※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
安田記念に向けた
ステップレースで、古馬のマイル戦としては数少ないGII重賞でもあります。番組改正により、春の阪神最終週から京都の開幕週に施行時期が変わって今年で5年目。よりスピードが要求されるレースになった反面、底力は求められなくなった印象もあります。過去4年間、このレースの勝者は
安田記念ではいずれも馬券圏外になっており、本番との関連性が薄くなってしまったのは皮肉なことです。
1.先行有利
コース変更後の過去4年、逃げ馬は
シルポートが勝って
サンライズメジャーが2着。先行馬では
ワールドエースと
レッドアリオンが勝っています。ワンターンのマイル戦は差し馬有利が原則ですが、このレースはあきらかに異質な傾向を示しています。
2.休み明けの格上馬よりも順調な馬
昨年の
レッドアリオン、一昨年の
ワールドエースはいずれも前走でオープン特別を使われての臨戦でした。一昨年は2着もオープン特別からの臨戦の
フィエロで、オープン特別組でワンツー。近年はここから始動する休み明けの馬がなかなか勝ち切れなくなっており、上がり馬にとってハードルが下がっていることは注目されます。
3.背負っている馬は割引
同様にコース変更後の過去4年、連対馬8頭のうち7頭までが斤量56kgで、57kg以上の馬は1連対と苦戦しています。京都開幕週の軽い馬場でのスピード勝負になるので、斤量の違いが想像以上に響いてくるようです。
ここは
ダノンリバティ。強い4歳世代の一角で、昨年の
毎日杯では
アンビシャスに先着して2着した実績もあります。早めに動ける自在性があるのもこのレース向きで、古馬マイルのトップクラスに初挑戦となる今回も勝ち負けの期待が持てます。
クラレントはハンデ戦では58kg以上背負う馬で、今回56kgで走れるのは有利ですし、近走は先行力が強化しているのも心強いところ。
フィエロはこの路線のトップクラスの一頭で、このレースでも昨年が3着、一昨年が2着。ただし、
ミルコ・デムーロ騎手の騎乗停止で鞍上が宙に浮いているのは不安材料。
サンライズメジャーは昨年の2着馬。ダービー卿CTでは5着に敗れましたが、直線に坂がない京都ではGIIで2着が2回あるように粘りが違ってきます。
マーティンボロはマイル戦の流れにも慣れてきていますし、京都コースも得意。
ネオスターダムは破竹の3連勝中。前にも行ける先行力があり、勢いに要注目。昨年の勝ち馬
レッドアリオンは57kgを背負うぶん今回は割り引いて抑えまでの評価。