11R

菊花賞

15:40発走 / 芝3000m (右 外 A) / 天候:晴 / 馬場:良
4回 京都 7日目 サラ系3歳 オープン       (国際) 牡・牝(指) 馬齢 18頭
本賞金:11200,4500,2800,1700,1120万円
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 望田潤の予想

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予想印
7スティーグリッツ(4人気)
17リアファル(1人気)
9アルバートドック(13人気)
5ベルーフ(7人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

7

1点 3000円

馬連

7

-

17

1点 2000円

馬連流し

7

相手

5

9

2通り 各1000円

ワイド

7

-

17

1点 3000円

望田潤の見解

 リアファルは配合パターンや母系からスタミナは保証つきだが、パワー型で京都で上がりが速くなりすぎるとどうかというところは少しある。

 リアルスティールは母方のマイラーっぽさが出た体型や加速で、だからこそディープ産駒ながら皐月賞で持ったままで4角先頭ができるのだ。

 スティーグリッツキングストレイルの甥で、シンコウラブリイコディーノでおなじみのハッピートレイルズの牝系で、母サンタフェソレイユは芝1200mのフェアリーS2着。

 この牝系は牝馬は前向きな気性のマイラーが多いが、牡馬はトレジャー(目黒記念2着)やハッピールック(ダイヤモンドS2着)のようなスタミナ豊富なタイプも出る。

 父ハービンジャーキングジョージの勝ち馬で、産駒もトーセンバジルマッサビエルが2400m級に延びてパフォーマンスを上げており、しかも本馬はオリオール≒アルサイド7×6・7など父母のスタミナの血をクロスしていて(これはマッサビエルも同じ)、やはり距離延長とともにレース内容が良くなってきたし、燃費の良い走りで長距離は合っているはず。

「父スタミナ×母スピード」の配合形なので、途中から動いていける機動力を持ち合わせているのもよく、おそらく4角では好位に取り付いているはずで、ハービンジャー3騎から◎を選ぶならば、母が最もスピード型のこの馬だろうという結論で。

 ベルーフステイゴールドサッカーボーイの牝系だけに菊では押さえたいし、アルバートドックは母系のハイペリオン的な粘着力が強いので折り合えばスタミナを発揮する可能性がある。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

2

1点 2800円

3連複軸1頭流し

2

相手

5

9

10

14

6通り 各100円

3連複軸2頭流し
軸1

6

軸2

2

相手

5

9

10

14

4通り 各100円

3連複フォーメーション
1着

2

2着

5

9

10

14

相手

3

4

5

7

9

10

11

14

17

26通り 各100円
3連単フォーメーション
1着

2

2着

5

9

10

14

相手

2

3

4

5

6

7

9

10

11

14

17

36通り 各100円

井内利彰の見解

2004年 デルタブルース/標準多め併用
2005年 ディープインパクト/標準多めトラック
2006年 ソングオブウインド/標準多め坂路主体
2007年 アサクサキングス/標準多め併用
2008年 オウケンブルースリ/標準坂路
2009年 スリーロールス/標準トラック主体
2010年 ビッグウィーク/標準トラック
2011年 オルフェーヴル/標準多め坂路
2012年 ゴールドシップ/標準多め坂路
2013年 エピファネイア/乗込坂路主体
2014年 トーホウジャッカル/標準坂路

 2004年以降の菊花賞優勝馬の調教タイプを列記しました。11回のうち、7回は「追い切り本数の多い調教タイプ」だったことはお分かりいただけると思います。優勝馬に占める割合からすれば「絶対」ではないものの「なるべく」追い切り本数の多い方がよいと言えるでしょう。

 例年なら追い切り本数の多い調教タイプはもっと多くなるのですが、今年は併用系統もしくは坂路調教のこのタイプは5頭しかいません。その中から◎サトノラーゼンを選択したのは、前走セントライト記念からの上積みの大きさ。明らかに仕上がり途上だった前走の調教内容から、今回は大幅な追い切り本数強化です。

