10R

有馬記念

15:25発走 / 芝2500m (右 A) / 天候:曇 / 馬場:良
5回 中山 8日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:25000,10000,6300,3800,2500万円
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  • IPAT連携

 望田潤の予想

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予想印
12リアファル(3人気)
15ゴールドシップ(1人気)
13ルージュバック(6人気)
5アドマイヤデウス(11人気)
4ラブリーデイ(2人気)
6アルバート(7人気)
7ゴールドアクター(8人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

12

-

15

1点 3000円

馬連流し

12

相手

4

13

2通り 各2000円

馬連流し

12

相手

5

6

7

3通り 各1000円

望田潤の見解

 リアファルクリソライトマリアライトの3/4弟でアロンダイトの甥、パワーとスタミナを誇る牝系だ。

 サドラーズウェルズの影響が強い伸びのある体型で、母はボールドリーズン≒ネヴァーベンドの3/4同血クロス5×3を持ち、この影響で肩が立っていて前肢が伸びる走りではない。

 だから京都の高速馬場だと鋭さ負けの心配があると菊花賞の予想では書いたが、インのポケットで仕掛けが少し遅れたためにその心配が現実のものとなってしまった。

 急坂小回りの長丁場はパワーとスタミナを最大限に活かせる条件だし、ルメールが前走と同じ轍を踏むとは思えないし、「内枠は嫌だった」とコメントしているのも、上がり4Fのロンスパ戦に持ち込みたいという思惑が見え隠れする。

 ゴールドシップロンスパ戦は望むところ、追い切りの動きに明らかに復調が見てとれるルージュバックは中山内回り向きとは言い難いが、気楽に大外一気でもまとめて面倒見れる斬れ味がある。

 好位にラブリーデイゴールドアクターがいれば直線インにスペースはできるだろうから、内枠から4頭ヒモで拾っておく。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

8

1点 1000円

複勝

8

1点 3000円

馬連

4

-

8

1点 600円

馬連流し

8

相手

5

7

11

12

15

5通り 各300円

馬連流し

8

相手

1

2

3

6

9

13

6通り 各200円

3連複軸2頭流し
軸1

8

軸2

4

相手

5

7

11

12

15

5通り 各300円

3連複軸2頭流し
軸1

8

軸2

4

相手

1

2

3

6

9

13

6通り 各200円

井内利彰の見解

 有馬記念を予想する際、必ず重要視するのが「追い切り本数が多い」ということ。どの程度の本数を多いと判断するかというと「ローテーション+2」を基準にしています。2014年のようにスローペースのレースになってしまうと、運動量など関係なく、道中の位置取りやコース取りで結果が決まってしまいます。あくまで平均より流れるペースで道中が進めば、追い切り本数の多い馬に調教適性が高いという予想です。

 過去5年で3回は調教タイプ「標準多め」が馬券圏内を独占しています。また直近の傾向としては、そこまで併用系統の調教タイプであることを重視しなくてもよいということ。近3年、レースでのメンバー最速上がりをマークしたのはすべて標準多め坂路。そのうち2頭が優勝し、1頭が4着ですから、近年はさほどコーナーでのトラック調教の加速力を重視する必要はないのかも知れません。

 標準多めを重視すると、調教タイプから該当馬は7頭に絞れます。その中から、あえて人気薄の◎ワンアンドオンリーを選んだ理由。それは25日の馬体を見て「めちゃくちゃええやん、◎を打ちたい」という直感でした。

 そもそも、1週前追い切りで坂路4F51.7秒をマークした時点で昨年の有馬記念とは調教過程が変化しており、絶対に印は打とうと思っていました。しかし、先週の競馬予想TV!内でも発言したように、◎を打つ気はありませんでした。ところが、23日の坂路でのクラレントとの併せ馬を見て「1週前追い切りの効果が如実に表れている」動きを見せてくれました。この時点では△から▲に印評価が上がった感じ。その気持ちで25日に坂路小屋まで行って、直に馬を見たら、完全に惚れてしまったというわけです。

