※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
長距離路線自体が衰退気味になっていることにともなって、
阪神大賞典もその権威が低下してきている印象があります。以前はスターホースの復帰戦として重要な役割を持ちましたが、近年では
京都記念や
中山記念にその位置づけを奪われた印象です。
最近10年間で1番人気は4勝していますが、うち3つは
ゴールドシップで残りのひとつは
ディープインパクト。むしろ普通の1番人気では信頼を置きにくいレースと考えるべきかもしれません。
1.上がりが掛かって切れ味は不要
過去5年間で一番上がり3Fが速くなったのは一昨年の35.0秒で、年によっては37秒台になることも珍しくありません。数少ない小回り長距離重賞であり、めったに切れ味勝負にはなりません。
2.小回り実績がものを言う
2012年に
オルフェーヴルを下した
ギュスターヴクライは過去に中山芝2500mを勝った実績がありましたし、その前年の勝ち馬
ナムラクレセントも小回りコースで5勝を挙げている小回り巧者でした。良績が広いコースに偏っている馬は疑ってみる余地があります。
3.近走不振馬は狙いづらい
過去10年間で前走掲示板を外しながら巻き返して勝利した馬は昨年の
ゴールドシップただ1頭。残りの9頭のうち6頭までは前走でも馬券圏内を確保していました。適性だけで巻き返して勝利できるほど、
阪神大賞典は甘いレースではないようです。
アドマイヤデウスは昨年の
日経賞の勝ち馬で、小回りの長距離戦は大の得意にしています。今回のメンバーでは唯一の非
サンデーサイレンス系ですが、切れ味が問われにくいこの条件ならばこの馬の強さを再認識させてくれることと思います。
シュヴァルグランは重賞初挑戦だった
日経新春杯を2着。3着に降した
サトノノブレスが先週の
中日新聞杯を勝っていますから、重賞未勝利ながらこのメンバーでも能力的に見劣りません。ただし良績が広いコースに偏っていて小回り対応は課題に。
カムフィーは
ダイヤモンドSを大敗しましたが、馬場の悪化で無理をしなかった印象です。同じ小回り長距離戦の
ステイヤーズSの2着馬ですから巻き返しが期待できます。
トーホウジャッカルは長期休養明けながら地力としては一枚上の存在で、
宝塚記念の内容から阪神も合いそうです。前走不向きな2000mでも崩れなかった
アドマイヤフライト、数少ない先行馬で展開利見込める
カレンミロティック、休み明けの
ダイヤモンドSを叩いた上積みがありそうな
タンタアレグリアまで。