ランウェイワルツは母系にミスプロとロベルトとインリアリティが入るので、コパノリッキーやオーロマイスターなどと同じゴールドアリュールのダート黄金配合。

　ただしヴェイグリーノーブル5×4や母父アフリートから馬群を嫌う性格も受け継いでいて、理想は伏竜Sや兵庫チャンピオンSのように外を回って追い上げる形だろう。ここは少頭数と外枠がプラスだし、どちらかというとストライドで走るタイプだから新潟コースも合っているし、3歳馬だけに編でも恵まれたから狙ってみたい。

　ヴォーグトルネードも母父アフリートだけに少頭数は歓迎、インカンテーションとツクバコガネオーはエーピーインデの血を引くので新潟なら上げの方向で。

【上位拮抗】ランウェイワルツは重賞戦線で活躍中。初の古馬相手がカギも52kgとハンデ恵まれており好勝負必至。インカンテーションは昨年のレパードS快勝。条件適性高く状態も前走以上。ヴォーグトルネードはOP連勝と充実期。しまい生きる展開なら差し切りも。タイムズアローも末脚安定。ツクバコガネオーも底力有り侮れず、タイセイスティングやマイネルクロップにも注意したい。

【スムーズなワルツ】レパードSは、1000m通過が1分1秒9というスローよりの平均ペース。好位で構えるアジアエクスプレスに悠々の楽勝を許してしまったランウェイワルツだったが、時すでに遅しの3着とはいえ、35秒6という上がりは、新潟1800ダートでもそうは出ない。窮屈な1番枠でなかったら、もう少し早めに外にも出せただろうし、位置取りも違っていたように思う。ちなみに二走前のJDDは、ゴール前脚があがったものの、勝ちをもぎ取りに行く積極策で0秒2差。52キロなら動き出しもより軽やか。古馬相手のオープンでも、好レース必至とみた。

フラットコースの新潟替りが微妙だが、破壊力ならヴォーグトルネード。ジュライSは前半1000m・1分0秒1という前崩れのHペースに恵まれたとはいえ、直線一気に2着以下を0秒7差は圧巻の一語。1分50秒0という記録も堂々のオープンレベルだ。57キロの斤量も問題ない。

インカンテーションは、昨年のレパードS快勝。GI馬に離されはしたが、エルムS3着の時計は褒めていい。57キロは未経験とはいえ馬体がふっくらすれば前進十分。直線の短い新潟1800ダートは動かしどころに苦労はするが、タイムズアローは昨年のBSN賞で2着に食い込んでいる。

マリーンSで最速の上がりをマークしたツクバコガネオーも前進必至。タイセイスティングは、この組み合わせなら先行力が武器となる。

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　◎ヴォーグトルネードは「ネオユニヴァース×アフリート」という組み合わせ。父ネオユニヴァースは芝・ダート兼用タイプなので、母方にパワー型の血を入れるとダート向きに出る傾向がある。母の父アフリートはダート向きのスピードタイプ。母方にこの血を持つネオユニヴァース産駒はダ1700-2100mで連対率24.0%、単勝回収率145%と好成績を挙げている。

　本馬は、ダートOPを連勝したここ2走の競馬が素晴らしく、とくに前走、中京ダ1800mのジュライS(OP)では最後方追走から直線で突き抜け、後続に4馬身差をつける圧勝。完全に軌道に乗った感がある。新潟ダ1800mは逃げ先行馬に有利なコース。したがって本馬のような追い込みタイプにとっては不利だが、今回は10頭立てと少頭数で、力そのものが違うので馬券圏内から外れることはないだろう。

【一角崩し】素晴らしい末脚で2連勝中の02ヴォーグトルネード。しかし、前が圧倒的有利である新潟ダ1800mへのコース替わりは、かなり厳しいパターンだ。ここを思い切って「消し」で勝負し、先行力がありデキもいい04タイセイスティングを本命に抜擢。05インカンテーション、09タイムズアローを相手上位に設定し、妙味のある配当を狙いたいところだ。

本命のヴォーグトルネードの決め手はダート界現役屈指。前走の2・3着馬はともに逃げ馬と、その2番手の完全な行った行ったの競馬。その流れを直線だけでまとめて差し切った末脚は、札幌リーディングがかかる福永騎手がわざわざ駆けつけるだけのものということ。間違いなく暮れのチャンピオンカップに出走しているレベルの末脚。先行勢有利なコース形態、馬場状態でも、このレベルでは止まらない。

距離指数はすべての馬が100を超え、120が2頭となかなかのハイレベル。コース経験を考えると○タイムズアロー、▲インカンテーションということになるが、前走で120を出している◎ヴォーグトルネードを中心視したい。前走116を出している☆ツクバコガネオーは穴として。以下、コースで3桁を持つ△ジョウノボヘミアン、ランウェイワルツまで押さえたい。