 また、前走はある程度時計を出す追い切りを行っていましたが、日本ダービー2着時には「こんな調教で大丈夫?」というくらい遅い時計でした。つまり、仕上がっていれば、時計が必要ないタイプ。それが時計を出していたということは、いかに状態が悪かったかということを示します。1週前追い切りでは瞬発力あるサトノアラジンに遅れましたが、それよりも持続力が必要な菊花賞。あのくらいの動きでちょうどよかったと思いますし、23日の調教後の様子を見ても、いかにも長距離向きの気性。パドックでは少し集中力を欠くタイプですが、もしそんな仕草を見せていたとしても、今の状態であれば問題ないでしょう。

 ○ベルーフは本命と同じローテーションから。ただ、こちらは小倉記念を使っていたので、本命ほどは前走からの上積みがあるとは思えません。ただ、前走時が単走の追い切りだったのに対して、今回は併せ馬を行っています。これは京成杯1着、小倉記念2着時と同じですから、今回の方が本気仕上げであることは間違いありません。

 今年は美浦所属馬が3頭、栗東に滞在していますが、その中では▲マッサビエルが調教タイプ的にはベスト。坂路ではブライトエンブレムと併せ、CWではタンタアレグリアと併せています。いつも遅れていますが、これは瞬間的な速さ比べをしているから。調教を見ていると、早目から仕掛けてもバテないスタミナを持っていそうなタイプだけに、かなり面白い存在になると思っています。

 ☆アルバートドックも調教タイプは適性十分。松田博資厩舎は標準多めトラックのレーヴドリアンを本命にしたことがありますが、結果は4着。この時は坂路調教を併用していれば、という感じでしたが、坂路を併用したタガノグランパ(標準多め併用)が4着。だったらアルバートドックが馬券圏内に入ってもおかしくないと思います。

 △ブライトエンブレムは1週前追い切りの動きを見た時に本命にすることを決めましたが、あの追い切り以降、普段の仕草が煩いように思えてきました。だからこそ最終追い切りでは、格下の2歳相手に併せ馬を行ったと思いますし、そこが気になって本命を打ちきれませんでした。

 他の△については、調教タイプ的に悪くなかったり、自身の好走時の追い切りパターンと変わりなく仕上げられているといった感じ。ただ馬券的には◎からフォーメーションの2列目に配した馬たちが3着以内に入ってくれないといけません。

1.ミコラソン
今回:標準併用
前回:一杯平均併用

2.サトノラーゼン
今回:標準多め併用
前回:標準併用

3.タンタアレグリア
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準少めトラック主体

4.キタサンブラック
今回:標準トラック
前回:標準トラック主体

5.ベルーフ
今回:標準多め併用
前回:標準多め併用

6.レッドソロモン
今回:標準多め坂路
前回:標準多め併用

7.スティーグリッツ
今回:標準坂路主体
前回:標準併用

8.ミュゼエイリアン
今回:乗込トラック
前回:標準併用

9.アルバートドック
今回:標準多め併用
前回:標準トラック主体

10.ブライトエンブレム
今回:標準併用
前回:標準併用

11.リアルスティール
今回:馬ナリ平均坂路主体
前回:標準坂路

12.ワンダーアツレッタ
今回:標準トラック
前回:一杯平均併用

13.マサハヤドリーム
今回:標準併用
前回:標準坂路主体

14.マッサビエル
今回:標準多め併用
前回:標準少めトラック主体

15.ジュンツバサ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:軽目トラック

16.タガノエスプレッソ
今回:一杯平均トラック主体
前回:標準併用

17.リアファル
今回:標準坂路
前回:標準坂路

18.スピリッツミノル
今回:急仕上げトラック
前回:急仕上げトラック

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

11

-

17

1点 3000円

馬連

3

-

17

1点 1300円

馬連

2

-

17

1点 2000円

馬連

10

-

17

1点 500円

馬連

17

-

18

1点 200円

馬連流し

17

相手

5

6

13

3通り 各1000円

山崎エリカの見解

 開幕週の芝1200mのオパールSで1分06秒7、そして土曜日の壬生特別(1000万下)で1分07秒6が飛び出したように、今開催の京都は昨秋と同様にとてつもなく高速馬場。出遅れて外々を追い上げるとアウトに近く、内枠と前が断然有利と言える馬場です。確かに今回は芝3000mが舞台。これだけ距離があれば、その傾向が極端に結果に現れるとも思えませんが、外枠の差し馬は割引が必要でしょう。