 過去10年の有馬記念で単勝10番人気以下が馬券に絡んだのは5頭いますが、そのうち3頭は「ローテーション×2」の追い切り本数を消化していました。ワンアンドオンリーの追い切り本数は7。これは昨年の4を大きく上回っており、これが前走時から変化させた調整過程です。その効果が馬体や追い切りの動きにも表れているのでしょう、だから◎を打ちたい衝動にかられたと自己分析しています。

 また、橋口弘次郎調教師が「ハーツクライは4歳秋に全然違う馬になった」と常々口にしている言葉を思い出しました。きっとワンアンドオンリーもどこかのタイミングで馬体の変化が表れる、そう思っていただけに、それが今回ではないかという気もします。

 もちろん、○ラブリーデイを軸にしておく方が安定感はあります。前走時と大きな変化のない調教内容、有馬記念に結果を残す池江泰寿厩舎。3着以内という意味では、かなり確率の高い馬だと考えています。競馬初心者の方も馬券を楽しむ有馬記念ですから、こちらを本命にするつもりでした。でも、これだけ本命を打つべき理由が揃ったワンアンドオンリーをほっておくことができませんでした。

 ▲アドマイヤデウスも追い切り本数が多く、本命候補でした。前走時の最終追い切りはこれまでにない、速い4F時計を出すという内容で惨敗も当然。今回のように、ラスト1Fが最速になるラップを踏むことが好走調教なので、今回は変わってくるはず。

 ☆ゴールドアクターはトラック単一調教馬ですが、トラック調教馬が激走する時の「速い4F時計」を1週前の南Wでマーク。最終追い切りの動きを見ていても、かなりしっかりとした動きを見せているので、状態に関しては申し分ないでしょう。

 あとは△の馬について、簡単に触れていきます。まず△ゴールドシップですが、調教タイプは文句なし。ただ、最終追い切りで舌を出していたこと、25日に意図的に坂路で時計を出したことがレースで悪い影響になる可能性があると判断しました。

 △オーシャンブルー、△ヒットザターゲットは標準多めが印を打った理由。△ラストインパクトはいつもながら素晴らしい追い切りの動きでした。ラストを含め、△アルバート、△サウンズオブアース、△ルージュバックはダブル最速に該当。△キタサンブラックは最終追い切りの動きがちょっと物足りない印象でしたが、それまでは抜群の動きを見せていたので、無印というわけにはいきません。

1.オーシャンブルー
今回:標準多め併用
前回:標準併用

2.ヒットザターゲット
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

3.ラストインパクト
今回:標準トラック
前回:標準トラック

4.ラブリーデイ
今回:標準多め併用
前回:馬ナリ平均併用

5.アドマイヤデウス
今回:標準多め坂路主体
前回:一杯平均坂路主体

6.アルバート
今回:標準併用
前回:標準トラック

7.ゴールドアクター
今回:標準トラック
前回:馬ナリ平均トラック

8.ワンアンドオンリー
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路

9.サウンズオブアース
今回:標準併用
前回:標準坂路主体

10.トーセンレーヴ
今回:連闘
前回:標準坂路

11.キタサンブラック
今回:標準トラック
前回:標準トラック

12.リアファル
今回:標準坂路
前回:標準坂路

13.ルージュバック
今回:標準トラック
前回:標準少めトラック

14.ダービーフィズ
今回:標準多め坂路
前回:標準多め坂路主体

15.ゴールドシップ
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

16.マリアライト
今回:標準トラック
前回:標準トラック

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

12

-

15

1点 3000円

馬連

5

-

12

1点 200円

馬連流し

12

相手

4

7

2通り 各2000円

馬連流し

12

相手

6

9

11

13

4通り 各700円

山崎エリカの見解

 昨年試みた枠順ドラフト制が、今年は即廃止になりました。昨年、最初に希望枠順を引き当てたジェンティルドンナが4番ゲートを選択して1着。2番目のトゥザワールドが6番ゲートを選択して2着という結果で、マスコミやファンから「不公平」と非難を浴びたから廃止になったようですが、最初の前提としてドラフトというのは、不公平なものではないでしょうか?

