11R

エリザベス女王杯

15:40発走 / 芝2200m (右 外 B) / 天候:晴 / 馬場:良
5回 京都 4日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際) 牝(指) 定量 18頭
本賞金:9000,3600,2300,1400,900万円
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  • IPAT連携

 望田潤の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

6

相手

5

12

2通り 各3000円

馬連流し

6

相手

1

9

15

16

4通り 各1000円

望田潤の見解

 京都大賞典メイショウマンボは馬体的には今年一番良く見えただけに、インベタ馬場で外を回らされるロスはあったにせよ、あそこまで止まってしまうとはガッカリで、このスランプは体調面の他にも何か原因があるのかもしれない…という疑念が頭をもたげてきた。

 振り返ると、古馬になっての唯一の好走がヴィクトリアマイル2着で、フィリーズレビューこぶし賞もうなりをあげての差し切りで、桜花賞は枠ナリに大外を回りつづけたのが敗因。

 一方で宝塚や大阪杯やローズのように中距離で緩みないペースで流れると案外伸びきれないことが多く、オークス秋華賞もマイラーがよく勝つレースではあるし、昨年のエリ女は1000m通過が63秒近いスローのヨーイドン。

 スプリングマンボジェイドロバリーのスーパーニアリークロス2×3と表記してきたが、これはキングマンボジェイドロバリー3×3とも表記できるから、実は筆者が思っていた以上にキングマンボ(仏2000ギニー)とジェイドロバリー(仏グランクリテリウム)のマイラー資質が強く、古馬になって更にマイラーっぽい体質になってきたと解釈すべきなのかもしれない。

 1600mでは概ね高値安定、中距離ではスローのほうが高パフォーマンスという戦績と、血統や体型をもう一度すり合わてみると、実はマイラー寄りの馬だった…というところが着地点か。

 同型不在の2200mでヴィルシーナがヴィクトリアのようにノシをつけて行くとは考えにくいから、14年宝塚記念や12年秋華賞のようなスロー濃厚とみるならば、昨年同様マイラーっぽい爆発力が炸裂するという読みでいきたい。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

16

1点 2000円

複勝

16

1点 3500円

3連複軸2頭流し
軸1

16

軸2

2

相手

1

3

5

6

8

12

13

15

17

9通り 各200円

3連複軸2頭流し
軸1

16

軸2

6

相手

1

2

3

5

8

12

13

15

17

9通り 各200円

3連複軸2頭流し
軸1

16

軸2

13

相手

1

2

3

5

6

8

12

15

17

9通り 各100円

井内利彰の見解

 過去3年の馬券圏内に入った9頭のうち、5頭が坂路とトラックを本数多く併用している調教タイプでした。近年の傾向を重視すれば「本数多い併用」に調教適性が高いレースになると予測しています。ただ、この調教タイプに該当する頭数は多く、これだけで絞り込むことはできません。また、別の調教データを使っても、なかなか馬を絞ることができないのが、エリザベス女王杯

 そこで最も重視したのが、各馬の好走時の調教内容と今回の比較。◎スマートレイアーは京都競馬場が2回目になりますが、1回が秋華賞2着。当時の最終追い切りは、坂路でツルオカハチマンを追走して、馬なりで先着する内容。4F時計が51.5秒でした。そして今回、坂路でツルオカハチマンを追走して、馬なりで先着し、4F時計が51.2秒。時計は自己ベストを更新し、併せ馬の相手も全く同じという内容でした。

 強調したいのは、ツルオカハチマン。この馬は1年前、500万下の身で調教パートナーを務めていましたが、今は1600万下まで勝ち上がっています。相手が成長していることは間違いありませんが、それを楽に交わすところが、スマートレイアーの充実度を示しています。ラスト1Fが最速になるきれいな加速ラップを踏めている点も高く評価できます。

 ○フーラブライドは調教タイプはぼちぼち。好走時との調教内容の比較はまずまずですが、主観的な追い切りの印象が前走から180度変わりました。好調時に見せるスピード感が戻っており、これなら動けると思います。ひょっとしたら、馬体重はあまり減らないかも知れませんが、馬体自体は引き締まっているので問題ない、というのが私の見解。

