※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
阪神ジュベナイルフィリーズへの最重要
ステップとして今年で20回という歴史を誇りますが、3年前に
アルテミスSが創設されてからはメンバーが分散するようになりました。それ以降のこのレースの連対馬で古馬重賞級にまで出世したのは、
ローブティサージュに
ベルカント。いずれも古馬になってからはス
プリント路線に活躍の場が限定されていることは注目に値します。
桜花賞で勝ち負けするようなクラシック候補よりも、スピード豊富なス
プリンターの方が戦いやすいレースであると言えそうです。
1.先行馬が頑張れる
昨年は殿人気の
クールホタルビが3番手からの抜け出しで大穴を開けましたし、2008年にブービー人気で勝利した
イナズマアマリリスも4コーナー3番手でした。過去10年で4コーナーの通過順位が3番手以内だった馬の成績は[6-4-4-23]と優秀です。また、勝った6頭はいずれも1番人気ではありませんでした。戦前の評価が高くなくてもこのレースにおける先行馬は侮れません。
2.キャリアが浅い馬は苦戦
将来性の高そうな馬を先物買いすることは2歳重賞の楽しみですが、このレースにおいては有効な馬券戦術とは言えません。過去10年、前走で新馬を勝ったばかりという戦績の馬は[0-1-0-18]。唯一連対を果たした
ローブティサージュは次走の
阪神ジュベナイルフィリーズを勝っていますから、それだけ資質が高かったということ。馬券圏外に沈んだ18頭のなかには1番人気が2頭、2、3番人気も合わせて3頭いました。
3.
りんどう賞は負けるが勝ち
前開催の京都で行われる牝馬限定500万条件の
りんどう賞がこのレースの重要な前哨戦になっていて、
りんどう賞の勝ち馬は毎年
ファンタジーSで人気を集めますが、過去10年
りんどう賞1着馬の
ファンタジーSでの成績は[0-1-0-6]。1番人気が3頭いてこの成績ですから、まったく信頼できません。むしろ
りんどう賞2着馬の方が[1-1-1-5]と好成績を残しています。互角以上の成績を残しているのに人気は落ちるわけですから、買わない理由がありません。
メジェルダは
りんどう賞の2着馬。距離延長を考慮して遅いペースで逃げたために後続の目標になりましたが、着差はわずかハナでした。
函館2歳Sでは古馬戦を上回る
ハイラップで競り合いながら直線半ばまで踏ん張っており、着順の印象ほど悪い内容ではありません。スピード豊富なこの馬にとって、おそらく大目標は
阪神ジュベナイルフィリーズよりもここのはず。叩き2走目で主戦の四位騎手に手綱が戻って、今回は結果にこだわるレースになるでしょう。
ブランボヌールは
函館2歳Sをひと捲りの形から3馬身半差で圧勝。例年になくレベルが高かった
函館2歳S組の中でもさらに一枚抜けた存在です。ただし、この馬の場合大目標はあくまで次。仕上げもレース運びも暮れの阪神マイルを睨んでのものになるはずで、今回付け入る隙は小さくないはずです。
メイショウスイヅキのもみじSの勝ちタイムは例年の
ファンタジーSを勝ち負けできるほどの優秀なものですが、それ以上に上がり3F33.0秒という破壊的な末脚が光りました。間隔は詰まりますが現状の勢いを評価すべきでしょう。
ウインミレーユは
りんどう賞の勝ち馬。追ってからの末脚は確かですが、ゆったりした流れを得意にしており、ペースが速くなった時には不安が残ります。
キリシマオジョウは九州産馬だけに軽く見られがちですが、スピード的にはここでも上位のはずです。このレースにおいて楽に先行できそうな人気薄はとりあえず買っておいたほうがいいと思います。過去歴では苦戦傾向の前走新馬組からは、素質馬
シルバーステートを負かした
アドマイヤリード、
ワンカラットの半妹
ワントゥワンを抑えます。