レッドルシアンの距離短縮を狙いたい気持ちはあるが、またイレ込む心配はあるしこの大外枠は割り引きだから、◎はペイシャフェリスでいきたい。

　母プレザントケイプはノーザンダンサーやネヴァーベンド≒ボールドリーズンやサーアイヴァー≒レッドゴッドなどをクロスする父母相似配合で、母父ケープクロスはグリーンデザートにフェアトライアル的な血を重ねたマイラーでロジユニヴァースやライザンなどの母父で、こちらの影響が強い体型走りだからスペシャルウィーク産駒でも機動力あるマイラーに出た。

　最近の内田博騎手の(特に芝コースでの)スランプは気がかりだが、前走も出していって番手で折り合って抜け出すという教科書通りの運びで乗りにくい馬ではなさそうだし、中山マイルはピッタリのイメージがあるので、イン好位で立ち回ればいいところだろう。

【伏兵注意】ニシノミチシルベは前走重賞でも3着と好走。ひと息入れて気配も上々で決めたい1戦。イマスグキスミーは前走でクラスにメド。末脚良好で展開次第では差し切りも。ツクバアスナロも流れに左右される面あるも気配良く巻き返し十分。芝替りで大幅前進のカウニスクッカはさらに良化。ダイワラスターも気配上向きで侮れず、タカラジャンヌやレッドルシアンなどにも注意したい。

ニシノミチシルベの祖母は、桜花賞･スプリンターズS、阪神3歳牝馬SなどGI･3勝をあげた名牝。母ニシノミライは脚部不安で未出走ながら、孫の代となって再び血統開花。デビュー戦の中山マイルは、走破タイムこそ1分38秒7と平凡ながら、尾っぽを振り振り、若さをのぞかせながらも、推定11秒5-11秒3の加速ラップで急坂を登板。美浦坂路を、時に11秒台で駈ける調教タイムにも、才能の在り処が見え隠れしていた。

サフラン賞で先着を許したフォーエバーモアは、阪神JFを僅差の3着に奮闘。アルテミスSも1分35秒4の3着。ちなみに2歳秋の東京マイルを、1分34秒-35秒台で勝ち負けを演じてきた牝馬は、GIIIのフェアリーSでも、近4年で1-2着に連対を果たしているほど。そのフェアリーSを先週除外になってしまい、ローテは狂ってしまったが、大幅な馬体の増減さえなければ500万なら順当。

二の筆頭はムードスウィングスのスケール。祖母はJC2着のファビラスラフイン。ギアチェンジやエンジンの掛かり具合を見ると、本質は中距離。マイル短縮が課題になるだろうが、1勝級相手なら外一気で間に合うか。

イマスグキスミーは、東京･中京の1400mを、1分22秒台･34秒前半の上がりで[1110]。何故右回りを使ってこなかったのか。そこら辺りに疑問がないワケでもないが、坂のある7Fで最速の上がりをマークできるのなら1F延長のマイルは問題なし。

前記3頭には若干時計レベルが見劣るが、ダイワラスター、カウニスクッカの中山実績。ツクバアスナロも新潟マイルに1分35秒8･上がり33秒8がある。

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【好センス】先行指向の弱いメンバー構成で、しかも3歳牝馬限定戦。ペースは落ち着くだろうし、馬場の影響がどう出るかだが、展開的には前有利だ。狙ってみたいのが、センスのいい走りを見せている05ペイシャフェリス。うまく立ち回れば、差はそれほどないはずである。相手はおおむね順当なところをチョイス。

当レースは印のみの提供となっております。