※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
暮れのダートGIへの前哨戦という位置づけですが、ダート界のトップクラスはJBCや
みやこSから始動することが通例で、
武蔵野Sは比較的地味なメンバー構成になりがちです。しかし「直線が長い左回り」ということでは
チャンピオンズCが行われる中京競馬場と同一なので、今後はここを
ステップに選ぶ陣営が増えてきても不思議ではありません。今年は将来のスター候補が多数登録して、フレッシュな顔ぶれが揃いました。
1.3歳スター候補の登竜門
過去10年で3歳馬の成績が[4-2-2-17]。3歳馬が主力となるレースです。であるものの、その年の
ユニコーンS勝ち馬は[0-1-2-5]、
ジャパンダートダービー出走馬は[1-1-1-10]と芳しくありません。3歳限定戦しか経験のない馬は古馬の壁に跳ね返されるケースが少なくありません。
2.休み明けは苦戦
3ヶ月以上の休み明けでこのレースを制したのは2010年の
グロリアスノア一頭だけで、2着も2頭いるだけ。休み明けの実力馬はこのあとのGIをにらんだ仕上げで臨むことがほとんどなので、一枚割り引いて考えるのが妥当でしょう。
3.距離延長組が互角以上
昨年の勝ち馬
ワイドバッハはそれ以前は9戦続けて1400m戦ばかり使われていました。ダートの短距離重賞は1400mが主戦場であり、当然レベルの高いレースも多数行われます。
武蔵野Sにおいても前走で1400mを使われていた馬が過去10年で4勝していますから、1400m実績馬を距離で低く見る必要はないといえるでしょう。
タガノトネールはダート1400mを主戦場にしていますが、前走南部杯で
ワンダーアキュートを抑えて2着したように、使う機会がなかっただけで1600mも充分守備範囲です。重賞勝ちこそサマーチャンピオンひとつだけですが、いつも強敵相手に好勝負を続けていて近走の充実ぶりは著しいものがあります。古馬のトップクラス不在のこのメンバーならば主力の扱いが妥当です。
ニシケンモノノフはめったに凡走しない堅実派ですし、今回は叩き3戦目で鞍上強化。今の充実ぶりなら重賞でも見劣りしません。
モーニンはここまで4戦4勝。ここは相手が一気に強化されますが、底を見せていない点は魅力。
ゴールデンバローズはリズムを崩している現状ですが、間隔を開けて立て直してムーア騎手鞍上での一変に賭けます。
ノンコノユメは
ユニコーンSと
ジャパンダートダービーの勝ち馬。実力は3歳ナンバーワンかもしれませんが、目標はあくまで次でしょうし、古馬を相手に58kgを背負うのはさすがに楽ではありません。
グレープブランデーにとって58kgは背負いなれた斤量ですし、復調の気配はあきらかで東京コースでさらに前進が見込めます。
ベルゲンクライは展開次第の面がありますが、強烈な差し脚は重賞でも魅力です。