11R

宝塚記念

15:40発走 / 芝2200m (右 B) / 天候:晴 / 馬場:稍
3回 阪神 8日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 17頭
本賞金:15000,6000,3800,2300,1500万円
  • Course コース詳細
  • IPAT連携

 望田潤の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

5

相手

2

9

2通り 各2000円

馬連流し

5

相手

7

8

11

15

16

17

6通り 各1000円

望田潤の見解

 昨年の宝塚ウィークも土曜は雨で道悪、しかし日曜は晴れで内から乾いていってインベタ馬場になった。

 ドゥラメンテは距離は2000mぐらいがベストだろうが、ルーラーシップアドマイヤムーンを足して割ったようなしなやかストライドは東京向きで、皐月賞中山記念も内回りの4角では危なっかしい走りだった。ミルコは中山記念のように外目をストライドロスなく押し上げてくるだろうが、昨年と同じような馬場バイアスならばストライドで外々を回るのは不利だ。

 アンビシャスはガツンと引っかかったのに5着に踏ん張った秋天を見てのとおり、折り合えば中距離がいいし折り合えばG1級の脚があるが、大阪杯でも途中まで周りに馬がいると力んでいたから、この内枠でキタサンの後ろで折り合えるのかどうか。

 ラブリーデイはピッチ走法で内回り向きの機動力十分だが、繋ぎが長くバネのある走りで馬場は完全に良まで回復してほしい。

 トーホウジャッカルは使うごとに追い切りの動きがよくなって完調間近、ただこれもストライドで走るスペシャルウィーク産駒だから、昨年同様外を回らざるをえないだろう。

 サトノクラウンは配合はずっとほめてきたし能力もG1級だと書いてきたが、皐月で嫌ってダービーで◎にしたときから外回りベターの中距離馬だと書いている。

 シュヴァルグランは春天で◎にしたが、もうワンポジ前ならば勝ち負けだったというゴール前の脚で、能力的に前2頭にヒケをとるとは思えない。ヴィルシーナの半弟で、ハーツクライにヘイローやミスプロやヌレイエフのスピードを入れた配合はヌーヴォレコルトワンアンドオンリーと似ていて、「父中距離×母父マイラー」の配合形でクロスがヘイロー3×4・5だから内回り向きの機動力もあり、阪神大賞典では速い上がりを捲り上げてくるときの脚が目を引いた。折り合いがつきすぎるぐらいのおっとりした気性だが、ハーツクライ産駒は本格化するとトモがパンとして前々で立ち回れるようになってくるし、この枠ならば中団のインでユタカとノリを視界に見ながら内々を立ち回る競馬がとみて再度◎でいきたい。

 前日予想では乾き具合や馬場バイアスが読みきれないので手広く流すが、乾いてもタフな馬場ならばヤマカツエースは押さえる手だろう。

 山崎エリカの予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
複勝

15

1点 5000円

馬連

9

-

15

1点 3500円

馬連

2

-

15

1点 600円

馬連

15

-

17

1点 300円

馬連流し

15

相手

1

3

7

3通り 各200円

山崎エリカの見解

 ワールドワイド級の大本命馬ドゥラメンテが、まさかのファン投票6位という衝撃で始まった今年の宝塚記念。多少なりとも堀調教師のドバイでのコメント拒否などが影響したのかしら?レース後に調教師から敗因が発表されなければ、ファンにとってドゥラメンテが良くわからない存在になるし、そうなれば必然とファン投票もためらいがちになります。

 しかし、逆に言えば、2着という結果は、堀調教師にとっては納得のいかないものだったのでしょう。それなのに2着に負けた…3着ラストインパクトにも0.2秒差まで詰め寄られた…これをどう考えるかが今年の宝塚記念の重要ポイントとなりそうです。

 また、今年はドバイターフリアルスティールが、安田記念ロゴタイプが勝ったように、中山記念組の逆襲が目立ちます。大阪杯で春の天皇賞馬キタサンブラックを破ったのも中山記念の2着馬アンビシャスです。

 その中山記念。どういうレースだったかというと、前半スローから向こう正面の下り坂で急激にペースアップ、3-4コーナーで一度緩めて、もう一度ペースアップという2段階も加速が入った消耗戦。マラソンをやったことがある人ならわかると思いますが、2度もスパートしたら走り慣れた距離でも脈拍の上がり方が半端ではありません。

