※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
安田記念に向けた
ステップレースで、古馬のマイル戦としては数少ないGII重賞でもあります。3年前の番組改正により、春の阪神最終週から京都の開幕週に施行時期が変わったことで、レースの性格にも変化が見られます。
それを一言で言えば、よりスピードを求められるレースになったということ。マイル戦は本質的に差し馬が有利ですが、このレースに関しては逃げ馬も重く扱う必要があります。反面、
安田記念にはあまり直結しないレースになったことも見逃すことができません。
1.高速決着で
ディープインパクト産駒が台頭
昨年は1分31秒台の超高速決着になって、
ディープインパクト産駒が1-3着を独占しました。たとえば
きさらぎ賞も
ディープインパクト産駒の御用達レースとして有名なように、京都の高速戦ではディープ産駒には最大限の敬意を払う必要があります。
2.勢いだけでは勝ち切れない
GIIIやオープン特別から
ステップアップする馬が人気になるケースが多いのですが、格上がり組は2、3着までというケースがほとんど。
ワールドエース、
グランプリボス、
リーチザクラウンと、距離を問わないGI実績を持つ馬が勝ち切っていることは注目されます。
3.決め手の鋭さより立ち回りの上手さ
このレースにおいては上がり3Fで上位の馬がなかなか勝ち負けに掛かりません。マイル戦でありながら、決め手の優劣よりも道中の位置取りが着順に大きな影響を及ぼす傾向が強いので、早めに動ける先行力の有無を要チェック。
フィエロは遅咲きのマイラーで、5歳の昨年にブレイクを果たしました。いまだ重賞勝ちがないのは、オープン昇格以降強力メンバー相手にばかり使われているため。昨年の
マイラーズC、
マイルCSでともに2着したベスト条件の京都芝1600mで初重賞を決めたいところです。
グランデッツァは
京都金杯ではスローの上がり勝負に泣く形で5着に沈みましたが、高速決着となった
マイルCSでは小差3着でした。今回は好タイム決着が予想されますし、別定の56kgならば巻き返す余地は充分です。
ダノンシャークは昨年の
マイルCSの勝ち馬。この路線の安定勢力で、58kgも昨年の
関屋記念2着などがあって背負い慣れた斤量です。
クラレントは58.5kgを背負って不利な大外枠を引いたダービー卿でも大崩れしなかったのだからさすがに力があります。今回は斤量面で有利になりますし、京都芝1600mでもデイリー杯勝ちの実績があります。
エキストラエンドは詰めの甘い現状ですが、
京都金杯で2回連対しているように京都芝1600mがベスト条件です。夏場はあまり良くない傾向があり、ここで賞金を加算したいところでしょう。
ヒストリカルは
六甲Sでは人気を裏切りましたが、上がり3Fは最速をマークしていますから、レースの綾に泣いた印象。重賞でも見劣りしない素質の持ち主です。
テイエムタイホーはその
六甲Sの勝ち馬。稍重で連勝しているので高速決着への対応は課題になりますが、安定した先行力の持ち主で開幕馬場を味方につける可能性も。