【勢力図を塗り替える】
バルデスは、既存の勢力図を一気に塗り替える、クラシック戦線の本命にもなりうる好素材。母は重賞3勝(GI・3着3回)、全兄
ドレッドノータスは
ラジオNIKKEI杯京都2歳S勝ち馬。その兄よりワンサイズ大きく筋肉もムチムチ。少し依怙地なところのある血統だが、気性も兄よりはいい。初陣の東京1800mのレースの上がりは11秒9-11秒0-10秒9(3Fは33秒8)。目に見える形の10秒台のラップをマークしたのは、4-5回東京開催の2歳戦では実は同馬が初めて。蓋を開けてみれば兄弟一の、もしかしたら関東一番の大駒という可能性を秘めている。
対抗の
キセキも、新馬戦は前半5F・1分3秒0の緩ペース。上がりに比重は高いものの、レースの動き出しは早く、ラスト4Fめから11秒8へと突入。続く3Fのレースラップも、11秒5-10秒9-12秒3(3Fは34秒7)。さすがに終い1F・12秒3を要したものの、目に見える具体的な数字として10秒9を計時。母の父は
ディープインパクト、祖母は
ロンドンブリッジ。一族悲願のダービー候補が現れた。
コロナシオンは
ブエナビスタの娘、血統通り堂々の
オークス候補。
黄菊賞は展開、キャリアの浅さ、折り合い等々、何もかもがチグハグとなり4着に敗れたが、おむすびが転がるような、ゴロゴロとした走りながらも、新馬戦は11秒3-11秒7-11秒7(3Fは34秒7)というレースラップに対し、自身のソレは33秒8。
ディープインパクトとは異なるけれど、
ブエナビスタの仔には母譲りの走りと、東京向きのパンチ力がある。
ジュンヴァリアス、
エトルディーニュは、キツいマイルのペース等を戦ってきた経験を生かしたい。
ダイワキャグニーは馬っ気を出しながらも新馬でもうひと伸び、大化けの期待できるスラリと手足の長い黒鹿毛の
キングカメハメハ産駒だ。