11R

スプリンターズS

15:40発走 / 芝1200m (左 A) / 天候:小雨 / 馬場:良
3回 新潟 8日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 18頭
本賞金:9500,3800,2400,1400,950万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

13

1点 1000円

馬連流し

13

相手

9

15

2通り 各2000円

ワイド

3

-

13

1点 1000円

ワイド流し

13

相手

9

15

2通り 各2000円

望田潤の見解

 台風の接近により新潟も日曜の予報は下り坂だが、前日予想では何時から降り出すかが読みきれないので、発走まではギリギリもつという予想でいきたい。

 脚質に幅の出たハクサンムーンにとっては、コパノリチャードより外枠なら番手でOK、平坦コースもプラスとみればここは悲願のG1制覇の期待が高まる。

 ただし新潟芝1200mはナスキロ的ミスプロ的しなやかさで差しやすいコースでもあり、ならばコートアウトの晩成の血が完全開花を思わせるレッドオーヴァルで行く手はあるのではないかと、キーンランドの素晴らしい追い込みを目にしたときからそればかり考えていた。天気はギリギリもちそうだから良馬場で田辺が丁寧に差せばチャンスだろうし、新潟のスプリンターズSだから、ディープ×ミスプロ×ナスキロとか、バクシンオー×ミスプロ×サンデーとか、野芝の高速馬場で育まれてきた血のしなやかさ柔らかさを重視してみたい。

 他となると、平坦替わりがプラスのトーホウアマポーラを3連系の穴に少し。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

3

1点 1200円

複勝

3

1点 4000円

馬連流し

3

相手

9

10

12

13

15

18

6通り 各300円

3連複軸1頭流し

3

相手

9

10

12

13

15

18

15通り 各200円

井内利彰の見解

 今年は新潟芝1200mで行われるスプリンターズS。これは2002年、ビリーヴが優勝した時以来となりますが、2002年と近5年(中山芝1200m)の優勝馬に共通する最終追い切りの内容があります。それが「栗東坂路でラスト2F時計が24.9秒以下」という点。直線の坂の有無や右回り、左回りといった相違点のある新潟と中山ではありますが「スプリントGI」という意味では、栗東坂路で速い2F時計が重要になります。下記に2F時計を掲載しておきました。

2002年 ビリーヴ/24.5秒

2009年 スリープレスナイト/24.8秒
2010年 ローレルゲレイロ/24.7秒
2011年 カレンチャン/24.0秒
2012年 ロードカナロア/24.4秒
2013年 ロードカナロア/24.2秒

 ◎トーホウアマポーラの最終追い切りは栗東坂路で2F24.2秒。この時計は過去の優勝馬に共通する時計。前走セントウルSを8着に敗れたことにより、今回はかなり人気を下げていますが、前走の調教は中間の一頓挫の影響もあり、かなり緩いもの。これに関しては、陣営からも公式にコメントが出ていました。

 レースを使って、順調だからこそでしょうが、今回の調教内容は充実。最終追い切りは幸英明騎手が跨って、自己ベストを更新する2F時計となっています。馬体も明らかに前走よりも見映えするようになっており、中身の伴った数字だと言ってよいでしょう。

 ○レッドオーヴァルは2F23.7秒とメンバー中、最速の2F時計をマークしている上、安田隆行厩舎の勝負調教に該当。こちらを本命にすることも考えましたが「輸送すると必ず馬体重が減る馬。なんとか440キロ台でレースをしたい」(安田隆行調教師)という、当日にならなければ判断できない重要なファクターがあります。よって対抗評価にとどめた次第です。

 ▲ストレイトガールは1週前までの追い切り内容は文句なし。ただ、最終追い切りの5F時計が遅い点が少し気になるのと、最終追い切り場所がCW。馬自身は評価できても、調教適性という意味で評価を下げた形です。

 △マヤノリュウジンの最終追い切りは迫力満点。2F時計も条件をクリアしていますが、自身が好走した時の追い切り内容に比べると物足りなさもあります。△ベルカントは2週続けて併せ馬を先着する、意欲的な追い切り。近2走の成績が芳しくない影響でしょう。これが功を奏すれば、好走しても不思議ありません。△スノードラゴンは2F時計が遅いものの、高松宮記念2着時と同じように、ラスト1Fが最速ラップの追い切りができました。これは評価したいところ。

