【馬体増はよみがえった自信の現れ】
ナムラビクターは、3歳夏の
レパードSで、
ホッコータルマエとクビ差2着に好戦。
ブラジルCを2分9秒3で圧勝した時は、世代を牽引するダート馬になるのではないかと思った逸材。しかし、
武蔵野Sは距離不足にしろ15着に大敗。昨秋のラジオ日本賞4着以降、消化不良の競馬も二度続いたが、
ベテルギウスSは自己最高の524キロに増量して、他馬をねじ伏せる完勝。モニターでパドックを見たときは、正直重いのではないかとも思ったが、ダート馬というのは、大きくなる時が完成に向かう時。持ち前の気性の激しさが、自信ともなり馬体の充実の裏付けに通じる馬。あの造りでいいんだろう。ただ、56キロと小回り1800に若干のウィークポイントあり。
逆転があれば
ハートビートソング。
ブラジルC、そして
ベテルギウスSと二戦続けて、思わず「仕掛けが早い」--御しきれない感じで、行かざるを得ない競馬が続いているが、近走を逆手にとって、1800mに距離短縮ならの狙いがたつ。
ベテルギウスS2着の
ソロルも、ミドルラップの差し有利の流れに乗ったとはいえ、前走でOPにメド。二走前の花園Sは1800ダート・1分48秒6だった。
エアハリファも、
オアシスS・1分35秒5、
大沼S2着で、将来の立ち位置を確認。ただ、年末の
フェアウェルSを予定していただけに、
ピークを維持できたかどうか。目に見えない摩耗のようなものがあるかもしれない。
マスクトヒーローは、前走は明らかに叩き台。中山ダートは3勝、ここが試金石。
グランデッツァは、
ベルシャザール的な、ダート転身成功パターンが見えているものの、さすがに今回に限っては連下評価。