 また、昨年はたまたま強い馬が絶好枠を引き当て、展開もスローで内々、前々が有利になったことで、希望順どおりの結果になりました。自分からは動けない弱い馬ならば、絶好枠を引き当てても通用しなかったはず。個人的に有馬記念は、ドリームレースとして人気を博しているだけに、他のレースとの色分け(特別感)があってもいいと考えています。枠順をドラフトにすることで、陣営がどう乗りたいと考えているかが推測できるし、それで展開も読みやすくなります。そして何よりも直前から有馬記念が盛り上がるので、個人的には枠順ドラフト制の復活を願います。

 さて、本題の有馬記念の予想になりますが、まず、最初に近年の有馬記念の傾向を振り返ると、過去5年ともスローペースで決着しています。芝1200mのスプリンターズSでもスローペースになる時代ですから当たり前と言ってしまえばそれまでですが、過去5年とも極端なスローペースで決着しているのです。

 ただ、近2年は1-2コーナーで前が息を入れているところで、ゴールドシップがもっと前を窺っていけばいいものを、そこでは動かず、向こう上面からじわりと動いて、4コーナー手前から追い出しを開始したのもスローペースが生まれた原因でしょう。序盤からおっつけて行っても容易にバテないゴールドシップの乗り方ではなく、優等生な馬の乗り方で2年連続3着に負けているので、3度目の正直があるのか?それとも歴史は繰り返されるのか?正直、ゴールドシップゴールドシップの乗り方をされたら勝つのはゴールドシップかもしれません。希望枠順で自ら好んで外枠を引いたとなれば、ゴールドシップの乗り方をしてくる可能性が高いのですが、意思が伝わらない抽選となると、今回での戦法が判断しがたいところです。

 しかし、ゴールドシップが優等生の乗り方をした場合には、前を残らせてしまう可能性もあるので、今回はゴールドシップがどういう出方をしてきても対応できるように予想を組み立てます。よって、◎は初芝のマレーシアCでいきなり圧勝し、続く神戸新聞杯でも2着リアルスティールに2馬身差、3着以下を大きく突き放しての完勝のリアファルとしました。この馬は前走の菊花賞では1番人気を裏切る形の3着でしたが、個人的には2コーナーで捲くってきたミュゼエイリアンに先頭を奪われて、そこで動けなくなってしまったのが敗因と見ています。

 リアファルは、時計の掛かる中京の重馬場で前がほぼ全滅していた日のマレーシアCで、自ら逃げながらも4コーナーから再加速したようにスタミナが非凡。よって、菊花賞でもうまく逃げられていれば、リアルスティールキタサンブラックの決め手に屈するような結果にならならなかったと見ています。私の目には、リアファルがまだ底を見せたようには映らないので、ゴールドシップが道中でペースを引き上げたとしても、なんとか持ち堪えてくれることに賭けました。神戸新聞杯も、菊花賞も、この馬が本命でしたが、グランドフィナーレもこの馬に身を委ねます。

 ○はG1で6勝を挙げた実績馬で、特に速い流れの宝塚記念を先行策から押し切った一昨年、昨年の宝塚記念の内容、PP指数ともに優秀のゴールドシップ。今回は休養明けの前走をひと叩きされての上積みが見込め、自分の競馬に徹してくれば勝ち負けまであるでしょう。

 ▲は今年に入って急激に力をつけて、今年の鳴尾記念から4連勝で、宝塚記念天皇賞(秋)を制したラブリーデイ。前走のジャパンCで連勝はストップしましたが、ゴールドシップの捲くりに合わせて早仕掛けをしてしまったのが敗因。今回も4番枠だけに、あまり積極的な競馬をするとジャパンCの二の舞になる可能性もありますが、3列目のインなら理想的な競馬が出来るでしょう。ただ、今回は相手も強くなるので、この馬が能力を出し切ったとしても勝つまでは厳しいと見て3番手評価としました。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

7

1点 3000円

複勝

7

1点 7000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

3番:デキ良く馬場も合いそう。
5番:良くなった。
7番:トモ良くなった。これなら。
9番:仕上がる。
11番:仕上がる。
15番:マズマズ。

好配当連発 netkeiba関東本紙の予想

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netkeiba関東本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