 ☆ハクサンムーンは昨年2着時の2F時計が24.7秒。今年は微妙に遅くなったことが評価を下げた要因。加えて、外枠に入ったことで、ハナを切らない(2番手でレース)可能性も高く、その場合は決して能力をフルに発揮できるとは言い切れないと思います。

1.アースソニック
今回:標準少め坂路
前回:標準少め坂路

2.ローブティサージュ
今回:標準併用
前回:軽目トラック

3.トーホウアマポーラ
今回:標準多め坂路
前回:馬ナリ平均坂路

4.ガルボ
今回:標準少めトラック
前回:急仕上げトラック

5.マジンプロスパー
今回:標準坂路主体
前回:標準トラック

6.コパノリチャード
今回:標準坂路
前回:標準坂路

7.ダッシャーゴーゴー
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

8.アフォード
今回:標準坂路
前回:標準坂路

9.ストレイトガール
今回:標準坂路主体
前回:馬ナリ平均併用

10.マヤノリュウジン
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

11.ハナズゴール
今回:標準少めトラック
前回:海外

12.ベルカント
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

13.レッドオーヴァル
今回:標準多め坂路
前回:馬ナリ平均トラック

14.グランプリボス
今回:標準坂路
前回:標準坂路

15.ハクサンムーン
今回:標準坂路
前回:標準少め坂路

16.セイコーライコウ
今回:標準坂路
前回:標準多め坂路

17.サンカルロ
今回:標準多め坂路主体
前回:標準トラック

18.スノードラゴン
今回:標準多め坂路
前回:標準少めトラック

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

6

-

9

1点 3000円

馬連流し

9

相手

12

13

15

3通り 各2000円

馬連流し

9

相手

2

14

2通り 各500円

山崎エリカの見解

 秋のG1・第1弾は、新潟で行われるスプリンターズS。新潟では今から12年前の2002年にも行われたこともありましたが、当時は新潟の連続開催12週目の最終日ということもあり、馬場悪化が懸念されました。そこで仮柵設置のBコースが設けられ、A→B→A→B→Aと何週かBコースを使われたことで開催終盤になっても馬場状態はそれほど悪化せず、結局、逃げ馬ショウナンカンプの直後につけたビリーヴ(1着)、アドマイヤコジーン(2着)、そしてショウナンカンプ(3着)の先行勢3頭で決着しました。

 今年は一貫してAコースの新潟の連続開催10週目の最終日で行われますが、先週の新潟芝1200mのセプテンバーS(1600万下)で、ルチャドルアスールが逃げ切ったように、馬場状態はそれほど悪くありません。本日、土曜日は稍重スタートでさすがに先週よりも時計が掛かっていましたが、展開ひとつで前が残ることも出来ていました。

 今年のスプリンターズSは、今春の高松宮記念を消耗戦へと導いたエーシントッップは除外で、逃げ馬はハクサンムーンコパノリチャードの2頭。逃げるのはテンのスピードが一番速いハクサンムーンで、ハクサンムーンが出遅れればコパノリチャードがハナへといったところでしょう。強い先行馬といえば、昨年のCBC賞ハクサンムーンを撃破したことがあるマジンプロスパーくらいで、下級条件ならば行った、行ったの展開も視野に入れて馬券を組み立てなければなりません。

 しかし、スプリントのG1戦ともなると、離れたところで2列目を形成することは、まず、ありません。なぜなら、離れた2列目で競馬をすることは、「勝たなくてもいい」とある意味、勝負を捨てているポジションだからです。ハクサンムーンコパノリチャードはそこまで絶対的な存在か? 隙あらばどの馬かが負かしに動くのではないか? また、最近のハクサンムーンは出遅れ常習犯で、コパノリチャードはぶっつけ本番となれば、差し勢が負かしに行く可能性が高いです。

 しかし、本来は自分から動くのが苦手な差し勢が前を負かしに動けば、失速することが多いもの。よって今年のスプリンターズSは追い込み馬の出番と見ました。◎には王者ロードカナロアが去った後に彗星のごとく現れたストレイトガールを据えます。

 この馬はロードカナロア安田記念を勝った翌週の函館で9ヵ月の休養明けから復帰し、いきなり1000万下の水準決着指数を上回るPP指数で500万下2着。そこから連勝街道まっしぐらで、昨年のキーンランドC2着。今年はシルクロードSを勝ち、春の高松宮記念では3着に善戦しました。続くヴィクトリアマイルでも3着でした。

