まずは月曜日に更新したコラムの答えからいきましょう。
アイビスSDが初めての直線競馬だった2頭を取り上げて、4F時計や1F時計は同じなのに、レース結果が全く違っていたことについて。お気付きの方も多いと思いますが「ラップの踏み方」が違っていました。
2007年
サンアディユ 13番人気/1着→4F時計(51.5)ラップ(12.8→12.8→13.0→12.9)
2010年
メリッサ 1番人気/18着 4F時計(51.9)ラップ(15.3→12.2→11.8→12.6)
2頭の大きな違いは1F目のラップ。12.8秒で入っている
サンアディユに対して、
メリッサは15.3秒。2秒以上遅いラップで入った
メリッサは、その後、一気に加速していますが、
アイビスSDで重要なのは、1F目の加速力。ここを最低でも「13秒台」を踏めなくては、直線競馬に適したダッシュ力があるとは言えません。このレースを連覇している
カノヤザクラも1年目が初直線競馬でしたが、1Fは13秒台のラップを踏んでいました。
今年の直線競馬初参戦組に、この追い切りができた馬はいませんでした。実は▲
シャイニーホークの1週前追い切りが栗東坂路で、1F目13.6秒、2F目12.6秒というラップを踏んでいました。最終追い切りも同じような追い切りなら、迷わず◎にするつもりでした。前記、
サンアディユや
カノヤザクラは1週前追い切りではなく、最終追い切りで1F目に13.9秒以下のラップを踏んでいました。▲の最終追い切り、1F目は14.4秒、これは遅すぎます。ただ、1週前追い切りでこのラップが踏めたという点は直線競馬に対する適性を感じさせるので「ひょっとしたら」の期待込みで、3連単の1着に据えることにしました。
◎
リトルゲルダは昨年の3着馬。問題は昨年とは違うローテーション。休み明けですが、2F時計が速ければ、休み明けでも問題ないというのが、
知多特別での結果。これを重視して、仕上がりは問題なしと判断しました。
今まで私の予想を見てきてくださった方には、○
フクノドリームは意外な評価に思えるでしょう。直線競馬におけるトラック調教馬の評価はことごとく下げてきたのが、私のスタンス。トータルすれば、それでよいと思っています。しかし、今回のように、初直線の坂路追い切り組が調教条件を満たしていないのであれば、トラック調教の出番となるのではないかという発想になりました。
アイビスSDだけでなく、過去の直線競馬で1着になっている、トラック調教の初直線組の最終追い切り内容を見ると「4Fしか時計を出していない」馬の好走が目立ちます。トラック馬場は、5Fもしくは6Fから時計を出すことがほとんどですが、引っ掛かる癖のある馬などは、長目から時計を出すと、オーバーワークになるので、あらかじめ距離を縮めて追い切ります。○の追い切りもまさにそんな感じ。「引っ掛かる=直線競馬に必要なダッシュ力」という適性が成り立つのであれば、坂路調教馬のように評価してよいのではないかと考えたわけです。
△フォーエバマーク、△
セイコーライコウは特に強調する調教内容ではありませんが、減点もないので、印を打ちました。☆
ローブドヴルールは最終追い切りのラップの踏み方が、今までで一番直線競馬に適している点を評価しました。
1.
ブルーデジャブ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:馬ナリ平均坂路
2.
セイコーライコウ
今回:標準多め坂路
前回:馬ナリ平均坂路
3.
フォーエバーマーク
今回:標準トラック
前回:馬ナリ平均トラック
4.
ローブドヴルール
今回:標準坂路
前回:標準少め坂路
5.バーバラ
今回:乗込坂路
前回:標準坂路
6.
デュアルスウォード
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準坂路
7.
パドトロワ
今回:一杯平均坂路
前回:標準多め坂路
8.
アンゲネーム
今回:標準坂路
前回:標準併用
9.
リトルゲルダ
今回:標準坂路
前回:標準坂路
10.
アースソニック
今回:標準少め坂路
前回:標準併用
11.
フクノドリーム
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準少めトラック
12.
アンバルブライベン
今回:馬ナリ平均坂路
前回:軽目坂路
13.
シャイニーホーク
今回:標準坂路
前回:標準坂路