【パドック速報対象レース】
　当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

2番：好仕上がり。
5番：馬体絞れた。
10番：好気配。

【中山牝馬Sの延長線】シュンドルボンが、ロングスパートを決める。8月の月岡温泉特別から3連勝を決め、エリザベス女王杯は直線で見せ場を作り、0秒2差に踏ん張った。そして中山牝馬Sで待望の重賞を奪取。GIのヴィクトリアマイルは、レコードでの決着を見たように、中距離型には厳しいレースとなったが、坂コースの阪神2000mのマーメイドSは、中山牝馬Sの延長線上にあるとイメージしながら、リズムよくロングスパートで押せばいい。

　対抗はナムラアン。都大路Sは前半1000m・1分0秒7のスローで展開したが、上がり4Fのラップは11秒6―11秒0―11秒2―11秒5という快ラップだった。決して流れに恵まれたワケではない。リラヴァティのパールSも、後半1000mは11秒9―11秒2―11秒6―11秒5―12秒0、内容的にナムラアンと互角だ。

　これが1800mならもっと大きな印を打てるが、ココロノアイの横山の一発。水分を含んだ馬場になればハピネスダンサーの粘り込み。ヒルノマテーラは四位騎手が51キロに絞り込んで臨む。

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【実績上位】人気薄軽量馬の爆走か…実績馬が力で捻じ伏せるのか…が焦点の難解なハンデ重賞。今回は重賞勝ち馬が力通りに走るとみてシュンドルボンを本命にした。その大きな根拠が前々走の中山牝馬S。2キロ差があるとはいえ、負かした相手は同日に行われるエプソムカップでも人気の一角を占めるルージュバック。そんな馬に正攻法の競馬で勝ったのだから、失礼ながら“こんなところで負ける馬”ではない。これで5戦連続8枠というのも不思議な巡りあわせだが、レースをシミュレーションしやすいという点でも大きな武器。しかも今回は先週の安田記念をはじめとして、今一番乗れている田辺騎手が遠征に付いてきた。これは秋に向けて、負けられないという陣営と鞍上の意欲が伺える。人気は承知だが馬券の中心はこの馬。その分、相手は軽ハンデのヒルノマテーラ、ゴールドテーラーで。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　牝馬重賞はほとんどが1600から1800で行われていて、2000m以上の距離で行われる古馬牝馬の重賞は、エリザベス女王杯、愛知杯とこのマーメイドSだけしかありません。

　持続力が問われる阪神内回りコース使用で、さらにはハンデ戦ということもあって、他の牝馬重賞での序列が必ずしも当てになりません。6年連続で二桁人気の馬が馬券圏内に入っているように、一筋縄では収まらない非常に難解なレースです。

1.重賞実績馬は苦戦

　過去10年間、前走で重賞に使っていた馬は勝率3.3%・連対率8.2%。前走オープン特別が15.0%・25.0%、前走準オープンが7.1%・14.3%で、前走1000万下が14.3%・28.6%ですから、格はほとんど関係ないことがわかります。

2.前走マイルは苦戦

　前走で芝1600mを使われていた馬は過去10年で勝率0%・連対率5.6%。芝1800mを使われていた馬が10.7%・17.9%で、芝2000m組が14.8%・25.9%ですから、前走の距離が長くなるほど成績が良くなる傾向が綺麗に出ています。

3.狙いは斤量53kg

　ハンデの軽い方から買っても配当的に追いつくという、最近のハンデ戦としては珍しいレースです。極端な軽量馬の好走もありますが、過去10年で[6-2-4-21]の53kgが最も好走例の多いゾーン。

　ハピネスダンサーは福島牝馬Sではスローで切れ味の差に泣いた印象。パワーを活かせる阪神でベスト距離の2000mなら重賞でも戦力差は感じられません。1kg減の53kgで重賞制覇のチャンス到来です。

　アカネイロはローカルや中山の小回りコースで3勝を挙げているように直線が短いコースを得意としていて、コース替わりは歓迎。しぶとさが問われるこの条件ならば重賞でも差は感じられません。

　リラヴァティは3歳時にローズSで3着がありますから、昇級戦ながら重賞で通用する素地は持っています。昨年の当レースでは8着に敗れましたが着差はわずかで、展開ひとつで勝ち負けも可能のはず。

　シュンドルボンは中山牝馬Sの勝ち馬で、ヴィクトリアマイルは明らかに距離不足。距離延長は歓迎であとはハンデとの兼ね合いになります。以下、前走でスランプ脱出の兆しが見られたココロノアイ、前走牡馬相手にオープン特別を逃げ切ったナムラアン、相手なりに走れて凡走が少ないレッドオリヴィアまで。

【波乱含み】荒れるハンデ重賞の代表的存在である、マーメイドS。本命は、先行内容がもっとも優秀な02ナムラアンだ。この枠番ならば、今回も先行策から積極的なレースが期待できそうである。相手は、12リラヴァティと04レッドオリヴィアの2頭を上位にチョイス。◎-○▲の組み合わせから流す馬券で勝負する。

【小波乱】ハピネスダンサーはベストの距離で決める。アカネイロが流れに乗って肉薄。このコースが合うウインリバティにも注目。

平均値順ではトップ▲シュンドルボン。前走も最高値107を持っていていいのだがコースが未経験と、ハンデが最高評価。ならば平均値で2位だが52キロという◎レッドオリヴィアがかなり有利に見える。その差4キロ。指数差わずか1。ならば逆転は当然だろう。2番手評価に○ナムラアン。以下ほぼ平均値順となる。上位7頭をピックアップする形になった。

確実にパワーアップしてきた13シュンドルボンを推す。Vマイルは直線で進路を塞がれ完全に脚を余した。距離延長でスムーズなら差し切れる。次位は2ナムラアンで先行策から粘り込みを図る。▲は5ハピネスダンサーで53キロで決め脚を生かせれば差はない。