 その次走となる前走函館スプリントSでは、前有利の馬場コンディションで、追い込み馬にとっては最悪の2番枠。春のG1を大目標にした後の一戦だったこと、前走芝1600mを後方から競馬をした直後だったこと、本来5歳牝馬は斤量54kgのところを2kg増量されたたために、前に行ける脚が全くなく、外から被されて能力を発揮することなく11着に敗れました。

 しかし、今回は仕切り直しの一戦。前走でキッチリ負けたことで、疲れも抜けているでしょうから、より今回での巻き返しの可能性が高まります。また、キャリアの浅い5歳馬ですから、更なる成長力もあるかもしれません。今回は意外と人気で残念ですが、セントウルS終了時から、スプリンターズSではこの馬を本命にすると決めていたので素直に狙います。

 ○は消耗戦となった今年の高松宮記念で圧倒的なレースをしたコパノリチャード。今年の高松宮記念は道悪だったことから、この馬はあまり高速馬場適性がないと思われているようですが、本当にそうだとしたら、1分20秒7で決着した今年の阪急杯を勝てるはずもありません。真に力をつけたのでしょう。不安点は、今回がぶっつけ本番であることくらいです。

 ▲は現3歳世代牝馬のトップクラスの1頭として、2歳時の早くから活躍してきたベルカント。近3走は期待を裏切っていますが、桜花賞フィリーズレビューで休養明けながら好走した疲れが残っていたもの。前々走のCBC賞は逃げ馬にとってとても厳しい中京芝で逃げたことが裏目に出たもの。前走の北九州記念は4コーナーで内目を通った馬が上位独占したレースで小差の6着ならば悪くありません。実際、同様な負け方をしたエピセアロームセントウルSで3着に巻き返しています。3歳牝馬なので今回は53kgと負担重量も軽く、キレは増すでしょう。要警戒の一頭です。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

5

1点 10000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

2番:馬体良化。
4番:素晴らしいデキ。
5番:デキ良いし、流れも向きそう。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

2

4

5

6

10

13

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

13

相手

2

4

5

6

10

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

2

相手

4

5

6

10

13

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【波乱含み】ハクサンムーンは前哨戦を叩かれキッチリ良化。活気に溢れ状態今春以上でG1タイトル奪取に期待。レッドオーヴァルは短距離路線に移り軌道に乗った印象。末脚上々で展開次第では差し切りも。ローブティサージュも同様に距離短縮で再開花しており気配も上々。コパノリチャードは休み明けカギも態勢は整う。ガルボも衰えなく、マヤノリュウジンマジンプロスパーなども健在。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

2

4

6

9

10

13

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

9

相手

2

4

6

10

13

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

4

相手

2

6

9

10

13

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

【向こう正面は600mある】本年のスプリンターズSは、平坦・約360mの直線の短い内回りの新潟1200m。中山のスプリンターズSや中京の高松宮記念なら、最後の坂やゴール前で激しいファイトも見られるだろうが、タイトな内回りの新潟6Fは直線を向いたところで先団があっという間に後続を引き離し、気がつけばゴール…。先行力なくしては語れない。ならばハクサンムーン。昨年のセントウルSではロードカナロアを一蹴、アイビスSDを上がり3F・31秒9で逃げ切ったこともある当代きっての韋駄天。スタート後の1F目は意外とダッシュが鈍いが、2F目以降の加速力は鞍上の戸崎も前走でベラボーなスプリント力を確認済み。1コーナーに差しかかるまでに600mある新潟の1200mは、先頭に立つ際の見極めも楽だ。しかも直線入り口で、スパッと後続を引き離せる内回り。フラットコースなら11秒台の連続ラップでゴールまでなだれ込める。イライラ感がつのり出遅れも喫した高松宮記念時とは体調も一変。セントウルSは栗毛の馬体が赤銅色に輝き、返し馬では旋回癖も出すことなく心身ともに健やか。自己最高体重の486キロを叩いてひと絞り。体調も秋は万全。

逆転があればストレイトガール。1番人気で臨んだ高松宮記念は望外の不良馬場。内か外か、先行策か後方待機か。諸々の選択を余儀なくされ3着に終わったものの、続くヴィクトリアマイルを0秒1差に猛追。GI級の能力は確認できた。函館SSは馬群に押し込められ11着に終わったが、小回りのインにこだわる岩田だからこそ、新潟1200mに単勝の活路を見出すことができる。