 ▲メイショウマンボは14日の調教の様子を見て、印を引き上げた形。最終追い切りに武幸四郎騎手が跨っていない点は好走時(昨年のエリザベス女王杯)と違いますが、1週前追い切りにジョッキーが跨ったことで、気合乗りは良くなっています。追い切りもそうでしたが、この馬らしい、前肢の振り出しが印象的でした。

 ☆コウエイオトメは標準多め坂路。この調教タイプは2009年に大波乱を演出したクィーンスプマンテテイエムプリキュアと同じ。しかも、2頭とコウエイオトメの共通点は前走京都大賞典。一発狙うのであれば、やっぱりこの馬でしょう。

 △ラキシスは調教評価を下げた前走から一変して、今回は上昇。△キャトルフィーユは前走から追い切り強化。△ヌーヴォレコルトは、桜花賞ローズS時とは違って、攻めた追い切り内容がどのような影響を与えるか。△グレイスフラワーの調教タイプ、乗込併用はレインボーダリアと同じだけに不気味。△ショウナンパンドラは前走時と同じ調教内容。角居勝彦厩舎の勝負調教に該当した△ディアデラマドレ藤岡健一厩舎の勝負調教に該当した△ブランネージュ

1.ラキシス
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路主体

2.フーラブライド
今回:標準併用
前回:標準併用

3.キャトルフィーユ
今回:標準多め坂路主体
前回:標準多め坂路主体

4.オメガハートロック
今回:標準多め併用
前回:標準併用

5.ヌーヴォレコルト
今回:標準トラック
前回:標準多めトラック主体

6.メイショウマンボ
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

7.サンシャイン
今回:標準少め坂路主体
前回:馬ナリ平均併用

8.グレイスフラワー
今回:乗込併用
前回:乗込坂路

9.ホエールキャプチャ
今回:標準多め坂路主体
前回:馬ナリ平均坂路

10.ヴィルシーナ
今回:標準少めトラック
前回:標準併用

11.レッドリヴェール
今回:標準少め坂路
前回:標準多め坂路

12.ショウナンパンドラ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

13.コウエイオトメ
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

14.サングレアル
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

15.ディアデラマドレ
今回:乗込坂路
前回:標準併用

16.スマートレイアー
今回:標準多め併用
前回:標準坂路

17.ブランネージュ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

18.アロマティコ
今回:標準併用
前回:標準坂路

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

2

1点 5000円

馬連流し

2

相手

5

11

16

3通り 各1000円

馬連流し

2

相手

1

3

12

14

4通り 各500円

山崎エリカの見解

 熟女vs乙女の対戦図式となるエリザベス女王杯エリザベス女王杯の最大のポイントは、古馬と3歳馬の能力比較です。古馬が強ければ当然、古馬優勢ですが、3歳馬は多少足りないレベルなら、軽斤量と成長力で古馬の壁を崩せる場合もしばしばあります。

 今年はハープスター札幌記念凱旋門賞の活躍により、3歳牝馬はレベルが高いと言われて来ました。実際に過去の秋華賞のPP指数と比較すると、ブエナビスタが3着降着となった5年前の秋華賞と同等でかなり優秀です。5年前は、熟女のレベルも高かったために、古馬にハイレベル3歳世代の牙城を崩されましたが、今年は5年前ほど古馬のレベルが高くありません。古馬も3歳馬も五分五分と言える力関係でしょう。

 よって、今年のエリザベス女王杯は3歳馬優勢と見ていましたが、出負けからレコード決着の外々を回って3着と、秋華賞で一番いい内容だったタガノエトワールがあと1頭のところで除外になりました。社台ファームのヌーヴォレコルトが1番人気に支持されるなかで、社台ファームのサンシャインが登録したためです。しかし、ヌーヴォレコルトは、秋華賞では1番人気の弊害で直線の進路取りには苦労したものの、差し、追い込み馬有利の展開に恵まれての2着。勝ち馬ショウナンパンドラはロスなく立ち回って、直線で前が開いたところを差す、まさに鞍上の好騎乗と言える結果でした。正直、2頭とも信用に足らない内容でした。

