※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
春は
チューリップ、秋はローズ。GIに向けてスター牝馬たちが競馬場に帰ってきます。春秋ともに、競馬ファンがシーズンの本格化を実感するレースでもあります。
でありながら一方で、
ローズSは堅くは収まりにくいレースでもあります。阪神芝1800mで行われた過去9年で、6番人気以下の人気薄が2勝していて、2着も5回、3着4回。牡馬に比べて浮き沈みが激しいのが牝馬の特徴であり、春の実績を鵜呑みにできない難しさがあります。
1.速い上がりを使えるか
重馬場になった2回を除く過去7回のうち、6頭の勝ち馬は上がり3F33秒台をマークしています(残りの1頭も34.2秒)。徹底したキレ味勝負になって底力が問われにくいことが、春の実績馬が苦戦するひとつの原因と考えられます。
2.GI実績は過信禁物
すでにGIタイトルを持っていた馬のこのレースにおける成績は[3-1-0-9](過去9年)。じつに70%近くが馬券圏外に沈んでいます。勝ったのは
ダイワスカーレット、
ジェンティルドンナ、
ヌーヴォレコルトの3頭だけ。あっけないほど簡単に実績馬が星を落とすレースです。
3.
ディープインパクト産駒御用達
春の
きさらぎ賞と並んで、
ディープインパクト産駒が猛威を奮うレースです。産駒が出走するようになった過去5年で[3-2-2-13]。半数近くが掲示板に乗って、ワンツーも2回。2013年の
ウリウリ(10番人気3着)、昨年の
タッチングスピーチ(7番人気1着)のように、人気薄での一発も期待できます。
桜花賞馬
ジュエラーと
オークス馬
シンハライトが登場。実績断然の両頭での順当決着を想定して安い配当を厚めにとりに行くのか、あるいはそれを押さえに回して波乱を期待するか。どちらのスタンスで臨むか、事前に方針を固めることが重要です。
シンハライトは小柄で仕上げに手間取らないタイプですし、精神的にしっかりしていてレースではいつも能力を出し切るので、休み明けでも安心して馬券を託せます。
オークスでの斜行が物議をかもしましたが、あの態勢から間に合ったのは卓越した能力があればこそ。軸にはこの馬が最適でしょう。
一方の
ジュエラーは大型馬の骨折休養明けということで、いきなり勝負できるまでの仕上げを期待するのは酷な面があります。外を回しがちな脚質もレース傾向からはネックになりかねず、一枚割り引いて考えます。
割って入るとしたら、筆頭は
レッドアヴァンセ。春は
チューリップ賞での大幅馬体減が尾を引いて思うように調教ができませんでした。それでいながら
桜花賞8着、
オークス7着は、むしろ地力の確かさの証と捉えられます。使い減りする面があるので、休み明けの今回こそが狙い。もちろん決め手勝負は歓迎です。
ラベンダーヴァレイは
チューリップ賞3着、
桜花賞6着で、トップクラスを小さな差で追いかけるクラス。春はまだ非力な面があったので、秋に大きな飛躍が期待できる一頭です。立ち回りの上手さが武器で、いかにも
トライアルが得意そうな脚質。
以下、脚の使いどころに難しさがあるものの地力は高い
アットザシーサイド、芝1800mではオール連対でこの条件がベストの
フロムマイハート、春に無理しなかったことが吉と出て素質に馬体が追いついてきた
カイザーバル。