※水曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
シンザン記念は朝日杯の直後に行われるので、年によって出走メンバーのレベルにバラつきがありますが、それでも最近の勝ち馬から
ジェンティルドンナ、
ミッキーアイルと2頭のGI馬を輩出しています。京都外回りの芝1600mは底力が引き出されるコースであり、1月の3歳重賞としては例外的に大物の出現を期待できるレースです。
1.スピードが必要
過去10年で逃げた馬が[3-1-0-6]の好成績。4コーナー3番手以内まで広げると[6-5-3-19]で、連対馬の過半数がこのカテゴリーから出ています。この時期の京都は芝の状態が良好なので、差しに構えるとなかなかチャンスが巡ってきません。軸には先行スピードがある馬を選びたいところです。
2.距離延長は割り引き
前走で1600m未満の距離を使われていた馬が勝ったのは2009年の
アントニオバローズが最後です。近年では一昨年の
モーリスが5着。2011年の
オルフェーヴルも2着と勝ち損ねています。GIを何勝もする名馬ですら苦戦しているのですから、距離延長
ステップで臨む馬は割り引きが必要です。
3.朝日杯組には敬意を払おう
前走で朝日杯を使って1秒差以内に走っていた馬は[3-1-2-15]と堅実です。朝日杯で勝ち負けした馬が
シンザン記念に回ってくることは稀ですが、朝日杯は2歳戦の頂点に位置するレースですから、着順が地味でも大敗したのでなければ侮れません。
ラルクは新馬戦をスピードの違いで逃げる形になりながら、終い3Fを34.2秒でまとめて圧勝。以降は阪神JFを自重してこの一戦に狙いを絞って調整されています。牝馬戦線の頂点を目指せる素質馬で、脚質的にもこのレースはぴったりです。
アストラエンブレムはサウジアラビア
ロイヤルCを3着に敗れましたが、馬体重減が示す通り本調子を欠いていました。それでも上がり3Fはメンバー中最速でしたから、立て直してくれば巻き返しは容易でしょう。
ピースマインドは初戦は
リオンディーズの2着に敗れたものの、続く2戦目を6馬身差で圧勝。
福寿草特別との兼登録であるように、マイル戦への対応には不安が残りますが、それでもこちらに回ってくるようならば重い扱いが必要です。
ジュエラーは
ワンカラットの半妹。芝1800mの新馬戦が後方からの追い込みでしたから、今回はスピード対応が課題になりますが、素質的には通用しておかしくありません。
ツーエムレジェンドは朝日杯6着といっても3着とは0.1秒差の接戦。GIIIならば前進は必至です。
ヒルノマゼランは前走が楽々の逃げ切りで、2戦目に向けて上積みの余地は充分。距離延長・昇級でも侮れません。
レインボーラインは
千両賞の勝ち馬で、荻Sでも3着。レースセンスは非凡なものがあり、ここも大崩れは考えられません。