単穴はガルボ。上半期の最終戦は1200m・函館SSをチョイスしたが、これが大正解。新潟で施行される本年は、平坦・直線の短い内回り・少し時計の掛かる最終週の芝――カギとなる3要素を函館SSでほぼ満たした。気温の低下とともに漆黒の青毛が冴えを見せる、秋冬季稼働型。1キロ減の57キロもプラス。惑星はレッドリヴェール。6Fなら引っかかる馬ではないし、新潟を知り尽くした田辺なら、従来のような追い込み一手とは限らない。ストレイトガールと同様、タイトに馬群を割って直強襲も十分。一か八かのイン強襲――もしくは大外一気の注文つきになるが、セントウルS・上がり32秒9を計時した、マヤノリュウジンの一発も十分。コパノリチャードは浜中とのコンビで阪急杯を楽勝。「坂」のある阪神で1200m通過・1分7秒9なら、1分7秒前後の時計決着にも対応十分可能だが、どこかで一戦使いたかった。ローブティサージュは、前二戦で1200mに自信。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

2

相手

3

5

6

9

13

15

6通り 各1500円

馬単1着流し
1着

2

相手

3

13

2通り 各500円

須田鷹雄の見解

 スプリンターズSは前走大敗馬や前走人気薄激走馬がそれほどよく来るレースではないので、「前走重賞をある程度の人気で好走」というオーソドックスな馬選びでいい。ただしセントウルS組は人気になりやすく、既にGIを勝っているような馬以外は過信しすぎないほうがいい。特に今年は新潟の芝が使い込まれているので、持ち時計の無いタイプでも好走可能なのではないかと見ている。

 ◎○は洋芝のキーンランドC組を敢えて取る。特に◎はいまの新潟内回りで生きる内枠に入ったわりに人気が伸びていないのが良い。このレースと相性の良い4歳馬だし、スプリント経験が浅い分、まだ上昇余地があると期待する。

 もっと配当のつくところを探すなら、同じ内寄りから▲トーホウアマポーラ、△マジンプロスパーというところ。人気の☆ハクサンムーンは出切れればいいが、内から誰かに突っ張られるとちょっと嫌な形になる。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

予想印
18スノードラゴン(13人気)
11ハナズゴール(8人気)
15ハクサンムーン(1人気)
6コパノリチャード(3人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

6

11

15

18

12通り 各400円

3連単BOX

6

11

15

18

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

2

6

13

14

15

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

9

相手

2

6

13

14

15

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ストレイトガールは「フジキセキ×タイキシャトル」という組み合わせ。昨年夏を境に本格化し、ここ10戦[6-1-2-1]という成績。フジキセキ産駒で過去にスプリント重賞を勝ったことのあるアルティマトゥーレテンシノキセキビーナスラインといった馬と比べても一枚上と思える迫力を備えている。母方にデインヒルを持つフジキセキ産駒なのでエイジアンウインズ(ヴィクトリアマイル)と配合構成が似ており、クラスの壁を次々と突破していく成長力と底力もよく似ている。

 直近の3戦は3、3、11着といまひとつの成績だが、3走前の高松宮記念は極度の道悪、2走前のヴィクトリアマイルは距離不適、前走の函館スプリントSは馬群に包まれて競馬にならず――と、それぞれ力を発揮できない理由があった。天候や枠に恵まれた今回は、これまでの鬱憤を晴らすような競馬を見せてくれるはず。左回りはこれまで[1-0-2-0]。道悪と距離不適に苦しめられたG1の2戦でさえ3着に踏ん張っている。良馬場でベストの芝1200m、何の不利もなく競馬ができた5走前の尾張Sは手合い違いともいえる楽勝だった。左回りは合っている。今回は6月以来の実戦ながら稽古の動きは万全。台風の影響で少々の雨が降っても我慢できる。ここを勝ってスプリント界の新女王の座に君臨する。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

2

4

15

2着

2

4

6

9

13

14

15

相手

2

4

6

9

13

14

15

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

本命馬の見解:今年のスプリンターズSは、例年と異なり新潟芝1200mで施行される。コース形態は内回り・平坦コースのスプリント戦になるため、小回り・ローカルの同距離で重賞が施行される「札幌・函館芝1200m激走馬」に注目する。さらにGIレースで流れが厳しくなりやすく、過去(2-3歳時)に1400-1600m激走実績を持った馬は、なおさら良い。◎ローブティサージュは、近2走で直結コース函館芝1200mの函館SS(G3)2着、直結コース札幌芝1200mのキーンランドC(G3)1着に激走。2歳時にGIの阪神JFを制した実力馬が、その後1600m以上で惨敗を続けたが、距離1200mで復活を遂げた。2-3歳時にマイル前後で活躍した馬が、古馬になってスプリント能力を開花させて1200mのGIを制したパターンは何度もある。今は1200mがベストで好勝負になる。

