11R

オークス

15:40発走 / 芝2400m (左 B) / 天候:晴 / 馬場:良
2回 東京 10日目 サラ系3歳 オープン       (国際) 牝(指) 定量 18頭
本賞金:9700,3900,2400,1500,970万円
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 望田潤の予想

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予想印
17フォーエバーモア(5人気)
10ハープスター(1人気)
8サングレアル(4人気)
7シャイニーガール(14人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

10

-

17

1点 7000円

馬連

8

-

17

1点 2000円

馬連

7

-

17

1点 1000円

望田潤の見解

 サンテミリオンエリンコートも東京の直線で叩き合いになってしなっていたが、ハープスターの傑出した加速力瞬発力に東京2400mで抗するには、「中距離馬としてしなれる体質」がなおのこと重要ではないか、というようなことを漠然と考えていて、そしてフローラを勝ったときのサングレアルスイートピーを勝ったときのシャイニーガールやクイーンを勝ったときのフォーエバーモアは、ゴール板を通過するときに他馬よりも美しくしなっていた。

 エターナルビートは毎年オープン馬を産んで不思議ない名血名配合で、これまで7頭の産駒を競馬場に送り出しており、そこには共同通信杯3着のマルカジークや3勝馬エターナルロブロイなどが含まれるが、7回打席に立てばどこかで一発ホームランを打って不思議ない繁殖牝馬だと思っている。

 そしてフォーエバーモアエターナルビートの仔のなかではベストの競走馬であることは事実だし、阪神JFで名馬2頭と叩き合ったのも事実だし、クイーンやサフランを勝ったときに東京の直線でしなっていたのも事実だ。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

14

1点 2000円

複勝

14

1点 4700円

3連複軸1頭流し

14

相手

3

4

5

8

12

16

15通り 各100円

3連複軸2頭流し
軸1

10

軸2

14

相手

3

4

5

8

12

16

6通り 各300円

井内利彰の見解

 過去10年のオークスで、最多勝を挙げているのが、追い切り本数が多くて併用調教。これが4勝。続いて、追い切り本数が多くて坂路調教、追い切り本数が標準で併用調教。これらが2勝ずつを挙げています。勝ち馬を導き出すなら、本命の選択はこれらの調教タイプから、ということになります。

 ○ハープスターは標準トラック。この調教タイプは過去10年で1勝ですが、それがブエナビスタハープスターと同じ松田博資厩舎で、同じ担当厩務員。これまでの実績から同列と扱うことはできますから、もちろん勝つ可能性は十分にあります。しかし、冒頭に記したように、併用しているか、坂路で本数多いか。この内容がオークスに調教適性が高いという過去傾向がある以上、単純に「強いから」「追い切りの動きが良いから」ということで本命にすることができませんでした。

 調教タイプから本命候補を絞った上で、次に重要視した調教データ(過去10年)は、1週前追い切りとレース週追い切りの「強さ」。いろんな組み合わせがある中、1週前に『一杯』追い、レース週は『ナリ』が最多の4勝という結果。牝馬の典型的な仕上げ型ですが、それがオークスに最適な調教パターンなのでしょう。

 ◎ブランネージュは1週前に坂路で一杯に追われ、今週はDコースP馬場で馬なりの追い切り。その動きは、気負った印象が全くなく、鞍上の意のままに動く、非常に素直な気性を感じとれる追い切り内容でした。23日の調整をじっくり確認しましたが、その際に「再度東京競馬場へ輸送すること」「外枠からのレース展開」など、気になる点はすべて藤岡健一調教師および厩舎スタッフに確認しましたが、納得の回答を得ることができました。

 また、過去4勝のうち、3頭は追い切り本数が多い調教タイプ。うち1頭、ローブデコルテは最終追い切り場所がDコースW馬場でした。現在は、P馬場になっている場所です。

 先週のヴィクトリアMで1着から3着まで、最終追い切り栗東Cコースの馬が上位独占したように、雨の影響を全く受けていない今開催の東京芝はトラック調教の要素が非常に重要なのかも知れません。