13

相手

3

4

7

11

12

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

11

相手

3

4

7

12

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

3

相手

4

7

11

12

15

30通り 各100円

netkeiba関東本紙の見解

【上位拮抗】ルージュバックは調整順調で急仕上げのオークスや前走と出来が違い、爆発力発揮を期待し本命とした。対抗には右回りだと器用さが光るキタサンブラックラストインパクトも前走以上の迫力を見せており争覇圏。ゴールドアクターも力量アップ顕著で上位の候補。ラブリーデイも枠順良く距離克服も可能で、上昇中リアファルや実力馬ゴールドシップなどにも注意が必要。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

13

相手

4

6

7

9

12

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

4

相手

6

7

9

12

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

12

相手

4

6

7

9

15

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

【ルージュの伝言】有馬記念は、過去十年半数近くの連対馬が3歳馬。グランプリは、世代のせめぎ合いと交代のGIでもある。ならば次代を担う3歳牝馬ルージュバック。体調が整い切れず、尖った原石のまま、3歳クラシックを戦わざるを得なかったが、エリザべス女王杯をひと叩き。有馬記念を迎え、馬体の張りと動きが急激な上昇曲線を描いている。ひも解けば、新潟1800mの新馬戦の上がりは32秒8。続く東京2000mの百日草特別を2分0秒8という仰天のレコードで圧勝。順調ならダービー参戦も考えた、牡馬も交えた世代きっての好素材。桜花賞前の、牡馬混合のきさらぎ賞遠征は、遠くダービーも視野に入れた両にらみだったのかもしれない。

 ただ、きさらぎ賞は能力だけで押し切ったが、馬体が小じんまりと映り、二度目の関西遠征・桜花賞は明らかに体調不良。続くオークスも、馬体を戻すことがまず先決。だましだましの仕上げで、なんとか馬体を戻したものの、1番人気に支持され、押し出されるように直線半ばでは先頭。勝ち馬の格好の目標となり2着に敗れたが、オークスの決着タイムは歴代2位。7-8分の造りで2分25秒1で走ったことにむしろ驚かされた。秋は結局、エリザベス女王杯をぶっつけというローテーションとなってしまったが、上がり3F・12秒0-12秒6-11秒7という、出入りの激しいミドルラップを、大外一気にコンマ1秒差の4着。一瞬突き抜けるかに思えた脚色に、改めて資質の高さを再認識。実戦を一度経験したことで、馬体の張りもフォームも、ダイナミックに大きく一変。53キロという斤量も込みで、すべてが好転している。ちなみに3歳牡馬は、ルージュバックの百日草を超える記録なり勝ち時計は、皐月・ダービー二冠のドゥラメンテ以外、同馬に比較対抗しうる記録を持ちえていない。3歳世代を狙うなら牝馬だ。

 撃ち破るべき壁は5歳馬ラブリーデイ。1番人気を背負った東京2400mのJCは、微妙に直線が長く、気持ち仕掛け早いのを承知で動かざるを得ず、最後の100mで脚色が鈍ってしまったが、コーナーごとに息の入る中山2500mなら距離も気にならない。思い返せば本年重賞6勝の起点は、中山金杯のレコード勝ちだった。漆黒の毛艶も依然保たれている。

 単穴はリアファル。ダート→芝転向という変わり種だが、夏の中京マレーシアCを契機に神戸新聞杯を逃げ切り勝ち。1番人気を背負って挑んだ菊花賞は、蓋を開けてみれば17番枠。前半1000m通過は1分0秒2という平均ラップで進んだものの、ラスト1000mから急展開。12秒0-11秒9-11秒6-12秒2-11秒6(5Fは59秒3)という激流を、引っかかり気味に一旦は先頭。ルメールをもってしても外枠が痛すぎた。中盤の1000-2000mが緩ペースで展開したため、決着タイムは3分3秒9と一見平凡ながら、3-4コーナー近辺の、ラスト3F目の「11秒6」というラップもまた、今年の菊花賞の激しさを物語っている。結果的に好位のポケットで脚をため、インを上手くすくったキタサンブラックに菊の大輪は微笑んだが、勝ち馬とはクビ・2分の1馬身差。コースロスを差し引きすればリアファルの内容は五分以上といっていい。内外の枠順の差でGIを取り逃がした「飢餓感」というか。陣営や鞍上の心構えが微妙な差となって現れるのが勝負事だ。