 前で立ち回ってしまったことで、2度の加速を強いられたラストインパクトロゴタイプリアルスティールが、その次走で大きく巻き返したように、先行馬はけっこう厳しかったはず。もちろん、おっつけて行ったドゥラメンテも厳しいレースをしました。ただ、厳しい流れを経験した(前哨戦を前哨戦として使うことが出来た)ことがその次走へと繋がったリアルスティール安田記念で大きく凡退しました。

 さて、ドゥラメンテ中山記念で厳しい流れを経験したことがドバイシーマクラシックに繋がったのか?それとも消耗度の高いレースを制したことで、ドバイシーマクラシックでダメージが出たのか?繋がったのであれば安田記念で余力なしのリアルスティールの二の舞も考えられますが、ダメージが出たのであれば、今回で圧倒的なパフォーマンスを見せつけてくれるかもしれません。

 私のドゥラメンテジャッジメントは、中山記念である程度走ってしまったために、ドバイシーマクラシックできっちりと上昇しきれなかった。だから宝塚記念でもある程度で走ってくるというもの。即ち、ほぼ横ばい。近2走レベルの走りは見せられると見ています。ただ、今回はそのレベルでは勝てない可能性もあること、それ以上に「G1を勝ち負けするならここか、長距離戦」という馬がいるので、今回のドゥラメンテは○対抗評価までとします。

 ◎には、道悪の鬼のサトノクラウンを推します。同馬は雨の影響を受けて時計の掛かる馬場で行われた弥生賞で、先行策から押し切って圧勝。また、かなり時計の掛かる馬場コンディションだった京都記念も、後続勢がバタバタになるなかで、4コーナーで先頭から押し切って堂々の勝利を決めました。

 サトノクラウンは道悪になると激走するために成績が好凡走を繰り返すタイプとなり、前走のクイーンエリザベス2世Cでは12着に凡退してしまいましたが、京都記念を圧勝した後の一戦だったこと、また、馬場状態や緩みないペースを考えれば、一瞬でもハナに立つなどは攻め過ぎの騎乗でした。逆に、前走で厳しい流れを経験したことで今回に繋がるでしょう。

 土曜日は開催中から開催終了後も小雨がばらつき、後半のレースになるにつれて時計が掛かって行ったので、日曜日は馬場が回復してもせいぜいワンランク回復の稍重ぐらい。さすがに完全に回復することはないはずなので、スタミナ特化タイプで馬場適性◎のサトノクラウンに高配当輩出の望みを託します。唯一の不安材料は、現在スランプ中の岩田騎手ということですが、道悪なら多少の判断ミスも大きなロスにならないので、そこまで気にする必要もないでしょう。

 正直、堀厩舎のワン、ツー決着が濃厚と見ていますが、うっかりドゥラメンテが2着以下に取りこぼした場合には、超高配当になるので、上位争いが考えられる馬は少々、馬券に加えることにします。その筆頭▲は中山記念でラスト1Fで強襲してドゥラメンテの2着に迫ったアンビシャス。同馬は確かに出負けしたことで、他上位馬と比べると展開が楽だったのは確かですが、共同通信杯で完敗したリアルスティールに先着したのは見事でした。さらに前走の大阪杯で2着に降した相手が春の天皇賞馬となれば、ここは評価せざるを得ないでしょう。

 古澤秀和の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

10

1点 3000円

複勝

10

1点 7000円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
 当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

2番:デキ良く枠も有利。
8番:トモ良い。
10番:デキ良く前で運べるのも有利。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

img_yoso

丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

2

3

6

7

8

11

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

3

相手

2

6

7

8

11

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

11

相手

2

3

6

7

8

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

【これが完成形】ドゥラメンテの完成形を、私たちはまだ描けていない。父はディープインパクト、母系は三代にわたってGI馬。血統的なバックボーンはもちろん文句なし。3歳時の能力と評価も、まずは皐月賞の1分58秒2。直線一気のすさまじい切れ味にも震撼したが、キングカメハメハディープインパクトの二頭が保持していたダービーレコードを、0秒1更新する2分23秒2という時計に集約。ダービー後、両前脚を骨折。復帰戦となった中山記念は、完調手前の見切り発車ながら、過去10年で最速の1分45秒9というタイムで、横綱相撲で押し切っている。

 ドバイ・シーマクラシックは落鉄の不利も確かに大きかった。ただ中山記念を叩いて上昇の予定が、馬体が萎み筋張り、初の遠征で馬体維持に汲々。優勝したポストポンドも思った以上に強かったが、馬体そのものを上手く造り切れなかったのが誤算だった。しかし帰国後は、そうしたデリケートな部分を丹念に整理し、少なくとも中山記念よりは体調は上。首差しもグンと太くなり、ヨロの筋肉も大きく膨らんできた。梅雨時の先行有利のパワー馬場も、重量感の増したこの馬体ならスイスイ。前回のドバイ遠征も、いい経験になった。一段進化した4歳馬ドゥラメンテの姿をグランプリで見たい。