 また、例年は菊花賞の前哨戦、セントライト記念神戸新聞杯はそこまで大きなレベル差(決着指数の差)はありませんが、今年は神戸新聞杯が圧倒的に高く、古馬GIに準ずるレベルにありました。指数派である以上は、いくら穴党でも神戸新聞杯組を本命にするしかないのかなぁ?というレベル。

 よって、◎には素直に神戸新聞杯の勝ち馬リアファルを推します。今回、大外枠を引いて、自身より外に逃げ馬のスピリッツミノルがいるとなると、場合によっては中団の外を追走するようなレースになるかもしれませんが、リアファルが初芝でマレーシアCを圧勝した時点から、かつて儲けさせてくれた芝で上昇パターンのマヤノトップガン同様に、今年は最後までリアファル本命で行こうと決めていました。

 前走の神戸新聞杯では、自身のペースで逃げながら、好位で脚を溜めたリアルスティールの最速上がり3Fと0.1秒差。逃げながらも瞬発力があるというレースをしているので、強さという意味では何ら問題はありません。不安があるとすれば前記した枠順(展開)と前走がオーバーワーク過ぎた場合のダメージくらいです。しかし、スピリッツミノルがこの馬を負かしに行こうとすれば、ペースが引き締まったレースになる可能性が高いので、結局のところ実力馬が実力を出し切れるレースになると見ています。

 ○は皐月賞2着馬リアルスティール神戸新聞杯が大きく着差が開いたレースだったために、3着以下の巻き返しを積極的に狙う気がしないので、結局この馬という結論になりました。ただし、休養明け好走の反動が出る可能性もあるので、全幅の信頼も置けないでしょう。

 ▲はトーセンホマレボシラストインパクトなどの重賞ウイナーを送り出している陰の出世レース、大寒桜賞の勝ち馬タンタアレグリア。大寒桜賞は例年、ダービーを視野に入れたハイレベルな馬が集い、フロックの効かない時計の掛かる馬場コンディションで行われるため、このレースの勝ち馬やそれに順ずる馬は例年、中距離以上の重賞戦線での活躍が約束されたようなもの。今回は3番枠と枠順もよく、人気もないので狙ってみます。前走セントライト記念6着は、内枠と前が有利の流れを外から追い上げたのが敗因なので、大きく割り引く必要はありません。

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

9

1点 3000円

複勝

9

1点 7000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

9番:絶好のデキ。距離は正直長いが、この状態なら。
10番:キッチリ仕上がる。
11番:チャカつき目立つ。馬体からは距離はこなせる。
17番:もう一張り欲しいが、条件合う。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

7

相手

2

4

11

12

14

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

7

2着

17

相手

2

4

11

12

14

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

7

2着

11

相手

2

4

12

14

17

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

【ロングショット】牡馬クラシック三冠目の菊花賞は、「二冠馬ドゥラメンテ不在」という枕が、あちこちで前提に上がる乱れ菊。直接の前哨戦である神戸新聞杯の決着タイムは過去二年より2秒近く遅く、セントライト記念オールカマーとは2秒の時計差があり、それが混戦となる要因にもなっている。

 ならば、別路線組のスティーグリッツ九十九里特別で3勝目を積み上げ菊を制したデルタブルースにならい、狙いすまして大胆なロングショットを決める。九十九里特別は、菊花賞権利取りのための3勝狙い。中山2500mというコースは、知っての通り有馬記念でさえ、ペースによって5秒近い落差のあるコースゆえ、2分35秒5にも上がり35秒1にも、一見説得力はない。しかし、ラップを精査すると、上がり4F目から11秒7-11秒3-11秒4と急展開。ラスト1Fは12秒0を要したものの、自身は4F連続で11秒台を計時。菊花賞向きのスタミナを内包している。二走前の渥美特別の2分13秒2という時計も、つい見落としがちだが、パワーを要する7月の中京開催で、2000m通過・2分0秒8というタフなミドルラップを、唸るような手応えで楽勝。少々乱暴だが、重めで坂コースの中京で2分13秒2という時計は、中山のセントライト記念・2分13秒8と、互角以上の評価を与えることもできる。母系はマイル-2000mの中距離系ながら、父ハービンジャーがスタミナを補っている。内田騎手はオウケンブルースリゴールドシップで菊を2勝。腹をくくったロングスパートの心の準備は当然ある。