 ゴールドシップの印を打つとしたら、最後もやっぱり惑星が似合う。天皇賞のパドックは、なるほど猛獣感が薄くなり、毛色も白さを増し瞳も黒目がちだった。それはゴールドシップらしくないという人もいるが、馬体の造りそのものは何も損なっていなかった。JCも直線手前の動き出しはスムーズ、33秒台の脚が使えないだけで最後もバテてはいなかった。中山は春の天皇賞のように、早め仕掛けを望む声もあるが、皐月賞も3歳の有馬記念も、実は直線一気に2分31秒9(上がりは34秒9)。ゴールドシップは、先行策だけ語ることはできない、勝つときはみんながイメージする像を覆すからこそゴールドシップなのだ。ま、33秒台の高速ラップだけは確かに苦手だが、34秒台の上がりになれば普通に勝負になる。

 サウンズオブアースは、JCはスタートで後手。道中接触するロスも影響し、ラスト1Fのところで脚色が鈍ってしまったが、見どころはいっぱい。JCの中でも馬体の造りは3本の指に入るほど。5着に敗れたが、中山2500mの日経賞では上がり34秒0の末脚を繰り出している。GI相手は確かに厳しいが、ゴールドアクターアルバートは、とにかくデキがいい。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

5

相手

11

15

2通り 各800円

3連複軸1頭流し

5

相手

3

4

9

11

12

13

15

21通り 各200円

3連単フォーメーション
1着

4

11

15

2着

1

2

3

4

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

相手

5

42通り 各100円

須田鷹雄の見解

 有馬記念は私の定番、「その年の中山GII好走馬」でいく。該当馬は3頭いるが、○キタサンブラックは人気だしアルバートは好走例の少ないステイヤーズS組なので、日経賞を勝った◎アドマイヤデウスが軸となる。

 ジャパンカップの段階でデキは上向いていたと思うのだが、先行馬総崩れのレースに加えて自身は不利も受け大敗してしまった。ダメージは心配だが、1週前追いの内容はともかく今週の坂路は及第点だったと思う。

 今回は内寄りの枠も引いたし、ダメ元でインにこだわる競馬をすれば、ハマったときに穴になる。このパターンの穴馬は複穴止まりのことが多いので、馬券はまず3着付けを買って、突き抜け用やアタマ候補が違った場合用の追加馬券を足す。3連単のアタマ候補は中山巧者○キタサンブラック、走るとなったら1着まである▲ゴールドシップ、距離は不安だが好枠を引いた☆ラブリーデイ

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

4

9

11

15

12通り 各400円

3連単BOX

4

9

11

15

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

 栗山求の予想

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予想印
9サウンズオブアース(5人気)
4ラブリーデイ(2人気)
15ゴールドシップ(1人気)
5アドマイヤデウス(11人気)
6アルバート(7人気)
12リアファル(3人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

4

5

6

12

15

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

9

相手

4

5

6

12

15

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎サウンズオブアースは「ネオユニヴァース×ディキシーランドバンド」という組み合わせ。母の父ディキシーランドバンドはハイペリオンをベースとした重厚な血統構成で、アスコットゴールドC(英G1・芝20f)2連覇のドラムタップスをはじめ多くの活躍馬を送り出した名種牡馬。母の父としても優れ、04年に北米のブルードメアサイアーチャンピオンに輝いている。成長力のある血統なので、昨年秋の菊花賞(G1)2着が最高到達点ではなく、今後まだ伸びる余地がある。菊花賞はレコード決着だったようにレベルが高く、それゆえに反動も大きかったのか、勝ち馬トーホウジャッカルはその後順調さを欠き、本馬も春シーズンは本来の動きではなかった。しかし、秋を迎えてようやく調子を取り戻し、京都大賞典(G2)は終始外を回りながらラブリーデイの2着、ジャパンC(G1)は内伸びの馬場にもかかわらず外を突いてショウナンパンドラの5着と健闘した。
休み明け3戦目の今回はさらに状態がアップしており、稽古の動きは申し分ない。

