東京スポーツ杯2歳Sは、東京芝1800mが舞台。東京芝1800mと言えば、1コーナーと2コーナーの間からスタートしてすぐに緩やかに2コーナーのカーブを曲がり、直線を向いてすぐに坂を上って行くコース。このため前半と中盤のペースが上がらず、上級条件では4コーナーから、下級条件では4コーナーを過ぎたあたりからスパートしていくことが多いレース。下級条件ほど昨年のこのレースのように、極限の瞬発力比べになります。(昨年の勝ち馬
スマートオーディンの上り3Fは32秒9)
今年は、マイネル軍団が逃げ馬
マイネルエパティカを用意して参戦して来ました。この
マイネルエパティカはおそらく、なるべく上り勝負にしたくない
トラストのラビット役ですが、
マイネルエパティカ自身がそこまでレースを引っ張れる馬でもないので、勤めをしっかりと果たせるかは「?」。しかしながら、自らマークされる立場に立つのではなく、2番手を追走できる
トラストは
札幌2歳Sよりは楽な競馬が出来ます。
よって、◎は
トラスト。この馬は、
プレイアンドリアルの夢の続きを目指して、1歳時から英国ダービーに登録していた馬。本当に英国ダービーに行くかどうかはともかく、関東・関西ともに、美浦から輸送するよりも川崎から輸送させた方が楽なこと、また、他の中央馬がデビューをするよりも先に実戦を積んでおきたいという思惑から地方・川崎からデビューしたようです。
走法は小気味のいいピッチ走法で明らかにダート向きですが、デビュー1-2戦目に騎乗した
森泰斗騎手は、自信満々に「この馬は芝向きです!」と話していました。個人的にはダートのほうが向くと思っていますが、初芝の
クローバー賞で2着、続く
札幌2歳Sでも楽に逃げ切ったあたりから、芝でも十分やれる能力の持ち主なのでしょう。ダート2戦が驚嘆のため息が出るほど楽勝だった上に、芝もこなせるとなれば、ここは期待せずにはいられません。
極限の決め手比べにならなければ勝ち負けになるでしょう。
マイネルエパティカがペースを上げきれなければ、早め先頭の横綱競馬で押し切ってもらいたいものです。断然人気の
ブレスジャーニーが休養明けで古馬1000万下レベルのPP指数をマークした後の一戦で反動が懸念されるだけに、期待が高まります。
○は、外枠から外目を回ってポジションを押し上げ、直線で詰まってそこから外に立て直して豪快に伸びた新馬戦が高素質を感じさせる内容の
スワーヴリチャード。前走の未勝利戦も外からポジションを押し上げて行くロスの多い内容でしたが、難なく勝利しました。
▲は、デビューから3戦続けて、メンバー最速の上がりをマークしているように底を見せていない
ジュンヴァリアス。前走も未勝利戦としては、PP指数が優秀です。