【鬼に金棒】
ヴァナヘイムの母は、
マーメイドSなど5勝の
グルヴェイグ。祖母は
エアグルーヴ。新馬戦は時計の掛かる稍重、走破タイムは1分53秒8と地味だが、ラスト4Fのレースラップは12秒1―12秒4―12秒2―12秒1(3Fは36秒7)。今年の小倉は、全体時計はともかく、やけに上がり1Fに数字を要するのが特徴的。ちなみに同日の古馬OP・
小倉日経オープンの上がり3Fのレースラップは、12秒2―12秒5―12秒6(3Fは37秒3)。
浜中騎手というのは、これみよがしに楽勝を馬なりの所作で強調するタイプではなく、あのゴール前の姿勢は、よほどの手応えを感じ取ったからこそ。新馬前の調教や萩Sに至る調教タイムも圧巻。血統に加え、この追い切り時計があれば、鬼に金棒のクラシック候補だ。
二の筆頭は
ジェードグリーン。前走は11秒9―10秒6―12秒0(3Fは34秒5)を、上がり33秒8で突破。鞍上はムーア、油断していると、ヒヤリとさせる見せ場を作るかもしれない。
プラチナヴォイスは、前走1分45秒9でレコ勝ち。ただ、4回京都は、JRAでさえ驚きの高速馬場(笑)。前半1000m・58秒6という激流から湧き出た、ビックリ時計かもしれない。ならば
エーティーラッセン。重馬場ながら、新馬の上がりは34秒5。紫菊賞2着の
ワンダープチュックと、コースこそ違え共通する部分が多い。