今年の
京成杯AHは、出走登録がなんと30頭! なぜ、30頭も登録していたのかというと、半分は偶然。残りの半分は、3歳馬の古馬混合戦での活躍が重なった結果でしょう。
NHKマイルCで敗れた
ヤマカツエースや
ヤングマンパワーなどが、その後の
函館記念や
関屋記念で3着と大健闘したために、
NHKマイルC出走馬が大挙ここに登録してきました。
マテンロウハピネスがG2の
セントウルSに回るくらいですから、当然、層の厚いメンバー構成と言えるでしょう。G3にして、重賞ウイナーが8頭も出走しています。
しかし、今回はトップハンデ58kg-53kgとハンデ差は大きく、実力差はそれほど大きくないので、実質、格下の馬でも十分チャンスがありそうです。問題は枠順。
京成杯AHが行われる中山外回り芝1600mは、円状のコース。一度、外を回るとずっと外を回ることになるので、内枠が断然有利です。ハナに行ける脚があるような馬ならば、外枠でも内枠の競馬が出来るのでそれほど問題はありませんが、先行馬や差し馬は、出走頭数が多いぶん、ロスも大きくなるので割り引いて考えなければなりません。
また、今回の秋の中山開催の芝は、金曜日の時点で重馬場。土曜日はそこからの馬場回復で標準的な決着タイムや上がり3Fタイムだったことを考慮すると、日曜日はもう少し速くなる可能性があります。更に
レッドアリオンを筆頭に2列目につけたい馬のハンデが重いので、
アルビアーノが逃げて意外と例年よりもスローペースよりの流れになるのかもしれません。仮にレースの前半が出遅れた
レッドアリオンが逃げてしまう
関屋記念のような流れになったとしても、中山で後半3Fで33秒台が出ることはまずないので、逃げ、先行馬もある程度の能力がないと残れませんが、例年よりは多少楽になる可能性が高いです。
よって、◎には今春の
NHKマイルCの2着馬
アルビアーノを推します。
NHKマイルCは前半ゆったりした流れでしたが、ラスト4Fは、12秒1-11秒1-11秒3-11秒8。東京マイルはラスト3F目が最速という、いわゆる早仕掛け戦になるために、前半スローでも前が残れないことが多いのですが、ラスト4F目12秒1→ラスト3F目11秒1という4コーナー手前の急加速はけっこう歪なもの。
これは鞍上が相当自信があったのか(?)、
アルビアーノが強気に先頭に並びかけて行ったために発生したものですが、ここで動いた馬というのが前記の
ヤマカツエースや
ヤングマンパワーであり、
朱鷺S2着の
ニシノラッシュも含めて、かなりの確率で巻き返しています。しかも、
アルビアーノは、新馬戦から3連勝で
フラワーCも制した実績馬。今回は一気の相手強化となりますが、期待せずにはいられません。
○は今春のニュージーランドTで、ド派手な出遅れを挽回して、メンバー最速の上がり3Fで勝ち馬
ヤマカツエースに0.1秒差(2着)に迫った
グランシルク。
NHKマイルCは5着でもインから流れ込んだようなレース内容だったのであまり評価はしていませんが、これはニュージーランドTでド派手な競馬をしたダメージもあったのでしょう。前半で極端にペースが緩んだわけでもないのに、約1.0秒差の出遅れを挽回したニュージーランドTの内容が、もうワンランク上の能力を感じさせるものでしたので、今回は対抗としました。
▲は今春のニュージーランドTでは、直線の不利を考慮しても○
グランシルクに完敗と言える内容でしたが、休養明けの前走・
関屋記念で3着と成長の跡を見せた
ヤングマンパワー。この馬も前々走の
NHKマイルCでは、早仕掛けをした馬。それも前半スローの外々を回るロスの大きい競馬をしながらも6着と、なかなかの好着順でまとめました。今回は外目の枠を引いてしまいましたが、前走・
関屋記念を逃げ切り勝ちした
レッドアリオンは、実はそれほどテンが速くない馬なので、この枠からでも2列目を狙っていけそうな気がしています。
正直、◎○▲ともに3歳馬というのは、やりすぎのような気もしなくはないのですが、エールの意も込めて大胆に打ち回してみました。そのわりに配当が安いですが!(^▽^;