 ▲バウンスシャッセは、標準多め坂路主体という調教タイプが抜群な上、最終追い切りは併せ馬で外から先着する、藤沢和雄厩舎では高確率で馬券に絡むパターン。この馬が勝つ可能性もあると思いますが、早目に東京競馬場へ輸送したという過程は個人的に気になります。

 ☆マイネオーラムは標準坂路主体で最終追い切り場所が美浦坂路。そのラップがラスト1Fが最速の、きれいな加速ラップを踏めています。前走のレース内容を見ても、十分に太刀打ちできる能力があると思いますし、気になる1頭です。また、1週前強め、レース週ナリという調教パターンは高い複勝率を残しており、それにも該当しています。他では△ペイシャフェリス、△クリスマスがこれに該当したので、印を打ちました。

 △マイネグレヴィルは◎と同じ追い切りパターン。ただ調教タイプが標準トラックということで、押さえ評価にとどめています。△サングレアルは標準多めトラック主体の調教タイプを評価。もちろん、主観的な最終追い切りの動きも抜群だったと思います。ただ、気になるのは馬体重でしょう。

1.ベッラレジーナ
今回:急仕上げ坂路
前回:馬ナリ平均坂路

2.ディルガ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準多め坂路

3.マイネオーラム
今回:標準坂路主体
前回:乗込坂路

4.ペイシャフェリス
今回:標準トラック
前回:標準少めトラック

5.バウンスシャッセ
今回:標準多め坂路主体
前回:乗込併用

6.パシフィックギャル
今回:標準少め坂路
前回:馬ナリ平均坂路

7.シャイニーガール
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

8.サングレアル
今回:標準多めトラック主体
前回:標準トラック

9.ヌーヴォレコルト
今回:標準トラック
前回:標準併用

10.ハープスター
今回:標準トラック
前回:標準多めトラック主体

11.マーブルカテドラル
今回:馬ナリ平均トラック
前回:軽目トラック

12.マイネグレヴィル
今回:標準トラック
前回:標準併用

13.ニシノアカツキ
今回:標準少めトラック
前回:馬ナリ平均トラック

14.ブランネージュ
今回:標準多め坂路
前回:乗込併用

15.マジックタイム
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準少めトラック主体

16.クリスマス
今回:標準トラック
前回:標準併用

17.フォーエバーモア
今回:馬ナリ平均トラック
前回:馬ナリ平均併用

18.エリーザベスト
今回:馬ナリ平均坂路
前回:乗込坂路

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

12

1点 5000円

馬連流し

12

相手

10

11

2通り 各1500円

馬連流し

12

相手

2

5

6

16

17

5通り 各400円

山崎エリカの見解

 2歳時から「怪物」と言われていたハープスター。確かに前走の桜花賞は最後方から4コーナー大外に持ち出して、息の長い脚でよく伸びていました。それもマークした上がり3Fは破格の32秒9。トップスピードの持続力が素晴らしく、まるでオルフェーヴルの小型版のようなレース内容でした。しかし、あのオルフェーヴルでも一昨年の天皇賞(春)では、断然の1番人気に支持されて11着に沈みました。騎手が号令を出してもすぐに馬が反応せず、仕掛けが遅れてしまったことで、最速級の上がりを繰り出しても4コーナーで外に張られて、前にいた馬を交わしきれなかったのです。

 追い込み馬というのはそれがあるから怖いし、1番人気の追い込み馬を買い続ければ、負け組の道を辿ります。また、オルフェーヴルが11着に沈んだ天皇賞(春)を勝ったのは、逃げ馬ビートブラックです。追い込み馬が不発するときは、総じて逃げ、先行馬が多いものです。よって、今年のオークスオルフェーヴルが不発した天皇賞(春)の再現を狙います。

 ◎は昨年の極悪馬場で行われた札幌2歳Sで後の阪神ジュベナイルFの勝ち馬レッドリヴェールと差のない競馬を演じたマイネグレヴィル。この馬は本当にスタミナ特化型で、距離2400mのオークスの舞台は待ち望んでいた舞台と言えるでしょう。馬場が悪くなればなるほどいいタイプで、不良馬場なら鉄板とも言える存在でしたが、どうやら日曜日は良馬場の模様。しかし、逃げの手に出て豊富なスタミナを生かし切り、ハープスターがもし馬群の後方で苦しんでいるような展開になれば、浮上のチャンスはあるでしょう。勝つにしろ、負けるにしろ、潔い競馬を期待します。