 よって、◎には昨年秋に芝路線に転向してから破竹の勢いで上昇し、愛知杯中山牝馬Sを勝利した古馬フーラブライドを推します。中山牝馬SでマークしたPP指数はヴィルシーナの前走・宝塚記念と同等で、能力の裏付けはしっかりとあります。今春後半のヴィクトリアMマーメイドSは期待に応えることが出来ませんでしたが、ヴィクトリアMは距離不足で不利な外枠、マーメイドSはスローペースでトップハンデが応えたもの。敗因はしっかりしています。

 今回は秋初戦をひと叩きされて得意の京都芝、日経新春杯で牡馬相手に3着と好走した舞台。能力を出し切れば今回のメンバーで上位争い必至の実力馬です。今回は有力馬に差し、追い込みタイプが多い一戦。フーラブライドは前哨戦で前に行く競馬をしているので、今回は良いポジションが取れそうなのも魅力です。

 ○は3戦3勝で阪神ジュベナイルFを勝利した実績を持つレッドリヴェール桜花賞2着までは良かったのですが、それ以降は意外な不振が続いています。もともと能力が高い馬だけにいずれ目を覚ましてくるでしょう。多くの競走馬が目を覚ますことが多い、休養明け、叩き3戦目となる今回は真価の問われる一戦となりそうです。

 ▲は昨年の秋華賞2着馬スマートレイアー。多くのレースで出走馬中の最速上がり3Fをマークしているように瞬発力は非凡なものがあります。今回は外枠を引いたことでじっくりと待機策でしょう。問題は持ち味が生きる展開になるかどうか。昨冬の愛知杯では勝ちに行く競馬で結果が出なかったように、スタミナ面にやや不安点を持っている馬。スローからの直線勝負になれば一気に爆発しそうです。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

16

1点 3000円

複勝

16

1点 7000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

1番:キッチリ仕上がる。内枠有利。
6番:良くなった。
16番:馬体抜けて良く見せる。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

5

相手

1

8

12

14

15

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

15

相手

1

8

12

14

18

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

1

相手

8

12

14

15

18

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

【自信満々】ヌーヴォレコルトは、秋華賞2着は痛恨。「力では勝ったが競馬では負けた」という調教師のコメント通り、スタートで微妙にダッシュがつかず一完歩の後手。1000m通過は58秒0のミドルラップで流れてくれたものの、ひとつ前を行くショウナンパンドラが狙っていたインに切れ込み、止むなく外へと進路を切り替えるロス。内回りの京都2000mはコーナーもタイト。内から弾かれ直線入り口で、ほんの一瞬追い出しのタイミングがずれてしまった。しかし、走破時計は従来の記録を一気に1秒以上短縮する1分57秒0のレースレコード。4回京都の馬場は菊花賞・3分1秒0という大記録も生まれる高速馬場ではあったが、上がり4Fのレースラップはすべて11秒台。馬場差を考慮しても歴代の秋華賞では最上位にランクされる好内容だった。元より桜花賞は1分33秒3のレースレコード、ヌーヴォは0秒1差の3着。オークス・2分25秒8は、過去十年の第5位。そして秋華賞のレコードと、本年の3歳牝馬クラシックはHレベルで推移してきた。関西圏への再輸送となるが、体重は前走比10キロ増とむしろ重目残りを感じたほど。3歳馬には54キロという斤量の恩恵もあれば、外回りの2200mなら馬群も割りやすい。捲土重来のエリザベスだ。

逆転があればディアデラマドレ。母はフローラS京都牝馬S勝ちをはじめ、オークス3着・ヴィクトリアマイル3着・エリザベス女王杯3着という牝馬G?実績を保持するディアデラノビア。本格化に時間を要したが、マーメイドSで初重賞制覇を達成。クイーンSは6着に敗れたものの、古馬牝馬の前哨戦・府中牝馬Sを快勝。東京の直線を正攻法の競馬で上がり33秒2で一気差しの伸び脚と自信は、G1の血となり肉となる。