 父ネオユニヴァースはこれまでに芝重賞を23勝しているが、半分以上の12勝を当コースで挙げている無類の中山巧者。10年にはミルコ・デムーロ騎乗のヴィクトワールピサ有馬記念を制している。秋を迎えて自在性が増し、中団よりも前で競馬ができるようになったのは大きい。日経賞(G2)のような後手に回る競馬にはならないだろう。今年の有馬記念は残り1000mのロングスパート戦になると思われる。昨年の菊花賞がそうであったように、持続力とスタミナを武器とするこの馬が最も得意とするレースパターンだ。重賞未勝利馬ではあるが格下感はまったくなく、このメンバー相手でも勝ち負けに持ち込めるだろう。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

9

1点 2500円

馬連BOX

3

4

9

3通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

 ◎サウンズオブアースは、3歳時に直結コースの京都芝2200mにて京都新聞杯(G2)を8人気2着、秋は直結コース京都芝3000mでG1レースの菊花賞を連対した。そして古馬になって、直結コース京都芝2400mの京都大賞典(G2)で○ラブリーデイに続く2着に激走。前走のジャパンC(東京芝2400m)は、京都大賞典(京都芝2400m)に比べて適性は低いと見ていたので、5着は上々の内容といえる。今回の中山芝2500mは、前走(東京芝2400m)に比べてコース適性が高いため、大幅なプラスを見込む。ジャパンC出走馬の中で適性面からの上昇度がもっとも高いため、勝ち負けを期待する。

 ○ラブリーデイは、今年だけで重賞を6勝したが、その中に直結コースの重賞が5レース(阪神芝2200mの宝塚記念、京都芝2400mの京都大賞典、阪神芝2000mの鳴尾記念、京都芝2200mの京都記念、中山芝2000mの中山金杯)も含まれ、コース適性が非常に高い。直結コース阪神芝2200mの宝塚記念は◎ラブリーデイを本命推奨した結果、6人気1着で初G1制覇となった。そして前走のジャパンCは(◎ショウナンパンドラを本命にして4人気1着)、適性面で劣るラブリーデイが3着に敗れた。今回で重視するG1レースは直結コースの宝塚記念の方なので、ラブリーデイは巻き返せる。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

予想印
12リアファル(3人気)
16マリアライト(12人気)
11キタサンブラック(4人気)
13ルージュバック(6人気)
4ラブリーデイ(2人気)
15ゴールドシップ(1人気)

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 有馬記念は一年間の中央競馬の締めくくり。思えば、スターホースの顔ぶれが大きく入れ替わった一年間でした。ジェンティルドンナジャスタウェイというGIを勝ちまくった名馬2頭が昨年かぎりで引退。そのあとを継ぐはずだったハープスターエピファネイアキズナも次々と故障を発症、秋シーズンを前に競馬場を去りました。3歳世代からはドゥラメンテという超新星が登場しましたが、骨折で秋は全休。短期間にあまりにも多くのG1馬が離脱していきました。

 替わって今年後半の中長距離路線の主役を務めたのは、5歳のラブリーデイと牝馬のショウナンパンドラ。彼らがこの一年で大きく力をつけたことは事実ですが、台頭の裏側にはトップクラスの弱体化があることは間違いありません。そして、絶対的王者不在の混沌とした状況は、まだ続いていると考えるべきでしょう。

1.ジャパンC好走馬は疲労に注意

 過去10年間、ジャパンCで勝つにしても負けるにしても0.2秒差以内の接戦をしてから有馬記念に臨んだ馬は[1-0-0-10]。馬券になったのは2005年のハーツクライだけです。馬券圏外に沈んだ残りの10頭のうち、8頭までが3番人気以内の人気馬でした。ジャパンCは国内最高峰のレースですから、レース分析すると好走馬が強く見えるのが当然ですが、彼らが有馬記念でも同等のパフォーマンスができるかどうかは別の話です。ジャパンC有馬記念を連続して勝ち負けした馬は、前述のハーツクライに加えて、2006年のディープインパクト(ジャパンCは0.3秒差で勝利)、2010年のブエナビスタ(ジャパンCは0.3秒差で1位入線後、2着降着)。最近10年ではこの3頭しかいません。