 ○は昨年のアルテミスSの勝ち馬マーブルカテドラル。昨年のアルテミスSバウンスシャッセパシフィックギャルクリスマスマイネグレヴィルなど、かなりの強力メンバーで行なわれた一戦でしたが、そこを勝利したのは高く評価できます。次走の阪神ジュベナイルFは5着に敗れましたが、アルテミスSで力を出し切った直後の一戦だったことを考慮すれば、負けて強しと評価できます。今期はアネモネS4着、桜花賞7着止まりとなっていますが、今回は調教で抜群の動き。やっと復調してきたようです。能力は十分通用するだけのものはあり、勝機十分と言えるでしょう。

 ▲はPP指数上でも確かに強いハープスター。力を出し切れれば楽勝して当然の馬です。近年はブエナビスタジェンティルドンナといった名牝があっさり桜花賞オークスを連勝していますが、本来、桜花賞オークスは舞台設定も全く違い、連勝することはとても難しいと言えます。かつての桜花賞馬たちがオークスでどのような成績だったのかを振り返れば一目瞭然です。

 ハープスター桜花賞で最後方から次元の違う直線一気の見事な競馬でした。しかし、あのようなレースをする馬は自ら動くレースでは全く能力を発揮できないことが多々あります。またハープスターはここまでスタミナを証明する決定的なレースを経験していません。ハープスターがブエナブスタ、ジェンティルドンナ級ならばそんな不安点もあっさりクリアするでしょうが、もしそうでなければ・・・注目ですね。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド

10

-

17

1点 10000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

5番:フックラ好仕上がり。
10番:キッチリ仕上がる。
17番:条件合いそう。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

10

相手

8

9

11

14

15

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

10

2着

15

相手

8

9

11

14

17

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

10

2着

8

相手

9

11

14

15

17

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【軸不動】圧巻のレース振りを見せてきたハープスターは中間も順調。折り合いに不安なく中心は揺るがない。マジックタイムは当初からオークス目標で調整。前走は急遽乗り替わりの影響否めずベテラン名手の手綱で一発見込める。急上昇のサングレアルは潜在能力の高さで勝負。フォーエバーモアも力量十分で巻き返す。ヌーヴォレコルトも圏内でブランネージュマーブルカテドラルなども侮れない。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

10

相手

5

6

8

9

14

10通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

10

2着

8

相手

5

6

9

14

24通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

10

2着

5

相手

6

8

9

14

24通り 各100円

丹下日出夫の見解

【勝ち方と時計を問う】ハープスターは、3世代牝馬の文句なしの中心星。2冠のオークスは、勝ち方と時計を問いたい。起点となったのは新潟2歳S、上がり32秒5の直線一気。テレビ画面を突き破ってしまいそうな、勲章ともいうべき破壊力を誇示して見せた。2着に取りこぼしたものの、阪神JF・1分33秒9という決着タイムは、あのウオッカのレースレコードに次ぐ、近5年の最高記録。チューリップ賞・1分34秒2もウオッカに次ぐ歴代2位。桜花賞に至る前哨戦でも、歴史的名牝たちと肩を並べる数値を叩きだしてきたが、その桜花賞は単勝1・2倍の断然の1番人気。背負った荷物は重かったろうが、走破タイムは1分33秒3のレースレコード・タイ、上がりは32秒9。記録はもちろん。従来の桜花賞の風景をも塗り替えてみせた。さすがにあれだけの脚をつかってしまうと、馬体に影響を及ぼすかもしれない――そこに競馬の怖さもあるけれど、前走後さらに皮膚が薄くなり、馬体が張ってきたのには舌をまく。なるほどハープスターという馬は、こういう「芯」もしっかり整った馬なのだ。確かに体型はマイラー。終い一手ゆえ、展開に泣くかもしれないという死角もある。負けるとすれば、その二点が敗因となるだろう。しかし、桜花賞の時計、上がり32秒9という数字は絶対的能力。3歳春なら2400mでも守備範囲。ミドルラップでレースが流れ、直線半ば気分よく馬なりで中団に取りつけば、ジェンティルドンナの2分23秒6という不滅のオークスレコードに近いところまで時計は接近。気は早いが、なんたって秋は凱旋門賞――そのくらいのパフォーマンスを期待していい。