穴馬の見解:▲ガルボは、前走にて直結コース函館芝1200mの函館SS(G3)を制し、その時に◎ローブティサージュに勝っている。この馬もマイル実績が多く、距離1600mの重賞を3勝している。そんなマイラーが近走で距離1200mの重賞に対応したことから、スプリントGIでの大駆けを警戒する。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

秋の短距離王決定戦。今年は12年ぶりの新潟開催になります。新潟での重賞は外回りか一直線ばかりで、通常の年は内回りの重賞は組まれていません。一口に小回りコースといってもいろいろで、小倉のように直線に向けて下り坂で追い込みが届くコースもありますが、新潟は平坦の上にカーブが急で扁平な形状なので、コーナーで加速に乗りにくいのが特徴。上手に立ち回れる器用さが必要で、外回りとはまったく異なる適性が要求されます。

1.逃げも厳しい、追い込みも厳しい

先週も先々週も同じことを書きましたが、オールカマーでもまた来るはずのない不器用な馬が人気していたので、このネタはまだまだ有効なようです。新潟芝1200mは、追い込み馬に厳しいことは当然として、逃げ馬にもまた難しい条件となっています。前回新潟でスプリンターズSが行われた2002年は、高松宮記念を逃げ切ったショウナンカンプが3着に沈みました(2番人気)。逃げ馬が有利な中山とは異なる傾向なので、注意が必要です。

2.若い馬かリピーター

外国馬を除けば、過去10年の連対馬の大多数が3-5歳馬。数少ない6歳馬も、以前スプリントGIで連対実績があったというケースでした。日本のスプリント路線はけっして層が厚くありませんし、またスプリンターは旬が短いのが通例。若くて活きの良い馬のチャレンジを積極的に応援しましょう。

3.セントウルS組が中心

かつては休み明けの馬の連対もしばしば見られましたが、最近ではほとんどなくなりました。とくに2006年にセントウルSがGIIに格上げされて以降は、その傾向が強まっています。芝1200mのGIIは年間でセントウルSだけで、スプリンターズSが終わると国内に芝1200mの大レースはなくなります。それにもかかわらず、セントウルSを使わない(使えない)ということはよっぽどのことです。小さくないハンデととらえるべきでしょう。

ハクサンムーンは昨年の2着馬で、絶対王者ロードカナロアが抜けた今年はタイトルへの最短距離にいます。俊敏さが持ち味のこの馬にとって、新潟開催は願ってもない条件変更と言えます。前走で控える競馬をクリアーしたことで死角がほとんどなくなりました。このコースを熟知した戸崎騎手の存在も心強い材料です。

ストレイトガール高松宮記念を1番人気で3着。自在性のある脚質は新潟内回りでこそ活きるはずです。前走の函館スプリントSは前が詰まったのが敗因で、まったく気にする必要はありません。コパノリチャード高松宮記念の覇者で、当然重い扱いが必要ですが、どちらかというと大回りコース向きの馬ですし、休み明けになってしまったのも減点材料。

エーシントップ高松宮記念が見せ場たっぷりの好内容。セントウルSを叩かれての上積みも見込めます。ベルカント北九州記念で控える競馬を試して一応の成果を得ました。戦術の幅が広がって、穴の魅力は充分です。マヤノリュウジンマジンプロスパーは昨年の3、4着馬。ロードカナロアがいなくなっての繰り上がりを考えれば、リピーター枠で狙いたいのはこの2頭です。

前半3ハロン理論 小林誠の予想

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小林誠

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

1

2

4

9

10

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

9

相手

1

2

4

10

18

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

1

相手

2

4

9

10

18

30通り 各100円

小林誠の見解

【二強対決】土曜日の降雨や現在の馬場バイアスを考えるに、やはり前に行ける組のほうが有利。ならば素直に「自然とハナに行く形に」という15ハクサンムーンを信頼したい。逆転の可能性があるなら、不甲斐ない結果に終わった前走から意地でも巻き返したい09ストレイトガール。乗り込みの入念さや直前気配など、こちらも負けず劣らず良好だ。一発があるなら内枠で、01アースソニックと04ガルボ、02ローブティサージュがその候補。◎○の1着固定から流す3連単主体で勝負したい。