2.回復の早い若い馬が有利

 シーズン末期の一戦ですから、連戦の疲労からどれだけ立ち直っているかも重要な要素になります。そして、回復の速さは若者の特権と言えるでしょう。年齢別の連対率(過去10年)では、21.2%の3歳馬がトップ。4歳馬は18.9%でほぼ互角ですが、5歳馬は11.1%とはっきり落ちます。6歳になると連対はゼロでダイワメジャーの3着があるだけ。ポップロックマツリダゴッホドリームジャーニーという過去に有馬記念好走歴のあった馬も6歳時には馬券圏外に沈んでいますから、6歳のゴールドシップには気がかりなデータです。

3.軽い斤量が有効なレースに

 最近5年間の有馬記念のうち、3回までがレースの上がり3Fが34秒台でした。スローペースが増えたことと、馬場改修によって中山の芝が傷みにくくなったことが相まって、有馬記念も年々瞬発力勝負の様相が強くなっています。ヨーイドンの競馬ならば軽い斤量の馬が優位に立つのは理の必然。過去5年の有馬記念では斤量55kgの馬(=3歳牡馬と古馬牝馬)が[4-2-1-17]、それに対して斤量57kg(=古馬牡馬)は[1-3-4-44]。上位1-5番人気に絞ると55kgが[4-1-0-4]、57kgが[1-1-3-11]ですから、計算するまでもありません。圧倒的に55kgが有利です。ちなみに53kg(3歳牝馬と南半球生まれ3歳牡馬)はこの5年間では出走例がありませんが、過去10年に広げると[0-2-0-2]ですから悪くありません。

 リアファルはテンのダッシュ力に優れた逃げ馬でありながら、終いの瞬発力にも秀でているのですから、中山内回りはぴったりに思えます。菊花賞は出入りの激しい乱ペース。2周目の2コーナーから脚を使わされながら、最後まで勝ち負けにくわわっての3着ですから、ほんとうに強い競馬でした。あれに比べれば有馬記念のほうがずっと走りやすい流れになる可能性は高いでしょう。自分でペースを作れるわけですから、古馬初挑戦といっても自分の競馬に徹するだけ。自然体で臨めます。

 マリアライトリアファルの半姉。エリザベス女王杯が初GIにして初重賞勝ちでしたが、香港Cでも2着したヌーヴォレコルトを競り負かしたのですから、ここでも軽くは扱えません。この馬の出世が遅れたのは、牝馬にしては長い距離を得意としているので適鞍に恵まれなかったため。2400m以上の距離では2戦2勝、いずれも牡馬相手に完勝です。オールカマーでは5着でショウナンパンドラには完敗の形ですが、内回りの中山2500mならばこの馬を上にとるのが自然です。

 菊花賞キタサンブラックは中山で3戦2勝。唯一敗れた皐月賞も3着に踏ん張っていますから、関西馬ながら中山はホームコースと言える相性の良さを誇ります。ただし、菊花賞はすべてが咬み合っての勝利であり、まともに先行したダービーは14着に大敗していますから、距離に不安なしとはいかないのが正直なところ。ルージュバックは半年ぶりだったエリザベス女王杯があと一歩の4着。さすがに力があります。今回は久々を叩いた上積みが見込めますし、オークスの内容から距離が延びるのも悪くないでしょう。なによりも53kgで出走できるのが魅力です。

 ゴールドシップジャパンカップを叩き台として凡走したことで、疲労を残さない形で有馬記念に臨めます。ただし、有馬記念には過去3回出走して勝ったのは55kgで出走した3歳時だけですから、能力の減退がないと仮定しても勝ち負けするにはまだ壁が残っています。ラブリーデイは2500m以上では4戦全敗で5着が最高ですから、距離に課題を残していることは事実です。ただし中山内回りでは今年の正月に金杯をレコード勝ちした実績があるように小回り自体は得意で、ペース次第で好走可能でしょう。ショウナンパンドラは中山でのオールカマーの完勝が飛躍のきっかけになりましたが、あれは外回りでのもの。本格化前とはいえフラワーC(中山内回り)を1番人気で5着に敗れているように、本質的に小回りは歓迎ではありません。今の充実ぶりで克服できるかどうか。

