※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
超がつく小回りで時計のかかる洋芝。中央場所とは隔絶した世界で行われるため、他場での実績が当てにならず、毎年大荒れになる難解な重賞というイメージがあります。ただし、
トウケイヘイローが勝った昨年や、
マイネルスターリーが勝った2010年のように、時計が速い年はそれほど荒れない、という結果も出ています。
また、昨年の勝ち馬
トウケイヘイローはその後
札幌記念を勝って
香港カップで2着。2着馬の
アンコイルドは
京都大賞典で2着して秋の天皇賞でも4着と、
函館記念の好走馬がその後の大レースでも活躍しました。函館開催が短縮されて時計が速い馬場で行われるようになった今、
函館記念はかつてのように独特なレースではなくなったと考えるべきでしょう。むしろ
札幌記念への重要な
ステップレースという位置づけで、今年はなかなかの好メンバーが集まりました。
アンコイルドは昨年このレースを2着した時は穴馬でしたが、その後の活躍によって中距離路線のトップホースの一頭に成り上がりました。前哨戦の
巴賞を負けて本番に向かうローテーションは去年と同様。今まで1800m以下の距離で好走したことがなく、持ち味が活きるのは2000m以上の距離なので、前走の結果に悲観する必要はありません。
アドマイヤタイシは芝2000m重賞での2着が過去に5回。その競馬場も福島、中山、中京、新潟、阪神と多岐にわたっています。先行力が活きる小回りコースは歓迎で、洋芝では札幌で好走実績があります。
アスカクリチャンは小回りコース向きの差し馬で、サマー2000シリーズの常連ですが、G2勝ち馬になった今年はハンデを背負わされるのが難点。
ラブイズブーシェは昨夏の函館で連勝してブレイクを果たしました。近走は重賞でも崩れずに堅実に走っていて、力をつけた今ならば勝機も充分でしょう。
クリールカイザーは準オープンを勝ったばかりですが、中山で4勝を挙げている小回り巧者で、相手なりに走れる自在性もあり、ハンデ戦なら差は少ないはず。
トウカイパラダイスはこれまで
函館記念を2回走って4着と5着。いつもまじめに走る馬で、7歳でも衰えは見られません。
ナカヤマナイトは昨年の
中山記念以降はスランプに陥っていますが、時計性能に限界がある馬で、洋芝小回りの函館で復活の可能性があります。