 小原靖博の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

10

11

13

14

15

16

12通り 各300円

3連単1着流し
1着

9

相手

10

11

13

14

15

16

30通り 各100円

3連単2着流し
2着

9

相手

10

11

13

14

15

16

30通り 各100円

小原靖博の見解

 絶対的な王者が不在で混戦ムードだが、狙ってみたいのはストレイトガール。前走の函館スプリントSは直線で詰ってまったく追えなかったので参考外。ヴィクトリアマイルにしてもちょっとツキがなかったが、実力的には十分GIを狙える馬。馬体の張りも素晴らしく、デキも今までで一番と思えるほど。うまく捌ければ。

 ハクサンムーンセントウルSで春の不安を払拭。ロードカナロアが引退すればスプリント路線の次期王者と目された実力の持ち主。この馬にもチャンスは十分。

 レッドオーヴァルはここにきての地力強化が顕著。前走はコース取りの差を考えると勝ちに等しい内容。決め手勝負に持ち込めれば侮れない。

 嵌れば破壊力あるマヤノリュウジン、新潟滞在がいい方に出そうなハナズゴール、地力あるグランプリボス、コース相性いいセイコーライコウにも要注意。

 森山大地の予想

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予想印
15ハクサンムーン(1人気)
14グランプリボス(4人気)
9ストレイトガール(2人気)
4ガルボ(12人気)
10マヤノリュウジン(6人気)
13レッドオーヴァル(5人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流し
1着

15

相手

4

9

10

13

14

5通り 各1000円

3連複軸1頭流し

15

相手

4

9

10

13

14

10通り 各500円

森山大地の見解

絶対王者ロードカナロアが引退したことによりスプリント路線は混沌としたまま。新潟の馬場も10週目の最終日ということで内が荒れて外差しの馬場を想定していたが、先週の競馬からは内回りでは先行勢と内を通った馬が有利で、外回りでは外を回った差し馬が有利という、なんとも読みにくい馬場状態。このことから考えるに、内回りではどこも同じ程度悪くなっているのでフラットに近い馬場と推測。日曜日は午後から雨予報となっており、そうなればさらに先行勢に分がありそう。

ということで本命はハクサムーン。前走のセントウルSではなにがなんでもハナを切りたいという馬がいたので譲る形となったが、ここならマイペースで先手を取れるはずだし、仮にコパノリチャードが主張してきたなら外枠なので番手でむしろ楽に運べる。

相手には状態面がひと息だったという安田記念で世界一のジャスタウェイと接戦を演じたグランプリボス。今回は前走時とは雲泥の差と言える状態の良さらしく、ならばまとめて差し切りがあっても驚けない。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

2

6

9

13

14

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

9

相手

2

6

13

14

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

6

相手

2

9

13

14

16

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

コース指数1位&距離指数2位の◎ハクサンムーン。距離指数1位&平均値1位の○ストレイトガールの2頭が抜けている。人気どころだがまずはこの2頭が◎○と順当に収まる。そして距離2位&平均値同率1位の▲コパノリチャードが3番手となる。前走が新潟直線で112と高数値の☆セイコーライコウが大穴候補。追い込みになると嫌だが、△にレッドオーヴァルグランプリボス。あとは平均値で5位の△ローブティサージュにも一発を期待する。

元祖“情報” 田沼亨の予想

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田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

14

相手

2

9

10

13

15

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

14

2着

15

相手

2

9

10

13

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

14

2着

13

相手

2

9

10

15

16

30通り 各100円

田沼亨の見解

昨年2着馬15ハクサンムーンがマイペースでの大逃げを打つ公算が強いが昨年のデキには及ばないとみて○に評価を下げた。ズバリ◎は14グランプリボスを抜擢する!昨年は0秒3差の7着と1200の適性は実証済み。マイルでGI2勝の実績+新潟に舞台が移って差し脚がフル稼働、本領発揮する!馬券的に妙味があるなら絶好のターゲットだ。3番手は今夏、短距離で好走してきた13レッドオーヴァル。追える田辺に乗り替わったのも魅力だ。

厳選予想 ウマい馬券