※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
朝日杯フューチュリティSの前哨戦としての位置づけを明確にするために、昨年から1ヶ月施行時期が繰り下げられました。2歳重賞としては数少ないGII戦で、
レーヴディソールや
キャプテントゥーレなどのちのGI馬を輩出した伝統の一戦でもありますが、11月の2歳重賞連戦のなかで存在意義が埋没気味なのも事実です。今年も出走馬のほとんどが1勝馬という重賞としては少し寂しい組み合わせになりました。
1.距離短縮組強し
スローの瞬発力勝負になることが殆んどのため、スピード型はもうひとつ苦戦しています。前走で1800m以上の距離を使われていた馬が過去10年で[5-3-4-19]。時期が11月に移動した昨年も1800mの未勝利戦を勝った直後の
タガノエスプレッソが勝利しています。
2.キャリアは不問
経験より素質が問われるコース設定のため、前走の格はあまり関係ありません。過去10年の勝率では、前走新馬組が13.6%、未勝利が11.8%、オープン特別が5.4%、重賞が4.8%。新馬戦を勝ったばかりの1戦1勝馬がもっとも好成績を収めていることは強調できるでしょう。
3.先行力が重要
過去10年間で上がり3F1位の馬が勝ったことは3回だけ。昨年の
アッシュゴールド、一昨年の
アトムのようにむしろ構えすぎて差し遅れるケースのほうが目につきます。前走で先行していた馬は過去10年で連対率13.2%、連対率23.7%であるように、先行実績がある馬の方が有利であるのは自明の理でしょう。
エアスピネルは
秋華賞馬
エアメサイアの息子。初戦が好タイムの完勝でレースセンスも上々、まったくの楽勝でしたから上積みも大きそうです。
シュウジは小倉2歳Sを勝って3戦3勝。
中京2歳Sを勝っているように距離への不安も少なく、大崩れは考えにくいところです。
テイエムハヤブサは3戦目での勝ち上がりですが、1800mからの距離短縮ということと昨年の
タガノエスプレッソと同じ
ブラックタイド産駒という点に注目。
バティスティーニは500万条件に出走の可能性もありますが、2000m新馬完勝の内容からここに回ってくれば上位の扱いが必要です。
地元に戻って巻き返しを期す
エイシンギガント、しぶとい先行力を持つ
パールフューチャー、名牝
ロジータの孫でスタミナ秘める
メイプルキングが押さえ。