 当面の目標はリアファル。芝→ダート→芝転向という変わり種だが、二走前の中京・マレーシアCの上がりは、重馬場11秒5-11秒1-11秒7(3Fは34秒3)。神戸新聞杯も、1000m通過が1分2秒4-2000m通過・2分3秒6のスローにしろ、上がり3Fのラップは11秒0-11秒4-11秒7(3Fは34秒1)。動き出し3F目の「11秒0」というラップが、タフで強靭な逃げ馬であることを示している。ちなみに、ダートのダイオライト記念を勝ったクリソライトのイメージが先行しているようだが、姉マリアライトは熟成期間を経て4歳春のマーメイドSを2着に成長。17番枠に驚いている人も多いだろうが(笑)、スローならスルリとスタンド前で先手。行く馬がいれば2-3番手でも折り合う用意も、ルメールには当然ある。

 同レース2着のリアルスティールは、数字こそ最速の34秒0をマークしているものの、ゴール前の脚色はリアファルと一緒だった。むろん本番は、多少ペースが速くなることもあるだろうし、上積みもあるが、脚をためるか。エピファネイアのように積極策に出るか。福永の研ぎ澄まされた精緻な助けがないと逆転までは厳しいか。

 キタサンブラックセントライト記念は、1000m通過が1分1秒1-2000m通過は2分2秒2と、神戸新聞杯より1秒速いペースで進み、レースの上がりは11秒9-11秒5-11秒6(3Fは35秒0)、自身のそれは34秒9。中山の急坂をきれいに11秒台でまとめ、距離延長にもそれなりに耐え得る内容だった。4番枠なら、距離が長かった云々もないだろう。

 サトノラーゼンは、絶好の2番枠を引いた。セントライト記念は7着に終わったものの、直線馬群に包まれ最後は無理をせず、あくまで叩き台。この2番枠なら、直線入り口の植え込みで、ただじっとインが開くのを待っていればいい。

 連穴はワンダーアツレッタ。能勢特別は妙に強かったなと、改めて調べてみたが、2分0秒4・後続に0秒5差は、春の阪神開催では古馬OP級だった。神戸新聞杯で、負けても1秒以内なら、マッサビエルに本番は本命を打とう決めていた。しかし、出遅れて外をまわったにせよ、1秒9からの反転攻勢はさすがに厳しいか…。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単フォーメーション
1着

11

17

2着

12

相手
2通り 各1100円
3連複フォーメーション
1着

11

12

17

2着

11

12

17

相手

4

8

11

12

14

15

17

13通り 各600円

須田鷹雄の見解

 いかにもステイヤーという馬はいないメンバー構成。こうなると定番の神戸新聞杯上位組を買うしかない。しかも今年は当時の3-5着馬がいないので、自動的に絞れてしまう。

 ◎はリアファル。ここ2走は正直展開に恵まれたが、今回はスタミナに自信のある馬がいないので、仕掛けてペースを上げる馬もいないはず。結果として3度目の恵まれがあってもおかしくない。

 ○リアルスティールは強さの絶対値としては一番の存在。ただ、調教でも折り合いを欠くシーンが目立つのは気になる。実際に折り合いを欠くことのリスクより、それを恐れて初手の位置を下げてしまうことがマイナスになるかもしれない。

 ▲にワンダーアツレッタ。イメージほどこない1000万条件組だが、来る馬は先行タイプばかり。今年の該当馬はこれだろう。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

予想印
11リアルスティール(2人気)
17リアファル(1人気)
2サトノラーゼン(3人気)
10ブライトエンブレム(8人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

2

10

11

17

12通り 各400円

3連単BOX

2

10

11

17

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

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netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

17

相手

2

3

4

7

10

11

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

17

2着

11

相手

2

3

4

7

10

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

17

2着

7

相手

2

3

4

10

11

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【波乱含み】リアファルは芝に転向して、2戦連続で逃げ切り勝ち。前走の神戸新聞杯は2着馬に2馬身差を付ける快勝だった。折り合いのつくタイプで、スタミナも豊富。距離延長にも対応できる。リアルスティール神戸新聞杯で2着だったが、休み明けで流れもスローで不向きだった。皐月賞2着、ダービー4着と実績は最上位。叩いた上積みで逆転を狙う。スティーグリッツは古馬相手に2連勝。長くいい脚を使えるタイプで、スタミナ勝負に持ち込めれば。サトノラーゼンはダービー2着馬。秋初戦のセントライト記念は7着だったが、叩き良化型で上積みは大きい。キタサンブラックタンタアレグリアブライトエンブレムを押さえる。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