堅実さならラキシス。骨格に見合った筋肉がなかなかつき切れず、2-3戦して休養しては馬体を膨らませる――角居厩舎独特の我慢の育成の甲斐あって、3歳秋のエリザベス女王杯2着で一旦はピークも迎えた。4歳上半期の本年も体重維持と番組チョイスに苦労はしたが、448キロにまで減ったヴィクトリアマイルからオールカマーは456キロと?字回復。牡馬相手に息の長い末脚を駆使し2着に粘り込み、適度に余力を残しつつ本番へと駒を進めることができた。

ヌーヴォレコルトを本命に置くのなら、秋華賞ショウナンパンドラにも、当然勝ち負けの資格。密度の濃いラップ構成は1F延長もOK――再度チャレンジャーの気構えも、G1連覇の道標になるうる。当日の体重と気配を確認する必要があるが、サングレアル秋華賞でただ一頭33秒台の上がりを計時。半姉はG1・7勝馬、ご存じブエナビスタ。姉もどこか線の細い、歩様や見た目だけでは名牝の在り処を探しにくい馬だったが、妹はそれ以上に400-420キロの軽量が悩み。しかし、ただ幼いだけの造りでも、フローラSを過去十年で最速の2分0秒0で走破できるあたりがやっぱり天の才。今度は外回りの2200m、少女が大人と変身する舞台装置は整った。

連穴はグレイスフラワー。夏の新潟2000mの記録は、例えばショウナンパンドラ以上。オクトーバーSも上がり33秒1で牡馬を撃破してきた。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド流し

1

相手

2

10

2通り 各2000円

3連複フォーメーション
1着

1

2着

2

5

10

相手

2

5

6

10

15

16

12通り 各500円

須田鷹雄の見解

 エリザベス女王杯に向かうメインルートは、3歳馬の場合は秋華賞、古馬は府中牝馬S。今年は秋華賞の1,2着馬が揃って出走するが、過去の同様なケースで2頭がともに馬券に絡んだのは03年しかなく、他の年は共倒れか片方が2着か3着に来るのみ。一方で府中牝馬S組は、該当数が多いわりに馬券に絡む頻度が低く、全馬均等買い時の回収率は単複ともに30%台しかない。

 ではどんなタイプが良い馬券になっているのかというと、前走で牡馬相手の重賞を戦ってきた馬。これまで好走例が多い天皇賞秋組は今年不在だが、他の重賞でも期待はできる。

 ◎はラキシス。前走オールカマー2着にどのくらいの価値があるか見積もるのは大変だが、悪い内容でないことは確実。過去の前走対牡馬重賞組を見ると必ずしも前走での好走が要求されているわけではないし、それを考えるとGIIでの2着は十分なレベルだろう。ラキシスの場合は昨年の2着馬でコース適性が保証されているのもプラスだ。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

5

12

16

18

12通り 各400円

3連単BOX

5

12

16

18

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

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高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

1

5

6

12

16

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

6

相手

1

5

12

16

18

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

5

相手

1

6

12

16

18

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【上位拮抗】ディアデラマドレを本命に推す。前走の府中牝馬Sはメンバー最速の末脚で、マーメイドSに続き重賞2勝目をマーク。心身ともに成長して、決め手に磨きがかかってきた。京都の外回りも好条件で、女王の座を奪う。昨年の勝ち馬でGI3勝のメイショウマンボが相手筆頭。秋初戦の京都大賞典は10着だが叩き良化型。体調面に不安もなく一変があっていい。ヌーヴォレコルトは今年のオークスハープスターを破ってV。秋華賞は勝ち馬にうまく立ち回られて2着に敗れたが、負けて強しの競馬だった。古馬とは初対戦だが、斤量差を生かせれば互角以上にやれそう。スマートレイアーもいい末脚を秘めている。叩いた上積みもあり、流れひとつで上位に食い込む。アロマティコショウナンパンドララキシスも小差。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

6

相手

1

2

5

12

16

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

6

相手

1

2

5

12

16

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎メイショウマンボは「スズカマンボ×グラスワンダー」という組み合わせ。エリザベス女王杯は2200mと長距離寄りのレースだけあって、過去の好走馬の血統を見ると、軽いスピードタイプよりも重厚なスタミナを備えた馬が好走している。ロベルト、サドラーズウェルズトニービンといった有馬記念で頼りになる血を抱えていたり、ここ5年間の連対馬9頭(スノーフェアリーが連覇しているので1頭少ない)のうち、テイエムプリキュアと外国馬スノーフェアリーを除く7頭は、父自身か父の産駒が京都芝3000m以上のG1を勝っていた。