 対抗一番手はキタサンブラック菊花賞を制し、古馬初対決の有馬記念が僅差の3着。58キロを背負い中距離2000mの大阪杯では、10秒台のラップも経験し2着と好走。天皇賞(春)は、自身で競馬を構築し堂々の制覇。加えて鞍上は武豊。ファン投票1位通り宝塚の2200mの舞台がふさわしい。二頭の牙城を崩すとすればトーホウジャッカル。3分1秒0という空前の菊花賞のレコード制覇が、皮肉にも脚元の不安と低迷期を呼び込んでしまったが、前走の天皇賞であわやの見せ場を作った。今回の調教過程と馬体造りは、まさにあの菊花賞の時とそっくり。ローテーション的にも第二の最高地点は今回の宝塚だ。

 昨年の覇者ラブリーデイも復調急。タフなローテや距離もあったのだろう。天皇賞(秋)を境に、結果を残せないできたが、気温の上昇とともに調教の動きや毛艶も一変。前年より相手は強いが、ルメールの捌きも加味して惑星に推奨。58キロの実績が乏しいぶん、連下に置かざるを得なかったが、アンビシャス中山記念は上がり33秒6の切れ味でドゥラメンテに肉薄。大阪杯ではキタサンブラックを封じ込め、馬体もさらに肉厚になった。ラストインパクトは、ドバイ・シーマクラシックを3着と好走。やはりJC2着の実力馬だけのことはある。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

img_yoso

須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
ワイド

9

-

12

1点 1600円

3連複軸1頭流し

12

相手

2

3

6

7

8

9

10

21通り 各400円

須田鷹雄の見解

 この季節らしい雨の影響で、馬場状態がなんとも微妙。土曜の重発表から多少回復しても重めは重めだと思うが、私の予定していた◎はそれでも大丈夫だ。

 宝塚記念は以前だと「天皇賞春組」「安田記念組」「金鯱賞組」のチーム対抗戦という様相だったが、最近は天皇賞春の好走馬がここであまり走らなくなり、安田記念組はそもそも出走が少なくなった。そのぶん、他のGI組にチャンスが出てきている一方、金鯱賞といれかわりにステップレースとなった鳴尾記念が毎年1頭は3着以内馬を出している。

 その鳴尾記念組から◎サトノノブレスを推す。ディープインパクト産駒でもキレ味のないほうで、前走のように平均ペースの内回りは得意。ここも他馬に展開をゆだねる形にはなるが、同じ鳴尾記念組の▲ステファノスよりは自分で競馬を作れる。過去の成績からも、ディープ産駒にしては道悪に対応できるほうでもある。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

img_yoso

コンピューター予想

予想印
11トーホウジャッカル(6人気)
8ステファノス(7人気)
1フェイムゲーム(12人気)
7ラブリーデイ(4人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

1

7

8

11

12通り 各400円

3連単BOX

1

7

8

11

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

※netkeiba.comのスマートフォン版・競馬総合チャンネルでは、プレミアムコースにご登録されますとご利用頂けます。

高配当もズバリ! netkeiba関西本紙の予想

img_yoso

netkeiba関西本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

3

5

6

9

11

15

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

15

相手

3

5

6

9

11

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

2

2着

3

相手

5

6

9

11

15

30通り 各100円

netkeiba関西本紙の見解

【遂に頂点】春のグランプリレース。最強馬決定戦だが、今年は“最強4歳馬決定戦”と言い換えることが出来るとみて、4歳馬に厚い印を集めることにした。

 そんな強力布陣で挑む4歳馬の中で、一番上位に見立てたのはアンビシャス。この馬の場合、何よりも魅力はこの臨戦過程。たしかに中山記念の内容を見ても、引っ掛かり気味に先行していったドゥラメンテを、マークしながら交わせなかった内容は、持って生まれた力の差を感じるものがあったのは事実。しかし相手は海外帰りと比較して、こっちは宝塚記念を目標に3か月しっかりと休んでの実戦。逆転出来るなら今回しかないと陣営も思っているはず。

 歴史を見るとここ10年だけでも、昨年のラブリーデイを始め、アーネストリーナカヤマフェスタエイシンデピュティと初GIが宝塚記念という馬が多く、無冠でも引け目に感じる必要がないレース。ちなみにメジロライアンも横山典騎手を背に白い帽子で宝塚記念が唯一のGI制覇だった。

