というのもプラスで、このコースは1000万条件までだったら先行タイプを重視しておいて損はない。○はカディーシャ。最近はいろいろな条件を試され、しかもハマっているが、昨年はこのコースで大活躍。それを思い出してくれるか。

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負！

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

【順当】エイシンオルドスはこの条件でも素質的に通用十分。ストークアンドレイは函館実績を評価して対抗に据える。エポワスは初距離だが流れに乗れるとみて3番手にマーク。シルヴァーグレイスの流れ込みにも警戒したい。フリーアズアバードはコース替わりがプラスで一発に注意。ローズノーブルは底力に欠けるが初距離がプラスとみて押さえておく。

元値は新馬戦を勝ち、次走の函館2歳ステークスもV。このメンバーなら、ストークアンドレイの素質が抜けている。洋芝への適性は言うまでもなく、今回は2つ下のクラスへ降級。負けられない一戦だろう。

当日の馬場状態を考慮しても、前走の走破タイムは優秀。ベストブルームが相手本線。

シルヴァーグレイスは全3勝がダート。今回の舞台には疑問が残るが、1600万クラスでも掲示板を確保。力は十分で単穴評価の3番手。

以下は、ファンタジーSでも1番人気に支持されたエイシンオルドス、前崩れの展開になれば食い込む余地がありそうなエポワス。血統背景から、洋芝に適性がありそうなブルーストーンまで押えたい。