 メイショウマンボ父スズカマンボ天皇賞・春を勝ったステイヤーで、母の父グラスワンダーがロベルト系。スタミナと底力を感じさせるエリザベス女王杯向きの配合だ。牝馬限定の芝2000m以上のG1では3戦全勝と負けていない。休み明けは同世代相手のローズSでさえ4着と敗れているように走らないタイプ。それに加えて大阪杯はフケ、京都大賞典は+16kgの大幅な体重増が響いた。叩けば一変するタイプで、休み明け2戦目は昨年の秋華賞(1着)、今年のヴィクトリアマイル(2着)といずれも連対している。稽古の動きを見るかぎり衰えはない。連覇達成の条件はそろった。

 奥田隆一郎の予想

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予想印
2フーラブライド(10人気)
5ヌーヴォレコルト(1人気)
1ラキシス(3人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

2

1点 2500円

馬連BOX

1

2

5

3通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

 京都外回りコースの芝2200mで施行されるエリザベス女王杯は、同じく京都外回りコースで行われて距離の近い京都芝2400m実績馬が激走しやすい。たとえば、09年12人気2着のテイエムプリキュアと10年2人気2着のメイショウベルーガ日経新春杯の勝ち馬、一昨年5人気3着のピクシープリンセスは京都芝2400mの1000万下を勝っていた。

 そこで、◎フーラブライドを穴馬に推奨する。直結コースの京都芝2400mで1000万下を勝ち、日経新春杯(G2)を3着に好走。エリ女とつながりの深い上記レースを激走している。前走の京都大賞典(G2)は休み明けで度外視、叩いての変わり身を警戒する。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 かつてのエリザベス女王杯は3歳牝馬三冠の最終戦でした。当時は古馬が使える牝馬限定GIが存在しなかったので、それを救済するためにエリザベス女王杯が古馬に開放された、という経緯があります。

 しかしながら、近年ではトップレベルにおける牡馬と牝馬の垣根が低くなり、最強牝馬はエリザベス女王杯ではなくジャパンカップに向かう傾向が強くなっています。それにより、牝馬のスターホースがエリザベス女王杯に勢揃いしなくなったのは皮肉なことです。

 今年もまた、3歳最強のハープスター、古馬最強のジェンティルドンナは不在。それらに続くクラスによって牝馬の頂点が争われることになります。

1.3歳馬対4歳馬

 牝馬は消耗が激しいので、基本的には3歳馬と4歳馬が中心勢力になります。最近10年で5歳以上の優勝は、重馬場のレインボーダリアと大逃げで粘り込んだクィーンスプマンテの2例があるのみ。カワカミプリンセスですら5歳時は2着に敗れています。馬場や展開の助けがないかぎり、5歳以上の馬には厳しいというデータが出ています。

2.外回りコースで持続力が問われる

 ヨーイドンの競馬ではなく、3コーナーの下り坂から長く脚を使っての持続力勝負になります。同じく直線が長いコースなのに、東京での実績は当てになりません。昨年、次走のジャパンカップで2着に激走するデニムアンドルビーもここでは5着に敗れていました。同じ理由から、府中牝馬S組では好走馬ではなく凡走していた馬の方がここでは好走している、というデータが出ています。

3.牡馬混合戦ステップの馬が優位に

 牝馬限定戦にしては珍しくタフなレースになる傾向が強いため、前走で牡馬相手で揉まれた経験を持つ馬が、最近5年間は必ず1頭は馬券圏内に入っています。牝馬限定戦での序列はいったん脇において、「タフなレース経験」を重視する必要があります。

 ラキシスは昨年の当レースの2着馬。その後も京都記念で4着、中日新聞杯でも2着と、牡馬を相手にしても崩れていないように、古馬になって着実に力をつけています。前走のオールカマーではアルゼンチン共和国杯でワンツーするフェイムゲームクリールカイザーに先着しての2着ですから、牝馬限定戦では格別の扱いが必要です。2200mは得意距離ですし、直線が長い京都に変わるのも歓迎。