対抗一番手はサングレアル。前走のフローラSは前半1000mが1分0秒7のスロー。スタートでいくぶん出遅れ、道中は後方5番手あたりのインを追走。直線入り口あたりではテレビ画面からも取り残され、勝負あったかに思えたが、わずか200mでグイグイ。なるほど、あのブエナビスタの妹なのだ。ちなみにフローラSの2分0秒0は、過去十年では最速。歴代トップのサンテミリオン(2分0秒2)は、アパパネオークス1着をわけあっている。木曜日発表の体重は前回と同じ414キロ。稽古はひと通り消化できていても、中2週で二どの関東遠征となると、数字からは読み切れない、目に見えない疲れもあるかもしれない。でも、競争馬は、まずは能力がありき。血統も含め、フローラSの2分0秒0は、第一にリスペクトしたい。

バウンスシャッセは、1月の寒竹賞を2分0秒8で走破。前日の中山金杯は2分0秒1、京成杯は2分1秒1。オークスにつながる中距離ベースでの時計レベルを早々に獲得。牡馬混合の皐月賞は勝負どころで早々に手が動いてしまったが、牡馬と見間違うかの堂々たる腹構え。頭一つ背丈の高い510キロ台の体躯通り、時計のかかるフラワーCの芝も力でねじ伏せ圧勝劇。元々は道悪競馬を得意としているパワー血統でもある。
ヌーヴォレコルトは、桜花賞はギリギリまで追い出しを待ち、馬群を割って0秒1差の3着入線。粘り強く末脚の生かしどころを考えレースの組み立てを構築してきた。何かこの中間の意欲的な調教を見ると、あとひと化け、岩田のワンプッシュがあるかもしれない。
パシフィックギャルも、最終・最大目標のオークスを待っていた。父はゼンノロブロイ、490キロ前後の脚先も背中も長い、持久力に秀でたミドルディスタントホース。こうした底力型は賞金加算が微妙、オークスまでが遠く、マイル戦が主体の3歳春までの番組チョイスに苦心はしたが、アスター賞の速い上がりにも2着と対応。芙蓉Sも3着に粘り込み、アルテミスS2着、フラワーC2着で賞金を加算。鞍上にはウィリアムズ、チークピーシーズを装着。様々な下準備を整えてきた。
距離延長が微妙だが、ブランネージュフローラSで、サングレアルとアタマ差の2着。連下には押さえておきたい。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連複フォーメーション
1着

10

2着

5

17

相手

4

5

6

8

9

17

9通り 各1000円
3連単フォーメーション
1着

10

2着

5

17

相手

5

17

2通り 各500円

須田鷹雄の見解

 ◎は素直にハープスターで行く。もともと桜花賞を人気で好走してきた馬はオークスでの信頼度も高いし、血統的に距離不安が無いのなら、消す理由もない。本馬は4角18番手からの勝利という、フルゲートが18頭となった92年以降で10数例しかない勝ち方をひとりで2回達成している馬。直線の長い府中、しかもただでさえ差し追込馬が届きやすいオークスとあれば、外すことはできない。

 ただ馬券は3連単ではなく3連複でいく。一応大外一気からの惜敗という結末も想定しなくてはいけないし、この馬の場合は3連単にしたところで、1着固定しているファンが多いためそれほどメリットがないからだ。

 3連複の残り2枠に入る馬として、○フォーエバーモア、▲バウンスシャッセを指名。両馬とも前々走重賞勝ち→前走G1で大敗だが、これはオークスでは良い臨戦過程だ。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