12

相手

2

3

7

11

17

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

12

相手

2

3

7

11

17

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ワンダーアツレッタは「エンパイアメーカー×キンググローリアス」という組み合わせ。父エンパイアメーカーは現役時代に米クラシックレースのひとつベルモントS(G1・ダ12f)を制覇し、アメリカ競馬では長距離の部類に入る10ハロンのG1ウィナーを3頭送り出している。アメリカ血統としてはスタミナがあり、なおかつ典型的な晩成型。3歳から4歳にかけて成長してくるので、ここからが本番だろう。2代母ワンダーヒロインは「ミルジョージ×シプリアニ×プレモニション(英セントレジャーの勝ち馬)」という頑強なステイヤー血統で、芝3000mの万葉S(1400万下)を勝っている。3代母アチーブスター桜花賞とビクトリアC(芝2400m)の勝ち馬。スタミナ色の強いファミリーから誕生しており、父もそれなりのスタミナを持っているので、3000mへの適性は高いと思われる。

 出走18頭中、サンデーサイレンスを持たないのはこの馬のみ。しかし、可動域の広い弾むようなフットワークは硬さを感じさせない。ここ数年、菊花賞は上がり勝負にはなっておらず、今年ハナを切ると予想されるスピリッツミノルは速い上がりがないのでスローには落とさないだろう。そこそこのペースで展開する可能性が高いので、この馬向きの持久力勝負に持ち込まれるはず。そうなれば2000~2400mで形成された力関係は覆され、格下のこの馬がスタミナを活かして台頭してもおかしくない。2000年以降、1000万特別を勝って臨んだ菊花賞馬は2頭(デルタブルーススリーロールス)いるが、1000万特別の斤量は53kgと54kgだった。この馬の前走53kgは懸念材料にはならない。

 奥田隆一郎の予想

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予想印
15ジュンツバサ(12人気)
11リアルスティール(2人気)
7スティーグリッツ(4人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

15

1点 2500円

馬連BOX

7

11

15

3通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

 近5年の菊花賞3着以内馬を確認すると、前走成績に明確な特徴が見て取れる。該当馬15頭の前走は、神戸新聞杯3着以内が9頭、セントライト記念3着以内が2頭、1000万特別1着が3頭となる。例外の1頭(12年菊花賞3着馬)は前走の神戸新聞杯4着で前々走の1000万特別を勝ち、激走条件に近い馬だった。よって、これら3つの激走条件から1頭ずつを◎○▲に推奨する。

 本命馬の見解:◎ジュンツバサは、前走にて直結コース中山芝2200mのセントライト記念(G2)を10人気3着に激走。セントライト記念は逃げた馬と2番手の馬がワンツー決着となり、掲示板に載った5頭の中で四角順位より着順の方が良かったのは、この馬だけである。先行有利なレースで四角8番手から3着に差したのは上々の内容。デビューから4戦しか出走していない上がり馬、伸び代も大きいので大駆けを警戒する。

 穴馬の見解:▲スティーグリッツは、前走にて中山芝2500mの九十九里特別(1000万下)を勝利。近5年で1000万特別を勝った次走に菊花賞で馬券になった馬は、いずれも距離2400m以上の1000万特別を勝利していた。今年は前走1000万特別を制した馬が3頭いるが、前走が距離2400m以上は▲だけなので最有力。直結コースの阪神芝1800mで新馬を勝った後、レース中に骨折した萩Sと休養明けの城崎特別以外は安定して勝ち負けしてきた。距離適性と底を見せていないことを評価して、好勝負を期待する。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 この秋は二冠馬ドゥラメンテが故障で不在ですが、弥生賞サトノクラウンも天皇賞に向かいました。近年菊花賞の地位が低下していることは否定しがたいところです。世代最強馬決定戦というより「敗者復活戦」のような趣すら感じさせるレースになっています。