 メイショウマンボは昨年の牝馬GIを3勝。前走の京都大賞典は大敗しましたが、春も大阪杯の7着から巻き返してヴィクトリアマイルを2着した実績があり、牝馬限定戦なら一変があります。ヌーヴォレコルト秋華賞が負けてなお強しの2着。ただし、今季はローズSの時点で仕上がっていたので大きな上積みはなさそう。

 アロマティコは昨年の3着馬。今年も巴賞を勝って、オールカマーで5着と、牡馬混合戦での経験値の高さが魅力です。スマートレイアー府中牝馬Sは、スローの上がり勝負で2着が精一杯でした。タフな流れになれば巻き返しは可能です。ショウナンパンドラディアデラマドレは前走がすべてうまく行ったという内容での勝利で、今回は押さえまでの評価にとどめます。

アグレッシブ予想 藤村和彦の予想

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藤村和彦

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

5

相手

1

2

3

6

10

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

1

相手

2

3

6

10

18

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

3

相手

1

2

6

10

18

30通り 各100円

藤村和彦の見解

【小波乱】ヌーヴォレコルトは自在性があり決め手を発揮。外回りコースに変わりラキシスが前進する。内枠を生かすキャトルフィーユに注意。

 小原靖博の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

6

相手

3

5

12

15

18

10通り 各600円

3連単1着流し
1着

6

相手

3

5

12

15

18

20通り 各100円

3連単2着流し
2着

6

相手

3

5

12

15

18

20通り 各100円

小原靖博の見解

 牝馬同士ならメイショウマンボに◎。春は休み明けの大阪杯でサッパリだったが、叩き2走目、牝馬限定のヴィクトリアマイルで2着。この秋、休み明けの京都大賞典はいいところなく終わったが、春のことを考えれば割引材料にはならない。ひと叩きして気合が乗り、上積みは十分。一変を期待。

 ディアデラマドレは、気性面で成長して折り合いがつくようになり、その分、決め手にも磨きがかかってきた。府中牝馬Sを勝ってデキも更に上向いているだけにここでもチャンスはありそう。

 ショウナンパンドラは、春に比べると体質がしっかりして格段に成長。うまく立ち回っただけで秋華賞を勝ったのではない。古馬相手でも侮れない。

 レース運びが上手なキャトルフィーユ、JCから急きょの方向転換でも能力高いヌーヴォレコルト、イン差しで一発狙うアロマティコも押さえておきたい。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

5

相手

1

2

3

12

15

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

12

相手

1

2

3

15

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

16

相手

1

2

3

12

15

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

3歳世代有力2頭の能力は疑いなし。だが心配は秋華賞の激走の疲れ。特に本命に推した◎ヌーヴォレコルトは再度の輸送がカギ。それでも指数に賭けている当方としては前走115をトップ評価せずにはいられない。前走の勝ち馬○ショウナンパンドラも114でほぼ同率の有力候補。平均値最高▲スマートレイアー、平均値2位☆キャトルフィーユ。距離2位△ラキシス、コース最高値116△フーラブライド、数値すべて優秀△ディアデラマドレ。無印馬にも伏兵多く大混戦。

元祖“情報” 田沼亨の予想

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田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

5

相手

1

12

14

15

17

18

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

18

相手

1

12

14

15

17

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

5

2着

1

相手

12

14

15

17

18

30通り 各100円

田沼亨の見解

秋華賞2着の雪辱をオークス馬5ヌーヴォレコルトが晴らす!前回は位置取りの悪さと直線で接触する不利、外を回されるロスの三重苦を克服しての好走は称賛に値する。今度は外回りで距離延長なら条件は好転。能力の違いでヒロインを演じる!対抗は伏兵18アロマティコ。前走は展開のアヤで敗退したが切れ味は抜群。スタミナもありパワーアップも必至なら大駆けの魅力はある。▲は昨年2着馬1ラキシス。先行策から台頭するシーンは十分。

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