※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
今年で50回という伝統を誇る2歳重賞ですが、朝日杯の舞台が直線が長い阪神に移動したことで、前哨戦としての位置づけも微妙になってきました。
とはいうものの、2歳戦では数少ないGII戦には変わりなく、今年の出走メンバーを見ると「2歳短距離戦線の総決算」的な意味合いを持つレースになりそうです。
1.ス
プリンターではこなせない
良馬場で行われた直近5回のレースの上がり3Fは、順に34.1、34.3、34.6、33.7、34.3。いずれも前半3Fより速い「後傾ラップ」になっています。前半から飛ばしていく純粋な短距離馬では対応が困難で、マイラータイプの馬に有利なレースとなっています。
2.完成度だけでなく素質が問われる
まれに見る低レベルだった昨年を除けば、近年の連対馬は古馬になってもオープンクラスで活躍を続けている馬ばかりです。仕上がりの早さだけでは通用しないので、ここまでの早期2歳戦での実績をそのまま鵜呑みにするのは危険です。
3.
バクシンオー、ミスプロ、ストームキャット
最近10年間で
サクラバクシンオー産駒が2勝を挙げています。それほど出走頭数が多いわけではないことを考えると、優秀な成績です。他で好走が目立つ血統は、
マイネルラヴを筆頭とするミスタープロ
スペクター系と、
エーシントップ、
エイシンアポロンの2頭の優勝馬を送り出したストームキャット系。
ヤマニンマンドールは秋の阪神で屈指のハイレベル新馬戦でのデビュー馬。初戦はいちょうSで断然人気に推された
サトノフラムの3着に敗れましたが、折り返しの未勝利戦を上がり33秒9の末脚で完勝。時計も優秀で、重賞に入っても見劣りのしない実績をすでに残しています。父は
サドンストームなどを出すスピード豊富な
ストーミングホームで、距離短縮は望むところでしょう。
ニシノラッシュはレベルが高い
新潟2歳Sの3着馬。前走の
くるみ賞は辛勝でしたが、次走を見据えてお釣りを残した仕上げでしたから、万全の体制でここに臨むことができます。
サフィロスはデビュー前から素質を嘱望されているA級ス
プリンター候補。気性的に難しい面があり、ここまで1200m戦のみを使われており、ここも折り合いがポイントになりそう。
オープンザウェイは久々のいちょうSを4着に好走。
ヨハネスブルグ産駒ですから距離短縮で上昇が見込めます。
ワキノヒビキは器用なタイプではないものの、この距離では確実に良い脚を使えます。
アポロノシンザンは
くるみ賞を3着に敗れましたが、時計は速く着差も僅かでしたから、再度ハナならば侮れない一頭。
アクティブミノルは
函館2歳S以来の一戦で、上がりが速い競馬への対応が課題になるでしょう。