 栗山求の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

2

3

6

11

15

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

9

相手

2

3

6

11

15

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎ドゥラメンテは「キングカメハメハ×サンデーサイレンス」という組み合わせ。母アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯2連覇)、2代母エアグルーヴ(年度代表馬)という超良血で、ルーラーシップ(クイーンエリザベス2世C)の4分の3同血。なおかつラブリーデイ(天皇賞・秋、宝塚記念)とも配合構成がよく似ている。非サンデー系の芝中距離配合としてはこれ以上を望めないレベルにある。

 とても届かない位置から差し切った昨年の皐月賞(G1)のパフォーマンスは衝撃的で、続く日本ダービー(G1)ではレースレコードを更新。前走のドバイシーマクラシック(首G1)では2着と敗れたものの、落鉄したまま走って欧州芝12ハロン路線の王者ポストポンドに2馬身差、という内容は勝ち馬にまったく引けを取らない。今回は海外遠征帰りで、なおかつ秋の凱旋門賞遠征を睨んでの調整。

 仕上げの難しさは否めず、おそらくベストコンディションではないだろう。なおかつ、本質的には直線の長い東京コース向きで、阪神内回り芝2200mは向いているとはいえない。しかし、この馬は毎年現れるレベルのクラシックホースではなく、ディープインパクトオルフェーヴルといった過去の三冠馬と同じカテゴリーに入る名馬。100%の仕上げではなくともこのメンバー相手に勝ち負けに持ち込むのが競走馬の格というものだろう。多少の道悪であれば問題なくこなせる。

最速予想 netkeiba編集部の予想

img_yoso

netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋の古馬路線が天皇賞→ジャパンカップ有馬記念と定まっているのとは対照的に、宝塚記念に至る各馬のローテーションはバラエティに富みます。臨戦過程が様々な馬が一堂に会するのが宝塚記念の華やかさなところであり、また難しさでもあります。

 春の中距離の大一番であり、最大目標となるレースでありながら、過去10年で馬連配当が3桁で収まったことは1回もありません。最近3年間は51倍、89倍、万馬券と大荒れの連続。人気馬通りで順当に収まることのほうが珍しくなっています。

1.前年のクラシックの延長戦

 4歳馬が強いレースで、過去10年で5勝して2着が2回。5歳以上が勝った年は、前年のクラシック勝ち馬が不在か、あるいはレベルが低かった年に限られています。とくに前年春の牡馬クラシック勝ち馬は過去10年で[3-1-2-2]と安定しています。

2.数少ない定量58キロ戦

 定量58キロ(牝馬は56キロ)はふだんは背負う機会が少ない斤量です。天皇賞組と安田記念組がこのレースで優位なのは、両レースも定量58キロであることも理由のひとつと考えられます。前走の斤量が56キロ以下だった牡馬の連対は、過去10年でナカヤマフェスタの1例のみ。

3.天皇賞は負けるが勝ち

 天皇賞と宝塚記念を連覇したのは、10年前のディープインパクトが最後です。前走で天皇賞を勝った馬の宝塚記念での成績は、前述のディープインパクトを含めて過去10年で[1-1-0-5]。当然ながら、ほとんどすべてが上位人気でした。宝塚記念を連勝していたゴールドシップが、天皇賞を勝った昨年に限って馬群に沈んだのは記憶に新しいところです。

 ドゥラメンテは骨折明けだった中山記念を快勝。ドバイシーマクラシックこそ落鉄の影響もあって2着に敗れましたが、能力的に国内では抜きん出た存在です。けっして器用なタイプではないものの、同じ小回りの中山では2戦2勝であり、極端な切れ味勝負にならないぶん阪神内回りも歓迎と言えます。

 シュヴァルグランは初のGI挑戦だった天皇賞で3着。前が残る展開でけっしてスムーズな競馬ではないなか盛り返して、GIに近いところまで力をつけてきたことを示しました。半姉のヴィルシーナは一昨年の当レースで3着。本馬も阪神では3勝を挙げており、コース替わりで上昇が見込めます。

 マリアライト目黒記念で2着に敗れましたが、今走と同じ56キロを背負っていたことを思えば上々の試走だったと言えます。有馬記念以降は牡馬のトップクラスに挑んでつねに小差の競馬をしていて、力量比較ではここに入っても見劣りしません。キタサンブラック菊花賞と天皇賞の勝ち馬。2200mでもセントライト記念勝ちがありますが、有馬記念大阪杯を敗れているように、中距離になると決め手不足で勝ち味が遠くなるのが懸念材料です。