 加えて京都3000mは全馬にとって未経験の条件ですから、ペース、仕掛けどころなどさまざまに手探りになり、春の序列はあまりアテになりません。過去10年で8番人気が2勝、7番人気も1勝。一方で1番人気も5勝していますが、そのうちの4頭は単勝オッズが160円以下の断然人気でしたから、押し出された人気馬は信用しにくいレースであることも確かです。

1.先行馬が頑張れる

 全馬初体験の距離で行われますから、直線で余力を残しての瞬発力勝負というわけにはいきません。このレースではディープインパクト産駒が不振[0-1-1-14]であることが示すように、菊花賞では速い上がりを使えることはそれほど重要ではありません。最近8年間の勝ち馬はいずれも4コーナーを5番手以内で通過しているように、いいポジションで競馬ができることは勝利への必須条件に近くなっています。

2.今年はセントライト記念組に要注目

 牡馬の一線級は神戸新聞杯に集結するのが通例ですが、今年は神戸新聞杯に出走した重賞勝ち馬が2頭だったのに対してセントライト記念には5頭。例年の勢力関係が逆転していることには注意が必要です。神戸新聞杯ではリアファルの強さが際立ちましたが、強い馬が少なかったからという側面もあり、過信は禁物でしょう。

3.小回り実績に要注意

 菊花賞が行われるのは京都の外回りコースですが、長距離戦ゆえにコーナーを6つ回ります。コーナーワークの巧拙が位置取りの良し悪し、ひいては着順に影響するのは当然のことでしょう。札幌・函館・福島・小倉など、小回りコースでの好走馬が、阪神外回りで味噌をつけて人気を落として菊花賞で激走、というのが典型的な穴の発生パターンです。2012年のユウキソルジャー、2010年のビッグウィークがこれに該当します。また昨年の1-3着馬も、すべてローカルか京都内回りでコーナー4つ以上のレースを勝った実績がありました。

 今年は神戸新聞杯セントライト記念もスローペース。タイム的には平凡な内容に終わっていますから、例年以上に別路線組の台頭する余地は大きいはず。本命には「遅れてきた大物候補」スティーグリッツを推します。骨折で春シーズンを棒に振りましたが、ここに来て2連勝。距離が延びるほどにレースぶりに安定感が増しており、ステイヤーとしての資質は高そう。前走でコーナー6回の競馬を経験したのも大きな武器になるでしょう。

 リアファルは楽に逃げられたとはいえ神戸新聞杯は完勝の内容でした。距離延長も問題なさそう。ミュゼエイリアンセントライト記念は逃げる形から2着でしたが、脚質に融通が効きますし、直線に坂がないコースに替わるのもプラスのはず。

 リアルスティールは距離延長がプラスとは考えにくいところですが、能力的に世代上位なので折り合い一つでチャンスはあるでしょう。ブライトエンブレムは前走は大敗しましたが、皐月賞以来と間隔が開いていましたし、今回は栗東滞在で上積みは小さくありません。

 ワンダーアツレッタは夏を越して力をつけてきて、ここに来て2連勝。デムーロ騎手を確保できたのも心強いところです。キタサンブラックは今回の出走馬中唯一の重賞2勝馬ですが、ダービーの大敗が示す通り距離の延長には疑問符がつきます。近況の充実ぶりで克服できるかどうか。

前半3ハロン理論 小林誠の予想

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小林誠

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

17

相手

2

4

5

8

11

12

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

17

2着

2

相手

4

5

8

11

12

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

17

2着

4

相手

2

5

8

11

12

30通り 各100円

小林誠の見解

【持久力◎】枠番を見て頭を抱えたが、それでも初志貫徹で17リアファルを本命に推したい。芝での近2走はいずれも余力が感じられる内容で、母父エルコンドルパサーから譲り受けたスタミナはかなりのもの。稽古での動きも申し分なく、あとは折り合い次第だ。難しいのが相手だが、02サトノラーゼンと04キタサンブラックの2頭を上位にチョイス。3着のヒモで紛れそうな一戦である。