5

9

10

11

12通り 各400円

3連単BOX

5

9

10

11

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流し
1着

10

相手

3

5

9

14

15

5通り 各800円

3連単1着流し
1着

10

相手

3

5

9

14

15

20通り 各300円

栗山求の見解

 ◎ハープスターは「ディープインパクト×ファルブラヴ」という組み合わせ。アドマイヤベガ日本ダービー)、アドマイヤドン(最優秀ダートホース2回)、アドマイヤボスセントライト記念)、キャプテンベガ東京新聞杯2着)の姪にあたる超良血。2代母ベガ桜花賞オークスの牝馬二冠を制した名牝で、本馬はそれを上回るどころかウオッカブエナビスタといった年度代表馬クラスの女傑たちにも劣らない資質を秘めている。

 馬体の逞しさ、とくにトモの筋肉の発達は3歳牝馬とは思えない迫力があり、そこから繰り出されるラストの瞬発力は、デビュー以来すべて上がり最速を記録しているように凄まじい破壊力がある。これで好位差しの安定したレース運びができるなら同世代にはまず負けない馬だが、後方一気の脚質のため展開に左右されるところがあり、桜花賞もかろうじて差し切るというギリギリの勝利だった。ただ、左回りで走った1、2戦目の圧倒的な内容を見ると、少々の不利が起こったとしてもこのメンバー相手に負けることはないと思われる。自分の競馬に徹して力を発揮すれば結果はついてくるはず。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連単フォーメーション
1着

5

8

10

2着

3

5

8

9

10

14

17

相手

3

5

8

9

10

14

17

90通り 各100円

奥田隆一郎の見解

本命馬の見解:近5年のオークス3着以内馬(全15頭)の前走は、[直結コース阪神芝1600mの桜花賞3着以内馬…7頭][直結コース東京芝2000mのフローラS3着以内馬…6頭][その他…2頭]となる。これにより、直結コースの桜花賞フローラSで馬券になった馬を評価する。桜花賞の1着○ハープスター・3着△ヌーヴォレコルトフローラSの1着◎サングレアル・2着△ブランネージュ・3着△マイネオーラムに注目。そして、オークスに直結するフローラSを制した◎サングレアルを本命に推奨。キャリア3戦目で重賞を制し、いまだ底を見せていない魅力がある。人気の○ハープスターとは初対戦で、逆転の可能性を秘める。

穴馬の見解:▲バウンスシャッセは、前々走にて直結コース中山芝1800mのフラワーC(G3)を制した。前走は牡馬相手の皐月賞(G1)なので、11着に惨敗したが度外視する。今回は叩き3走目の良化と牝馬限定戦で前走より相手がラクになるため、変わり身を警戒。この馬も○ハープスターと初対戦、別路線から頂点を目指すため一発逆転の魅力がある。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 牝馬クラシック第二弾。距離は東京芝2400mへと大きく延長されますが、阪神JFや桜花賞の舞台である阪神芝1600mが外回りコースに変更されてからは、桜花賞との結びつきがより強まりました。いまや桜花賞ではスピードだけではなく、スタミナも要求されるレースになっているので、トライアル組にとって桜花賞組の壁はそれまで以上に高くなっていると言っていいでしょう。

 とは言うものの、桜花賞とは異なる傾向も当然あります。それは、ディープインパクト産駒がそれほど有利ではないということ。ディープインパクト産駒が競走年齢に達してから昨年まで、過去3年のオークスディープインパクト産駒は3勝して2着も2回、合計5頭の連対馬を送り出していますが、オークスでは1勝で2着2回のみ。けっして苦手にしているわけではありませんが、桜花賞ほどの得意条件ではないことは明白で、他の種牡馬の子にも台頭するチャンスがあります。近年の勝ち馬を見ても、去年のメイショウマンボスズカマンボ産駒で、2011年のエリンコートデュランダル産駒サンデーサイレンス系のマイナー種牡馬の産駒が2頭も勝利を収めていることは注目すべきポイントです。

 桜花賞ハープスターは、昨年の新潟2歳Sで下したイスラボニータ皐月賞を制したことで、世代最強の声望が益々高まることになりました。もともと道中は行く気を見せない馬ですから、距離の延長も不安材料にはなりません。数少ない不安を挙げるならば、今の東京の芝コースが内を通る先行馬が断然有利になっていることでしょうか。唯一この馬と接戦しているレッドリヴェールが不在ですから、今回この馬の最大の敵は馬場とレース展開と言えるかもしれません。