前半3ハロン理論 小林誠の予想

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小林誠

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

4

相手

5

8

9

12

13

14

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

4

2着

9

相手

5

8

12

13

14

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

4

2着

5

相手

8

9

12

13

14

30通り 各100円

小林誠の見解

【中心不動】状態面や距離などの不安を抱える04ラブリーデイだが、この実績で単勝オッズ5倍であれば、リスクに対するリターンは十分。2枠4番から確実に先行できる点なども加味すれば、過小評価ですらある。迷わずここから、相手は09サウンズオブアースと05アドマイヤデウス、12リアファルの3頭を上位に評価。内枠から差しに回る03ラストインパクトや、アテにしづらい15ゴールドシップ、好枠番も過剰人気である06アルバートと07ゴールドアクターなどは、腹をくくって「消し」で勝負したい。

 森山大地の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

12

相手

2

7

11

13

15

5通り 各1000円

3連複軸1頭流し

12

相手

2

7

11

13

15

10通り 各500円

森山大地の見解

 昨年の枠順抽選会でお分かりになったと思うが、基本的に内枠が有利。特に、小回りコースでは枠の内と外による有利・不利が顕著。ただ、それが分かったことで逆になることが多いのも競馬の面白さのひとつ。どういうことかというと、馬場の内が有利有利となると、多くの馬が先行してハイペースとなり、外からの差しが決まったりするのもパターン。

 ということで、本命は12番枠のリアファル菊花賞は競りこまれて不運な競馬となっただけで、もっとも強い競馬。たられば、を言っても仕方ないがスムーズなら間違いなく勝っていたはず。3歳は斤量面でも恩恵があるだけに中心として狙いやすい。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

3

4

5

10

12

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

4

相手

3

5

10

12

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

3

相手

4

5

10

12

15

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

時に不思議なことも起こる有馬記念。あまりタイム指数が機能しないことはわかっているが、明らかに突出している◎サウンズオブアース。平均値で2位を4離して1位、距離コースでもほぼ最高値ならば軸に推さないわけにいかない。相手はその2位○ラブリーデイと3位ラストインパクト。さらに距離コース最高レベル☆アドマイヤデウスと△ゴールドシップとなる。菊花賞の本命にもう一度託して△リアファル。最後に前走指数高くて無気味な△トーセンレーヴを。

元祖“情報” 田沼亨の予想

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田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

11

相手

4

6

7

9

12

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

12

相手

4

6

7

9

15

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

11

2着

7

相手

4

6

9

12

15

30通り 各100円

田沼亨の見解

菊花賞馬11キタサンブラックが主役に躍り出る!中山は重賞2勝が示すように得意の舞台。レース間隔を開け臨戦態勢も万全なら一気に馬群を切り裂く!次位は12リアファルでマイペースで行ける公算が強く粘り腰は威力がある。▲は7ゴールドアクターで先行策から末脚は強烈で展開次第では浮上のシーンは十分。

 佐藤直文の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単

12

11

1点 3000円

馬単

12

13

1点 2000円

馬単

12

9

1点 2000円

馬単1着流し
1着

12

相手

4

6

15

3通り 各1000円

佐藤直文の見解

 暮れの大一番らしく豪華メンバーが揃った。例年は王道とも言われるジャパンC組を重視すべきところだが、今年は準オープンを勝ち上がったばかりのジャングルクルーズが4着と好走したように、けっしてレースレベルが高いものではなかった。当然、狙いは別路線組となるが、やはり食指が動くのは3歳馬。◎はリアファルとした。枠順や道中の厳しい流れを考えれば、菊花賞は負けて強しの3着。確たる逃げ馬が不在のここは、ハナへ行って自分のペースで運ぶことも可能であり、ダイワスカーレット以来の逃げ切りも期待できる。

 相手本線はキタサンブラック。神懸りな騎乗だったとはいえ、菊花賞勝ちを素直に信頼するべきで、中山コースに良績があるのも心強い。そして一発の魅力はルージュバック。前走を叩いての上積みはかなりある。古馬で最上位の評価としたのはサウンズオブアース。JCは不利なく運べていれば勝ち負けまであったかもしれない。

厳選予想 ウマい馬券