 ラブリーデイは昨年の勝ち馬。今季は勝ちから遠ざかっているものの能力的な衰えは感じられません。レースぶりが巧みな馬で、ここも大崩れしないでしょう。サトノクラウンは海外遠征の前走こそ大敗しましたが、2走前の京都記念が休み明けの不利を感じさせない完勝でした。4歳世代トップクラスの力量はここでも侮れません。サトノノブレスは前哨戦の鳴尾記念の勝ち馬。日経新春杯ではトップハンデの58キロを背負いながらシュヴァルグランとハナ差の接戦をしており、得意の中距離なら上位争いに加わって不思議はありません。

前半3ハロン理論 小林誠の予想

img_yoso

小林誠

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

3

相手

2

5

7

8

12

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

5

相手

2

7

8

12

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

16

相手

2

5

7

8

12

30通り 各100円

小林誠の見解

【過信禁物】大恥をかく結果になるかもしれないが、09ドゥラメンテに喧嘩を売るならここ。内回り&急坂の阪神芝2200mが適条件とは思えず、状態面にも一抹の不安がある。ここを気合いの無印とした上で、本命には03キタサンブラックを。入念な仕上げでデキは万全であり、この枠番からいつもの競馬をすれば、結果はおのずとついてくる。相手は、05シュヴァルグランと16マリアライト、08ステファノスの3頭を上位にチョイス。◎-○▲☆の馬連・馬単主体でいきたい。

アグレッシブ予想 藤村和彦の予想

img_yoso

藤村和彦

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

1

5

8

11

13

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

8

相手

1

5

11

13

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

13

相手

1

5

8

11

16

30通り 各100円

藤村和彦の見解

【小波乱】ドゥラメンテは力上位。上積みが大きいステファノスタッチングスピーチは追い比べで肉薄。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

img_yoso

大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

9

相手

2

3

6

7

8

11

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

2

相手

3

6

7

8

11

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

9

2着

7

相手

2

3

6

8

11

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

昨年は指数平均値がラブリーデイデニムアンドルビーを教えてくれていたのに、余分なことをしてハズしたレース。今年はもうひねらずに平均値重視で行く。数値111以上が4頭と高レベル。1位◎ドゥラメンテから○アンビシャス、▲ラブリーデイ、☆ステファノス。この4頭は濃いのだがさらにそこからの連下も熾烈な戦い。いつも指数が低いのに馬券になる△キタサンブラックは押さえ必要として、以下人気薄でも平均値109のなかから2頭を選ぶ。

元祖“情報” 田沼亨の予想

img_yoso

田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

3

相手

2

5

7

8

9

11

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

11

相手

2

5

7

8

9

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

3

2着

9

相手

2

5

7

8

11

30通り 各100円

田沼亨の見解

菊花賞馬3キタサンブラックが逃げ切る。距離短縮は歓迎で好枠を利したのも魅力。大幅なパワーアップも見込めるならチャンスだ。次位は11トーホウジャッカルで復調ムードにあり能力的にも差はない。▲は9ドゥラメンテで2冠馬のポテンシャルの高さから逆転は十分。

 佐藤直文の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単

9

3

1点 3000円

馬単

9

2

1点 2500円

馬単

9

16

1点 1500円

馬単1着流し
1着

9

相手

5

6

12

3通り 各1000円

佐藤直文の見解

 これまでは、春の天皇賞からココ、というのが古馬の王道ローテーションだったが、近年は海外で適距離のレースを使って参戦する中距離馬も多く、今年は5頭が遠征帰りでの臨戦となる。今後もこのパターンは増えそうだが、前走内容はもちろんのこと、帰国後の状態を見極めることがポイントとなるだろう。一方、昨年秋から荒れ続けている古馬の中長距離路線だが、これは単に強い現4歳馬の出走が少なかったからであり、この世代は掛け値なしに強い。◎は当然、ドゥラメンテだ。ダービーの2分23秒2は、ジャパンCの2分24秒7にペースや馬場差を考慮したとしても、比較にならないほどのレベルの高さ。骨折明けで急仕上げだった中山記念と比べても、数段良い動きの今回は、ドバイの鬱憤を晴らしてくれるはずだ。

 相手の本線は、◎の不在時に世代のレベルの高さを示す戦いを見せたキタサンブラックと、目下の充実ぶりが目立つアンビシャスの4歳勢だが、上の世代から穴を探せばマリアライト。牡馬相手でも力負けしないことは、すでに実績で示している。

厳選予想 ウマい馬券