アグレッシブ予想 藤村和彦の予想

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藤村和彦

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

15

相手

2

7

11

12

14

17

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

7

相手

2

11

12

14

17

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

15

2着

14

相手

2

7

11

12

17

30通り 各100円

藤村和彦の見解

【小波乱】ジュンツバサは体調、勢いともに文句なし。追い比べでスティーグリッツが持ち味を発揮する。潜在能力が高いマッサビエルにも注目。

 森山大地の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

2

相手

4

5

7

11

12

5通り 各1000円

3連複軸1頭流し

2

相手

4

5

7

11

12

10通り 各500円

森山大地の見解

圧倒的な強さで皐月賞・ダービーの2冠を制したドゥラメンテが不在。存在感を示す新興勢力はリアファルぐらい。そのリアファルは前売りの段階で1番人気に支持されており妙味は少ない。また、前走の神戸新聞杯は道中のラップで13秒台が2度もあるうえ、あの週の阪神は馬場はほとんどの芝のレースで逃げた馬が残るという偏りのある状況だったので強さは当然認めても抜けた存在とは言い難い。そうなると、やはり皐月賞・ダービー組からとなる。本命はサトノラーゼン神戸新聞杯と同様に前残りとなったセントライト記念では厳しいポジションに入ってしまい終始窮屈なまま。あの7着は人気を落とす意味でも丁度いい敗戦。絶好の内枠2番を引いているので、あとは直線での進路を確保するだけ。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

予想印
17リアファル(1人気)
5ベルーフ(7人気)
2サトノラーゼン(3人気)
8ミュゼエイリアン(11人気)
7スティーグリッツ(4人気)
11リアルスティール(2人気)
14マッサビエル(10人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

17

相手

2

5

7

8

11

14

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

17

2着

5

相手

2

7

8

11

14

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

17

2着

2

相手

5

7

8

11

14

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

菊花賞は特殊。指数ではまったく読めない部分が多い。距離全頭未経験はしょうがないとして特に今回は前走値が14頭が90台で密集している。比較の中心は自ずと平均値となるわけだ。106、その前走でスタミナの能力を披露した◎リアファル。外枠のハンデもこなせると判断する。ディープ産駒は割引。替わりに土曜日京都はハービンジャー祭だったので産駒から○ベルーフを大抜擢。穴人気になっている△スティーグリッツと指数は変わらないならこちらのほうがお得。要注意は今回も☆ミュゼエイリアン

元祖“情報” 田沼亨の予想

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田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

17

相手

2

3

7

10

11

12

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

17

2着

2

相手

3

7

10

11

12

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

17

2着

11

相手

2

3

7

10

12

30通り 各100円

田沼亨の見解

芝に転向して連勝、神戸新聞杯の逃げ切り内容から17リアファルを主役に推す。まだ成長途上の段階だが折り合いに心配がなくスタミナは豊富。3000の距離は歓迎だろう。先行策から威力ある末脚で頂点に立つ。次位は2サトノラーゼンで重賞勝ちがある得意の京都で浮上の余地は大きい。▲はクラシックで好走してきた11リアルスティールだ。

 佐藤直文の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

3

-

17

1点 4000円

馬連

3

-

5

1点 2500円

馬連

3

-

11

1点 2000円

馬連流し

3

相手

2

4

9

3通り 各500円

佐藤直文の見解

 クラシックホースが不在だった過去の菊花賞では、直近の一昨年にクラシック2着のエピファネイアが順当勝ちしているものの、基本的には波乱の傾向で、今年は思い切った穴狙いで攻めてみたい。過去10年、神戸新聞杯組の9勝に対して0勝、01年のマンハッタンカフェ以来、勝ち馬の出ていないセントライト記念組から、敢えて狙ってみるが、◎はタンタアレグリアとした。2歳秋以降、一貫して2000m以上の距離を使われてきたことは、陣営が長距離適性を見越していることの証明に他ならない。そしてまた、崩れたのは、出遅れたダービーと、小回りの中山コースのみだ。そのマンハッタンカフェを勝利に導いた蛯名騎手の腕にも期待する。

 相手本線は、逃げなくても競馬ができそうなリアファルリアルスティールも能力で距離はこなせそうだが、割って入ればベルーフ。アテにしずらいタイプではあるが、しっかりと脚が溜まった時の破壊力は相当なレベルだ。

厳選予想 ウマい馬券