 今年の桜花賞は例年同様追い込み馬に有利なレースでしたが、オークスはそうではなく先行馬にも充分にチャンスがあります。桜花賞組の上位は追い込み馬が占めましたが、着順はあくまでも展開利を含んでのものと考えるべきです。フォーエバーモア桜花賞では人気を裏切る形になりましたが、東京コースには実績がありますし、前で競馬ができるのも有利。今回は巻き返しが期待できます。シャイニーガールはオープン特別を2勝していますし先行力も充分。マイナー種牡馬のブラックタイド産駒ということにも注目です。

 バウンスシャッセは牡馬相手の皐月賞でも着順ほど大負けしていませんし、ハープスターと初対決になる点も魅力です。以下、良血開花のサングレアル、好馬体を誇るディルガ、相手なりに走ってしぶといブランネージュ

前半3ハロン理論 小林誠の予想

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小林誠

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

1

6

8

10

14

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

10

相手

1

6

8

14

17

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

14

相手

1

6

8

10

17

30通り 各100円

小林誠の見解

【脚質重視】素直に10ハープスター本命でもいいのだが、やはり極端な脚質の馬からの馬券は買いづらいもの。少し前で動ける分、ここは09ヌーヴォレコルトのほうを上に取りたい。また、フローラSでいいスタミナを見せた14ブランネージュもかなり注目すべき1頭。穴をあける可能性が高いのは、やはりこの馬の前残りだ。◎○▲の組み合わせから流す馬券主体で。

 小原靖博の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流し
1着

10

相手

6

8

9

14

15

17

6通り 各500円

3連単1着流し
1着

10

相手

6

8

9

14

15

17

30通り 各200円

小原靖博の見解

 ハープスター桜花賞の疲れも癒え、いい状態で出走できそう。掛かるタイプではないので距離も心配ない。スムーズに運べれば2冠は濃厚。

 相手探しのレースだが、その筆頭は、同厩舎で同じく山口厩務員が担当するサングレアル。まだキャリアが浅く、完成度という点は見劣るが、この馬も素質はかなり。良化の余地が大きい点が魅力。

 ヌーヴォレコルト桜花賞で3着だったが、チューリップ賞の時よりハープスターとの差を詰め、着実に力をつけている。地元の関東圏なら侮れない。

 他では、まだ崩れたことがないパシフィックギャル、この距離でも相手なりに走れそうなブランネージュ、ひと脚使えるマジックタイム、左回りでは負けなしのフォーエバーモアに注意。

 森山大地の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流し
1着

10

相手

1

8

9

14

17

5通り 各1000円

3連複軸1頭流し

10

相手

1

8

9

14

17

10通り 各500円

森山大地の見解

ハープスターの強さについては、今更どうこうの説明はいらないはず。要は相手探し。

やはり、王道路線、桜花賞組は外せない。チューリップ賞桜花賞ともに完敗ではあるが女王に肉薄したヌーヴォレコルトが相手筆頭。

初めて崩れたと言ってもいい桜花賞8着のフォーエバーモアだが、前走でモマれた経験を生かせるだけの精神力と鞍上の手腕。また、他の人気馬よりも確実の前で競馬できることは強みで、場合によってはクイーンカップのように番手から強気の競馬での可能性を感じる。

人気の一角、バウンスシャッセは中山適性を重視しての皐月賞参戦だったはずで、また瞬発力という点でも東京よりも断然中山向き。その点で評価を下げた。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

10

相手

3

5

8

9

11

14

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

10

2着

9

相手

3

5

8

11

14

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

10

2着

5

相手

3

8

9

11

14

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

本命はすんなり◎ハープスター。この抜けた指数はもちろん歴代のGI馬のもの。桜花賞で104だった○ヌーヴォレコルト皐月賞11着ながら103と踏ん張った▲バウンスシャセと上位人気馬にそんなり印が付く。問題はここから。☆マーブルカテドラルは人気はないが平均値高く要注意。さらにフローラSの上位3頭はどれも争覇圏内にある数字を持っている。特にフローラSで対抗を打った人気薄マイネオーラムは今回も特注。3連単での配当を期待する。

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