※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
秋の福島開催の名物重賞。近年では傷みにくい芝が導入されたことで、秋の福島も時計が速いまま推移するようになり、それと同時に馬券的にも比較的堅く決着するようになっています。最近5年間で1番人気が2勝して、2着・3着も1回ずつ。紐はともかくとして、軸はある程度人気サイドから選ぶのが効率的です。
1.1600mからの距離延長が◎
小回り福島で芝が傷まない、という前提に立てば、安定感があるのはある程度先行できる馬か、あるいは勝負どころで捲っていく脚のある馬、要するにスピードがある馬です。
福島記念で「前走1600mを使われていた馬」は、過去10年で[4-1-2-12]、勝率21.1%・連対率26.3%。単勝回収率456%、複勝回収率188%という凄まじいばかりの好成績を収めています。
2.中心はハンデを背負っている馬
近10年で56kg以上のハンデを背負っている馬が5勝しています。昨年の
ヤマカツエースは3歳で54kgですから、古馬換算だと56kg。近年のハンデ戦は一般的に実績馬がそれほど背負わされない傾向があり、このレースでも例外でありません。ある程度背負っている馬から中心馬を選ぶのが効率が良い手段です。
3.前走凡走馬が巻き返す
新潟開催だった2011年を除く近5回の勝ち馬の前走着順は、順に[13・10・15・6・13]。前走で好走して疲労が残っている馬より、大敗していてもフレッシュな馬の方が狙いやすい、というデータ。
ダイワリベラルはオープンクラスに昇級してからはマイル前後を使われてきて、重賞ではあと一歩という成績に終わっていますが、もとは中距離を使われていた馬で、とくに福島芝2000mに限っては2戦2勝。
京成杯AHで先着を許したのが、
ロードクエスト、
カフェブリリアント、
ダノンプラチナ。ダービー卿で先着を許したのが
マジックタイム、
ロゴタイプ、
サトノアラジン。GIで人気を背負うようなクラスに混じって上位争いをしていたわけですから、ローカル重賞ならば勝ち負けになって当然でしょう。
ゼーヴィントは
セントライト記念2着と、3歳上位の実力馬ですが、
菊花賞を自重してこちらに矛先を向けてきました。福島は
ラジオNIKKEI賞を勝っているようにこの馬の脚質にぴったりで、問題は古馬との力関係とハンデだけ。
ダイワドレッサーは
秋華賞は休み明けで大敗しましたが、同様に休み明けだった
オークスを大敗したあと、叩き2戦目の
ラジオNIKKEI賞で2着に激走した実績があります。小回り向きの先行力に要注意。
強い3歳世代の一角で先行力は福島向きと思える
マイネルハニーに穴の期待。福島得意でマイル戦を快勝しての臨戦となる
マルターズアポジー、気難しさがあるものの小回り中距離戦がベスト条件の
プロフェット、距離短縮で見直せる
ウインインスパイアまで。